薬剤師におすすめの派遣会社15選！会社選びのポイントやメリット・デメリットを解説

本記事では、薬剤師におすすめの派遣会社を紹介します。

薬剤師向け派遣会社を比較

記事後半では項目別に比較した結果や、薬剤師が派遣会社を利用するメリット・デメリットを紹介しています。

理想の求人を見つけるため、派遣会社選びのポイントについても目を通してみてください。

薬剤師におすすめの派遣会社15選

薬剤師におすすめの派遣会社は、以下の15社です。

各社の特徴などを下記で解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

薬剤師向け派遣会社を比較

未公開求人が多数「薬キャリAGENT」

「薬キャリAGENT」は、完全無料で利用可能な看護師専門転職支援サービスです。

薬剤師ポータルサイトにて薬剤師登録者数No.1を獲得（※公式サイト）しており、求人数は常時40,000件を超えるなど、非常に多くの方が満足度高く利用しています。

薬キャリAGENTは未公開求人を多数保有しており、登録することで仕事の選択肢を広げることが可能。

高年収OK、短期OK、プライベート重視OKなどの派遣求人を多数保有しているため、求職者にぴったりの働き方ができるサイトです。

薬キャリAGENT利用者の口コミ・評判

サポート体制が充実「ファルマスタッフ」

（引用元

ファルマスタッフ）

「ファルマスタッフ」は、大手調剤薬局チェーン「日本調剤」のグループ企業です。

薬剤師に選ばれる転職サイトNo.1（※公式サイト）として、「お会いする姿勢」を大切に、求職者一人ひとりと真剣に向き合い、良い職場に出会えるサポートをしています。

全国12拠点のコンサルタントは、地域密着で常に最新の情報を把握しているため、転職後のミスマッチが起こりにくいという点がメリットです。

また、ファルマスタッフは日本ではじめて調剤薬局が母体となった派遣会社ということから、調剤薬局の求人数が豊富にあるため、選択肢を増やしたい方はぜひ利用してみてください。

ファルマスタッフ

ファルマスタッフ利用者の口コミ・評判

時給3000円以上の求人多数「お仕事ラボ」

（引用元

お仕事ラボ）

「お仕事ラボ」は、株式会社アイセイ薬局の100％子会社である株式会社AXISが運営する薬剤師向けの求人サイトです。

薬剤師に特化したコンサルタントが、仕事相談から就業後の職場フォローまで、一貫したサポートをしてくれます。

派遣薬剤師は他の雇用形態と比較して時給が高い傾向がある上に、お仕事ラボでは時給3,000円以上の超プレミアの高時給案件もあるため、しっかりと稼ぐことが可能です。

さらに福利厚生として、調剤現場に役立つ多彩なコンテンツを効果的に学習できる薬剤師の為のEラーニングサービス「MPラーニング」を提供しているため、いつでもスキルアップのための知識を得られます。

お仕事ラボ

お仕事ラボ利用者の口コミ・評判

手厚い保険で安心「ファル・メイト」

「ファル・メイト」は、調剤薬局や病院など全国のあらゆる薬剤師派遣・求人情報を取り揃えている派遣会社です。

専任のコーディネーターが責任を持ってサポートを行い、派遣先に対する時給や福利厚生の要望に対しても、可能な限りヒアリングして働きやすい環境づくりを手伝ってくれるという特徴があります。

ファル・メイトでは、万が一の場合に備えて、単発派遣であってもファル・メイト負担で薬剤師賠償責任保険を掛けてくれているため、どのような現場でも安心して働けます。

関西・関東エリアなら、時給2,800円+交通費全額支給を最低保証。

相場よりも高い時給で働きたい希望がある方は、ぜひファル・メイトの利用がおすすめです。

ファル・メイト

ファル・メイト利用者の口コミ・評判

正社員登用あり「ヤクジョブ」

「ヤクジョブ」は、ヤクジョブは、薬剤師のための転職・就職・派遣サポートサイトです。

薬剤師業界を中心に医療業界の人材サポートを行ってきたクラシスが運営しており、1996年の創業より培ったノウハウを活かした、丁寧なサポートを提供してくれます。

業界最大級となる豊富な求人数と、調剤薬局だけではなく、ドラッグストア・病院・企業への確かなネットワークを持っているのが強みです。

さらにヤクジョブには、正社員登用ありや、正社員登用相談可などの求人が豊富にあるため、まずは派遣として働いて正社員を目指したいと思っている方は、登録してみてください。

ヤクジョブ

ヤクジョブ利用者の口コミ・評判

短期間の求人豊富「アプロ・ドットコム」

（引用元

アプロ・ドットコム）

「アプロ・ドットコム」は、薬剤師に特化した人材サービスを提供している、創業以来25年以上の実績を持つ老舗サービスです。

通常は、求職者と派遣先企業にはそれぞれの担当者が就く場合が多いものの、アプロ・ドットコムでは1人の担当者が一貫して双方を担当するため、ミスマッチが起きにくいというメリットがあります。

短期派遣や長期派遣の求人が多く、働く方の目的に沿って適した働き方が可能です。

大手薬局に属さない、独立系だからこそのフェアな目線で個々に寄り添った提案を受けられるため、本当に自分に合った仕事を知ることができます。

アプロ・ドットコム

アプロ・ドットコム利用者の口コミ・評判

日払い・週払いが可能「ブレイブ」

（引用元

ブレイブ）

「ブレイブ」は、医療・介護分野の求人を豊富に持つ派遣会社です。

日払いや週払いの速払いサービスにも対応しており、派遣社員がより働きやすい環境を提供しています。

ブレイブには、就業状況に応じてポイントが貯まる「B-POINT」を導入。

貯まったポイントは好きな商品やサービスと交換可能なため、仕事をするごとに嬉しい想いを味わえるでしょう。

ブレイブ

ブレイブ利用者の口コミ・評判

首都圏エリアでおすすめ「ファーマプレミアム」

ファーマプレミアムは、首都圏と東海地方に特化した、薬剤師の派遣会社です。

数ある求人募集の中でも、派遣求人の募集が約8割を占めており、多くの派遣先候補が見つかるでしょう。

ファーマプレミアムには高時給の求人が多く、直近日程や遠隔地などの場合、時給3,000円を超える場合もあります。

登録後は専任のコーディネーターがしっかりとフォローアップしてくれるため、安心して仕事に集中できる点がメリットです。

ファーマプレミアム

ファーマプレミアム利用者の口コミ・評判

現在のところ、インターネット上に、ファーマプレミアムに関する口コミは見つかりませんでした。

投稿され次第追記いたします。

勤続ポイント制度あり「メディプラ」

「メディプラ」は、医療・福祉分野に特化した総合人材サービス企業です。

病院や介護福祉施設で働く方を中心に、パート・アルバイト、正社員のお仕事を紹介しています。

メディプラは継続勤務1か月ごとに1,000ポイントが貯まるというM-POINTを導入しており、千葉ロッテマリーンズの「Mチケット窓口」で1試合1枚まで交換可能です。

医療系の求人を広く扱っているワタキューグループが運営している病院などとのつながりも強く、安心してサポートを受けられるでしょう。

残念ながら現在のところ派遣薬剤師の求人は少なめであるものの、今後の取扱数増加に期待がかかります。

メディプラ

メディプラ利用者の口コミ・評判

低離職率を実現するサポート体制「ヤクジョ」

「ヤクジョ」は、ジェイ・ネクスト株式会社運営の、薬剤師の転職・派遣専門の人材紹介サービスです。

ヤクジョの名前の由来は「薬剤師女子」で、女性の薬剤師に強いのが特徴です。

経験や希望から条件にあてはめる求人を紹介する方法ではなく、就業先の調剤薬局とのマッチングを大切にしているため、低い離職率が実現されています。

ヤクジョにだけ委託されている、市場に公開されていない特別求人や急募の求人もありますので、求人検索の結果条件に合う求人がないとあきらめず、まずは相談するようにしてください。

ヤクジョ

ヤクジョ利用者の口コミ・評判

現役薬剤師がサポート「ファーマリンク」

「ファーマリンク」は、薬剤師に特化した人材サービスや調剤薬局コンサルティングを提供しています。

ファーマリンクの最大の特徴は、キャリアカウンセラーが薬局・ドラッグストアの実務を経験した方や、店舗の管理業務を経験した方であることです。

業界に精通した知識を持っている方たちばかりのため、不安や悩みに寄り添いながらの的確なサポートを受けられます。

また、実際に企業を訪問し、オリジナルの企業情報を作り上げているため、派遣先の雰囲気や実際の仕事内容などを、応募前に把握することも可能です。

ファーマリンク

ファーマリンク利用者の口コミ・評判

現在のところ、インターネット上に、ファーマプレミアムに関する口コミは見つかりませんでした。

投稿され次第追記いたします。

スポット派遣求人あり「薬剤師アシスト」

薬剤師アシストは、株式会社パーソナルアシストが運営する派遣会社です。

医療にまつわるさまざまな仕事について、スポット勤務から短期、長期の求人などを紹介してくれます。

登録から仕事開始まですべてオンラインで完結するため、拠点に出向く時間がない方も安心して利用できるでしょう。

スポット派遣については、案件が発生したらすぐに知らせてもらえる仕組みを持つため、ほしい情報をいち早く手にできます。

薬剤師アシスト

薬剤師アシスト利用者の口コミ・評判

現在のところ、インターネット上に、薬剤師アシストに関する口コミは見つかりませんでした。

投稿され次第追記いたします。

面接対策サポートが充実「病院薬剤師ドットコム」

「病院薬剤師ドットコム」は、病院専門の薬剤師転職サイトとして、医療業界と20年を超える信頼関係を持つサイトです。

独自のネットワークにより、ウェブ上には掲載していない非公開求人の情報や、求人票に載らない裏側の情報も含めて情報提供を受けられます。

求職者に対しては独自の「薬剤師のための受かる！面接マニュアル」を提供しており、転職活動に役立てることも可能です。

残念ながら現在のところ派遣の求人は取り扱っていないものの、登録自体は無料のため、どのような求人があるかチェックしたい方は、無料登録に進みましょう。

病院薬剤師ドットコム

病院薬剤師ドットコム利用者の口コミ・評判

複数エージェントと提携「日経DIキャリア」

（引用元

日経DIキャリア）

「日経DIキャリア」は、日経メディカルが運営する薬剤師に向けた薬剤師転職支援・求人検索サイトです。

複数の薬剤師転職エージェントと提携しており、55,000件以上の膨大な求人数を持つという特徴があります。

求人検索ができるだけではなく、求職者のプロフィールを見た企業から個別に提案が届く、スカウトサービスも実施中。

選考に通る確率が上がるのに加え、良い条件で就業できる場合があるため、利用しておくと良いでしょう。

日経DIキャリア

日経DIキャリア利用者の口コミ・評判

現在のところ、インターネット上に、日経DIキャリアに関する口コミは見つかりませんでした。

投稿され次第追記いたします。

関西の調剤薬局に強い「エクスファルマ」

「エクスファルマ」は、医療人材の就職サポートを行う株式会社エクスメディカルが運営している薬剤師に特化した転職サイトです。

医療業界で実務経験のあるキャリアアドバイザーが担当してくれるため、個人の悩みや希望に寄り添った適確なサポートが受けられます。

エクスファルマは全国に対応しているものの、中でも関西の調剤薬局に強みを持つ転職サイトです。

思ったような求人が見つからなかった場合、希望条件を伝えれば要望に沿った求人の紹介を受けられるため、自分に合った仕事先が見つかるでしょう。

エクスファルマ

エクスファルマ利用者の口コミ・評判

【項目別】おすすめの薬剤師派遣会社比較

ここからは、薬剤師の派遣先を探すのにおすすめの派遣会社を、項目別に比較していきましょう。

比較した結果を確認することで、どこの派遣会社が自分に合っているかを把握できます。

公開求人数

まずは、公開求人数の比較です。

派遣会社を選ぶ際は、公開求人数が多い派遣会社を選ぶようにしましょう。

求人数が多いほど仕事の選択肢が増え、自分の希望条件に合った仕事が見つかる可能性が高まるからです。

派遣会社選びには、まず求人数が多い会社を候補に挙げてみてください。

福利厚生

派遣会社が提供する福利厚生で選ぶ方法もあります。

派遣会社が派遣社員やその家族の健康や生活を向上させるために実施する取り組みのことです。

福利厚生は健康保険などの法的な制度から、セミナー割引や提携企業・施設利用サービスなどの法定外福利厚生まで非常に幅広い内容で、派遣会社によって何を提供しているかが変わります。

良い福利厚生を持った派遣会社を利用することで、通常は費用が必要なセミナーが無料で受けられるなどのメリットがあるため、どのような福利厚生を受けたいかを確認してみてください。

職場別

こちらは、各派遣会社の求人を、職種別に検索した結果です。

職種別に絞り込めない派遣会社もあったため、検索できたものを記載しています。

一口に薬剤師といっても、仕事の現場は調剤薬局だけではありません。

一般企業や公的機関といった職場も用意されている場合があるため、自分の働きたい職場の求人を多く保有する派遣会社を選ぶのがおすすめです。

勤務形態別

こちらは、派遣会社の求人を「短期・単発求人」「長期求人」にわけて比較した表です。

日払いや週払いに対応しているかどうかも合わせて記載しました。

派遣は正社員と同じように長期で安定して働くだけではなく、自分の都合に合わせて短期や単発でも収入を得られる働き方です。

自分がどのように働きたいかを考え、短期であれば短期、長期であれば長期の求人数を多く持つ派遣会社を選ぶと良いでしょう。

選択肢が広がり、理想的な仕事を見つけられます。

拠点・地域別

派遣会社には得意・不得意があるため、いかに良いと思った派遣会社でも、自分の希望する地域の派遣求人を持っていないこともあります。

以下に各派遣会社の拠点の有無と地域別求人数を一覧にまとめましたので、どこの派遣会社に登録するのが良いのかの参考にしてみてください。

北海道・東北｜北海道/青森県/岩手県/宮城県/秋田県/山形県/福島県

甲信越・北陸｜新潟県/富山県/石川県/福井県/山梨県/長野県

関東｜東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県/茨城県/栃木県/群馬県

関西｜大阪府/兵庫県/京都府/滋賀県/奈良県/和歌山県

東海｜愛知県/静岡県/岐阜県/三重県

中国｜鳥取県/島根県/岡山県/広島県/山口県

四国｜徳島県/香川県/愛媛県/高知県

九州・沖縄｜福岡県/佐賀県/長崎県/熊本県/大分県/宮崎県/鹿児島県/沖縄県

交通費支給限度額

2020年4月から始まった同一賃金・同一労働の施行により、派遣社員にも交通費が支給されるようになりました。

ただし、交通費の額は派遣会社により異なります。

交通費支給限度額が低い場合は、遠方の派遣会社に就業が決まると交通費を持ち出ししなければならず、結果的に時給が下がる可能性もあるでしょう。

気になる求人を見つけた場合でも、交通費の上限と照らし合わせた上で、応募に進むのがおすすめです。

研修・スキルアップ支援制度

派遣会社は、登録薬剤師に向けた研修やスキルアップ制度を提供しています。

薬剤師は在職中にも常に勉強を続けていくことが必要な仕事であることから、役立つツールを提供してくれている派遣会社は、多いに活用できる存在です。

自宅など、時間や場所を選ばず時間を見つけてスマホからでも学習できるMPラーニングを使えば、知識やスキルを身につけて今よりも好待遇の派遣先で働けることもあるでしょう。

研修・スキルアップ制度については公開していない派遣会社も多いため、登録前に派遣会社の担当者に確認するようにしてください。

アドバイザーサポート体制

派遣社員として働く際は、アドバイザーによるサポートが充実した派遣会社を選ぶと良いでしょう。

特に多くの派遣会社が提供しているキャリアカウンセリングをしてもらえば、現在の保有スキルや経験、将来観を通して、自分に合った求人を把握できます。

アドバイザーのサポートにより、決まらずに辛い場合も多い仕事探しの中で、一人ではない安心感もあるでしょう。

登録方法

派遣会社への登録は、近年ではWebが主流となっています。

一般的には公式サイトの登録フォームに必要事項を入力し、送信するだけで完了です。

所用時間は2～3分程度、早朝でも深夜でも都合の良い時に手続きできますので、気軽に登録してみると良いでしょう。

薬剤師が派遣会社選ぶときの5つのポイント

ここからは、薬剤師が派遣会社を選ぶときのポイントを5つ紹介します。

薬剤師が派遣会社選ぶときの5つのポイント

求人総数の多さで比較する

1つめのポイントは、派遣会社の求人総数の多さです。

求人総数が多ければ多いほど、自分の条件や希望に合う求人を見つけやすいというメリットがあります。

また、求人総数が多い派遣会社は、その分取引先企業からの信頼を得ているとも考えられるでしょう。

仮に自分の希望条件で満足いく求人がヒットしなかった場合は、複数の派遣会社を利用して、求人総数の母数を増やすと選択肢を広げられます。

希望エリアの求人数で比較する

全体の総求人数だけでなく、自分が就業を希望するエリアの求人数もチェックしましょう。

拠点・地域別で紹介したように、全国的に万遍なく求人数を保有している派遣会社は少ない傾向にあります。

中でも地方求人に関しては保有している件数がない派遣会社もあり、希望エリアで仕事探しをしようと思っても、難しい状況です。

自分が就業を希望するエリアの求人を多く保有しているのはどこかをチェックした上で、登録に進むようにすればミスマッチが起きづらいでしょう。

福利厚生の充実度をチェックする

福利厚生の充実度も、派遣会社選びにおいて非常に重要です。

手厚い福利厚生を提供している派遣会社ほど、働きやすい環境を意識し、派遣社員の能力発揮と成長を支援してくれています。

福利厚生がなければ、小さな不満や職場の中でのストレスなど、ネガティブな要素を放置することにもつながるでしょう。

自分がワクワクする福利厚生を提供している派遣会社を選ぶと、就業後も楽しく働けます。

口コミや評判で信頼度できるか考える

派遣会社を選ぶ際は、インターネット上の口コミや評判で信頼度が図れます。

派遣会社の公式サイトを見ても良いことばかり書いてある一方で、口コミや評判は、利用者による忖度のない率直な意見のため、少しでも安心して利用したい方は参考にすると良いでしょう。

ただし、口コミや評判はサービスを受けた個人の感覚のため、実際に利用してみないとわからないところも多くあります。

口コミや評判を参考にする際は、どのような部分が評価されているのかを把握し、自分に合う派遣会社を選ぶようにしていきましょう。

研修・サポート制度で比較する

研修やサポート制度を見て派遣会社を選ぶのもおすすめです。

派遣社員として就業開始後は、派遣会社の研修やサポート制度を利用するため、内容が充実している派遣会社の方が利用範囲が広いでしょう。

派遣会社によっては、通常費用が発生する講座を無料または割引価格で受けられるなど、非常にメリットの大きな研修やサポート制度もあります。

身につけたいスキルをあらかじめピックアップしておくと、派遣会社の比較がスムーズです。

薬剤師が派遣会社を利用する際の注意点

派遣薬剤師として働く前に、知っておくべき注意点があります。

薬剤師が派遣会社を利用する際の注意点

働き始めてから「思っていたのと違った」とならないよう、先に内容を良く確認しておきましょう。

同一求人への重複応募をしない

派遣会社を同時に複数社利用するのは問題ないものの、同じ求人へ複数の派遣会社から申込むのはやめましょう。

それぞれの派遣会社の選考に通って職場見学に進んだ際、2つの派遣会社からの人材が同一人物であるとわかると、派遣先が混乱してしまうからです。

複数人の募集を出していた場合、再度派遣会社に求人を依頼しなければならない点も、派遣先にとっては手間となるでしょう。

同じ求人を見つけた際は、福利厚生や研修・サポートの充実度から応募する派遣会社を1社に絞り込み、申し込むようにしてください。

経歴やスキルを偽らない

派遣会社に登録する経歴やスキルは、偽りのないありのままを記載してください。

「少しでも良い経歴・高いスキルを持っていれば好条件の求人がもらえる」という想いから、偽りの内容を記載したとしても、業務をしていくうちに嘘がバレてしまいます。

嘘であることがバレた場合、就業先を解雇になることはもちろん、今後「虚偽をする人物」として、派遣会社からの紹介を受けられない可能性もあるでしょう。

派遣社員は派遣会社の研修制度を利用してスキルを身につけることもできるため、現時点でどのような仕事がおすすめかをキャリアアドバイザーにも相談し、自分に合った仕事を選ぶようにしてください。

同じ職場で働くのは3年まで

派遣社員は、「派遣の3年ルール」により、同じ職場で働けるのが最長3年と決められています。

そのため、どんなに自分に合った職場が見つかったとしても、働き続けることができません。

派遣期間を経過したあとも同一の部署で働きたい場合は、直接雇用に切り替えてもらうか、無期雇用の派遣社員になるかの2つの選択肢があります。

直接雇用の場合は派遣先、無期雇用の場合は派遣会社への相談が必要になるため、自分の意思を固めた上で、行動が求められるでしょう。

「3年ルール」により、さまざまな現場で働けるというメリットを享受している方も多くいます。

薬剤師が派遣会社を利用するメリット

薬剤師が派遣社員として働くメリットは、以下の5つです。

特にはじめて派遣で働く薬剤師は、改めて目を通しておくと良いでしょう。

メリット

残業をせずに働ける

派遣薬剤師には、原則として残業がないという点がメリットです。

派遣社員は、仕事の内容や量ではなく「時間」で労働契約をするので、勤務時間が明確に決まっていることが理由となります。

派遣先としても、派遣社員に残業してもらうと残業代が発生するため、なるべく派遣社員には残業させたくない意向があるでしょう。

終わらなかった仕事があれば翌日以降に持ち越すか、他の方に引き継ぎをして派遣社員自身は退勤するという場合がほとんどです。

人間関係トラブルに巻き込まれにくい

派遣社員は、人間関係のトラブルに巻き込まれにくい点も、メリットといえるでしょう。

派遣社員は同一の部署で働ける期間が決まっていることや、あくまで他社の人間であることなどから、人間関係において関わりを強く持つ必要はありません。

仮に考え方が合わない方が職場にいたとしても、期間限定の付き合いと思うと乗り切りやすいでしょう。

ブランクのある人でも働きやすい

派遣薬剤師は、ブランクのある方にとって、復帰しやすいというメリットがあります。

薬剤師は出産・育児・介護などで一時期の間仕事を離れていても、資格を活かして復職しやすい職種のためです。

派遣社員は即戦力が求められる場合が多いものの、求人によっては「ブランクあり可」などの条件で仕事ができるものもあります。

自分の都合で働きやすい派遣薬剤師であれば、無理なく社会復帰ができるでしょう。

正社員よりも時給が高い

派遣薬剤師は、時給換算した正社員よりも高い時給をもらっている場合があります。

これは、同一労働同一賃金のもと、ボーナスが時給に含まれていることが多いことから時給が高いうえに、残業した場合の残業代もしっかり支払われるためです。

一概には言えないものの、勤務時間によっては正社員の時給を超えることがあるでしょう。

自由度高くしっかりと稼ぎたいと思う方は、派遣の働き方がおすすめです。

好きな条件で働ける

派遣として働く際は、好きな条件で働けるのも大きなメリットです。

ライフスタイルに合わせて、自由な働き方が選択できます。

また、勤務期間が短期・単発であれば、長期と比較してより自分の都合に沿った働き方ができるでしょう。

仕事とプライベートを両立させたい方や、家族の都合で予定が立ちづらい方も、派遣であれば希望に沿った働き方が可能です。

薬剤師が派遣会社を利用するデメリット

派遣薬剤師には多くのメリットがある一方、デメリットも存在します。

デメリット

働く前にデメリットも把握しておくと、働いたときの正確な状況をよりイメージできます。

長期間は働けない

通常の派遣社員は、長期間働こうと思っても働けません。

派遣には法律で定められた「3年ルール」があるため、派遣期間が終了するたびに新たな人間関係を築いたり、新しい業務を覚えたりする必要があります。

一方で長期間働けないことは、さまざまな職場で仕事ができるメリットがあるといえるでしょう。

薬剤師として新たな環境で仕事をすることは、自分自身のスキルアップにもつながります。

給料アップは期待できない

派遣社員には基本的に昇給がなく、同じ現場で勤めている限り、給料アップは期待できない点もデメリットとして挙げられます。

昇給やボーナスの見込み分ははじめから時給に組み込まれている場合が多いため、途中で変動することはなかなかありません。

ただし全くないともいえないため、契約更新の際などに、派遣会社に交渉してみるのも良いでしょう。

もしかすると、給与交渉をするよりも、より時給の高い派遣先を見つけた方が良い場合もあります。

正社員より福利厚生の充実度が低い

同じ現場で仕事をしていても、正社員と派遣社員では雇用主が異なるため、受けられる福利厚生が違います。

そして、正社員と比較して、派遣社員の福利厚生は充実度に劣ることが多いです。

ただしこちらは一概には言えず、大手を中心に、正社員並みの待遇を提供している派遣会社もあります。

また、同一労働同一賃金の実現を目指す中で、今後派遣社員の福利厚生がより良くなることも期待できるでしょう。

薬剤師が派遣会社を利用する流れ

ここまで読んで、実際に派遣薬剤師として派遣会社を利用したいと思った方もいるでしょう。

薬剤師が派遣会社を利用する流れを紹介しますので、登録前に一度目を通しておくとスムーズです。

薬剤師が派遣会社を利用する流れ

WEBで会員登録

派遣会社を利用するためには、まず会員登録が必要です。

派遣会社が保有する求人は、登録スタッフしか応募できません。

ほぼすべての派遣会社がWebでの会員登録が可能なため、公式サイトの専用フォームから登録に進みましょう。

一般的に入力を求められる情報は以下の通りです。

入力が終わったら、送信して完了です。

後日、派遣会社の担当者から電話やメールで連絡がくるため、待ちましょう。

説明会へ参加

登録後に担当者から連絡がきたら、日時を予約の上説明会に参加しましょう。

説明会は派遣会社により、来社して直接会うパターンや、電話、Webカメラを使用したオンラインで開催されるパターンもあります。

説明会では、派遣の仕組みから求人の探し方などの説明がメインになります。

不明点は解消するまで質問しておくと、今後の利用の不安が払拭されるでしょう。

面談・求人紹介

派遣会社の登録説明会が終わると、担当者による面談がはじまります。

面談といっても緊張する必要はなく、これまでの職歴や保有スキル、就業先に求める条件などを担当者と話をするだけです。

担当者は、求職者の話を聞いて、マッチする求人を選んで紹介してくれます。

条件に合う求人があった場合、その場で紹介を受けることも可能です。

応募・社内選考

担当者からの紹介や、自分で検索をした中で、気になる求人があれば応募に進みましょう。

応募したからといってすぐに派遣先が決まるわけではありません。

応募者が本当に派遣先が求めている人材に合致する人物であるかどうかを、派遣会社内で選考されます。

社内選考で見られるポイントは、主に「スキル」「人柄」「過去に派遣会社で問題を起こしていないか」の3つです。

職場見学・契約

無事社内選考に通ったあとは、実際の就業先を担当者とともに訪れる職場見学が開催されます。

職場見学では、派遣先の担当者との顔合わせや、事前に聞いていた業務内容と相違がないかの確認が行われます。

働きやすそうな職場かどうかも、チェックしておくと良いでしょう。

職場見学終わり、双方に問題がなければ、契約に進みます。

就業スタート

契約後1〜2週間後に、就業がスタートします。

就業初日は派遣会社の担当者とともに出勤するため、不安になる必要はありません。

多くの場合、同じ現場で働く方に一言挨拶をして、業務が開始されます。

これまでの職歴や仕事に対する意気込みを述べた上で、早く仕事に慣れるよう取り組みましょう。

トラブルを防ぐ！薬剤師派遣会社に関するよくある疑問

最後に、薬剤師派遣会社に関するよくある疑問に回答します。

あらかじめ内容を把握しておくことで、トラブルを未然に防げるかもしれません。

薬剤師派遣会社に関するよくある疑問

派遣薬剤師の平均時給は？

回答

大手人材総合サービスのリクルートグループが運営する「リクナビ派遣」の職種別平均時給のデータによると、派遣薬剤師の関東での平均時給は2,288円となっています。（※派遣のお仕事職種別平均時給｜リクナビ派遣）

首都圏は地方に比べて時給が高めに設定される傾向があるものの、派遣薬剤師として働く以上、2,000円を切ることはないでしょう。

気になる求人を見つけた場合は、平均時給を知っておくと、不当に安い賃金で働くことを防げます。

派遣薬剤師の残業時間はどのくらい？

回答

薬剤師に限らず派遣という働き方は、契約で働く時間を定められているため、残業することはほとんどありません。

仮に残業が発生した場合でも、派遣社員には必ず残業代を払う必要があるため、派遣先側もあまり派遣看護師に残業してほしくないのです。

ちなみに、令和4年の賃金構造基本統計調査によると、薬剤師の平均残業時間は1ヶ月あたり9時間となっています。（※賃金構造基本統計調査｜厚生労働省）

役職により残業の有無は変わるものの、派遣看護師であれば残業が少ないため、仕事後の予定を立てやすい働き方が可能です。

単発・短期間での派遣求人もある？

回答

派遣会社によって件数の多い少ないはあるものの、ほとんどの派遣会社で単発・短期間での派遣求人を取り扱っています。

単発・短期間の求人はすぐに埋まってしまう可能性が高いため、常にチェックして働きたい期間の求人が出たら応募に進みましょう。

派遣でも産休・育休制度はある？

回答

産休は本人の希望により、産前6週間、産後8週間が取得できます。

育休は、子どもが1歳になる前日まで取得可能な上、保育所に入れないなど特別な事情がある場合に限り、子どもが2歳になる前日まで期間の延長が可能です。

育児をしながら仕事に復帰した場合でも、派遣薬剤師という働き方であれば、無理なく家庭と仕事の両立がしやすいでしょう。

ブランクがある場合でも採用される？

回答

ブランクがあっても、調剤薬局やドラッグストア、病院の求人募集への応募は可能です。

1～3年程度のブランクであればまず問題ありません。

3年以上であっても、業務のやり方や医薬品、診療報酬の知識を積極的に覚える姿勢を見せられれば、簡単には落とされないでしょう。

マイナビ薬剤師、リクナビ薬剤師の派遣サービスは？

回答

マイナビ、リクナビがそれぞれ運営する「マイナビ薬剤師」「リクナビ薬剤師」は、転職支援サービスとして、多くの方に選ばれています。

しかし、両サイトとも正社員やアルバイト・パートなどの直接雇用での転職のみの取り扱いのため、派遣として就業したい方は、利用に向いていないといえるでしょう。

まとめ

派遣としての勤務を考えている薬剤師の方には、薬剤師に特化した派遣会社がおすすめです。

それぞれの特徴を把握した上で、多くの選択肢から自分に合う求人を探したい方は、求人数の多い派遣会社へ登録しましょう。

薬剤師向け派遣会社を比較

派遣会社をうまく活用し、派遣薬剤師として自由な働き方を手に入れましょう。

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