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薬剤師が定年後の再就職を成功させるには?転職活動の進め方を解説

薬剤師が定年後の再就職を成功させるには?転職活動の進め方を解説

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この記事のポイント

  • 薬剤師資格に年齢制限はなく、60代以降も再就職して働く方は少なくない
  • 定年後の再就職先は「現職継続(再雇用)」「調剤薬局」「ドラッグストア」「物流センター」の4択が現実的
  • 「再雇用か転職か」「経歴別の進め方」「年金5年間の生活設計」まで、この記事で一気に解決

定年が近づき、「薬剤師として再就職できるのか」「何歳まで働けるのか」と気になっていませんか。

結論からお伝えすると、薬剤師資格に年齢制限はなく、60代以降も再就職して働く方は少なくありません。

ただし、雇用形態・年収・受け入れ業種は現役時代と大きく変わるのが現実で、「ドラッグストアか調剤薬局か」「再雇用か転職か」「年金支給までの5年間をどう乗り切るか」など、定年前に整理しておきたい論点がいくつもあります。

本記事では、60代薬剤師に向く再就職先・年収の見立て・転職活動の進め方を、社会保険労務士の解説とともにわかりやすくまとめました。

読み終える頃には、ご自身の経歴と年齢に合う働き方の方向性が見えてくるはずです。

岡さん

薬剤師資格を必須資格としている事業場は多く、薬剤師は求人案件が多い職種といえます。

また年齢に合わせて、自分の無理のない範囲での労働時間や作業の仕事を選べる場合も多く、定年退職後に再就職する薬剤師は多いのが実情です。

補足

60代薬剤師におすすめの転職サイトは、記事後半 で詳しくご紹介しています。

気になる内容をタップ

薬剤師は何歳まで働ける?定年後も再就職できる理由

薬剤師は、定年後も働き続けることができます。

専門職である薬剤師の需要は高く、60代以上でも再就職して働いている方は少なくありません。

ここでは、薬剤師の定年の仕組みと、何歳まで働けるかについて解説します。

薬剤師資格に年齢制限はない

薬剤師の国家資格には、年齢制限や更新制度がありません。

ただし、2年に1度の現況届出義務はあるため、忘れずに対応する必要があります。

健康であれば、年齢を重ねても資格を活かして働き続けることが可能です。

岡さん

薬剤師の場合、年齢に応じて資格がなくなることもなく、資格の更新制度もありません。
(ただし、2年に1度の現況の届出義務あり)

よって、高齢になっても、資格を活かして働きやすいといえます。

体力や家庭の状況などに合わせて、働く時間や作業量を調整しながら、仕事を続けていきましょう。

一般的な定年は60〜65歳、再雇用で65〜70歳まで働く人が多い

企業や医療機関では、一般的に60歳を定年とするところが多い傾向があります。

厚生労働省の調査によると、定年を「60歳」とする企業は62.2%、「65歳」とする企業は27.2%となっており、近年は65歳定年の割合が増加傾向にあります。(参考:厚生労働省「令和7年 高年齢者雇用状況等報告」

定年後は再雇用制度を利用して、65〜70歳ほどまで働き続ける薬剤師も少なくありません。

背景には、高年齢者雇用安定法による事業者への義務があります。

65歳までの雇用機会の確保について

定年年齢を65歳未満に定めている事業には、「65歳までの定年の引上げ」「65歳までの継続雇用制度の導入」「定年の廃止」のいずれかの措置をとることが義務付けられています。
(参照:高年齢者等の雇用の安定等に関する法律|e-GOV

そのため、本人の希望があれば65歳まで働き続けることが可能 です。

70歳以上でも働く薬剤師はいる

70歳以上になると求人数は減る傾向にありますが、働き続けている薬剤師もいます。

個人経営や小規模の薬局・病院、薬剤師不足に悩む地方や離島などでは、雇用主の意向と薬剤師本人の希望次第で、いつまで働けるかが変わってきます。

70歳以上での再就職を考える場合は、求人数が限られるため、早めに行動することをおすすめします。

補足:70歳までの就業確保が企業の努力義務に

2021年4月施行の高年齢者雇用安定法改正により、70歳までの就業機会確保が企業の努力義務として追加されました。義務ではないため対応できていない職場も多いのが現状ですが、法整備の方向性として、シニア薬剤師が長く活躍できる環境は今後さらに整いやすくなっていくといえます。

定年後の60代薬剤師におすすめの再就職先4選

定年後の薬剤師が再就職する際の選択肢として、現実的に挙げられるのは以下の4つです。

それぞれ働き方や求められる経験が異なるため、ご自身のライフスタイルや希望条件に合うものを選んでみてください。

岡さん

薬剤師は求人難の職種でもあり、調剤薬局や病院以外にもドラッグストアのような店舗や流通関連など、多くの人材が必要とされている職種といえます。

60歳の定年を迎えて同じ職場で再雇用をするか、ほかに転職するか悩むと思われますが、視野を広げて求人を探してみるのも良い方法です。

現職継続(再雇用)|環境を変えずに働ける

おすすめポイント

  • 慣れた職場でそのまま働き続けられる
  • 新しい人間関係を構築する必要がない
  • 勤務先への相談だけで完結し、転職活動の負担がない

60歳を過ぎても環境を変えずに働きたいのであれば、勤務先の「65歳までの継続雇用制度」の活用がおすすめです。

再雇用制度を利用すると、一度定年退職した後に新たに雇用契約を結び、同じ職場で働けます。

再雇用制度のポイント
雇用形態正社員ではなくパートや嘱託社員として雇用されることが多い
役職いったん退職扱いとなるため、役職は失う
収入労働条件が大きく変わるため、大幅に減る可能性が高い

65歳までの継続雇用制度を導入している薬局や医療機関は多く、職場環境を維持しながら働くシニア薬剤師は少なくありません。

年金受け取り開始までの5年間の再雇用を望む場合は、定年前に勤務先に相談してみてください。

調剤薬局|60代以上を歓迎する求人を見つけやすい

おすすめポイント

  • 医療現場に近い環境でこれまでの経験を活かせる
  • 調剤中心のため体力的な負担は少ない
  • 夜勤や深夜勤務はほぼなく、勤務時間・日数の相談もしやすい

定年後も「社会とのつながりを失いたくない」「誰かの役に立てる仕事を続けたい」という薬剤師には、調剤薬局がおすすめです。

調剤経験を最大限に活かし、若手の指導役としての活躍や、医療に携わり社会貢献を続けられる点がメリットといえます。

また、ドラッグストアに比べると接客や販売業務が少なく、調剤中心の業務であり、体力的な負担を減らすことも可能 です。

調剤薬局は、クリニックの診療時間に合わせて営業していることがほとんどのため夜勤がなく、「午前のみ」「週◯日のみ」といった柔軟な働き方が可能な場合も少なくありません。

定年退職後もまだまだ現場で働きたい場合は、調剤薬局への再就職を検討してみてください。

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調剤薬局の求人を探すなら「ファルマスタッフ」

ファルマスタッフ 」は、薬剤師向け転職サイトの中でも求人数が多く、とくに調剤薬局の案件が充実しています。60歳以上でも応募できる正社員求人やパート・アルバイト求人を保有している ことから、定年後も調剤薬局に勤務したい場合は、優先的に利用してみてください。

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ドラッグストア|勤務日数や時間を選びやすい

おすすめポイント

  • 柔軟な働き方ができるため、無理のない範囲で続けやすい
  • 服薬指導や患者対応など長年の実務経験を活かしやすい
  • 地域社会とのつながりを感じられる

ライフスタイルや体力に合わせて無理なく働くならば、ドラッグストアを選ぶのがおすすめです。

勤務時間や出勤日数にバリエーションがあるシフト制ということもあり、比較的働きやすい職場が多い です。

また、薬剤師が不足している地域では、シニア薬剤師も積極的に採用されており、即戦力として活躍できる可能性もあります。

ドラッグストアは店舗数が多いため、自宅の近くの職場を探すことが比較的容易であり、通勤のしやすさという面でもメリットがあります。

「体力的に無理はしたくない」「自分のペースで柔軟に働きたい」という場合は、再就職先としてドラッグストアを検討してみてください。

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OTC専門のドラッグストアならば調剤経験がなくてもOK

ドラッグストアには、調剤併設のドラッグストアとOTC専門のドラッグストアがあります。OTC専門の薬剤師は、薬の販売や顧客からの相談対応がおもな仕事であるため、調剤経験がなくても働くことが可能 です。

ドラッグストアの求人を探すなら、調剤併設とOTC専門のどちらの求人も充実している「マイナビ薬剤師 」を活用してみてください。

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物流センター・物流倉庫|調剤未経験でも応募しやすい

おすすめポイント

  • ワークライフバランスが取りやすい
  • 接客が苦手な薬剤師にとっては働きやすい可能性が高い
  • 調剤経験がなくても応募できる場合が多い

医薬品の品質管理・在庫管理を行う物流センターには、管理薬剤師を設置することが定められており、「なんとか人材を確保したい」と60代薬剤師を採用する職場も少なくありません。(参考:薬機法第35条|e-Gov法令検索

物流センターでの業務は、週3〜4日や時短勤務などライフスタイルに合わせた働き方が選べることが多く、体力的な負担を減らせます。

日々の医薬品の出入庫の記録・管理が基本的な業務内容となるため、患者対応や医師とのやりとりなどコミュニケーションにストレスを感じやすい人にはとくにおすすめ です。

「求人数が少なく競争率が高い」点は念頭に置きつつも、調剤業務が発生しないことから、調剤経験がなくても応募しやすい仕事といえます。

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物流センターの求人を探すなら複数サービスの併用がおすすめ

物流センターの求人は、ドラッグストアや調剤薬局と比較すると少ない です。そのため求人情報を集める際は、複数の転職サイトを併用することをおすすめします。

物流センターの管理薬剤師の求人を保有する「ファルマスタッフ 」や「マイナビ薬剤師 」に加え、求人数が豊富な「indeed 」や「求人ボックス 」といった求人サイトにも登録し、多角的にチェックするとよいでしょう。

「再雇用」と「転職」どちらを選ぶ?判断のポイント

定年後も薬剤師として働き続けるなら、「現職での再雇用」と「他社への転職」の2つが主な選択肢になります。

どちらを選ぶかで、給与・勤務環境・人間関係などが大きく変わるため、定年前の早い段階で比較検討しておくことが大切 です。

ここでは、再雇用と転職を主要な観点で比較し、それぞれが向いている人の特徴を解説します。

再雇用と他社転職の比較
比較項目再雇用(現職継続)他社転職
給与嘱託社員になることで下がる場合がある経験・スキル次第で条件交渉できる
勤務環境同じ職場・同じ業務で安心感がある新しい環境への適応が必要
業務量軽減される場合と変わらない場合がある希望に応じて勤務日数・時間を選びやすい
役職・責任一度退職扱いとなり、原則として役職を失う一般職としてスタートすることが多い
雇用形態嘱託社員・パートが一般的パート・アルバイト中心、まれに正社員
手続き勤務先への相談のみで完結する求人探し・応募・面接が必要

再雇用は「環境を変えない安心感」、転職は「自分のペースに合わせた働き方の自由度」が強み といえます。

再雇用が向いている人

再雇用が向いている人

  • 慣れた職場・人間関係を維持したい
  • 定年前と業務に大きな変化を望まない
  • 通勤距離や生活リズムを変えたくない
  • 同僚や上司との関係が良好で、自分の経験を活かせる場が現職にある

再雇用を希望する場合は、定年前に勤務先へ相談することが大切です。ただし、給与面には注意が必要です。

岡さん

定年後、現職で再雇用される場合は仕事や職場が同じところで働ける場合が多く、新しい環境に馴染む必要がないため楽だともいえます。

しかし、定年後の再雇用は1年単位での雇用契約を結ぶ「嘱託社員」での再雇用を選択させられることが多く、定年前と同じ仕事をするのに給与等待遇が6割前後まで落ちる場合があります。

転職が向いている人

転職が向いている人

  • 給与の下がり幅をできるだけ抑えたい
  • 勤務日数や時間を自分の希望に合わせたい
  • 通勤距離を短くしたい・自宅近くで働きたい
  • 現職の業務内容や人間関係に不満がある
  • 新しい環境で経験を活かしたい

迷ったら転職サイトのキャリア相談を活用する

「再雇用と転職、どちらが自分に向いているかわからない」という場合は、薬剤師専門の転職サイトでキャリア相談を受けるのがおすすめです。

転職サイトでは、現職の条件と比較したうえで他社の求人情報を提示してもらえるため、客観的な判断材料が手に入ります。

転職を必ずしも前提とせず、情報収集として登録するだけでも問題ありません。

定年前の早い段階で動き出しておくことで、選択肢を広げられます。

60代薬剤師の年収・年金とお金の現実

定年後の再就職で気になるのは、お金の問題です。

年収がどれだけ下がるのか、年金支給までの空白期間をどう乗り切るかなど、具体的な見立てを把握しておくことで、安心して再就職活動を進められます。

60代薬剤師の年収相場

厚生労働省の調査によると、薬剤師の賃金は50代後半にピークとなり、60歳以降は下降していくことがわかっています。

年代別の平均年収は以下のとおりです。

薬剤師の年齢による年収推移
年代平均年収
20代前半約350万円
20代後半約471万円
30代前半約554万円
30代後半約648万円
40代前半約624万円
40代後半約613万円
50代前半約690万円
50代後半約724万円(ピーク)
60代前半約582万円
60代後半約517万円
70代以上約558万円

※(参照:マイナビ薬剤師 )※厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」より、企業規模計(10人以上)の薬剤師の「きまって支給する現金給与額」×12(か月)+「年間賞与その他特別給与額」にて算出。

50代後半の約724万円から60代前半は約582万円に下落し、さらに雇用形態がパート・嘱託社員に変わることで年収の下がり幅は大きくなります。

場合によっては定年前の半分以下になる可能性もあることを、あらかじめ把握しておきましょう。

薬剤師のパート時給の目安

定年後にパート・アルバイトとして働く場合の時給相場は以下のとおりです。

  • ドラッグストア:平均1,862円(薬キャリエージェント調べ)
  • 調剤薬局:平均2,072円(薬キャリエージェント調べ)

勤務時間を調整することで収入をコントロールしやすい点は、パート勤務のメリットといえます。

再雇用の場合、年収はどこまで下がるか

再雇用を選んだ場合、年収は大幅に下がります。定年前と同じ仕事をするのに、給与等待遇が6割前後まで落ちる場合があります。

この実態を裏付けるデータがあります。

日経BP「定年後の就労に関する調査」(2021年)では、定年後に同じ企業で再雇用を選んだ892人に現在の就業状況を尋ねたところ、年収が「定年前の4〜6割程度」と回答した人が50%以上 にのぼりました。

日経BP「定年後の就労に関する調査」(2021年)より

  • 対象:定年後に同じ企業で再雇用を選んだ892人
  • 年収が「定年前の4〜6割程度」と回答した人:50%以上
  • 業務量が「定年前と同水準」と回答した人:約48%

仕事の内容・量は変わらないのに年収だけが下がる、というミスマッチが多くの職場で起きていることがわかります。
(出典:日経ビジネス 2021年2月21日

再雇用後は嘱託社員・パートとしての雇用が一般的なため、年収はおおよそ200〜300万円前後になるケースが多いとされています。

定年前と同様の稼ぎを期待することは難しいですが、条件交渉を進めることで収入のダウン幅を抑えることは可能です。

年金支給開始までの5年間の生活設計

国民年金・厚生年金の支給開始は原則65歳のため、60歳定年の場合は5年間の空白期間が生まれます。

この5年間をどう乗り切るかは、定年前に考えておきたい大きなテーマ です。

選択肢は大きく2つあります。退職金・貯蓄を取り崩して生活する方法と、再就職して収入を得ながら貯蓄を守る方法です。

薬剤師資格はパート時給2,000円前後を確保しやすく、週3〜4日の勤務でも一定の収入を見込めるため、5年間の繋ぎとして再就職を選ぶ価値は十分にあります。

週3〜4日パート勤務の場合の年収試算

時給2,000円×1日6時間×週3日×52週=約187万円/年

5年間継続した場合の累計収入:約935万円

貯蓄を取り崩さずに生活できる可能性が高まるだけでなく、社会とのつながりや体力維持という面でも再就職は有効な選択です。

定年後の再就職を成功させる5つのポイント

定年後の再就職は、若手やミドル層と比べて転職難易度が高くなるため、ポイントを押さえた上で活動を進めることが大切 です。

必要とされる場所で自分らしく、無理なく働ける仕事を見つけ、再就職成功を目指しましょう。

ライフスタイルや体力を考慮して仕事を選ぶ

再就職先を選ぶ際は、ライフワークバランスや家庭の事情、自身の体力などを考慮しましょう。

フルタイム勤務の正社員にこだわらず、柔軟な働き方ができる仕事を探すことが大切です。

近場の職場を探すことをはじめ、「週に4日午前中のみ」「1日4〜5時間」「残業なし」というように働く時間を調整する ことを検討してみてください。

60代薬剤師におすすめの職場の一例

  • 処方箋枚数が1日30〜50枚ほどの中小規模薬局
  • クリニック(内科・皮膚科など)の門前薬局
  • 療養型病院や老健などの落ち着いた病棟業務 など

ライフステージに合わせて、「必要な収入を確保しつつ無理のない範囲で働く」という考え方も選択肢の一つとしておすすめします。

経験・スキルを最大限に活かせる職場を選ぶ

年収ダウンを避けるためには、これまでの経験やスキルを活かしてなるべく高条件で働ける職場を選ぶことが大切です。

定年後の再就職では、雇用形態の変化や労働時間の減少に伴い、定年前と同様の稼ぎを得ることは難しくなりますが、そのような中でも条件の良い求人を探すことは可能です。

経験を活かせる具体的な場面

  • 在宅医療・服薬指導 :需要が拡大しており、経験者への評価が高い
  • 薬剤師指導・管理職 :マネジメント経験がある場合は給与交渉で有利
  • 管理薬剤師ポジション :物流センター・企業での需要が高く、経験者が歓迎される

選考を有利に進めるには、長年の経験を棚卸しした上で、入社後にどのように活躍できるかを伝えられるよう準備しておきましょう。

経歴の棚卸しをして応募書類を準備する

再就職活動を進める際は、これまでの経験・知識・職歴を棚卸しして、応募書類でアピールすることが重要です。

岡さん

定年後に再就職する場合、今までの経験や職歴を活かしたほうが働きやすく、給与の低下を抑えられます。

職種によっては人手不足の面もあって待遇が上がることもあります。

今までの経験や知識、職歴などを棚卸しして、応募書類で自分の強みをアピールしていきましょう。

健康面の準備をしておく

定年後の再就職では、体力面の準備も欠かせません。立ち仕事への耐性を確認し、持病や服薬中の薬剤を整理しておきましょう。

健康診断の最新結果を準備しておくと、面接時に体調面の不安について説明しやすくなります。

面接前に確認しておきたい健康面のチェックリスト

  • 持病・通院状況の整理(面接で聞かれる場合がある)
  • 立ち仕事を1日何時間まで続けられるかの確認
  • 無理なく通える通勤時間・手段の確認
  • 健康診断結果の準備(直近1年以内のもの)

無理のない勤務日数を見極めるためにも、再就職活動の前にご自身の体調と向き合う時間を持つことをおすすめします。

転職サイトの支援を受けながら活動する

定年退職後の薬剤師がスムーズに再就職するためには、転職サイトに相談するのがおすすめです。

転職サイトを利用すると、キャリア相談や求人紹介といった転職支援を無料で受けられる上、さまざまなメリットがあります。

60代薬剤師が転職サイトを利用するメリット

  • 薬剤師業界の転職事情に精通したアドバイザーに再就職の相談ができる
  • 60代でも内定を獲得しやすい求人を紹介してもらえる
  • 経験・スキルや希望条件に合う求人のみを選定してくれる
  • 業界動向や薬局・企業の内部事情などの情報を提供してくれる
  • 履歴書・職務経歴書の書き方や面接のアドバイスを得られる
  • 面接の日程調整や希望条件の交渉など企業とのやり取りを代行してくれる

転職サイトは、すぐに転職するつもりがなくても登録できるため、まずは気軽に情報収集から始めてみるとよいでしょう。

定年後に再就職する薬剤師が知っておくべき注意点

業種を考慮して就職先を探せば、定年後の薬剤師でも無理なく再就職することは可能です。

ただし、前職とは条件・環境が異なる可能性が高い ことを覚悟しておく必要があります。

病院や企業への再就職は難易度が高い

60代の薬剤師を新規で採用する病院や企業は少ないため、転職難易度は高いといえます。

シニア薬剤師は医療技術や電子カルテなどへの対応力や体力面などを懸念されることもあり、「人材を新卒から育てたい」「中途採用するなら即戦力となる30代・40代がよい」と考える病院・企業は少なくありません。

ただし、慢性的に人手が不足している地域の病院や中小病院での採用や、企業でコンサルタントのような立場で採用されるといった例外もあります。

定年後に病院や企業に再就職したいならば、経歴・実績を最大限に活かせる領域・職場を選びましょう。

年収や待遇が下がる可能性がある

薬剤師が定年後に再就職する場合、年収や待遇が下がる可能性があるため、事前に情報収集をしておくことが大切です。

雇用形態や勤務日数・時間が変わることにより、結果的に収入が減少したり福利厚生や昇給制度が制限されたりすることを把握しておきましょう。

定年後の再就職で年収や待遇が下がるおもな理由

  • パートや嘱託社員として雇用されることが多いから
  • 週に数日・1日数時間というように働く時間が少なくなるから
  • 退職を機に役職・ポストを失うから
  • 人件費を抑えたい企業が増えているから

年代別の年収相場や年金との関係については、「60代薬剤師の年収・年金とお金の現実 」の章で詳しく解説しています。

年下の上司のもとで働くことになる

再就職・再雇用では、多くの60代薬剤師が「上司が年下になる」という現実に直面します。

定年後の雇用は非管理職のポジションにつくことが一般的である上、30代や40代の管理職がいる職場も少なくない からです。

年下の上司に対して「自分のほうが経験があるのに……」と感じてしまうことがあるかもしれませんが、仕事を円滑に進めるためには謙虚な気持ちと協調性が大切です。

年下の上司と良好な関係を築くポイント

  • あいさつや感謝の言葉など基本的なコミュニケーションを大事にする
  • わからないことは素直に聞く
  • 過去の経験に固執せず再就職先のやり方に歩み寄る柔軟性を持つ
  • 部下の立場であることを認識した上で、自分の役割を果たす

はじめはやりにくさを感じるかもしれませんが、自分が部下の立場であることを常に忘れず、若い上司に対して敬意を持って接するようにしましょう。

薬局のデジタル化に対応するためには

薬剤師の業務のデジタル化に不安を感じるシニア薬剤師は少なくありません。しかし、電子薬歴やレセプトソフトは、基本的にITに不慣れな人でも使いやすい設計になっており、研修やマニュアルなどデジタル導入を支えるサポートが充実しているケースが多い です。慣れるまでは苦労するかもしれませんが、積極的に学ぶ姿勢を大切にして、同僚や上司にフォローしてもらいましょう。

加齢により体力的なきつさを感じやすくなる

薬剤師が定年後に再就職するならば、体力面にも注意が必要です。

年齢を重ねると体力の変化を感じる場合が多いため、無理なく働ける職場環境や雇用形態を選ぶことが大切 です。

シニア薬剤師が体力的にきつさを感じるおもな原因

  • 職場が多忙で休憩が取りにくい
  • 立ち仕事が多く、足腰への負担が大きい
  • 通勤に時間がかかる
  • フルタイム勤務
  • 遅番や土日勤務など生活リズムが乱れやすいシフトがある

注意!派遣薬剤師も体力的な負担が大きくなる可能性大

定年後の薬剤師の雇用形態として「派遣」という選択肢を考える人もいらっしゃるかもしれません。派遣薬剤師は高時給を期待でき、勤務日・時間を自由に選べる点はメリットといえます。しかし、派遣薬剤師を募集している職場は人手不足で忙しいケースが多く、体力的な負担が大きくなることが考えられるため、注意が必要 です。

60代以上の薬剤師の再就職におすすめの転職サイト

定年後に新しい職場への再就職を目指すなら、薬剤師に特化した転職サイトのサポートを受けながら転職活動を進めることをおすすめします。

転職サイトを利用すれば、60代薬剤師でも内定を獲得しやすい求人を紹介してもらうことが可能です。

また、アドバイザーが応募先企業の内部事情も教えてくれるため、入社後のミスマッチも減らせます。

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オーダーメイドの求人提案で希望に沿った転職を実現
02
経験豊富なコンサルタントが丁寧に対応
03
各年代ごとの転職事例を公開し、参考情報を提供
得意分野薬剤師、病院勤務
転職支援サービス個別相談・カウンセリング、応募書類の添削・作成サポート、病院採用対策、面接対策、給与や条件の交渉代行、応募・内定辞退の連絡代行
  • 2026年6月更新

【薬剤師】定年後の再就職によくある質問

70歳以上でも薬剤師として働ける?

70歳以上でも、薬剤師として働き続けることは可能です。ただし、60代と比べると求人数は減少傾向にあります。

個人経営や小規模の薬局・病院、薬剤師不足に悩む地方や離島などでは、70代以上の薬剤師の採用例もあります。

70歳以上での再就職を考える場合は、求人が見つかりにくい点を踏まえて、早めに行動することをおすすめします。

調剤経験があるほうが再就職に有利になる?

定年後の再就職には、調剤経験があるほうが有利 といえます。調剤経験があれば即戦力として歓迎されやすく、給与面でも経験が考慮される場合があります。

OTC専門のドラッグストアのように調剤経験がなくても応募できる求人もありますが、より良い条件で再就職するためには、定年前に調剤経験を積んでおくとよいでしょう。

ブランク明けの再就職は不利?

定年後すぐの再就職に比べると、ブランク明けは難易度が上がるため、不利といえます。

ただし、即戦力となれる経験・スキルや積極的に学ぶ姿勢があれば、ブランク明けの再就職も不可能ではありません。

調剤機器・電子薬歴・レセプトなどの操作スキルや、薬剤に関する知識や制度のアップデートに不安がある場合は、事前に学び直すことで再就職の可能性を高められるでしょう。

定年退職後にどうしてもブランクを挟みたい場合は、できるだけ早めの復帰を検討することをおすすめします。

配偶者の扶養に入りながら働ける?

配偶者の扶養に入りながら、薬剤師として働くことは可能です。

扶養の壁の目安

  • 年収130万円の壁 :社会保険の被扶養者でいられる年収の上限(事業所の規模次第でこちらが適用)
  • 年収106万円の壁 :従業員51人以上の事業所に勤務する場合、社会保険への加入が必要になるライン
  • 週20時間 :週の労働時間がこれを超えると社会保険加入の対象になりやすい

具体的な勤務日数や時間は、ご自身の希望年収に合わせて、パート時給2,000円前後を目安に逆算してみてください。

派遣薬剤師という働き方はどう?

派遣薬剤師は、高時給で働けるメリットがある一方で、人手不足の職場に派遣されるケースもあるため、体力的な負担が大きくなる傾向があります。

短期・単発の派遣であれば、複数の職場を経験できるため、自分に合う働き方を見つけるための試し働きとして活用できます。

長期で安定した働き方を希望する場合は、調剤薬局やドラッグストアなどでのパート・嘱託勤務のほうが向いている場合もあります。

再就職前にブランクを挟んでもよい?

できるだけ早めの復帰をおすすめします。

ブランクが長くなるほど、調剤機器・電子薬歴・レセプトソフトの操作感覚や、薬剤に関する知識・制度のアップデートが難しくなります。

どうしてもブランクが必要な場合は、OTC薬の自己学習や薬事関連のセミナー受講など、復帰準備を続けておくことをおすすめします。

定年前に転職しておくべき?

定年後よりも定年前のほうが、転職の選択肢は広がります。

正社員としての採用・給与条件の交渉・より多くの業種への応募が可能なため、「いつかは転職したい」と考えているなら50代前半〜中盤が動き出すタイミング です。

ただし定年後でも再就職の道は十分あるため、焦りすぎる必要はありません。まずは転職サイトへの登録・情報収集から始めてみましょう。

まとめ|薬剤師の専門性を活かして自分らしく働き続けよう

薬剤師資格には年齢制限がなく、60代以降も働き続けられる強い武器 です。定年後の再就職先は、現職継続(再雇用)・調剤薬局・ドラッグストア・物流センターの4つから現実的に選べます。

「再雇用と転職どちらを選ぶか」「自分の経歴をどう活かすか」「年金との兼ね合いをどう設計するか」を整理した上で、ご自身に合う方向性を決めることが大切です。ライフスタイル・体力・経験を踏まえて仕事を選び、無理のない範囲で長く働き続けることを目指しましょう。

一人で悩まず、薬剤師専門の転職サイトでキャリア相談を活用するのも近道です。情報収集として登録するだけでも、客観的な判断材料が手に入ります。

人生100年時代、薬剤師として培ってきた専門性を活かし、自分のペースで社会と関わり続ける選択肢を、ぜひ前向きに検討してみてください。

迷ったらまずはコレ

定年後の再就職におすすめの薬剤師転職サイト3選

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※画像は公式サイトから引用(ファルマスタッフマイナビ薬剤師ファーマキャリア

この記事は有料職業紹介許可番号:23-ユ-302788)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社エイチームライフデザインが制作しています。

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