
ニュース NEWS ニュース NEWS
コーポレートニュース
PR
2025 / 08 / 19
【エイチーム×ストレイナー社長】成長戦略の遂行に向けてストレイナー社がジョイン!新たな協創と挑戦のフェーズへ

2025年2月、経済ニュースメディア『Strainer』や上場企業財務データベース『Finboard』を運営する株式会社ストレイナーがエイチームグループにジョインしました。今後、エイチームが掲げる成長戦略「売上向上支援カンパニー」への変革へ向けて、共に歩みを進めていきます。今回の記事では、エイチーム、ストレイナー両社の代表による対談インタビューをお届けします。
株式会社エイチームホールディングス 代表取締役社長 林 高生
1971年、岐阜県土岐市生まれ。1997年に個人事業としてエイチームを創業、ソフトウェアの受託開発を開始。2000年に有限会社エイチームを設立し、代表取締役社長に就任。2012年4月に東証マザーズ上場後、史上最短の233日で東証一部への市場変更を実現。
株式会社ストレイナー 代表取締役 野添 雄介
1990年、福岡県生まれ。東京大学卒業後、DeNAにエンジニアとして入社。2017年に、ストレイナーを創業。経済ニュースメディア『Strainer』、カスタマイズ型の上場企業財務データベース『Finboard』を展開する。2025年2月、エイチームグループにジョイン。
―はじめに、野添さんの経歴、起業の経緯をお聞かせください。
野添 雄介(以下、野添):
東京大学では硬式野球部に入部しました。しかし、大学野球のレベルについていけず、留年を機に野球を断念。もう少し自分に向いているものをと探していたときに、プログラミングのアルバイトの機会をいただきました。やがてスタートアップ企業でのインターンも経験しました。そこには創業期のメルカリやCAMPFIREも入居してており、その後急成長していく様を見て刺激を受けました。
卒業後はDeNAにエンジニアとして新卒で入社。「スタートアップで挑戦したい」という想いから退職を決意し、大学時代のインターン先に出資していたVCの門を叩きました。オーストラリア出身の創業者を紹介され、2年半ほど刺激的な経験を積みましたが、残念ながら事業としては立ち上がりませんでした。
その後、「自分でやってみたい」という気持ちが強くなり、様々なサービスを自分でつくり始めました。『Strainer』は、その中の一つです。大学の頃、データビジュアライゼーションというデータを視覚化する技術に興味を持ちました。データの中でも膨大なデータ量になるものとして企業の決算情報に着目したんです。それが『Strainer』のサービスをつくるきっかけになりました。
前職の会社では売上がない状態が続きました。それに対する反省から早めに売上をあげたいと考えて、自分で記事を書き始めたんです。想定以上に好評いただき、順調に事業が伸びていきました。とはいえ、私自身は編集者を志したわけではなく、体制作りには苦労し続けました。最終的に私一人で『Strainer』をやるようになりましたが、一人でやり続けるにはもったいないサービスという想いもありました。どこかジョインさせてもらえる会社はないかと探していた時に、エイチームと出会ったんです。
林 高生(以下、林):
今のお話を聞いて、自分と共通する部分が多いと感じました。憧れる存在、目標となる存在がリアルに自分の近くにある。私も90年代のITベンチャーには刺激を受けました。また、サービスをつくったものの、売上につながらなかった経験もあります。ガラケー向けのモバイルサイト作成ツールをつくったときは、売上にならない時期が続きました。売れるものをつくらないといけないと実感した経験も共通しています。あとは人材に関しても共通しているように感じました。最終的にお一人でやられるまで、人のマネジメントに苦労されたのではないか、と。野添さんも、自分の夢の実現が第一歩だったと感じます。その点も同じ起業家として共感が持てます。
―それぞれお互いの会社・サービスについてどのような印象でしたか?
林:
たまたま触れる機会があって、サービスは知っていました。サービスに対する印象としては、記事がたくさんあること、そして興味深い内容の記事が多いことが第一に挙げられます。その他、きちんとつくられた信頼できるサービスという印象も持っていました。ほとんど無料で使える点も良いと思いましたね。その後、このサービスを一人で運営している事実を知って驚きました。
野添:
以前、『Strainer』でエイチームを取り上げたことがあります。2018年くらいだったと思います。その当時から勢いがあり、利益率も高かった。一方、環境変化がある中で苦戦していることもわかりましたが、ゲームだけじゃなく様々な事業を展開している点は良いと思っていました。また「名古屋のメガベンチャー」というイメージも持っていました。
林さんがエンジニア出身であることは記事を書いた当時から知っていました。真面目な方という印象が強かったですが、実際にお会いしてみて遊び心がある方だとわかりました。印象的だったのは、本社にお邪魔した時に大きな滑り台があったこと。滑らせてもらったのですが、ものすごい勢いで滑ってしまい、下で激突してしまいました。後から「林さんが爆笑していたよ」と聞いて、お茶目な方なんだなという印象を持ちました。滑り台以外にもエイチームのオフィスは遊び心満載で、そこには起業家らしい一面も感じています。
―野添さんは、多くの企業の記事を書いていらっしゃいます。他のIT企業と比べて、エイチームにはどんな強みや特徴があるとお考えですか?
野添:
一番の強みだと思うのは、自社サービスを複数展開していること。B to Bの会社はたくさんありますが、どうしてもコンサルティングの領域に向くことが多い。その中でB to Cの様々なサービスを提供してきた経験・知見があるうえでB to Bに進出することは大きな強みになると思います。また、今のような変化が激しい時代において、たくさん事業を展開していることは、むしろ動きやすいと感じます。エイチームにはいろんな人がいて、いろんな経験やノウハウがある。それは、これから強みになっていくと思います。
林:
M&Aのメリットの一つとして、相互シナジーがあります。いろんな受け皿があると、ジョインする側の会社が得られるメリットが増えるように感じます。エイチームが“受容体”として、いろんな受け皿を持てば持つほどチャンスは広がっていくと思います。様々な事業ノウハウがある中で、それが1対1の相互シナジーに限らず、2対1のような形でのシナジーも期待できます。例えば「エンタメ×マーケ×ジョインする企業のノウハウ」のような形もあっていいと考えています。
―M&Aの背景と決断の理由について教えてください。
野添:
当社がエイチームグループに参画する決断をした理由は2つあります。1つは、上手くいく可能性が高いと感じたからです。エイチームはメディアもたくさん展開していて、検索との相性が良い。当社のサービスは検索を土台に成り立っているビジネス。検索が90%と言ってもいいレベルです。その点で上手くいくイメージが持てたことは大きいです。また、エイチームは大きな企業なのでリソースも頼りになります。創業者の林さんがいらっしゃるので、レガシーに寄り過ぎないスピード感もあります。トータルで考えて成功確率が高いと判断しました。
もう1つは、お話した方々が良い人ばかりだったこと。スタートアップを8年もやっているので新鮮に映るところはあったかもしれません。でも、会社にはいろんな人がいるという前提で考えても、本当に良い人たちばかりでとても安心しました。また、一方で、自分がエイチームグループの新たな人材としてやれることもたくさんあるように感じました。
林:
エイチームを選んでもらえたこと自体に嬉しさを感じます。選んでもらえる喜びは採用でもM&Aでも同じです。
私が『Strainer』に魅力を感じたのは単なる情報メディアではないこと。今の時代、「メディアかつツール」である必要があると思います。情報に加えて機能もあること。例えばエイチームグループのサービスで言うと、見積り依頼も出せるという機能がある。情報があるだけでは、生成AIによる生成記事に取って代わられてしまいます。『Strainer』は情報だけじゃなくて機能があるところにメリットを感じました。また、野添さんという人物に魅力を感じたこともM&Aを決断した理由の一つです。一人でやってこられたことや能力の高さに魅かれました。
―今後、共に歩みを進めていく中で、どのような取組に力をいれていきますか?
野添:
私にはスタートアップの経験しかありませんが、自ら手を動かしてどんどん突破していく力を持っていると思っています。そのような力と、エイチームの素直で伸びしろのある若手社員の皆さんとの掛け合わせによって、良いシナジー、化学反応を生み出していきたいと思っています。人の良さや関係の良さだけでは、事業をつくることや何かを突破していくことは難しい。自身の強みを活かして、成功事例をつくっていきたいです。
林:
野添さんは、今まで一人でやってこられた。特殊な環境にいたと言えます。おっしゃるとおり、エイチームには素直で良い人が多い。そんな人材と野添さんの経験を掛け合わせるのは非常に良いと思います。野添さんにはぜひ、伸び伸びとやっていただきたい。野添さんのセンスが一番大事。野添さんの感性を存分に活かしてほしいです。生成AIの活用にも積極的に関わっていただきたいですし、「こんなことをやってみたい」というチャレンジをどんどんしていってほしいです。
エンジニアの生産性についても、microCMS社、ストレイナー社など、ジョインいただいた各社が取り組みを始めてくれています。それぞれが自社内の知見にとどめるのではなく、事例を発表し合う、学び合える良いタイミングだと思います。各社がそれぞれ実践してきたこと、ノウハウなどを共有しながら、お互いに刺激し合っていきたいです。
野添:
日本にはあまり伸びている産業がない中で、なんとか面白いものをつくりたい、伸ばしていきたいと考えていました。では「何が伸びるんだ?」という情報を自分が探したいと思ったところから『Strainer』のサービスはスタートしています。以来、様々な方に興味を持ってもらい、運営を続けていく中で、コンテンツやツールとしての価値も見えてきました。そこをしっかりとやり切っていきたい。事業規模としては小さいですが、事業を着実に成長させてエイチームグループに貢献していきたいと考えています。