株式会社エイチーム（本社：愛知県名古屋市、代表取締役社長：林高生）は、2024年5月9日の取締役会において、国内最大規模（*1）のヘッドレスCMSプラットフォーム「microCMS」を運営する株式会社microCMS（本店所在地：東京都千代田区、代表取締役：松田 承一、以下「microCMS社」）の発行済株式の100%を取得し、連結子会社化することを決議いたしました。
※本株式取得（子会社化）の詳細、今後の見通し等については、当社が本日付けで開示しております適時開示をご参照ください。https://ssl4.eir-parts.net/doc/3662/tdnet/2432064/00.pdf

microCMS社の連結子会社化の背景・目的

＜M＆Aによる成長戦略の遂行＞

　当社は、2023年10月13日に適時開示した「上場維持基準適合に向けた計画の進捗状況及び計画内容の一部変更について」の通り、今後の成長戦略として、「刷新した成長戦略の遂行」、「投資事業の成長及び収益性が悪化した事業の回復」を掲げております。刷新した成長戦略では、当社グループの強みであるデジタルマーケティング力をさらに強化・活用すべく、M&A等でメディア・デジタルマーケティング支援機能・ツールなどを獲得することにより、インオーガニック成長を狙います。
※2023年10月13日に適時開示した「上場維持基準適合に向けた計画の進捗状況及び計画内容の一部変更について」

　これまで当社は、当社が運営する自社メディアをご利用いただいたユーザーを提携業者に送客することで紹介手数料をいただくメディアビジネスを多数の業界・市場に展開することで成長してきました。今後は、M＆Aによりデジタルマーケティング支援ツールやプラットフォームを獲得し、クライアント企業に対してデジタルマーケティング支援サービスを提供することで利用料や委託費等をいただく新たなビジネスモデルへの展開を目指しております。
　M＆Aにより新たに参入を検討している領域は、WEB広告代理店やメディア運営代行などの「運営代行領域」、WEB広告系SaaSやCMS/SEO支援SaaS、CRMなどの「運営支援・ツール提供領域」です。刷新した成長戦略におけるmicroCMS社の買収は、当社が得意とするコンテンツマーケティング（SEO）領域と親和性が高く、かつデジタルマーケティング領域であるSaaS事業（CMS）に該当します。

＜microCMS社のM＆Aによる事業シナジーと今後の展望＞

　microCMS社は、「エンジニアの武器を作り出し世界の進歩を後押しする」をミッションに、APIベースの日本製ヘッドレスCMS（Contents Management System）「microCMS」の提供を行っております。CMSは当社が今後インオーガニック投資により拡大するデジタルマーケティング領域（B to Bモデル）の一つに設定しており、多くの顧客基盤を築いているmicroCMS社を買収することで、ツール提供を通して、法人向け支援ビジネスへの参入の第一歩になると考えております。

　また、ヘッドレスCMSはエンジニアが選定するサービスであり、エンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービスである「Qiita」を通して認知を拡大することができると考えております。こうした背景により、当社グループの中長期的な成長及び企業価値の向上につながると判断したため、microCMS社の株式取得を決定しました。

microCMS社の事業概要

　microCMS社は、「エンジニアの武器を作り出し世界の進歩を後押しする」をミッションとして掲げ、日本製のヘッドレスCMSプラットフォーム「microCMS」を開発・提供しています。同社が展開するmicroCMSは、日本製のヘッドレスCMSとしては国内最大規模（*1）の利用実績を誇り、累計8,000社（*2）超が会員登録し、現在は2,450社超に利用（2023年9月度アクティブ数）されているサービスです。その他にも、エンジニアリングの知識がなくてもサイトを作ることができるmicroCMSのテンプレートマーケットプレイス「Templates」事業を展開しています。
https://microcms.co.jp/

今後の事業戦略

　本株式取得後、当社グループとmicroCMS社は、microCMS社が掲げるミッション「エンジニアの武器を作り出し世界の進歩を後押しする」を共に実現していくべく、両社のナレッジ・資産を融合することで、「microCMS」、「Templates」などのサービスをより多くの方に届けてまいります。具体的には、SNS広告を中心とした広告運用の実施やQiitaと連携したキャンペーンプロモーションの実施、法人向けの営業体制の構築、既存事業の取引先を中心とした紹介による営業に取り組むことで、両社のさらなる成長を目指すとともに、当社グループの事業領域をさらに拡大し、経営基盤の一層の強化を図ってまいります。

※1：2023年11月microCMS社調べ。「利用実績」とは、過去に当該サービスを利用した実績がある社数の累計を指します。日本製のヘッドレスCMSプラットフォーム4社を比較。他社データは、2023年11月時点で開示している情報およびQiita等ブログプラットフォームでの関連投稿記事数、Google Trendsの結果、各種SNSでの検索結果の調査より取得。
※2：全登録者のうち、フリーメールを除外したドメイン数

※文中に記載されている会社名、商品名は各社の商標または、登録商標です。