
【2025年】看護師が働きやすい病院ランキング!ホワイトな職場を見抜く10のコツ
最終更新日:
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「今の職場、もう限界かも…」
「人間関係や残業に悩まず、やりがいを持って働ける病院ってどこにあるの?」
毎日の忙しい業務のなかで、ふとそんな風に感じることはありませんか。
転職を考えても、数多くの求人の中から本当に自分に合った「働きやすい病院」を見つけるのは、とても難しい作業です。
この記事では、転職で失敗したくないあなたのために、以下の内容を分かりやすく解説します。
- 働きやすい「ホワイト病院」の具体的な特徴
- 求人票だけでは分からない!ブラック病院を見抜くためのチェックリスト
- 転職を成功させるための具体的な探し方とコツ
- 病院以外で看護師が輝ける人気の職場
この記事を読めば、あなたにぴったりの働きやすい職場を見つけるための、確かな一歩を踏み出せます。ぜひ最後まで読んで、後悔のない転職活動に役立ててください。
看護roo! | レバウェル看護 (旧:看護のお仕事) | ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) |
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公開求人数 サポートが手厚い定番サイト | 公開求人数 業界トップクラスの求人数 | 公開求人数 年間利用者数10万人以上 |
バイリンガル看護師
監修者ダシルヴァ石田牧子さん
ダシルヴァ石田牧子(だしるゔぁいしだまきこ)は、米国と日本で免許を持つバイリンガル看護師。また、外国人診療の看護師、医療英語の大学教員、精神保健分野の研究員など、さまざま分野での勤務経験がある。2021年にフリーランス・ナースとして独立し、コンサルティング、ライティング、講師、医療翻訳などの仕事に従事。順天堂大学医学部および順天堂大学の国際教養学部で医療コミュニケーション分野のゲスト講師を務める。看護師として「子育てしながら在宅でパラレルキャリアを積む」ことに挑戦中の2児のママ。
ダシルヴァ石田牧子(だしるゔぁいしだまきこ)は、『Medical Explorer』『Medical World Walkabout / 医療の世界を見渡そう』の著者でもある。
▼書籍一覧
ダシルヴァ石田牧子さんの著書一覧現役訪問看護師
監修者周田 佳介さん
周田 佳介(すだ けいすけ)さんは現役の訪問看護師として勤務中。 また急性期病院、慢性期病院、特養、グループホーム、ホームヘルパーと勤務経験あり。看護師資格を活かして、看護や介護の専門家で記事の執筆や研修講師などで働いている。資格は正看護師、介護福祉士、介護支援専門員、終末期ケア専門士などを保持している。
気になる内容をタップ
- 働きやすい病院への転職を成功させる4つのコツ
- コツ1.転職先の候補は必ず複数比較する
- コツ2.口コミサイトでリアルな情報を集める
- コツ3.必ず事前に職場見学をする
- コツ4.転職のプロ(転職サイト)を味方につける
- 働きやすい病院を探している看護師におすすめの転職サイト
- 転職が不安な人はサポートの手厚い『看護roo!』
- 職場のリアルな情報がわかる『レバウェル看護 (旧:看護のお仕事)』
- 求人数が多く職場情報も確認できる『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』
身近にある看護師が働きやすい病院をランキング一覧で確認
看護師が働きやすい病院か判断するための参考情報として、2025年度の「働きがいがある病院AWARD」で選ばれた人気病院ランキングをご紹介します。
「働きがいがある病院AWARD」は、各病院で働く医療従事者からアンケートを集めて年に1度働きやすい病院をランキング形式で発表しています。
働く医療従事者目線で「働きやすい環境」をつくることに尽力されている病院が発表されているため、看護師にとっても働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。
ランキング | 病院名 | 都道府県 |
---|---|---|
1位 | 広島赤十字・原爆病院 | 広島 |
1位 | 八王子北部病院 | 東京 |
3位 | リハビリテーション天草病院 | 埼玉 |
4位 | 九段坂病院 | 東京 |
5位 | 熊本医療センター | 熊本 |
6位 | 医療法人 仁寿会石川病院 | 兵庫 |
(引用:働きやすい病院AWARD 2025)
看護師が働きやすい「ホワイト病院」の8つの特徴
多くの看護師が「働きやすい」と感じる職場には、共通する特徴があります。ここでは、転職先を選ぶ際にぜひ確認してほしい8つのポイントを紹介します。
- 人間関係が良好で、風通しが良い
- 残業が少なく、プライベートを大切にできる
- 有給休暇を気兼ねなく取得できる
- 教育体制が整っており、中途採用者にも手厚い
- スタッフの年齢や経験年数のバランスが良い
- 福利厚生が充実している
- 離職率が低く、長く働き続ける人が多い
- 研修や勉強会が勤務時間内に行われる
特徴1.人間関係が良好で、風通しが良い
働きやすさを最も左右するのが、職場の人間関係です。
スタッフ同士が協力し、尊重し合える雰囲気がある職場は、精神的な負担が少なく、安心して業務に集中できます。
看護はチームで行う仕事なので、報告・連絡・相談がスムーズにできない環境では、業務が滞るだけでなく、医療ミスのリスクも高まります。良好な人間関係は、安全で質の高い看護を提供する土台となるのです。
例えば、困った時に「大丈夫?」と声を掛け合えたり、インシデントが起きた際に個人を責めるのではなく、チーム全体で原因を考えて再発防止策を話し合えたりする職場は、人間関係が良い証拠です。
求人票だけでは見えない部分だからこそ、後述する「病院見学」などを活用し、実際の雰囲気を肌で感じることが大切になります。
特徴2.残業が少なく、プライベートを大切にできる
心身ともに健康でいるためには、仕事とプライベートのバランスが不可欠です。
残業が少ない病院は、ワークライフバランスを実現しやすいホワイトな職場と言えます。
長時間労働は、疲労の蓄積だけでなく、学習や自己研鑽の時間を奪い、キャリアアップの妨げにもなります。
また、プライベートの時間が確保されることで、心に余裕が生まれ、仕事へのモチベーションも維持しやすくなります。
求人票に「月平均残業時間10時間以内」や「残業ほぼなし」といった具体的な記載がある病院は、残業削減に力を入れている可能性が高いです。また、情報収集や勉強会といった業務も、勤務時間内に行う体制が整っています。
オンオフのメリハリをつけて働きたい方は、残業時間の実績を必ず確認しましょう。
特徴3.有給休暇を気兼ねなく取得できる
有給休暇の取得しやすさも、働きやすさを測る重要な指標です。
スタッフの休みを確保しようとする文化がある病院は、従業員を大切にしている証拠です。
人手不足を理由に有給休暇の申請をためらったり、取得できても嫌味を言われたりする環境では、心身ともにリフレッシュできません。希望通りに休みが取れることで、旅行や趣味の時間を楽しむことができ、仕事への活力に繋がります。
日本看護協会の調査によると、正規雇用看護師の平均有休取得率は65.0%です。
そのため、求人票に「有休取得率70%以上」と記載があれば、比較的休みが取りやすい環境だと判断できます。
年間休日日数と合わせて有休取得率もチェックし、自分の時間をしっかり確保できる職場を選びましょう。
【チェックリスト付】働きやすい病院を見抜くポイントとブラック病院の罠
「この求人、本当に大丈夫かな?」と不安に思った経験はありませんか。ここでは、求人情報や面接で優良な職場を見抜き、注意すべき「ブラック病院」を避けるための具体的なチェックポイントを解説します。
転職失敗談から学ぶ…
「給料の高さに惹かれて転職を決めましたが、面接で給与の内訳を聞いても曖昧な答えでした。入職してみると、基本給は驚くほど低く、高い給与は膨大な『みなし残業代』で成り立っていたんです。結局、サービス残業も多くて心身ともに疲れ果て、長くは続けられませんでした…。」
働きやすいホワイト病院を見抜く5つのチェックポイント
転職してから後悔しないために、以下の5つのポイントは必ず確認しましょう。
- 年間休日は120日以上あるか?
- 看護基準(7:1など)は自分の希望と合っているか?
- 中途採用者向けの教育体制は整っているか?
- キャリアアップを支援する制度があるか?
- 夜勤の勤務体制(二交代・三交代)や回数は適切か?
特に、中途採用者への教育体制は重要です。新卒向けの研修が充実していても、転職者に対しては「経験者だから」と放置されるケースも少なくありません。プリセプター制度の有無や、入職後のオリエンテーションについて、面接時に具体的に質問しておくと安心です。

プリセンター制度など「教育体制を整えている」と謳っている病院でも、名ばかりのプリセプターで実際には十分なサポートを受けられない場合もあります。
教育体制の「ある・なし」だけでなく、「実際にどのようなサポートが受けられるのか」を口コミや施設見学などで確認することをおすすめします。
要注意!こんな求人は「ブラック病院」かもしれない3つの特徴
働きやすい職場を探す一方で、避けるべき「ブラック病院」の求人にも注意が必要です。以下のような特徴が見られたら、慎重に検討しましょう。
- 常に求人募集を出している
どの転職サイトを見ても、一年中求人が掲載されている病院は、離職率が高く常に人手不足である可能性を疑いましょう。「スタッフがすぐに辞めていく」のには、サービス残業の多さや人間関係の悪さなど、何かしらの理由があるはずです。 - 給料が相場より異常に高い
高い給料には裏があるかもしれません。「夜勤回数が極端に多い」「ボーナスがない年俸制」「基本給が安く、みなし残業代で高く見せている」などの可能性があります。総支給額だけでなく、基本給や手当の内訳を必ず確認してください。 - 求人票の詳細情報が少ない
休日日数、平均残業時間、有休消化率、手当の詳細といった、働く上で重要な情報が曖昧にしか書かれていない求人は要注意です。求職者の不安を解消しようとしない姿勢は、誠実な病院とは言えません。
働きやすい病院への転職を成功させる4つのコツ
自分に合った働きやすい病院を見つけるためには、情報収集の「コツ」を知っておくことが非常に重要です。ここでは、転職活動で失敗しないための4つの具体的な方法を紹介します。
コツ1.転職先の候補は必ず複数比較する
最初から一つの病院に絞らず、2〜3ヶ所の候補を比較検討しましょう。
複数の求人を比べることで、給与や休日、福利厚生などの条件を客観的に評価できます。これにより、一つの求人だけを見て「良さそう」と飛びついてしまうリスクを減らせます。
例えば、A病院とB病院の求人票を並べ、「A病院は給料が高いけど年間休日が少ない」「B病院は給料は普通だけど、託児所があって子育て支援が手厚い」といったように比較します。これにより、自分が何を最も重視しているのかが明確になります。
比較検討することで、納得感のある選択ができ、「あっちの病院にすればよかった」という後悔も少ないでしょう。
コツ2.口コミサイトでリアルな情報を集める
病院の公式サイトや求人票だけでは分からない「内部のリアルな情報」を、看護師専門の口コミサイトで収集しましょう。
実際にその病院で働いた経験のある看護師の口コミは、人間関係の雰囲気や教育体制の実態、サービス残業の有無など、働きやすさに直結する貴重な情報源となります。
「ナスコミ」のようなサイトでは、部署ごとの雰囲気の違いなど、かなり具体的な情報を得られることがあります。良い口コミと悪い口コミの両方を見ることで、より客観的に病院を判断できます。
無料で利用できるサービスなので、登録して情報収集に役立てましょう。
コツ3.必ず事前に職場見学をする
気になる病院が見つかったら、面接の前に必ず職場見学を申し込みましょう。
百聞は一見に如かず。実際に現場を見ることで、Webサイトや口コミだけでは分からない「職場の空気感」を肌で感じられます。スタッフの表情や年齢層、看護師同士の会話の様子などから、自分に合う環境かどうかを判断する重要な材料になります。

人間関係、実際の教育体制、職場の雰囲気などの重要なポイントは、求人票を見ただけではわかりません。
できる限り実際に見学して、自分に合っているかを確かめましょう。
見学の際は、案内してくれる担当者だけでなく、すれ違うスタッフが挨拶をしてくれるか、ナースステーションの雰囲気は明るいか、といった点にも注目してみてください。
見学は、入職後のミスマッチを防ぐための最も効果的な方法の一つです。
コツ4.転職のプロ(転職サイト)を味方につける
働きながらの転職活動は大変です。効率よく、かつ質の高い情報を得るために、看護師専門の転職サイトを積極的に活用しましょう。
転職サイトに登録すると、キャリアアドバイザーがあなたの希望に合った求人を提案してくれます。さらに、個人では入手が難しい病院の内部情報(離職率、人間関係、有休消化の実態など)を教えてくれたり、面接対策や給与交渉まで代行してくれたりします。
これらのサービスは、病院側が採用成功時に手数料を支払う仕組みで運営されているため、求職者であるあなたは完全に無料で利用できます。

一人で悩まずにプロの力を借りることが、働きやすい病院を見つける一番の近道です。
働きやすい病院を探している看護師におすすめの転職サイト

本章では、看護師の転職におすすめの転職サイトを3つ紹介します。
転職サイト名 | 公開求人数 | 対応エリア |
---|---|---|
看護roo! | ◎ 約5.6万件 | ◎ 全国 |
レバウェル看護 (旧:看護のお仕事) | ◎ 約8.8万件 | ◎ 全国 |
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) | ◎ 約1.6万件 | ◎ 全国 |
(※最終更新:2024年6月|公開求人数は「常勤のみ」の件数です)
特におすすめは、求人数とサポートの両方が充実している「看護roo!」です。
ただし、転職サイトの良し悪しは担当者にも左右されるため、「このサイトを使えば絶対に安心」と言い切れるサイトは正直なところありません。
そのため、質の悪い担当者に当たっても大丈夫なように、転職サイトは複数登録しておくことをおすすめします。
転職が不安な人はサポートの手厚い『看護roo!』

- (引用
- 看護roo!)
『看護roo!』は、看護師転職では「お決まり」と言えるほど人気の看護師転職サイトです。
求人数は業界トップクラスの約5.6万件と非常に多いです。(※2024年6月時点)
面接対策や条件交渉などのサポートも丁寧で、気になる病院の情報も細かく教えてもらえます。
また、現職にどんな不満があり、どんな職場があなたにとって働きやすいのか一緒に考え、サポートしてくれる点も魅力です。
徹底したサポートを受けられるので、初めて転職をする人も安心して転職活動を進められます。
求人数とサポートの丁寧さを総合的に判断するならば、看護roo!への登録は外せないと言えるでしょう。
看護roo!|基本情報
運営会社 | 株式会社クイック |
---|---|
公開求人数 | 約214,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | すべて無料 |
(最終更新:25年5月時点|公開求人数は「常勤のみ」の件数です)
職場のリアルな情報がわかる『レバウェル看護 (旧:看護のお仕事)』
『レバウェル看護 (旧:看護のお仕事)』は、業界トップクラスの求人数を保有する看護師転職サイトです。
年間4,000回以上の職場訪問を行なっており、病院や施設ごとの「医療方針」や「職場の雰囲気」などを詳しくヒアリングしています。
求人ページを確認すると、求人ごとのおすすめポイントや実際に働くスタッフの声などが紹介されているため、応募前にイメージを膨らませやすいでしょう。
求人ページだけでは分からない内容があれば、キャリアアドバイザーが丁寧に情報提供してくれるので、応募先をなかなか決められない人にもおすすめのサービスです。
少しでも多くの求人を見たい人や、職場の雰囲気を事前に詳しく知りたい人は、ぜひレバウェル看護も活用してみてください。
レバウェル看護 (旧:看護のお仕事)|基本情報
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
---|---|
公開求人数 | 約70,000件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:25年5月時点|公開求人数は「常勤のみ」の件数です)
求人数が多く職場情報も確認できる『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』
『ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)』は、年間10万人以上の看護師が利用している「看護師登録者数No.1」の人気転職サイトです。
2005年から運営されている老舗の転職サイトであり、医療機関との繋がりが強く、非公開求人も含めた多くの求人を保有しています。
実績豊富なアドバイザーも多く求人数も充実しているサービスであるため、看護師の転職には欠かせないサイトの1つと言えます。
全ての看護師におすすめですが、特に20代や30代のサポートに強みを持っているので、該当する人は優先的に登録しておきましょう。
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク)|基本情報
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
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公開求人数 | 約25,400件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
料金 | 無料 |
(最終更新:25年5月時点)
病院以外も選択肢!看護師が活躍できる人気の職場4選

「病院での働き方が自分には合わないかも…」と感じるなら、病院以外の職場に目を向けてみるのも一つの手です。看護師の資格や経験を活かせる場所は、たくさんあります。
1.クリニック(日勤中心で働きたい方へ)
クリニックは、入院施設のない、あるいはベッド数が少ない小規模な医療施設です。主な業務は、医師の診察補助、採血や点滴、バイタルチェックなどになります。
最大のメリットは、夜勤がなく、日曜・祝日が休みの施設が多いことです。診療時間が決まっているため、残業も比較的少なく、プライベートの予定を立てやすいのが魅力です。
クリニック勤務の看護師の声
(引用:ベネッセMCM看護師お仕事サポート)以前は病院に勤めていましたが、数ヵ月前にクリニックに転職しました。病院に比べると勤務時間が定められており、個人的には働きやすい環境だと思いました。
病院に比べてスタッフの人数が少ないため、看護師一人ひとりの業務範囲が広く、即戦力が求められる傾向にあります。また、院長の方針やスタッフとの相性が、働きやすさに大きく影響します。
2.一般企業(産業看護師・産業保健師)
一般企業の医務室や健康管理室で、社員の健康管理をサポートする仕事です。健康診断の実施、ストレスチェック、ケガの応急処置、健康相談などが主な業務となります。
基本的にカレンダー通りの勤務で、土日祝休み、夜勤もありません。デスクワークが中心で、肉体的な負担が少ないのも特徴です。大手企業の求人も多く、福利厚生が充実している傾向にあります。
臨床現場から離れるため、医療スキルを維持・向上させるのは難しくなります。また、人気が高く求人が少ないため、転職の難易度は高めです。転職サイトを活用し、非公開求人などを紹介してもらうのが得策です。
3.訪問看護ステーション
病気や障がいを持つ方の自宅を訪問し、主治医の指示のもとで医療ケアや生活のサポートを行います。バイタルチェック、服薬管理、褥瘡の処置など、業務は多岐にわたります。
利用者一人ひとりとじっくり向き合い、個別性の高い看護を実践できます。日勤が中心で、土日休みの事業所も多いです。給与水準も比較的高い傾向にあります。
基本的には一人で訪問するため、その場での的確な判断力と高いスキルが求められます。緊急時に対応するためのオンコール当番がある事業所も多く、人によっては負担に感じるかもしれません。
4.美容クリニック(給与アップを狙いたい方へ)
美容医療を専門とするクリニックで、レーザー脱毛の照射や手術の介助、カウンセリングなどが主な仕事です。治療目的の患者さんではなく、「キレイになりたい」というお客様を相手にします。
夜勤がなく、予約制のため残業が少ないにもかかわらず、給与水準が高いのが最大の魅力です。インセンティブ制度を導入しているクリニックも多く、頑張り次第でさらなる収入アップが期待できます。
医療行為だけでなく、高い接客スキルが求められます。また、お客様からのクレーム対応が必要になる場面もあります。美容への興味関心が強く、コミュニケーション能力に自信がある方に向いている職場です。
まとめ
本記事では、看護師が働きやすい「ホワイト病院」を見つけるための特徴や探し方のコツについて解説しました。
- 人間関係が良好
- 残業が少ない
- 有給が取りやすい
- 教育体制が手厚い
- スタッフの年齢層のバランスが良い
- 福利厚生が充実
- 離職率が低い
- 研修が勤務時間内
しかし、何をもって「働きやすい」と感じるかは人それぞれです。あなたにとって譲れない条件は何かを明確にし、優先順位をつけておくことが、転職成功への第一歩となります。
そして、理想の職場を見つけるためには、情報収集のコツを実践することが不可欠です。
- 転職先の候補は複数考える
- 口コミサイトを利用する
- 事前に見学する
- 転職サイトを活用する
特に、働きながら一人で情報収集し、応募や面接の日程調整を行うのは非常に困難です。転職サイトを活用すれば、あなたの希望に合った求人を紹介してくれるだけでなく、面接対策や条件交渉まで無料でサポートしてくれます。
転職サイトは複数登録することで、より多くの求人情報を得られ、担当者を比較することもできます。下の3つのサイトは、どれも看護師転職に定評があるため、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
転職サイト名 | 公開求人数 | 対応エリア |
---|---|---|
看護roo! | ◎ 約5.6万件 | ◎ 全国 |
レバウェル看護 (旧:看護のお仕事) | ◎ 約8.8万件 | ◎ 全国 |
ナース専科 転職(※旧ナース人材バンク) | ◎ 約1.6万件 | ◎ 全国 |
(※最終更新:2024年6月|公開求人数は「常勤のみ」の件数です)

「人間関係」「教育サポート」「離職率」など、働きやすい病院を見分けるために重要な情報は、求人票を見ただけではわからないことがほとんど。
転職の失敗を避けるためには、口コミの確認、病院見学、転職サイトの活用など、求人票だけではわからない情報を知る努力が大切です。
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