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定年後の60代薬剤師におすすめの再就職先!求人の見つけ方も解説

定年後の60代薬剤師におすすめの再就職先!求人の見つけ方も解説

最終更新日:

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定年後に「老後のために働きたい」「薬剤師として医療に関わり続けたい」など、再就職を希望する薬剤師は少なくありません。

ただ「定年後の60代から再就職は難しいのでは?」「年齢制限があるのでは?」と不安になる方も多いでしょう。

薬剤師は需要が高く比較的再就職しやすいですが、難易度は職場によって異なります。

そこで本記事では、定年後の薬剤師におすすめの職場、再就職を成功させるポイント等について詳しく解説します。

本記事を読めば、自分に適した再就職先が分かり、スムーズに再就職できるはずです。

\薬剤師転職サイトおすすめ3選/
ファルマ
スタッフ
マイナビ
薬剤師
ファーマ
キャリア

ファルマスタッフ

マイナビ薬剤師

ファーマキャリア

公開求人数
約42,600件

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約54,600件

公開求人数

約16,300件

※参考|公式サイトより(2022年8月時点)

再就職は「転職サイト」に相談を!

薬剤師は定年後でも再就職できますが、応募者に若い人材がいた場合、どうしても不利になってしまいます。

転職を少しでも有利に進めるためには、60代以上にぴったりな求人を紹介してくれる「薬剤師転職サイト」の利用がおすすめです。

大手転職サイト「ファルマスタッフ」では、『60歳以上歓迎』など採用の可能性が高い求人を紹介してもらえるので、ぜひ利用してみてください。

監修者

岡さん

薬剤師は求人難の職種でもあり、調剤薬局や病院以外にもドラックストア等の店舗や流通関連等、多くの人材が必要とされている職種と言えます。

60歳の定年を迎えて同じ職場で再雇用をするか他に転職するか悩むと思われますが、視野を広げて求人を探してみるのも良い方法です。

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定年退職後に再就職する薬剤師は多い

定年退職後に再就職したり、現職に再雇用してもらう薬剤師は少なくありません。

定年後の薬剤師は、以下のような理由から「退職後もまた働きたい」と考える人が多いのです。

定年後の薬剤師が「退職後もまた働きたい」と考える理由

  • 気なうちは仕事を続け、ハリのある生活を送りたい
  • 老後のためにできるだけ貯蓄しておきたい
  • 薬剤師として、医療に関わり続けたい
  • 社会や他人との関わりを持ち続けたい など

日本の平均寿命や健康寿命は延び続けており、まだまだ「働きたい」という意欲をもつ60代は多くいます。

また、老齢厚生年金の支給開始は原則65歳からであるため「年金がもらえるようになるまで働きたい」と考える人も少なくありません。

60歳以上で再就職するのは難しい職種も多いですが、薬剤師は需要が高く、定年退職後でも十分再就職することが可能です。

実際に令和4年7月分の有効求人倍率をみると、薬剤師等の需要が高いことがわかります。

全体1.15倍
医師・薬剤師等2.77倍
(参考
一般職業紹介状況(令和4年7月分)|厚生労働省

有効求人倍率2.77倍というのは、1人あたりに2.77件の求人があることを示しており「求職者優位の売り手市場」の状態です。

医師・薬剤師等の有効求人倍率は全体の2倍以上となっており、非常に需要が高いことが読み取れるでしょう。

※60代以上向けの求人は、若手向けと比較するとあまり数が多くないので、転職サイトに案件を紹介してもらうのがおすすめです。

転職サイト「ファルマスタッフ」には『60歳以上可』の求人が約1,000件掲載されているので、ぜひご覧になってみてください。(2024年10月時点)

監修者

岡さん

薬剤師を必置資格として必要に場所やや必ず業務に携わらなければならない仕事は多く、求人案件が多い職種と言えます。

また、加齢に併せて自分の無理のない範囲での労働時間や作業に併せて仕事を選ぶことができる場合も多く定年退職後に再就職する薬剤師は多いのが実情です。

定年後の60代薬剤師が再就職する2つの方法

定年後の60代薬剤師が再就職する2つの方法

薬剤師は定年退職後でも、採用の可能性があることが分かりました。

では、再就職にはどのような方法があるのでしょうか?

結論からお伝えすると、定年後の再就職には「現職で再雇用してもらう方法」と「新たな職場に転職する方法」があります。

ここでは、それぞれの方法やメリット・デメリットについて詳しく解説します。

現職で再雇用してもらう

薬剤師の定年退職後の働き方としてもっとも多いのが、「定年後に現職で再雇用してもらう」という方法です。

再雇用とは「退職後に、再度あらたに雇用契約を締結すること」であり、再雇用制度を設けている企業も多いです。

再雇用後は正社員ではなく、パート・アルバイト・契約社員など雇用形態が変わる可能性が高いですが、環境を変えずに勤務することができます。

環境を変えずに現職で再就職したいのであれば、再雇用制度の有無を確認してみましょう。

メリット
  • 環境を変えずに勤務できる
  • 転職活動の手間がかからない
デメリット
  • 以前部下だった人が上司になる可能性がある
  • 人間関係など現職での悩みをリセットできない

65歳までの雇用機会の確保について

定年年齢を65歳未満に定めている事業には、「65歳までの定年の引上げ」「65歳までの継続雇用制度(再雇用制度など)の導入」「定年の廃止」のいずれかの措置をとることが義務付けられています。

そのため、本人の希望があれば65歳まで働き続けることが可能です。

(参考元:高年齢者雇用安定法のポイント|厚生労働省

新たな職場に転職する

2つ目は、「新たな職場に転職する」という方法です。

60歳を超えて環境を変えるのは勇気がいるものですが、職場を変えることにより「人間関係をリセットできる」「気持ちを切り替えられる」などのメリットがあります。

とくに、現職に何らかの不満がある場合は、再雇用ではなく新たな職場に転職したいと考える人が多いようです。

ただし、新たな職場に転職する場合は「調剤経験の有無」が重要になります。

調剤経験がまったくない状態では、調剤薬局・調剤薬局併設のドラッグストアなどに再就職するのは困難です。

定年後の人材に1から教育をしようと考える職場は少ないため、「即戦力となるスキルがないと転職は難しい」と考えたほうが良いでしょう。

なお調剤経験がない場合は、OTC専門のドラッグストアなど調剤業務が発生しない職場を選ぶことも手段のひとつです。

新たな職場に転職する場合は、スムーズに内定をもらえるよう、スキルや実績を考慮して再就職先を選ぶようにしましょう。

メリット
  • 人間関係をリセットできる
  • 新たな業務を経験できる
デメリット
  • 場合によっては新しい業務を1から覚える必要がある
  • 職場環境に慣れるまで時間がかかる
監修者

岡さん

定年後、現職で再雇用される場合は仕事や職場が同じところで働ける場合が多く、新しい環境に馴染む必要がないため楽だとも言えます。

しかし、定年後再雇用をの場合は1年単位での雇用契約金を結ぶ嘱託社員での再雇用を選択させられることが多く、定年前と同じ仕事をするのに給与等待遇が6割前後まで落ちる場合があります。

【必見】定年後の60代薬剤師におすすめの職場と求人例

【必見】定年後の60代薬剤師におすすめの職場と求人例

薬剤師の再就職の難易度は、職場によって異なります。

難易度の高い職場にアプローチした場合、なかなか再就職を実現できない可能性もあるので注意が必要。

再就職を成功させるためには、スキルや再就職のしやすさなどを考慮して職場を選ぶことが大切です。

ここでは、定年後の60代薬剤師におすすめの職場と求人例について紹介します。

求人探しには転職サイトの利用おすすめ

60代向けの求人は、若手向けと比較して少ないため、求人探しに想像以上の時間がかかってしまうケースも少なくありません。

できるだけスムーズに求人を探すためには、求職者の希望に合う求人を紹介してくれる薬剤師向け転職サイトの利用がおすすめです。

記事後半「定年後の薬剤師におすすめの転職サイト3社」では、60代以上向けの求人も充実しているおすすめの転職サイトを紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

働きやすい業種を選ぶなら「ドラッグストア」

無理をせずに働きたいのであれば、ドラッグストアを選ぶのがおすすめです。

ドラッグストアは勤務時間や出勤日数にバリエーションがあり、比較的働きやすい職場が多いです。

また、人手不足の店舗も多数あり「比較的内定をもらいやすい」というメリットもあります。

たとえば、転職サイト「ファルマスタッフ」には、以下のような「ドラッグストア(調剤あり)で60歳以上可」の求人も掲載されています。

自分のペースで無理なく働きたいのであれば、ドラッグストアへの再就職を検討してみてはいかがでしょうか?

ドラッグストアへ再就職する際のポイント

ドラッグストアには、OTC専門のドラッグストアと調剤併設のドラッグストアがあります。

調剤併設のドラッグストアでは調剤経験が求められることが多いので、調剤未経験の場合は「OTC専門のドラッグストア」への再就職をおすすめします。

たとえば、転職サイト「ファルマスタッフ」には、以下のような「OTCのみで60歳以上可」の求人も掲載されているので、チェックしてみてください。

調剤経験があるなら「調剤薬局」

調剤経験がある場合は、調剤薬局に再就職するのがおすすめです。

調剤薬局は求人数が多く、「60歳以上可」の案件も見つけやすい傾向にあります。

実際に「ファルマスタッフ」の「60歳以上可」の求人は約1,000件で、約790件が調剤薬局の案件です。(2024年10月時点)

調剤薬局の案件としては、以下のような「60代以上も活躍できる求人」も掲載されています。

上記求人のように「60歳以上の方も歓迎」とアピールしている職場は、定年後の薬剤師を積極的に採用している可能性が高いです。

調剤経験があり定年後も働きたい場合は、ぜひ調剤薬局への再就職を検討してみてはいかがでしょうか?

定年後の再就職には大手の調剤薬局がおすすめ

大手の調剤薬局は研修制度やマニュアルが整っているので、再就職に自信がない方でも働きやすい傾向にあります。

ただし大手は若手を積極的に採用している傾向があるため、再就職の難易度は高めです。

再就職で大手の調剤薬局を狙う場合は、転職サイトに相談してみてください。

求人が少ないレア案件「物流センター」

ドラッグストアや調剤薬局と比べると求人を探すのは大変ですが、「物流センター」に再就職することも一つの選択肢です。

物流センターには、管理薬剤師を設置することが定められているため、「なんとか人材を確保したい」と60代薬剤師を採用する職場もあります。(参考:薬機法第35条 | e-Gov法令検索

なお、物流センター勤務の薬剤師は、主に医薬品の品質管理・在庫管理を行います。

求人数が少なく競争率が高いといった理由から採用を掴むのは簡単ではありませんが、調剤業務が発生しないため、調剤経験のない方でも応募しやすいでしょう。

たとえば、大手転職サイト「ファルマスタッフ」には以下のような「物流センター」の求人も掲載されています。

「シニア層」「60代」などのキーワードが入った求人であれば、定年後でも再就職できる可能性があります。

ただし求人を探すのは難しいので、物流センターに再就職したい場合は転職サイトに相談することをおすすめします。

【注意】病院や企業は難易度が高め

病院や企業は60代を新規に採用しているところが少ないため、転職難易度が高い傾向にあります。

また、病院や企業へ再就職する場合、一からスキルを身につけるのは非常に時間がかかります。

定年後の薬剤師は今後の勤務年数が短いため、一から教育をしようと考える病院や企業はあまりありません。

病院や企業への再就職を目指した場合、「書類審査にすら通らなかった」「再就職先が見つからない」と悩むケースも多いです。

経験や実績がない場合「病院や企業へ再就職するのはかなり難しい」と考えておいたほうが良いでしょう。

定年後に再就職する薬剤師が知っておくべき注意点

定年後に再就職する薬剤師が知っておくべき注意点

業種を考慮して就職先を探せば、定年後の薬剤師でも無理なく再就職することが可能です。

ただし再就職する際は「前職とは条件・環境が異なる可能性が高いこと」を覚悟しておく必要があります。

ここでは、定年後に再就職する薬剤師が知っておくべき注意点をお伝えします。

注意点1.定年後は年収や待遇が下がることを覚悟しておく

定年後再就職する際は、年収や待遇が下がることを覚悟しておく必要があります。

60代になると、若い頃と比較してパフォーマンスが下がりますし、再就職後に勤務できる年数も短いため、どうしても市場価値が低くなってしまいます。

そのため、以前働いていた職場と同程度の年収や待遇は望めない可能性が高いです。

実際に、定年前の55~59歳の年収と60代では100万円近くの差があります。

薬剤師の年齢による年収推移
男性女性
55~59歳約730万円約620万円
60~64歳約610万円約520万円
65~69歳約540万円約600万円
70歳~約490万円約520万円
(参考元
2019年賃金構造基本統計調査|厚生労働省

「年収700万円だったのに、再就職後は100万円以上年収が下がってしまった」というケースも少なくありません。

また雇用形態が正社員からパートなどに変わった場合は、とくに年収の下がり幅が大きく、現状の半分以下になる可能性もあります。

前職とは収入に大きな差が生じる可能性が高いことを理解した上で、再就職に臨む必要があるでしょう。

転職でどのくらい年収が下がってしまうのか不安な場合は、「ファルマスタッフ」など転職サイトのアドバイザーに相談してみることをおすすめします。

注意点2.年下が上司になる可能性が高い

再就職する場合、年下が上司になり「やりづらい」と感じることが多いです。

場合によっては「自分の方が経験がある業務に関し、年下に指示される」など、違和感を覚えることもあるでしょう。

年下が上司になると「年下のくせに」と思ってしまうことも多いですが、仕事を円滑に進めるためには、謙虚な気持ちと協調性が必要です。

協調性や謙虚な心を持っていると、自然と周りがいろいろなことを教えてくれるので、比較的早く業務に順応できるケースが多いです。

やりにくさを感じるかもしれませんが、業務で必要な事柄に関しては、しっかりと上司の指示に従うことが大切です。

自分が部下の立場であることを常に忘れずに行動するようにしましょう。

注意点3.体力的なきつさを感じやすい

薬剤師が定年後に再就職する場合は、体力的な面にも注意が必要です。

60代の多くは体力の衰えを感じ、以前は問題なくこなしていた業務を負担に感じやすくなります。

「年齢が上がるにつれて疲れやすくなった」「まだまだ働けると思って再就職したけれど、体力的にきつい」と感じる人も多いです。

体力的に自信がない場合は、あらかじめ業務量を把握したり、勤務時間を調整することが大切です。

また状況によっては「週休3日で勤務する」「半日勤務を交渉する」ということも検討しましょう。

業務量を把握するには?

業務量を把握するには、処方箋枚数が一つの目安になります。

省令では「1日平均40枚の処方箋に対して1人以上の薬剤師を配置する」と定められていますが、1日の処方箋枚数が一人当たり30枚を超えると「忙しい」と感じる方が多いようです。(参考:薬局並びに店舗販売業および配置販売業の業務を行う体制を定める省令|厚生労働省

また忙しさや残業時間については、転職サイトのアドバイザーに求人情報の詳細を教えてもらうことで確認できます。

記事後半「定年後の薬剤師におすすめの転職サイト3社」では定年後の薬剤師におすすめのサイトを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

監修者

岡さん

定年後に再就職する場合、今までの経験や職歴を活かしたほうが働きやすく、給与の低下を押さえることが出来ます。

職種によっては人手不足の面もあって待遇が上がることもあります。今までの経験や知識、職歴等を棚卸して、自分の強みを見つけて応募書類でアピールしていきましょう。

再出発!定年後の薬剤師が再就職を成功させる6つのポイント

再出発!定年後の薬剤師が再就職を成功させる6つのポイント

薬剤師は定年後も再就職が可能ですが、通常の転職活動と比べて難易度が高くなります。

定年後の再就職を成功させるためには、自分に合った働き方を見つけ、採用の可能性がある求人を見極めることが大切です。

そこでここでは、定年後の薬剤師が再就職を成功させる6つのポイントをご紹介します。

ポイント1.勤務時間や残業時間を確認する

定年後に再就職する場合は、勤務時間や残業時間を確認することが大切です。

以前は長時間の残業やフルタイムの勤務に耐えられていたとしても、定年後は体力的な負担を感じやすいためです。

「毎日残業がある職場に転職してしまい、精神的に負担を感じている」など、再就職選びに後悔してしまう失敗も少なくありません。

とくに、定年退職後の再就職の場合、体力が低下しているケースが多いので、無理のない範囲での仕事を選ぶ必要があります。

再就職する際には、以下のポイントを必ず確認しておきましょう。

  • 勤務時間
  • 休暇日数
  • 有給休暇の取得
  • 残業の有無

「勤務時間がライフスタイルにあっている」「定時で帰宅でき規則正しい生活を送れる」という環境であれば、無理なく勤務できるでしょう。

再就職する際は、無理なく続けられるよう、勤務時間や残業時間などの労働環境をよく確認するようにしてください。

ポイント2.通勤時間が短い職場を選ぶ

薬剤師が定年後に再就職する場合は、できるだけ通勤時間が短い職場を選ぶのがおすすめです。

「通勤時間はあまり関係がないのでは?」と思われるかもしれませんが、通勤時間は人生のロスタイムとも言えます。

たとえば、1日往復2時間の通勤時間を要する職場で月20日働いた場合、月の合計の通勤時間は約40時間。

年間で240日働いた場合、480時間と20日もの時間をロスしていることになります。

反対に、通勤時間が短ければ「趣味の時間を確保する」「新薬など最新情報の知識を深める」など、他に充てられる時間が増え、有意義に過ごせるはずです。

なお職場と自宅の距離は近すぎてもストレスに感じる可能性があるので、理想的な通勤時間は往復30分~1時間くらいと言えるでしょう。

薬剤師人生を最後まで充実したものにできるよう、再就職先は通勤時間にも着目してみてください。

ポイント3.雇用形態にこだわりすぎない

定年後に再就職する場合は、雇用形態にこだわりすぎないことが大切です。

60代以降でも再就職をすることは可能ですが、多くの場合は正社員ではなくパート・アルバイト・嘱託職員として再就職する形になります。

実際に、転職サイト「ファルマスタッフ」に掲載されている「60歳以上可」の求人の半数近くは「パート・アルバイト」となっています。(2024年10月時点)

「必ず正社員として再就職したい」などのこだわりがあると、再就職先がなかなか見つからない可能性もあるので注意が必要です。

定年退職後の再就職では、正社員にこだわりすぎず幅広い雇用形態を視野に入れましょう。

派遣として働くのは難易度が高い

定年後の薬剤師の雇用形態として「派遣」という選択肢もありますが、難易度は高めです。

派遣の人件費は高く「できるだけ若くて体力がある人材を採用したい」と考える職場が多いためです。

また、派遣薬剤師を募集している職場は人手不足で忙しいケースが多く、体力的な負担も大きくなります。

採用の可能性自体も若手と比較して低いため、定年後の転職先としては「パート」や「アルバイト」も選択肢として考えておきましょう。

ポイント4.「60歳以上可」のワードで求人検索する

薬剤師が定年後に再就職する際は、「60歳以上可」の条件で求人を検索するのがおすすめです。

「60歳以上可」としている求人では、定年後の薬剤師を積極的に採用している可能性が高いです。

以下のように「60歳以上の方も歓迎」などと記載されている求人であれば、十分採用の可能性があるでしょう。

ファルマスタッフの求人例

とくに薬剤師が不足している地域では、60歳以上の薬剤師を積極的に受け入れているケースも多いです。

定年後再就職する場合は、「薬剤師の再就職を受け入れている職場なのか」見極めるようにしましょう。

定年後の薬剤師に適した求人の探し方

定年後の薬剤師にぴったりの案件を効率的に探すには、「60歳以上可」や「60歳以上OK」の条件で求人を検索するのがおすすめです。

転職サイト「ファルマスタッフ」では、「60歳以上可」の条件で求人を検索できるので、ぜひ利用してみてください。

ポイント5.調剤経験の有無で再就職先を決める

定年後の再就職では、調剤経験の有無が重要です。

調剤未経験の場合、今後の勤務年数が短い60代薬剤師に対して一から教育をしようと考える職場は少ないので、調剤業務が必要な職場への再就職はかなり難易度が高いです。

例えば、調剤未経験の定年後の薬剤師が、調剤業務が必須となる調剤薬局の求人に応募しても採用は見込めません。

調剤経験があれば「調剤薬局」という選択肢がありますが、ない場合は調剤業務を行っていない「OTC専門ドラッグストア」への転職がおすすめです。

たとえば、転職サイト「ファルマスタッフ」には、以下のような「OTCのみで60歳以上可」の求人も掲載されています。

スムーズに内定を獲得するためにも、再就職先を決める際は調剤業務の有無を重視しましょう。

定年後の再就職に備えて調剤経験を積むのも手段

調剤経験があると、定年後の再就職先の選択肢が広がります。

そのため、定年前に再就職に備えて調剤経験を積む人もいます。

薬剤師の転職体験談

50代 男性(研究職⇒調剤薬局)

大学を卒業後新卒で製薬会社に入社し、医薬品の有効性と安全性を研究する部門で30年以上働いてきました。(中略)

定年後は調剤薬局で働きたいとぼんやり考えていましたが、真剣に将考える様になるにつれ、定年後に果たして未経験の職種に適応できるかと不安になりました。

そして、どうせなら早めに行動したいと思うようになりました。

これまで研究職として走り続け体力の限界も感じていたので、少し余裕を持ってゆっくり働きたい。

という思いで、50代のうちに転職しようと決意し薬キャリエージェントに登録してみることにしました。

(引用:薬キャリAGNET

もし定年後に「調剤薬局や調剤併設ドラッグストアで働きたい」と考えているのであれば、転職して調剤スキルを身につけることも視野に入れてみてはいかがでしょうか?

なお年齢が高くなると内定獲得の難易度が高まるため、転職を考えているのであれば、早めに行動することをおすすめします。

ポイント6.転職サイトに相談する

定年退職後の薬剤師がスムーズに再就職するためには、転職サイトに相談するのがおすすめです。

転職サイトとは、求人紹介や転職のサポートをしてくれるサービスのこと。

60代以上向けの求人はあまり数が多くないため求人探しに難航することも多いですが、転職サイトを利用すると60代でも内定を獲得しやすい案件を紹介してもらえます。

さらに転職サイトでは面接対策・入社のフォローなど、様々なサポートを受けられるため、安心して転職活動を進められるでしょう。

「定年後スムーズに再就職できるか不安」という方は、ぜひ転職サイトに相談してみてください。

定年後の薬剤師におすすめの転職サイト3社

定年後の薬剤師におすすめの転職サイト3社

定年後の再就職を成功させるためには、「薬剤師に特化した転職サイト」を活用することをおすすめします。

転職サイトを利用すれば、定年後の60代薬剤師でも内定を獲得しやすい求人を紹介してもらうことが可能です。

また、アドバイザーが内部の情報も教えてくれるので「再就職後に上手く職場に馴染めるか不安」という方にもおすすめです。

ここでは、おすすめの転職サイトを3社ご紹介しますので、ぜひ活用してみてください。

サイト名おすすめの人
ファルマスタッフ
  • 定年後の再就職に不安がある人
  • 再就職先の内部情報を把握したい人
マイナビ薬剤師
  • ドラッグストアへ転職したい人
  • 地方で再就職を考えている人
ファーマキャリア
  • オーダーメイド求人を紹介して欲しい人
  • 調剤薬局への再就職を検討している人

再就職の不安をしっかり解消したいなら「ファルマスタッフ」

ファルマスタッフ」は、日本調剤のグループ企業が運営している転職サイトです。

個人面談でじっくり相談にのってもらえるので、「自分の経験を活かせる再就職先が分からない」と悩んでいる60代の方に適しています。

じっくり相談することで「再就職に関する不安を解消できた」「今後の方向性をしっかり考えられた」というケースも多いです。

なお、ファルマスタッフでは「60歳以上可」の条件で求人を検索することが可能で、2024年10月時点では、約1,000件の求人が掲載されています

▼「60歳以上可」の求人例

じっくり相談にのってもらい、再就職の不安をしっかり解消したいのであれば、ぜひファルマスタッフを利用してみてください。

ファルマスタッフ|基本情報

運営会社株式会社メディカルリソース
公開求人数約51,000件
非公開求人数非公開
対応地域全国
料金無料

(最終更新:24年10月時点)

地方で再就職したいなら「マイナビ薬剤師」

マイナビ薬剤師
(引用元
マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師」は、大手人材会社マイナビグループが運営している転職サイト。

全国15カ所に拠点があるので、地方在住でも便利に利用可能です。

また、マイナビ薬剤師はOTC専門ドラッグストアなど60代でも再就職しやすい業種の求人を多数保有しています。

公式サイトには、実際にドラッグストアに転職した60代の方の体験談も掲載されていました。

60代の転職体験談 マイナビ薬剤師
(引用元
マイナビ薬剤師

求職者に合う求人を紹介してくれるので、効率よく転職活動を進められるでしょう。

地方で再就職を考えている方や、ドラッグストアの求人をチェックしたい方は、ぜひマイナビ薬剤師を利用してみてください。

マイナビ薬剤師|基本情報

運営会社株式会社マイナビ
公開求人数非公開
非公開求人数非公開
対応地域全国
料金無料

(最終更新:24年10月時点)

再就職先が見つからずお困りなら「ファーマキャリア」

ファーマキャリア」、オーダーメイド求人にこだわりのある転職サイト。

単に求人を紹介するだけでなく、条件交渉をして求職者の希望にベストマッチする求人を作りあげてくれます。

「週休3日で勤務したい」「17時には帰宅したい」など、細かな希望条件のある方におすすめです。

他サイトで希望に合う求人を見つけられなかったり、こだわりの条件がある方は、ぜひファーマキャリアに相談してみてください。

ファーマキャリア|基本情報

運営会社エニーキャリア株式会社
公開求人数約39,000件
非公開求人数非公開
対応地域全国
料金無料

(最終更新:24年10月時点)

定年後の再就職に関するQ&A

定年後の再就職に関するQ&A

最後に、定年後の再就職に関するQ&Aをまとめました。

定年後の再就職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

Q1.薬剤師の定年は法律で決まっている?

A.法律で明確な決まりはないですが、職場によって異なり、60~65歳を定年としているケースが多いです。

定年を65歳未満に定めている事業には、「65歳までの定年の引上げ」「65歳までの継続雇用制度(再雇用制度など)の導入」「定年の廃止」のいずれかの措置をとることが義務付けられています。(参考元:高年齢者雇用安定法のポイント|厚生労働省

Q2.薬剤師は65歳を超えても働ける?

A.薬剤師は、65歳を超えても働くことが可能です。

たとえば、大手転職サイト「ファルマスタッフ」には以下のような「定年70歳」の求人も掲載されています。

ただし、70歳以上になると求人はほとんどなくなるので、再就職を考えているのあれば60代のできるだけ早いうちに行動することをおすすめします。

監修者

岡さん

薬剤師の場合、年齢に応じて資格が無くなることも無く資格の更新制度もありません。(ただし、2年に1度の現況の届け出義務が設けられています)

よって、高齢になっても資格を活かして働きやすいと言えます。体力や家庭の状況などに応じて時間を短くしたり作業量を見なおしたりしながら仕事を続けて行きましょう。

Q3.薬剤師は何歳まで働けるの?

A.薬剤師の定年は職場によって様々で、一般的には60歳~65歳が多いですが、定年なしの職場もあります。

たとえば、大手転職サイト「ファルマスタッフ」には以下のような「定年なし」の求人も掲載されています。

ただし、定年なしの求人は少ないので、長期間働きたい場合は転職サイトに相談してみてください。

Q4.薬剤師の年収は年齢によってどう変化する?

A.50代ごろがピークで、60歳を超えると低下する傾向にあります。

年齢別薬剤師の平均年収の推移は、以下の通りです。

定年後は次第に年収が下がることが分かります。

定年後の再就職は可能ですが、年収は下がる可能性が高いことを把握しておきましょう。

監修者

岡さん

薬剤師の給与も60歳以降下がっていくことが一般的です。

定年後の再雇用の場合、雇用保険から高年齢雇用継続給付ふが出ることや、人によっては在職老齢年金の対象になることもあり、受給を前提として給与額が設定されていることも多くあります。ただし、今までの経験や職歴等により専門職(MR職等)に就くことができる場合、高収入で転職できることもあります。

Q5.MRの定年後の再就職先として多い職場は?

A.継続雇用もしくは他の製薬企業など、同職種の嘱託職員としての再就職が多いです。

医薬品のセールス力・旧来からの人脈などを活かし、製薬企業に再就職できる可能性もあります。

Q6.ブランクがある場合の再就職は不利になる?

A.不利になる可能性があります。

とくに2年以上のブランクがある場合は、「現場から離れておりスキルが維持できているか不安」と思われる可能性があります。

定年後にいったん休んでから働こうと考える方も多いですが、ブランクの期間が長くなると、再就職の難易度が高くなるので注意が必要です。

Q7.再就職した職場に早く馴染むには?

A.再就職した職場に早く馴染むには、協調性や謙虚な心を持つことが大切です。

まずは、謙虚に今の職場の業務を教わることを重視すると早く職場に馴染めます。

そのうえで前職で培った知識や経験を、現職で活かせる点を提案する形で伝えていくと、薬剤師の先輩としての居場所もできるでしょう。

まとめ

薬剤師の定年後の再就職は十分可能ですが、業種や職場によって難易度が大きく異なります。

「調剤薬局」「ドラッグストア」は、比較的再就職をしやすいので、ぜひ求人をチェックしてみてください。

また、定年後の再就職は比較的難易度が高いため、求人探しなどにいくつかのコツが必要です。

定年後の再就職を成功させるためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 勤務時間や残業時間を確認する
  • 通勤時間が短い職場を選ぶ
  • 雇用形態にこだわりすぎない
  • 「60歳以上可」のワードで求人検索する
  • 調剤経験の有無で再就職先を決める

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以下の3社はとくにサポートが充実していると評判なので、ぜひ利用してみてください。

サイト名おすすめの人
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  • 定年後の再就職に不安がある人
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