保健師におすすめの転職サイトランキング7選!体験談や成功のコツも解説
2022-06-28
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「保健師に転職しやすい転職サイト・転職エージェントってあるのかな?」
看護師はいつの時代も需要が高い反面、ハードな仕事に悩む方も少なくありません。
仕事に悩む看護師にとって気になる選択肢の1つが、保健師へ転職するということでしょう。
ただし、保健師の求人は全体数が少ないため、競争率が高いのがネックです。
この記事では、保健師への転職におすすめの転職サイト・転職エージェントや志望動機の書き方など、成功のコツを徹底解説しています。
ぜひ、あなたの保健師への転職活動に役立ててください。
すぐにおすすめの転職サイト・エージェントをチェックしたい方は、「保健師の転職におすすめの転職サイト・転職エージェント」をご確認ください。
バイリンガル看護師
米国と日本で免許を持つバイリンガル看護師。外国人診療の看護師、医療英語の大学教員、精神保健分野の研究員など、多分野での勤務経験がある。2021年にフリーランス・ナースとして独立し、コンサルティング、ライティング、講師、医療翻訳などの仕事に従事。順天堂大学医学部大学院および国際教養学部で医療コミュニケーション分野のゲスト講師を務める。看護師として「子育てしながら在宅でパラレルキャリアを積む」ことに挑戦中の2児のママ。
目次
- 保健師が転職サイトを利用するべき2つの理由
- 理由1.効率よく転職活動ができる
- 理由2.非公開求人を紹介してもらえるから求人数が多い
- 「トラブルが多くて最悪」「しつこい」などの転職サイトのデメリットもある?
保健師が転職サイトを利用するべき2つの理由

保健師の求人を探す方法はいくつかありますが、おすすめなのは転職サイトを使う方法です。
転職サイトを使った転職活動をおすすめする、2つの理由について解説していきます。
転職サイトを利用するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
転職サイトがおすすめな理由
理由1.効率よく転職活動ができる
転職サイトでは、キャリアアドバイザーが「面談の日程交渉」などの面倒なやりとりを、全て代行してくれます。
自分だけで転職活動をした場合、「施設への応募」「面接の日程調整」「内定時の条件交渉」など、全てを自分でやらなければなりません。
転職サイトを利用すると、以下のサービスが無料で受けられます。
看護師転職サイトのサービス内容
- キャリア相談
- 求人紹介
- 履歴書・職務経歴書添削
- 面接対策
- 面接スケジュール管理
- 入社日・給与交渉
- 入社手続きのサポート
- 入社後の悩み相談
転職活動を全面サポートしてもらえるので、病院の情報収集など、重要な部分に時間を割くことができます。
そのため、働きながら転職活動をする人でも、効率よく転職活動できるのです。
理由2.非公開求人を紹介してもらえるから求人数が多い
非公開求人を紹介してもらえるのも、転職サイトをおすすめする理由の1つです。
非公開求人とは、転職サイトなどで、一般に公開されていない求人情報を指します。
一般的に、非公開求人は公開求人よりも条件の良いものが多いです。
非公開求人例
- 優良企業・人気機関
- 他の機関よりも高給
- 大手や有名企業
- 福利厚生が整っている
非公開求人は、サイト上には公開されておらず、転職サイトに登録することで閲覧が可能になります。
知名度が低く、公開求人数が少ない転職サイトでも、非公開求人においては質の高い案件を数多く保有している場合も少なくありません。
より良い求人を見逃さないためにも、転職サイトに登録するのはおすすめの方法です。
「トラブルが多くて最悪」「しつこい」などの転職サイトのデメリットもある?
転職サイトによっては、キャリアアドバイザーに悪質な対応をされる場合もあります。
具体的なデメリットや対応方法などは、以下の記事を参考にしてください。
保健師の転職におすすめの転職サイト・転職エージェント7選
保健師として転職する際に大切なのは、あなたの要望に合ったサポートをしてくれるアドバイザーに出会うことです。
より良いアドバイザーに出会うためには、複数の転職サイト・転職エージェントに登録し、出会うチャンスを増やすことが必要です。
おすすめの転職サイト7社と特徴を紹介するので、あなたに合った転職サイトを見つけるための参考にしてください。
おすすめ保健師転職サイト7選
転職サイト名 | 特徴 |
看護roo! |
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ナース人材バンク |
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看護のお仕事 |
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マイナビ看護師 |
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医療ワーカー |
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ナースではたらこ |
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ジョブデポ看護師 |
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※2022年1月時点
ちなみに、「この中で一番良いのはどれか…」と言われると、求人数とサポートの両方とも充実している看護roo!がおすすめです。
しかし、手厚いサポートをしてくれるかは、担当者の良し悪しにも左右されるため、「このサイトを使えば安心!」と言い切れるサイトは正直なところありません。
質の悪い担当者に当たっても大丈夫なように、転職サイトは複数登録しておくことをおすすめします。
看護roo!|求人数・サポート共に充実

- (参考
- 看護roo!)
看護roo!は、看護師転職では「お決まり」と言えるほど人気の看護師転職サイトです。
求人数は業界トップクラスの5万件以上。面接対策や条件交渉などのサポートも丁寧で、気になる病院の情報も細かく教えてもらえます。
また、保健師求人は約1,000件と豊富なため、さまざまな求人の中から取捨選択しやすいでしょう。(2022年1月現在)
求人数とサポートの丁寧さを総合的に判断するならば、看護roo!への登録は外せないと言えます。
看護師や保健師への転職には欠かせないサイトですので、優先的に登録しておくことをおすすめします。
看護roo!|基本情報(22年1月時点)
運営会社 | 株式会社クイック |
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公開求人数 | 約60,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | すべて無料 |
ナース人材バンク|給料アップを狙える

- (参考
- ナース人材バンク)
ナース人材バンクは、保健師や助産師などの病院以外の求人も多く、さまざまな働き方が選べる転職サイトです。
全国の求人に対応していますが、公開求人以上に非公開求人を保有しているという特徴があります。
さらに、給与、役職、勤務条件など、求職者が言い出しづらい「条件交渉」は、キャリアパートナーが代行してくれるので、キャリアアップを目指す方にもおすすめです。
保健師の求人は1,083件あり、人気の産業保健師の求人は12件ありました。

電話やメールでも相談可能で、働きながらの転職活動もスムーズにできますので、登録だけでもしておくことをおすすめします。
ナース人材バンク|基本情報(22年1月時点)
運営会社 | 株式会社エス・エム・エスキャリア |
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公開求人数 | 約18万件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
看護のお仕事|選考に合わせた模擬面接を受けられる

- (参考
- 看護のお仕事)
看護のお仕事は、保健師の正社員から派遣の求人まで、幅広く取り扱う看護師転職サイトです。
看護のお仕事では、書類選考を経て面接が決まったら、選考先に合わせた内容の「模擬面接」を受けられます。
事前にどのような質問をされるのかが分かり、回答の仕方も教えてもらえるので、面接が不安な方も安心です。
自信をもって選考に臨むためにも、ぜひ活用してもらいたい転職サイトです。
ちなみに保健師の求人は2022年4月15日時点で893件ありました。
また、看護のお仕事では「職場適性診断」が受けられるため、どんな職場が合っているのか分からない方は、一度利用してみると良いでしょう。
看護のお仕事|基本情報(22年1月時点)
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
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公開求人数 | 約50,000件(常勤のみ) |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
マイナビ看護師|病院以外の転職先も豊富

- (参考
- マイナビ看護師)
マイナビ看護師は、病院以外の職場に転職したい看護師にもおすすめの看護師転職サイトです。
マイナビ看護師が取り扱っている求人は、約半数が「老人ホーム」や「訪問看護ステーション」など、病院・クリニック以外の職場です。
また、保健師求人は業界トップクラスの約1,200件を保有しています。(2022年1月現在)
さらに、マイナビ看護師は登録者しか紹介してもらえない「非公開求人」も充実しています。

- (参考
- よくある質問│マイナビ看護師)
非公開求人の多くは、「人気が高くて応募が殺到してしまう」「求人の枠がすぐに埋まってしまう」など、好条件で人気が高い求人が多いです。
良い求人を見逃さないためには、求人紹介だけでも受けておくことをおすすめします。
マイナビ看護師|基本情報(22年1月時点)
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
公開求人数 | 約55,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | すべて無料 |
医療ワーカー|人気の産業保健師求人が豊富

- (参考
- 医療ワーカー)
医療ワーカーは、正社員から派遣・アルバイトの求人まで幅広く取り扱う看護師転職サイトです。
正社員の求人だけでなく、派遣からアルバイトまでさまざまな形態の求人が掲載されているので、仕事選びの選択肢が広がります。
また、人気の産業保健師求人を50件ほど扱っているため、十分に比較検討しながら職場探しができるでしょう。(2022年1月現在)
また、「ブランク歓迎」「教育制度充実」の職場も多いため、看護師から保健師に転職を考えている方におすすめです。
さらに、直接会わなくてもWeb上で完結して転職活動を全てサポートしてくれるので、忙しい方にも適している転職サイトと言えます。

- (引用元
- 医療ワーカー)
無料登録だけでも済ませておけば、希望に合った転職先を見逃しにくくなるでしょう。
医療ワーカー|基本情報(22年1月時点)
運営会社 | 株式会社TS工建 |
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公開求人数 | 約58,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | すべて無料 |
ナースではたらこ|働きたい病院を逆指名できる

- (参考
- ナースではたらこ)
ナースではたらこは、楽天リサーチによる調査で「看護師さん満足度No.1」に輝いた、看護師転職支援サービスです。
求人が出ていない医療機関を求職者が指名し、担当者が求人状況の確認を行う「逆指名制度」が人気です。
「この病院で働きたい!」という職場がある場合は、担当者に相談すると、求人の有無を確認してもらえます。
さらに、ブランクがある方でも安心して復職できるように、「ブランクOKの求人」の特集ページも組まれています。
転職者一人ひとりの状況に合わせて、さまざまなフォローを用意している点が、ナースではたらこの魅力と言えます。
ナースではたらこ|基本情報(22年1月時点)
運営会社 | ディップ株式会社 |
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公開求人数 | 約14,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
ジョブデポ看護師|待遇面の交渉をしてもらえる

- (参考
- ジョブデポ看護師)
ジョブデポ看護師は、医療・介護・保育業界に特化した転職サイト「ジョブデポ」の看護師専門サイトです。
ジョブデポ看護師では、専任コンサルタントが病院側に雇用条件の交渉をしてくれます。
残業時間や給料の希望などがあれば、遠慮なくコンサルタントに交渉してもらいましょう。
また、ジョブデポ看護師が運営している「ナースのヒント」では、看護技術や保健師資格などに関する情報が日々更新されているので、ブランクが空いている方や知識を補いたい方におすすめです。
ジョブデポ看護師|基本情報(22年1月時点)
運営会社 | with Career株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約31,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
アポプラスステーション保健師|保健師の転職に特化

- (引用元
- アポプラスステーション保健師・看護師)
アポプラスステーション保健師・看護師は、保健師の転職に特化した転職サイトです。
まだユーザーからの口コミや評判が少ないのですが、産業保健(企業内健康管理室・企業内診療所)・学校などの業種から求人を見つけることができるので、新たな分野にも挑戦したい保健師におすすめです。
保健師として働く3つのメリット

保健師として働くメリットは多いため、看護師から保健師に転職する人はたくさんいます。
保健師への転職を検討している方は、保健師の3つのメリットを確認し、転職の参考にしてください。
保健師として働くメリット
メリット1.残業が少なくプライベートの時間を確保しやすい
保健師の仕事は、一般的に残業が少なく、プライベートの時間を確保しやすいと言われています。
特に、公務員である「行政保健師」は、残業0分という声もあるほどです。
看護師は「勤務時間が不規則」「土日祝日に休めない」というデメリットがあるため、ワークライフバランスが取りやすい保健師への転職を考える方が多いです。
メリット2.安定した収入が得られる
保健師の平均年収は、500万円前後と言われています。
看護師の平均年収489万円と比べると、保健師の平均年収は高水準です。(引用元:厚生労働省|令和元年賃金構造基本統計調査)
保健師は基本「日勤のみ・土日祝休」のため、看護師のように「夜勤をしないと収入が少ない…」「激務に給料が見合っていない…」という思いをすることも少ないでしょう。
また、保健師は経歴を重ねれば重ねるほど年収も増えていきやすく、働き続ければ安定した収入をキープできます。
保健師の職種別年収については、「保健師の平均年収はいくら?看護師より稼げる?」で紹介していますので、ぜひ参考にして下さい。
メリット3.女性が家庭と両立しやすい仕事で長く続けられる
保健師は、 女性が家庭と仕事を両立しやすいため、長く続けられるメリットもあります。
厚生労働省が調査した平成28年の「衛生行政報告」によると、保健師として就業する男女の比率は、圧倒的に女性が多いです。
就業者数 | 構成割合 | |
---|---|---|
女性 | 50,143人 | 97.8% |
男性 | 1,137人 | 2.2% |
また、同報告では、保健師の雇用形態において、全体の82.6%が正規雇用という調査結果も出ています。
看護師と比べても、保健師の離職率は低く、女性が働き続きやすい職業だと言えるでしょう。

監修者
保健師は病院の看護師と比べて急を要する場面が少なく、長期的な視点で健康管理や疾病予防に関わります。
時間的なプレッシャーを感じながら業務をこなすことにストレスに感じている看護師は、保健師への転職を検討してみて下さい。
保健師の転職先は?働く場所4種類を紹介

保健師は、地域に住む人々の健康促進や疾病予防など、保健指導や相談が主な仕事です。
保健師の種類は、大きく分けて以下の4つに分類されます。
保健師の種類
厚生労働省のデータによると、「行政保健師」として働く保健師が最も多く、実際の求人も行政保健師がほとんどを占めています。
働く場所によって業務内容も異なるため、どう働きたいかを考えながら、転職の参考にしてください。
①公務員として働く|行政保健師
行政保健師とは、保健所や役所、健康保健センターなどの公的機関において、健康指導や講習会を開くなど、地域の健康増進をはかる仕事です。
行政保健師は公務員として勤務するため、保健師の資格とは別に公務員試験を受ける必要があります。
また、産休や育休などで休むスタッフの代わりに、非常勤として採用されることもあります。
公務員試験の年齢制限は各地方自治体によって異なりますが、一般的には20代後半から30歳までが多いです。
今後、行政保健師を目指したい人は、転職したい時期の自分の年齢や、働きたい自治体の年齢制限を考慮し、転職するようにしましょう。
②病院で働く|病院保健師
病院保健師は、病院や訪問看護ステーションなどで働く保健師です。
病院保健師の業務は、以下のような仕事があります。
病院保健師の仕事内容
- 健診センターで健康診断を実施
- 病気予防のアドバイスや指導
- 予防接種のサポート
- 病院内で働くスタッフの健康管理
- 伝染病対策室の運営 など
看護師が忙しい場合は、病院保健師が看護業務を手伝うケースもあります。
求人に応募する前に、業務の範囲をしっかり確認しておきましょう。
③学校で働く|学校保健師
学校保健師とは、 大学や専門学校または私立の小・中学校、高校などで働く保健師のことです。
学生や教職員に対し、急病患者や怪我の応急処置、健康診査や健康教育、相談、指導を行います。
国公立の小・中学校・高校で学校保健師として働く場合は、保健師免許に加えて、養護教諭免許が必要です。
生徒へのメンタルケアの需要が高いため、多感な時期の子供達にアドバイスをすることもあります。
子供に影響を与える仕事であり、やりがいと責任のある仕事と言えるでしょう。
④企業で働く|産業保健師
産業保健師は、社員の健康管理をし、働きやすい環境を整えていく仕事です。
産業保健師の設置は、法律で義務付けられてはいないため、すべての企業に常駐しているわけではありません。
従業員50人以上の企業は、労働安全衛生法によって「衛生委員会」を設置することが義務づけられています。
衛生委員会での産業保健師の役割は、長時間労働やパワハラ・セクハラなどの問題に対する問題提起やアドバイスです。
さらに、社員のストレスチェックなどのメンタルのケアも行います。
そのため、産業保健師を目指す方は、「産業カウンセラー」の資格を取っておくことをおすすめします。
大企業で働く場合は高給与も期待できるため、産業保健師の人気は高いです。
少ない求人に多くの希望者が殺到するため、求人情報は常にチェックし、応募する際は万全の態勢で臨む必要があります。
保健師の平均年収はいくら?看護師より稼げる?

保健師への転職を考えるなら、実際どれくらいのお給料がもらえるのか気になるでしょう。
総務省のデータによると、行政保健師の平均年収は約538万円です。(引用元:総務省|平成30年地方公務員給与実態調査結果の状況)
さらに、大手転職サイトの求人をもとに割り出した、保健師の種類別の平均年収を紹介します。
保健師の種類別平均年収 | |
病院保健師 | 300万円~450万円 |
学校保健師 | 400万円~450万円 |
産業保健師 | 300万円~600万円 |
病院保健師、学校保健師はどちらも、給与設定が低い傾向にあります。
産業保健師の求人は、大企業では給料設定が高く、比較的小さな企業では給料設定が低めのケースが多く見られました。
保健師として高給を得るのであれば、大企業の産業保健師か、行政保健師の求人を探すのがおすすめです。
保健師への転職を成功させる3つのポイント

保健師の仕事には、責任感が強く、状況判断力に富み、なおかつ応用力のある方が向いています。
医師や上司の指示に従うだけでなく、自発的な行動や、指導者的な役割を担うからです。
強い責任感や高い判断力が求められる仕事のため、採用担当者の目もシビアになり、転職の難易度も高い傾向にあります。
難易度の高い保健師の転職を成功させるための、3つのポイントを見ていきましょう。
保健師の転職を成功させるポイント
ポイント1.就職に有利な資格も併せて取っておく
保健師資格を取得した上で、保健師以外の資格を取っておくことも、ライバルとの差別化を図るためには大切な要素です。
保健師の就職に有利な資格は以下の4つです。
有利な資格をチェックし、転職対策に役立ててください。
保健師の転職に有利な資格
それぞれの資格について、詳しく解説します。
資格1.第一種衛生管理者
第一種衛生管理者とは、 職場の作業環境や、労働者の健康管理を行うことができる資格です。
50人以上の労働者がいる職場には、衛生管理者を置くことが法律で義務付けられています。
そのため、第一種衛生管理者の資格を持つ人材はとても重宝されます。
特に、産業保健の分野で働きたいという保健師にとっては、就職先の幅が広がる魅力的な資格と言えるでしょう。
第一種衛生管理者の資格取得方法
保健師資格を持つ方は「第一種衛生管理者」の資格を簡単に取得出来るため、ぜひ申請しましょう。
申請方法は、労働基準監督署や都道府県労働局にて、保健師免許証や本人確認証などの書類を本人が提出するのみです。
ただし、都道府県によって手続きの方法が異なる場合があるため、詳しく知りたい場合は近くの都道府県労働局に問い合わせましょう。
「衛生管理者」の資格には「第二種衛生管理者」という資格もありますが、これは医療業種には対応していませんので注意が必要です。
資格2.産業カウンセラー
産業カウンセラーは、産業や労働の現場でカウンセリングや研修などを行う仕事です。
昨今はメンタルヘルスに注目が集まっているため、特に産業保健師として企業に勤める場合には、強みになる資格と言えるでしょう。
産業カウンセラーの資格取得方法
産業カウンセラーの資格は、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する心理職の民間資格です。
受験資格を得るために、日本産業カウンセラー協会が行う「産業カウンセラー養成講座」を受ける必要があります。
養成講座は「通学制」「通信制」「e-Learning」から選択でき、費用は22万~30万円です。
資格試験は、70%弱の合格率で、毎年1月に実施され、2週間にわたって学科試験と実技試験が行われます。

監修者
「メンタルヘルスに興味はあるけど、病院の精神科はちょっと…」という場合には、産業カウンセラーの仕事を検討するのもおすすめです。
資格3.健康運動指導士・健康運動実践指導者
「健康運動指導士」と「健康運動実践指導者」は、 健康づくりのための運動指導ができる資格です。
資格 | 説明 |
---|---|
健康運動指導士 | 個々人の心身の状態に応じた安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムの作成及び指導を行う者 |
健康運動実践指導者 | 積極的な健康づくりを目的とした運動を安全かつ効果的に実践指導できる能力を有すると認められる者 |
どちらも厚生労働省所管の財団法人健康・体力づくり事業財団が資格の認定を行っています。
資格を取得することで、厚生労働省が認定している施設で働けるようになります。
保健所や健康センターで、病気やケガの予防のために運動指導も出来るため、行政保健師として働きたい人におすすめの資格です。
健康運動指導士・健康運動実践指導者の資格取得方法
「健康運動指導士」と「健康運動実践指導者」の資格を取るには、どちらも養成講座を修了する必要があります。
養成講座は、所持する資格により単位数が104から40まで開きがあり、保健師資格保有者の場合は70単位と定められています。
また、どちらの資格も有効期限は5年間で、5年ごとの更新手続きが必要です。
更新の際には、講習会やセミナーに参加して新たに単位を取得する必要があるため、常に新しい知識と高い技能を有する専門的な資格であると言えるでしょう。
資格4.養護教論
養護教諭とは、児童・学生の健康管理と、病気やケガの予防指導を行う、いわゆる「保健室の先生」です。
現行の学校保健法において、保健師の国家資格のみで勤務できる学校は、大学と専門学校のみになります。
小・中学校・高校で保健師として働く場合は、必ず国家資格である「養護教諭」の免許状を持っている必要があるため注意しましょう。
養護教論の資格取得方法
養護教諭の資格には、教育課程の違いにより一種免許と二種免許があります。
保健師の資格があれば、文部科学省の定める単位を取得し、各都道府県の教育委員会に申請するだけで、養護教員二種免許を取得可能です。
実際の業務では一種免許と二種免許の違いはほぼありませんが、保健主事や管理職として指導的な立場になるためには、一種免許を取得する必要があります。
保健師が一種免許を取得する方法は、以下の2つあります。
- 保健師の免許取得後、養護教諭養成施設で半年以上学ぶ
- 養護教諭2種免許取得後一定の経験を積み、その後養護教諭養成課程のうち所定の20単位以上を取得し、教員職員検定を受ける
ポイント2.即戦力になれるような経験を積む
保健師になるためには、「即戦力」になれるような経験を積むのもポイントです。
保健師としての雇用は狭き門であり、正社員の求人を探しても、なかなか見つからない場合もあります。
しかし、正社員として働けないからといって未経験でいるよりは、非正規雇用で保健師としての経験を積むことが大切です。
資格を持っているだけでなく、保健師としての経験があれば、正規雇用への転職時に採用側にアピールできます。
ポイント3.履歴書や面接の準備をしっかり行う
転職活動を成功させるために欠かせないのが、 履歴書や面接の準備をしっかり行うことです。
転職活動が未経験の方は、転職サイトの「履歴書作成」サポートを利用するのも良いでしょう。
また、転職サイトの「模擬面接」を利用すれば、面接官の質問にスムーズに回答できるため、好印象を与えられます。
転職サイトでは、「面接対策」のサポートが充実しているため、転職に向けて上手に利用しましょう。
転職のプロであるキャリアアドバイザーのアドバイスを活かして、転職の準備を整えましょう。
保健師に転職した人の口コミ・評判

保健師に転職した方の体験談や、保健師の仕事に関する口コミを紹介します。
現場の声を知り、保健師として働くイメージを掴むための参考にしてください。
看護師から保健師に転職した人の口コミ・評判
看護師から保健師に転職した方々の口コミを確認していきましょう。
看護師から保健師へ転職した人の口コミ
良い口コミ・評判
保健師の資格を持っていると「就職・転職の幅が広がる」という意見は多くありました。
ナースD
ナースC
また、「保健師ならではのやりがいが得られた」という意見も見られました。
ナースG
祖母は、看護師を育児のためにやめましたが、田舎だったので、育児が落ち着いた後に、保健師の非常勤をやらないかと声がかかったと言ってました。
また、看護師とは違う地域の方との繋がりで働きがいがあったとも話していました。
(引用:カンゴトーク)
保健師の仕事のメリットに関する口コミは、ネット上でも数多く見受けられました。
口コミからも、保健師は地域に貢献出来たり、やりがいや責任感のある仕事だとわかります。
注意したい口コミ・評判
保健師の仕事はメリットが多い一方で、デメリットに関する口コミも少なからずあります。
保健師は、ライフワークバランスを取りやすい仕事ではあるものの、求人が少なく、転職が難しいと感じる人もいるのです。
デメリットに関する体験談をチェックし、入職後に後悔しないように、転職活動で活かしましょう。
ナースB
保健師の求人はなかなかないですよね。
学生時代の同期が、特定保健指導のバイトをしていて、 私もいずれやってみようと思っています
いきなり常勤、っていうのもハードルが高いから、バイトから入るのもアリかと思っています。
(引用:カンゴトーク)
他にも保健師になったのに「保健師らしい仕事ができていない…」という意見もありました。
ナースA
私は看護師になりたくなくて、新卒で就職しなくて1年間別の大学で学生していました。
翌年結局、看護師経験がないと何もうまくいかないと観念し4年間看護師を
そのあと学校でて保健師(という名の何でも屋)を1年、念願叶って保健師になりましたが 実際やってみるとそんなに好きじゃなかったです
(引用:カンゴトーク)
ナースC
地方の公務員保健師です。今年の四月に新卒入職しました。
地元から離れて都市部で、保健師としての専門性を磨こう!!と思い、来たものはいいもの…
実際にフタを開けると、看護/保健業務以外の事務処理ばかりでこれでは保健師として死んでしまうと既に感じております。
(引用:カンゴトーク)
やりがいを求めて保健師になったのに、保健師としての業務が少ないとなると、今後仕事を続けて良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。
紹介した口コミから、保健師の良い点と注意するべき点をまとめました。
保健師の良い点
- 保健師の資格を持っていると就職・転職の幅が広がる
- 医療・看護を統計的な視点で見ることができる
- 保健師ならではの地域との繋がりがもてる
保健師の注意するべき点
- 看護師に比べて求人が少なく、転職が難しい
- 行政保健師は保健師としての業務以外の事務処理などに割く時間も多い
他の仕事と同様に、保健師の仕事にも良い面と注意すべき面があります。
転職の際は、良い面と注意すべき面の両方から、本当に保健師に転職すべきかどうかを判断すると良いでしょう。
【補足】保健師から保健師に転職した人の口コミ・評判
保健師は、保健師と看護師の両方の資格が必要であることから、看護師からの転職者がほとんどです。
一方で、少ないケースではありますが、「行政保健師から産業保健師に転職した」という口コミもありました。
坂口 春江 32歳
産業保健師
32歳で転職し、産業保健という新しい分野へ挑戦することに、正直どれくらい今までの経験が通用するのか、どれくらい新しいことを吸収できるのか、不安もあります。
しかし同時に、ほんの1年前の自分でさえ産業保健師をしている姿は想像できていなかったので、人生何が起こるかわからないし、変化を起こすのも自分次第であるのだと感じています。
不安はありますが、思い切って新しい環境に身を任せてみる、その色に染まってみようと思います。
(引用元:エリートネットワーク)
保健師には、行政保健師や産業保健師など、さまざまな職種があるため、現職と違う分野の保健師業務に転職するのも、働き方を変える一つの選択肢と言えるでしょう。
求人サイトを使わず保健師求人を探す方法

「保健師に転職したいけど転職サイトを使うのはちょっと…」という方もいらっしゃるでしょう。
保健師への転職には転職サイトの利用がおすすめですが、サイトを使わずに保健師の求人を探す方法もあります。
転職サイトを使わない転職方法を、3つ紹介していきます。
求人サイト以外の転職方法
方法1.知人や母校、同僚のコネを使う
保健指導や健康管理を行う保健師には、「できるだけ信用できる人材を採用したい」という企業や学校は多いです。
そのため、 人脈を使って職を紹介してもらえば、信用に足る人物であると判断され、選考が有利になります。
「保健師の求人があればぜひ教えてもらいたい」と周囲には話しておくことで、どこかで転職先との繋がりが生まれる可能性もあるでしょう。
看護師や今までの経験で得た人脈を利用し、転職のチャンスを広げておくことをおすすめします。
方法2.看護協会による職業紹介を受ける
日本看護協会は、保健師が安心して働き続けられる環境づくりに取り組んでいる団体です。
全国の「都道福建看護協会」や「保健師関連団体」と連携しているため、信頼できる求人を探すことができます。
日本看護協会からの職業紹介を受けるには、『eナースセンター』に登録しましょう。
登録後にナースセンターからの連絡は特になく、すべての作業をインターネット上で行うことが可能です。
コンサルタントに仲介してもらうのが面倒な方におすすめです。
方法3.ハローワークを利用する
ハローワークは、「公共職業安定所」とも呼ばれ、就職の相談受付や職業紹介などのサービスを提供してくれます。
利用する側だけでなく、求人を募集する側も無料で求人を載せられるため、求人数が多いのが特徴です。
また、求人案件の紹介に加えて、転職へのアドバイスも行ってくれるため、転職に不慣れな人でも何から始めれば良いか分かるでしょう。
最寄りのハローワークは、『ハローワーク所在地一覧』から探すことが可能です。
ただ、職員に当たりはずれがあったり、「就職したものの求人票と条件が違っていた…」など、良くない口コミも少なくありません。
また、何度も求人を出している会社は、離職率が高い「ブラック企業」である可能性も高いため、よく調べてから応募するようにしましょう。
転職サイトを使わず求人を探すメリットとデメリット
さまざまな方法を使って求人を探すことで、より良い職場が見つかる可能性は高まります。
しかし、働きながら転職先を探したいという方には、時間と手間をかけなくて済むという理由から、転職サイトの利用がおすすめです。
効率的に良い求人を探すなら、「保健師の転職におすすめの転職サイト・転職エージェント7選」でお伝えしたように、複数の転職サイトを同時活用しましょう。
保健師の転職でよくある質問

最後に、保健師の転職に関するよくある悩みや疑問について見ておきましょう。
他の人が感じる疑問や悩みは、転職の参考になるものが多いです。
気になるQ&Aがある方は、ぜひチェックしてみてください。
保健師から転職するならどんな仕事が良い?
今とは違う職種の保健師への転職がおすすめです。
保健師には、産業保健師・行政保健師など色々な職種あるため、目的に応じて、今とは違う職種の保健師に転職した方がリスクは低くなります。
ただし、いくらリスクが低い転職先を選んでも、転職の目的が果たせなければ、転職した意味がないということにもなりかねないため、目的に応じた転職先を選択しましょう。
保健師以外に転職にする場合でも、これまでのスキル・経験を活かせる仕事から選んだ方が、転職成功率は高くなります。
ネットでよく見るアポプラスってどんな会社?
医療従事者の求人紹介を業務とする会社です。
アポプラスは、看護師・保健師向けのほか、薬剤師向けや医師向けなど、職種別に医療系の転職サイトを数多く運営している会社です。

- (引用元
- アポプラス保健師・看護師)
職種別にサイトが用意されているため、希望する職種に特化して求人を探したい人におすすめです。
産業保健専門コンサルタントも在籍しているので、産業保健師への転職を考えている方は、ぜひ一度サイトを覗いてみるとよいでしょう。
まとめ
保健師の仕事はメリットが多く、医療業界においてもニーズの高い仕事ですが、資格を持っているだけでは就職できないほど、競争率が高い職業でもあります。
保健師の優良求人を効率的に探すためには、転職サイトの複数利用すると、効率よく保健師求人を集められます。
保健師の転職におすすめのサイトは、以下の3つです。
転職サイトでは、登録・利用に費用はかかりません。
まずは気軽に登録し、転職アドバイザーに転職に関する悩みを相談してみましょう。

監修者
集団全体の健康維持や疾病予防に関心がある看護師は、保健師の仕事にやりがいを感じられるでしょう。
ただし、保健師とひと口に言っても、どの集団を対象とするかによって業務内容は大きく変わります。
あらかじめ、さまざまな職場での保健師の役割について調べ、自分の興味に合った求人を見定めることが大切です。
監修者
まだ転職を迷っている段階でも、複数の転職サイト・転職エージェントに登録しておくことをおすすめします。
求人情報を日常的にチェックしておけば、いざ転職活動を始めた際に「条件のいい求人」「希望に近い求人」の見極めができるはずです。