調剤未経験の薬剤師は転職に失敗しやすい?よくある例と対策を解説
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調剤未経験で転職する場合「内定を獲得できるのか」「業務についていけるのか」など、不安な点も多いと思います。
調剤未経験の薬剤師でも薬局や病院に転職することは可能ですが、思わぬ失敗をしたり、転職に後悔してしまうケースも少なくありません。
そこで本記事では、調剤未経験からの転職失敗を防げるよう、以下の内容について詳しく解説します。
- 調剤未経験からの転職でよくある失敗例
- 失敗を防ぐための対策
- 求人の探し方や転職を成功させるポイント
調剤未経験からの転職は環境や業務が大きく変わることも多いため、しっかりポイントを押さえてミスマッチを防ぐことが大切です。
記事後半では転職活動を手厚くサポートしてくれる薬剤師転職サイトも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
求人探しには「転職サイト」の利用がおすすめ
気になる内容をタップ
- 調剤未経験薬剤師の転職失例と必要な対策
- 失敗例1.対人業務に馴染めなかった
- 失敗例2.職場環境に溶け込めなかった
- 失敗例3.教育制度が不十分で仕事を習得できなかった
- 失敗例4.忙しい職場で業務についていけなかった
- 失敗例5.調剤未経験のため内定をもらうのに苦労した
- 失敗を防ぐ!調剤未経験の薬剤師が転職する際のポイント
- ポイント1.未経験でも転職しやすい業種を選ぶ
- ポイント2.「未経験可」の求人を選ぶ
- ポイント3.教育制度が整っている職場を選ぶ
- ポイント4.転職に備えて自己学習する
- ポイント5.薬剤師転職サイトを活用する
調剤未経験薬剤師の転職失例と必要な対策
調剤未経験から調剤業務がある職場に転職する場合、なかなか内定を獲得できなかったり、業務に馴染めないことも少なくありません。
入職後のミスマッチや後悔を防ぐためには、転職前にありがちな失敗ケースを把握しておくことが大切です。
ここでは、調剤未経験薬剤師によくある失敗例と必要な対策を解説するので、転職活動前に確認しておきましょう。
調剤未経験薬剤師の転職失敗例
失敗例1.対人業務に馴染めなかった
製薬会社など異業種からの転職では、薬剤師特有の対人業務に馴染めない可能性があります。
以下のような仕事は調剤を行う職場ならではの業務なので、最初はうまく対応できないことも多いです。
- 服薬指導
⇒患者に薬の正しい服用方法・使用方法を説明する - 疑義照会
⇒処方箋の内容に懸念や疑問があった際、医師に確認を行う
対人業務は相手に合わせた臨機応変な対応が求められるため、コミュニケーション能力が必須です。
「ピッキングや薬物管理はこなせるのに、対人業務はいつまでたっても慣れることができない……」と悩んでしまうケースも少なくありません。
対策:調剤業務への理解を深める
転職のミスマッチを防ぐためには、転職前に調剤業務への理解を深めることが大切です。
調剤業務のあり方を知り、「本当に自分が仕事に適応できるのか」「向いているのか」を考えたうえで転職を決断しましょう。
たとえば「薬局で使える実践薬学」のような書籍を利用して、調剤業務について学ぶことも手段のひとつです。
失敗例2.職場環境に溶け込めなかった
大きなオフィスでたくさんの人と関わる環境から薬局などに転職した場合「職場環境に溶け込めない」と感じる人も少なくありません。
調剤薬局は閉鎖的な空間で少人数で就労するケースが多く、密な人間関係に悩んでしまうことも多いのです。
実際に、当サイトが行ったアンケートでは薬局内の人間関係について以下のような声が挙がっていました。
30代/女性
何か気に入らないことがあると些細な事でも影でコソコソ言う光景がしばしば見られます。
こういった場面に出くわして自分のことを言われているとわかると面倒だなと感じます。
小規模な薬局は特に薬剤師同士の距離が近くなりやすいので、注意が必要です。
対策:職場の雰囲気をリサーチする
転職の際は「どんな雰囲気の職場なのか」リサーチし、やっていけそうか考えましょう。
職場の雰囲気をリサーチするには、薬剤師転職サイトを利用して求人先のリアルな情報を教えてもらうのがおすすめです。
転職サイトを利用すれば、求人票ではわからない管理薬剤師の人柄や人間関係の情報を詳しく教えてもらえる可能性があります。
記事後半「調剤未経験の薬剤師におすすめの転職サイト」では、おすすめのサイトを紹介しているので、ぜひ利用してみてください。
失敗例3.教育制度が不十分で仕事を習得できなかった
教育制度が整っていない職場では、業務を習得できずに悩んでしまう可能性があります。
調剤業務では調剤棚の把握から、散剤・液剤・一包化など幅広い業務を覚える必要がありますが、教育制度が整っていないと習得は困難です。
以下のような職場は、調剤未経験者にはあまり適していないといえるでしょう。
- 導入研修がない
- OJTがない
- マンツーマンでの指導がない
特に規模が小さい職場では、教育マニュアルが整っていないことも多く、思うようにスキルを身につけられない可能性があるので注意が必要です。
対策:教育制度の充実度を確認する
調剤未経験で転職する場合は、教育制度の充実度に着目して求人を探しましょう。
「教育体制充実」「トレーナー制度あり」などと記載されている求人は、教育が手厚い可能性が高いです。
また「日本調剤」「スギ薬局」など大手薬局は教育制度が整っている傾向にあるので、企業規模に着目して求人を選ぶことも手段のひとつです。
記事後半「転職のポイント|教育制度が整っている職場を選ぶ」では、具体的な求人例も紹介しているので、ぜひあわせてご覧になってみてください。
失敗例4.忙しい職場で業務についていけなかった
調剤未経験で忙しい職場に転職すると、業務についていけず苦労する可能性あります。
人手不足で忙しい職場では、教育制度が充実していたとしても新人へのフォローが不十分なってしまう恐れがあるためです。
求人票から忙しさを見極めるのは難しいですが、以下のような特徴がある場合は忙しい職場であると推測できるでしょう。
- 「即戦力募集」「急募」などと記載されている
- 年中求人が募集されている
- 相場より極端に年収が高い
深刻な人手不足に悩んでいる職場では「未経験でもいいから薬剤師を確保したい」というケースも多いので、求人の見極めが大切です。
対策:処方箋枚数にも着目する
忙しい職場を避けるためには、処方箋枚数にも着目しましょう。
厚生労働省の省令では「処方箋枚数が平均40枚/1日に対し、1人の薬剤師を配置する」と規定されており、「40枚」がひとつの区切りになっています。(参考元:厚生労働省)
40枚以上になると忙しさを感じる可能性があるので、調剤未経験の場合は「処方箋枚数が30枚以下/1日」の職場を選ぶのがよいでしょう。
なお、処方箋枚数については求人票の詳細に記載されていることが多いので、求人探しの際に着目してみてください。
失敗例5.調剤未経験のため内定をもらうのに苦労した
調剤未経験のため、内定をもらうのに苦労するケースも少なくありません。
調剤薬局・調剤併設ドラッグストア・病院など調剤業務が生じる職場では、やはり調剤経験のある人材が有利になりやすいです。
特に以下のような文言が記載されている求人は、ある程度経験のある人材を欲していると考えられます。
- スキルアップできる
- 経験を活かせる
- 経験次第で年収○○万円
未経験から転職することは可能ですが、求人選びに失敗するとなかなか内定を得られない恐れがあるので注意が必要です。
対策:採用の可能性がある職場を見極める
できるだけスムーズに内定を獲得するためには、未経験可で採用の可能性がある職場を選ぶことが大切です。
たとえば「未経験者歓迎」「調剤経験がなくてもOK」などの文言が記載されている求人は、未経験でも採用の可能性があります。
詳しくは、記事中盤「転職のポイント|未経験可の職場を選ぶ」で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
また、なかなか内定をもらえない場合は「希望条件を妥協する」「同時に複数の求人に応募する」といった対策を講じることも有効です。
失敗を防ぐ!調剤未経験の薬剤師が転職する際のポイント
調剤未経験からの転職は難易度が高いですが、転職先の選び方や事前準備のコツを押さえておけば失敗のリスクを大きく軽減できます。
ここでは、調剤未経験からの転職失敗を防ぐポイントを5つ解説するので、ぜひ実践してみてください。
転職を成功させるポイント
ポイント1.未経験でも転職しやすい業種を選ぶ
調剤未経験で転職する場合は、転職しやすい業種を選ぶことをおすすめします。
専門性が高い業種は調剤未経験だと難易度が高いため、注意が必要です。
以下に業種別の転職難易度をまとめたので、業種選びで迷っている方は参考にしてください。
業種 | 転職難易度 | 説明 |
---|---|---|
調剤薬局 | ★★☆☆☆ | 調剤業務がメイン。教育制度・研修制度が整っている調剤薬局も多いので、転職しやすい。 |
ドラッグストア (調剤併設) | ★★☆☆☆ | 調剤以外の業務もあり。未経験可の求人も多く、転職しやすい。 |
クリニック | ★★★☆☆ | 調剤業務がメイン。慢性疾患のみに診療科目が限られているクリニックであれば比較的適応しやすい。 |
病院 | ★★★★★ | 専門性の高い業務が多く、年齢が上がるほど転職の難易度が高くなる。競争率も高い。 |
※「転職難易度」については、一般的な難易度を掲載しております。
転職のしやすさは状況や職場によって異なる場合もあるので、参考までにご覧ください。
調剤薬局や調剤併設ドラッグストアは「未経験可」の求人が多く、未経験でも比較的転職しやすい傾向にあります。
一方で専門性を深められる病院は競争率が高く、調剤未経験者が中途の採用を狙うのは難しいです。
調剤未経験からスムーズに転職したいのであれば、病院以外の業種を検討することをおすすめします。
調剤業務がない業種に転職することも手段のひとつ
「調剤業務以外でもOK」という場合は、調剤業務がない業種に転職することも手段のひとつです。
以下に薬剤師のおもな職場をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
ドラッグストア (OTC専門) | 調剤業務がないので、調剤未経験でも転職しやすい。 |
---|---|
企業 | 調剤業務を行わないため、調剤経験を問われない場合が多い。ただし、大手企業への転職は難易度が高い。 |
ポイント2.「未経験可」の求人を選ぶ
スムーズに内定を獲得するためには、「未経験可」の求人を選ぶことが大切です。
未経験可の条件で薬剤師を募集している職場は、新たに人材を育成したいと考えているケースが多く、調剤経験がなくても採用の可能性があります。
以下のように「調剤未経験者歓迎」などと記載されている求人は、転職しやすい案件といえるでしょう。
- (引用元
- ファルマスタッフ|2022年11月時点)
一方で、以下のように「即戦力を求めている」と推測される求人は、採用の可能性が低いので注意が必要です。
- 「急募」「すぐに活躍できる」と記載されている職場
- 薬剤師が2名程度の小規模な職場
- 派遣薬剤師を募集している職場
調剤未経験で内定を獲得するためには、求人の文言を確認して「未経験でも採用の可能性がある案件」を選ぶようにしましょう。
「未経験可」の求人の探し方
ポイント3.教育制度が整っている職場を選ぶ
調剤未経験から業務を習得するためには、教育制度が整っている職場を選びましょう。
服薬指導・疑義照会・薬歴記入などの業務を誰にも教えてもらわずに習得することは難しいため、教育制度の確認は必須です。
以下のように「教育制度充実」などと記載されている職場は、配属前の導入研修などがあり、1から業務をしっかり学べる可能性が高いです。
- (引用元
- ファルマスタッフ|2022年11月時点)
教育制度や研修制度が整った職場であれば、調剤未経験であっても無理なく定着できるでしょう。
なお、気になる職場がある場合は、企業の公式サイトをチェックして教育制度の詳細を確認することもおすすめです。
ポイント4.転職に備えて自己学習する
できるだけ早く業務に順応するためには、あらかじめ自己学習しておくことが大切です。
「薬学部での実習が最後の調剤経験」という場合は、よく使われている新薬について自己学習しておかなければ、入職後に苦労する可能性が高いです。
スムーズに仕事を始めるためにも、以下のような内容について学習しておきましょう。
- 薬の商品名と一般名
- よく処方される薬の用法・用量および併用禁忌
- 服薬指導の方法
- 薬歴の書き方
自己学習をして知識をつけておくことで、研修中に教えられた内容を理解しやすくなるはずです。
特にその職場でよく処方される薬については、用法・用量および併用禁忌などの情報をしっかりと確認しておくことをおすすめします。
ポイント5.薬剤師転職サイトを活用する
転職の際には「未経験可で教育制度が整っている職場」を探すことが重要ですが、自力で求人を見つけるのは簡単ではありません。
転職しやすい求人を効率よく見つけるためには、求人紹介を行ってくれる「薬剤師転職サイト」の利用がおすすめです。
薬剤師転職サイトでは、スキルや経験を踏まえたうえで適した求人を提案してくれるので、調剤未経験の方も安心です。
また、以下のような手厚いサポートも受けられるので転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。
- 職場についての情報提供(人間関係・雰囲気等)
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策のフォロー
- 給与交渉の代行
- 面接・入社日などの日程調整……など
次の見出しでは、調剤未経験の薬剤師におすすめの転職サイトを3社厳選して紹介します。
調剤未経験の薬剤師におすすめの転職サイト
ここでは、調剤未経験の薬剤師におすすめの転職サイトを3社紹介します。
転職サイトは複数利用することで希望の求人に出会える確率が高まるため、気になるサービスはすべて登録しておくのがおすすめです。
以下の3社は「未経験可」の求人が豊富でサポートも手厚いと評判なので、ぜひ利用してみてください。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
ファルマスタッフ |
|
マイナビ薬剤師 |
|
ファーマキャリア |
|
※上記3社は「薬剤師転職サイトおすすめ10選!職場・雇用形態別」から、さらに厳選した転職サイトです。
そのほかの転職サイトもチェックしたい方は、ぜひ上記の記事もご覧になってみてください。
調剤薬局に転職するなら「ファルマスタッフ」
- (引用元
- ファルマスタッフ)
調剤薬局の求人を探したい場合は、「ファルマスタッフ」の利用がおすすめです。
ファルマスタッフは、大手「日本調剤」のグループ企業が運営しているサイトで、調剤薬局の求人数は業界トップクラスです。
「未経験可」の案件も多いので、自分に合う求人を見つけやすいでしょう。
また「異業種転職相談会」が定期的に開催されているので、MRやCRCから転職を考えている方にもぴったりです。
調剤薬局に転職したい方、個別面談でじっくり相談にのってもらいたい方は、ぜひ利用してみてください。
ファルマスタッフ|基本情報
運営会社 | 株式会社メディカルリソース |
---|---|
公開求人数 | 約51,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年10月時点)
ドラッグストアに転職するなら「マイナビ薬剤師」
- (引用元
- マイナビ薬剤師)
ドラッグストアへの転職を考えている場合は「マイナビ薬剤師」がおすすめです。
マイナビ薬剤師は調剤薬局以外の求人も豊富に保有しており、ドラッグストアや企業の案件が充実しています。
首都圏以外の案件も充実しているので、地方にお住まいでも希望に合う求人を見つけやすいでしょう。
また担当者が面接に同行してくれるサポートがあるので、面接に自信がない方も安心です。
ドラッグストアへの転職を希望する方や、地方で転職を考えている方は、ぜひ利用してみてください。
マイナビ薬剤師|基本情報
運営会社 | 株式会社マイナビ |
---|---|
公開求人数 | 非公開 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年10月時点)
希望条件にこだわりたいなら「ファーマキャリア」
- (引用元
- ファーマキャリア)
年収・シフトなどの条件にこだわりたい場合は「ファーマキャリア」の利用がおすすめです。
ファーマキャリアでは、単に求人を紹介するだけでなく、職場に条件交渉をして求職者の希望にベストマッチする求人をつくりあげてくれます。
「未経験だけどある程度の年収は確保したい」といった希望にもできる限り寄り添ってくれるので、他社でよい求人が見つからなかった方にもおすすめです。
またファーマキャリアではコンサルタントの教育を徹底しており、ヒアリング力や交渉力は一流です。
条件交渉なども安心して任せられるので、希望条件にこだわりたい方はぜひ利用してみてください。
ファーマキャリア|基本情報
運営会社 | エニーキャリア株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約39,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:24年10月時点)
調剤未経験から転職する際に押さえておきたい注意点
調剤未経験から転職する際には、いくつかのリスクやデメリットもあります。
リスクを把握せずに転職すると入職後に後悔してしまう恐れがあるので、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
ここでは調剤未経験から転職する際に押さえておきたい注意点を解説するので、ぜひ転職前にチェックしてください。
転職の際に押さえておくべき注意点
注意点1.転職活動が長引く可能性がある
調剤未経験で転職する場合は、転職活動が長引く可能性があります。
調剤未経験者は即戦力として活躍できないため、選考の際どうしても経験者が有利になりやすいのです。
経験者が転職する際は1~2ヶ月で内定を獲得できるケースが多いですが、調剤未経験の場合は3ヶ月以上かかることも珍しくありません。
調剤未経験からの転職は長期戦となることを考慮し「半年以上前から情報収集を始める」「転職先が決まるまで現職を辞めない」などの対策を講じましょう。
転職活動の流れと期間の目安については、以下を参考にしてください。
時間がかかる可能性を考慮し、できるだけ早めに行動を起こすことをおすすめします。
注意点2.年収は下がることが多い
調剤未経験の薬剤師が転職する際は、年収が下がる可能性が高いです。
調剤未経験の場合、前職までの業務経歴があまり加味されず「経験ゼロ」という扱いになるためです。
たとえば、平均年収543万円の製薬企業から平均年収435万円の病院に転職した場合、年収が100万円近く下がる可能性もあります。(参考元:マイナビ薬剤師)
また、30代以上の転職では前職で役職が付いているケースも多く、大幅に年収が下がってしまうことも少なくありません。
調剤未経験から調剤業務を主とする職場に転職するのであれば、年収が下がる可能性があることを把握しておきましょう。
職場別の平均年収
注意点3.40代以上の転職は難易度が高い
40代以上の未経験転職は、難易度が高くなるので注意が必要です。
以下のような理由から、調剤未経験の40代・50代を積極的に採用する職場はあまり多くありません。
- ポテンシャルを期待できない
- 定年までの期間が短い
- 上司が年下になり、馴染めない可能性がある
年齢以外同じ条件で若手と40代以上の求職者がいた場合、ポテンシャルのある若い求職者が有利になりやすいです。
状況によってはなかなか内定を獲得できない可能性があるので、現職に留まることも視野にいれたほうがよいでしょう。
なお、どうしても調剤経験を積める職場に転職したい場合は、未経験可でなおかつ「40代」「50代」のワードが入っている求人を狙うのがおすすめです。
- (引用元
- ファルマスタッフ|2022年11月時点)
転職サイト「ファルマスタッフ」には、40代以上が活躍できる求人も多く掲載されているので、ぜひ確認してみてください。
同業種間で転職することも手段のひとつ
ここまで解説したとおり、調剤未経験からの転職にはリスクもあります。
キャリアを積んでいる場合は転職によって年収が下がってしまう可能性も高いため、異業種ではなく同業種間で転職することも手段のひとつです。
同業種間の転職であれば、経験を活かし即戦力として活躍できるため、年収を高められる可能性があります。
そのため、以下のような場合は異業種ではなく同業種間で転職することも視野に入れてみてください。
- 役職についており、現在の年収が高い
- 年収を下げたくない
- できるだけスムーズに転職したい
特に40代以降は経験を活かせる職場を狙ったほうが内定を掴みやすく、転職活動をスムーズに進めやすいです。
調剤未経験から転職する際は、リスクや注意点をしっかりと踏まえたうえで方向性を検討しましょう。
調剤未経験の薬剤師転職に関するQ&A
最後に、調剤未経験の薬剤師転職についてよくあるQ&Aをまとめました。
転職を成功させるためにも、疑問点はしっかり解消しておきましょう。
調剤未経験の転職に関するQ&A
Q1.転職後に仕事に馴染めなかった場合はどうすべき?
回答
3ヶ月程度は様子を見ることをおすすめします。
転職後は、多くの人が「雰囲気に馴染めない」「変化に慣れることがでいない」と感じます。
新しい職場に慣れるまでには時間がかかることが多いので、3ヶ月程度は様子を見たほうがよいでしょう。
3ヶ月たっても状況が変わらないようであれば、あらためて再転職などを検討してみてください。
なお、本記事で紹介している転職サイトはすべて入職後のアフターフォローに対応しているので、困ったことがあれば相談してみることをおすすめします。
Q2.調剤未経験なら正社員ではなくパートから始めるべき?
回答
収入やキャリアを重視するのであれば、正社員採用を目指すのがおすすめです。
一般的に正社員として就業するほうが、高収入やキャリアアップを狙いやすいです。
一方で「慣れるまでは負担を軽くしたい」という場合は、パートへの転職を検討することも選択肢のひとつです。
どちらにすべきか迷った場合は、転職サイトのアドバイザーに相談してみることをおすすめします。
Q3.調剤未経験でも派遣として働ける?
回答
難しいです。
派遣の求人を出している職場の多くは、1~3ヶ月など限られた期間で即戦力として働ける人材を求めています。
そのため、調剤未経験の方が積極的に採用されるとは考えづらいです。
仮に採用されたとしても体力的・精神的な負担が大きくなる可能性があるので、未経験で派遣に挑戦するのはおすすめできません。
派遣に興味がある場合は、正社員かパートで経験を積んでから挑戦するとよいでしょう。
まとめ
調剤未経験の転職は比較的難易度が高いため、ポイントをしっかりと押さえて転職活動を行う必要があります。
スムーズに内定を獲得し、できるだけ早く業務に順応するためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 未経験でも転職しやすい業種を選ぶ
- 「未経験可」の求人を選ぶ
- 教育制度が整っている職場を選ぶ
- 転職に備えて自己学習する
なお、調剤未経験からの転職活動をスムーズに進めるためには、求人紹介や選考対策を行ってくれる「薬剤師転職サイト」の利用をおすすめします。
以下の3社は「未経験可の求人が豊富で転職活動を手厚くサポートしてくれる」と評判なので、ぜひ利用してみてください。
<未経験からの転職におすすめのサービス>
サイト名 | おすすめの人 |
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ファルマスタッフ |
|
マイナビ薬剤師 |
|
ファーマキャリア |
|
30代/女性
調剤薬局は人数が少ないメンバーの中で働くので一度関係がこじれると非常に難しいです。
とくに初心者の人が入ってきたときに厳しくあたるタイプの人がいると、それを見てると気持ちがつかれます。