キーエンスの平均年収は約2,279万円！一年目・20代の年収や「なぜ年収が高いのか」を解説
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直近のキーエンスの平均年収は約2,000万円です。
キーエンスは自動制御機器や計測機器などの開発・販売を行っており、大阪に本拠点を構えている会社です。
近年、営業利益率50％を超えているだけではなく、海外事業の収益なども成長しています。
そんなキーエンスの「平均年収約2,279万円」という数字を知ると、「ものすごく激務？」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、キーエンスの年収について、以下の内容を中心に紹介します。
本記事で紹介すること
- 直近の年収推移
- 新卒の初任給（学歴別）
- 会社の年収ランキング
- 年齢別の年収
- 職種別の練習
- 女性や社長の年収
- キーエンスの年収が高い理由
- キーエンスの労働環境
本ページを読んでいただければ、キーエンスの年収情報を把握でき、就職・転職に役立つ情報をインプットできますよ。
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最新のキーエンスの平均年収は約2,000万円
直近の有価証券報告書によると、キーエンスの平均年収は約2,000万円です。
国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば、日本の平均年収は約400万円台半ばであり、キーエンスの年収は平均値の4倍以上となっています。
この章では、キーエンスの年収はどれぐらい高いのか、詳しく見ていきましょう。
平均年収の推移
キーエンスの平均年収は、業績連動賞与の割合が高いため、毎年の利益状況に応じて変動する特徴があります。
直近の有価証券報告書に基づく推移をまとめると、平均年収はおおよそ1,700万円〜2,300万円の間という、国内トップクラスの水準で推移しています。
| 期間 | 平均年収 | 売上高 |
|---|---|---|
| 2025年3月期 | 約2,039万円 | 9,000億円超 |
| 2024年3月期 | 約2,067万円 | 約9,600億円 |
| 過去5年間の最低額 | 約1,751万円 | 約5,300億円 |
過去には業績の変動に伴い年収が一時的に下落した局面もありましたが、長期的には売上高の拡大とともに非常に高い給与水準を維持しています。
今後の業績次第で、平均年収に変動があると予想できるでしょう。
企業年収ランキングでは上位にランクイン
外部メディアの調査でも、キーエンスは常に国内上場企業のトップクラスにランクインしています。
例えば、ダイヤモンド社が発表している「年収が高い会社ランキング」によると、例年トップ3の常連となっており、総合商社や大手不動産を上回る圧倒的な給与水準を誇っています。
| 企業名 | 平均年収 |
|---|---|
| キーエンス | 約2,000万円〜2,300万円前後 |
| 総合商社（三菱商事など） | 約1,800万円〜2,000万円前後 |
| 大手不動産（ヒューリックなど） | 約1,700万円〜1,900万円前後 |
（参考：年収が高い会社ランキング｜ダイヤモンド・オンライン）
2,000万円以上になるキーエンスの年収額が、その他の多くの会社よりも飛び抜けて高いことがわかります。
ボーナスは年4回
キーエンスが高額年収である理由の1つに、年4回のボーナス支給が挙げられます。
キーエンスの口コミ
20代／事務職
（前略）会社の利益は社員に還元する企業だったので、業績に合わせて賞与がもらえました。年に4回のボーナスに加え、業績賞与も支給された（後略）
（引用：カンパニー通信）
キーエンスの口コミ
在籍16~20年／ソフト開発
基本給に加えて、業績に連動する賞与の形で毎月の給与に加算される。（後略）
（引用：enライトハウス）
支払われるボーナス額は、ときどきの経営状態によって上下する業績連動型です。
またキーエンスでは、会社の利益をボーナスとして毎月社員に還元するシステムが採用されています。
つまり、2,000万円近くの年収の要因を大きく占めるのは、業績とボーナスの影響ということです。
入社一年目でも高年収？新卒の初任給について
「年収が高いなら、きっと初任給も多いんだろうな……」と思われがちですが、実はキーエンスの初任給は他の大企業とそれほど変わらない額です。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、日本国内の平均的な初任給は、大学院卒で25〜28万円前後、大学卒で22〜25万円前後が一般的な水準です。
そのため、初任給に関しては平均とほぼ同等と言えます。
いかにキーエンスの年収が、ボーナスに大きく影響されているかがわかるでしょう。
実際、新卒・1年目の年収で800万円に近いという口コミもありました。
キーエンスの口コミ
男性／営業(在籍3～5年)
給与に関しては世間で言われている通り良い。新卒一年目で800万円（後略）
（引用：enライトハウス）
キーエンスの口コミ
男性／エンジニア(在籍3年未満)
2019年入社、1年目で額面750万円、2年目で800万円ほどになる見込（後略）
（引用：openwork）
補足：採用大学の実績
「年収が高いから、社員はみな高学歴？」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
キーエンスの採用大学・大学院の実績は、以下の通りです。
- 東京大学や京都大学などの旧帝大
- 早慶上智やMARCHといった難関私立大学
- 東京理科大学などの理系有名大学など
（参考：マイナビ2025）
ただし、社員の口コミによれば、採用面接では学歴以外の部分が重要視されるようです（応募職種により差がある可能性もあります）。
キーエンスの口コミ
20代後半／男性(法人営業)
20代からすでに高い？キーエンスの年齢別年収
キーエンスの大きな特徴として、比較的若い世代も多額の報酬を得られることがあります。
口コミサイトの情報によると、キーエンスの年代別の年収額は以下の通りです。
| 年代 | 平均年収 | 最高年収 |
|---|---|---|
| 25~29歳 | 1,019万円 | 3,000万円 |
| 30~34歳 | 1,346万円 | 3,000万円 |
| 35~39歳 | 1,768万円 | 5,600万円 |
| 40~44歳 | 1,454万円 | 3,700万円 |
（参考：キーエンスの年収・給与｜enライトハウス）
また20代の年収に関する口コミをチェックすると、以下のように「高年収」と評判です。
キーエンスの口コミ
20代前半／法人営業
給与は同年代とも比較しても高い水準にある。基本的にはボーナスが大きく占めており、評価が高ければ高いほどボーナスも上がる。（後略）
（引用：転職会議）
若いうちから高年収の理由は先述の通り、評価プラス業績連動型の高額賞与支給のシステムだからです。
30歳代になると20代よりも年収がアップする
30代になると、新卒で入社した職員は勤続年数が10年を超えるため、その分得られる報酬額も上がっていきます。
実際、口コミサイト「カンパニー通信」には、30代前半の男性（購買部） で1,200～1,499万円という口コミもあります。
キーエンスの職種別年収！社長や女性の年収についても解説
キーエンスの年収は、職種によっても違うのでしょうか。
ここでは、営業やエンジニアなど職種別の年収を解説します。
さらに、女性の年収についても取り上げましょう。
営業やエンジニアなど職種によって年収は異なる
キーエンスに入社を検討しているなら、どの職種で働くのかも気になるところです。
新卒採用ページによると、キーエンスの職種は「ビジネス職」「エンジニア職」「S職」の3種類に分けられ、それぞれの仕事内容は次の通りです。
| 職種 | ビジネス職 | エンジニア職 | S職 |
|---|---|---|---|
| 仕事内容 |
|
|
|
（参考：仕事と人｜キーエンス）
また、口コミサイトの情報では、以下のような職種別の年収結果となりました。
| 職種 | 平均年収 | 平均年齢 |
|---|---|---|
| 営業系 （営業、MR、営業企画 他） | 1,271万円 | 32.1歳 |
| 企画・事務・管理系 （経営企画、広報、人事、事務 他） | 1,055万円 | 34.1歳 |
| IT系エンジニア （アプリ開発、ITコンサル 他） | 1,228万円 | 35.9歳 |
| 電気・電子・機械系エンジニア （電子・回路・機械設計 他） | 1,927万円 | 35.0歳 |
（参考：キーエンスの年収・給与｜enライトハウス）
さらに、「indeed」においては、エンジニアやAIエンジニア職、ハードウエアエンジニア職の平均年収は1,000万円を超えています。
口コミのデータからもわかる通り、さまざまな職種において高年収を目指せると言えるでしょう。
女性も変わらず高年収と話題！
キーエンスは次の口コミのように、 女性も高年収を目指せる会社です。
キーエンスの口コミ
20代／事務職
（前略）新卒時から年収は他の企業の同級生と比べて高かったです。2年目には600万を超える年収を得ていました。
（引用：カンパニー通信）
キーエンスの口コミ
在籍3年未満／事務
給与は事務であってもやはり良い。高い給与を求める人に向いている。（後略）
（引用：openwork）
高年収を維持するキーエンス社長の年収
従業員だけでなく、経営陣の報酬も国内トップクラスです。
有価証券報告書によると、キーエンスの取締役の平均報酬は例年2億〜3億円規模で推移しています。
また、キーエンスの創業者である滝崎武光氏は、Forbes JAPAN（フォーブス ジャパン）による「日本長者番付」において、常にトップ3の常連としてその名を知られています。
※同誌では、ファーストリテイリングの柳井正氏やソフトバンクの孫正義氏もランクインしています。
キーエンスの年収はなぜ高い？高年収を維持している理由
キーエンスの高額年収の秘密として、会社の利益を社員に還元する仕組みであることを説明しました。
しかしボーナスの金額が高いということは、そもそも会社の営業利益が高いということを意味します。
毎年のように営業利益率50％を超えるキーエンスですが、これほどまで業績を上げ続けている理由は何なのでしょうか？
ここでは、キーエンスの年収はなぜ高いのか、業績を上げ続けている理由とともに紹介します。
※この章の内容は、キーエンスの「事業内容」や「社長メッセージ」、「データで知る」を参考にしています
コンサルティングで生産性・品質を向上
キーエンスは創業以来、 顧客に密着したコンサルティングを行うことで、商品の生産性・品質を向上していきました。
顧客のニーズを的確に把握し、そのニーズを満たす商品の企画・開発を続けてきたのです。
その結果、キーエンスの製品は、以下のような実績を誇っています。
- あらゆる分野の約30万社に及ぶ企業に採用されている
- 新商品の70％が世界初・業界初となっている
- 営業利益率54.1％
世界中にクライアントを持つグローバル企業
キーエンスは46ヵ国に、220の拠点を持っています。
また海外事業の収益は過去25年、平均成長率10%をオーバーしています。
海外で活躍したい人には、多くのフィールドが用意されていると言えるでしょう。
グローバルダイレクトセールスとファブレス経営
キーエンスがここまでグローバル展開できた要因に、「ダイレクトセールス」という手法があります。
「ダイレクトセールス」とは、 代理店を介さない直販体制のことです。
専門知識をもった営業担当が、直接生産現場に赴き、クライアントの声に耳を傾けるのです。
また、自社で工場や生産設備をもたない「ファブレス経営」も功を奏し、過去25年間の平均成長率10％を達成しました。
キーエンスの労働環境
キーエンスは、ブラック企業なのか、それともホワイト企業なのか気になっている人もいるでしょう。
キーエンスは、 総合的にみれば、ホワイト企業だといえます。
残業の多さや激務な面はありますが、そうしたマイナス点を補って余りあるほどの年収、そして知られていない休日制度の充実が要因として挙げられます。
業務時間・残業時間が長いのは事実
キーエンスで仕事を行う場合、「長時間労働は当たり前」という認識を持っておくべきかもしれません。
多くの社員の口コミからは、残業時間や業務量の多さが挙がっていました。
キーエンスの口コミ
40代前半／開発の妻
残業が多く、急な仕事で帰宅をする事がとても遅くなってしまうことが多いです。（後略）
（引用：カンパニー通信）
キーエンスの口コミ
在籍5~10年／営業
平日は21時頃まで仕事をするが、土日祝日は基本休みで休日の出勤は個人の裁量次第。（後略）
（引用：openwork）
平日の労働時間は非常に多いという声が多く挙がっています。
しかし一方で、土日祝日はしっかり休めるという声も複数見られました。
離職率は高いのか
ハードな労働環境の場合、気になるのは離職率です。
リクナビ2025によると、キーエンスの離職率はここ5年間で3～5%台と記載されています。
厚生労働省による「雇用動向調査結果の概況」では、日本の常用雇用者の離職率は15.0%前後となっています。
日本の平均と比べると、キーエンスの離職率は高いと言えます。
休日はしっかり休む風土もある
キーエンスは、平日がっつり働くものの、以下の口コミのように、しっかり休むという組織風土もあります。
キーエンスの口コミ
30代前半／購買部の妻
仕事量が多く、平日の業務をこなすと毎日終電での帰宅になりますが、給料は高く、土日や連休の休みはきっちりしており、平日の有給消化も可能だからです。仕事量が多い分、給料が高いのはブラックではありません。残業規定もきちんとしており、ホワイト企業だと思います。
（引用：カンパニー通信）
キーエンスの口コミ
30代前半／法人営業
オンとオフがはっきりしており、働く時は働き、土日はしっかり休める。休日出勤は基本推奨されていないが、目標意識の高い社員が多いことから出勤者は多い。（後略）
（引用：転職会議）
残業時間は多いですが、原則、休日労働はないようです。
新卒採用サイトによると、年間休日数は120日以上あり、メリハリのついた働き方を実践しているといえます。
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給料のいい仕事とはある意味で相対的に決まるもので、○○円もらえれば給料がいいと 絶対的な基準をつけることは難しいです。
例えば、20代で30万円もらえれば給料は高いようにみえますが、20代で40万円もらっている人から見れば給料が安いなと感じるでしょう。
このように、給料が良いの定義は人によって様々ですが、一つの基準として、国税庁の行った「民間給与実態調査」の結果が参考になります。
この調査によると、給与所得者の平均は、男性で500万円台後半、女性で300万円台前半です。
あくまでも一つの指標ですが、もし自分の年収が上記の年収を超えているならば、平均よりも給料が良いと判断できるでしょう。
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まとめ
直近のキーエンスの平均年収は約2,000万円でした。
国内の平均年収よりも遥かに高く、企業年収ランキングでは上位に位置し、ボーナスも年4回という仕組みになっています。
また、休日はしっかり休む風土もあるため、平日はたくさん働いて休日は休みたいという人に向いています。
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