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短期借入金とは?長期借入金との違いやメリット・デメリットを解説

短期借入金とは?長期借入金との違いやメリット・デメリットを解説

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短期借入金は、設備投資や急な経費の増加によって事業の運転資金が回らなくなった場合に利用することの多い借入金です。

返済期日が1年以内で設定されているため、売掛金の回収を基本として審査されることが多いです。

そのため、長期借入金と比べ「審査に通りやすい」「金利が低い」といった傾向があります。

そのため、なるべく利息負担を抑えたうえで、すぐに現金を確保したいと考えている人の多くが短期借入の利用を検討します。

また短期借入は、実質負担額は抑えられますが、一括ですべて返済しなければいけない点や複数借りると管理の手間がかかるなどの注意点があります。

そうなると、利用時は慎重に借入額と借入先を決めなければいけません。

以上の点を踏まえ本記事では、借入金の種類や短期借入金のメリット・デメリットを解説します。

この記事を読んでわかること

  • 短期借入金と長期借入金の違い
  • 短期借入金を利用する価値
  • 短期借入金を利用する際に押さえておくべきデメリット
  • ファイナンシャルプランナー

    監修者金子 賢司

    東証一部上場企業で10年間サラリーマンを務める中、金融に興味を持ち、資産運用やローンなどの勉強を始める。以降ファイナンシャルプランナーとして活動し、個人・法人のお金に関する相談、北海道のテレビ番組のコメンテーター、年間毎年約100件のセミナー講師なども務める。趣味はフィットネス。健康とお金、豊かなライフスタイルを実践・発信しています。

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短期借入金とは

短期借入金とは、決算日から1年以内に返済期限が設定されている借入金のことです。

期限が1年以内の借入金は、貸借対照表の勘定科目欄に記載する際に「短期借入金」と記載します。

また、貸借対照表に借入金の詳細を記載する場合は、期限が1年以内の「短期借入金」と、1年を越える「長期借入金」の2種類を分けたうえで記載しなければいけません。

短期借入金には種類があり、当座貸越や銀行からの借り入れなどいくつかの種類があります。どこから借りていても、期限が1年以内の借入金ならすべて短期借入金になります。

長期借入金との違い

短期借入金と長期借入金の違い

短期借入金と長期借入金の違いは、返済期限だけではありません。とくに金利には大きな差があり、どちらを利用するかによって同じ借入額でも実質返済額に差が生まれます。

返済期限や金利を含めた短期借入金と長期借入金の違いは以下のとおりです。

短期借入金長期借入金
返済の期日1年以内1年を越える
貸借対照表の表示短期借入金長期借入金
利率0.1%~0.3%年1.0%~3.0%
審査難易度比較的通りやすい通りにくい
返済法返済期日に一括返済が多い毎月決められた日に一定の額を返済

短期借入金のほうが、利率が0.1%~0.3%と比較的低く設定されているため、長期借入金と同じ額を借りるのなら短期借入金のほうが実質負担額は少ないです。しかし、返済期日が1年以内であるのと同時に、返済方法は期日に一括返済で設定されているケースが多いため、その期日までに「借りた額+利息分」を準備しておかなければいけません。

そのため短期借入金は、返済期日までに確実にまとまったお金を準備できる、かつ実質負担額を抑えたい場合に最適です。たとえば、その月の支払いが厳しくて借入が必要になったものの、買掛金(製品を提供した日よりも後に支払われるお金のこと)があるため、短期の返済期日でも確実に返済ができるケースなどが挙げられます。

CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子 賢司の一言コメント!
長期借入金は設備資金を調達するケースに用いられ、事業から生まれるキャッシュフローで返済をします。そのため審査が厳しい傾向があり、営業キャッシュフローが見込めなければ利用できません。また借入先によって大きく条件が異なります。 一方、短期借入金は運転資金を調達するときに用いられ、売掛金で返済をします。そのため売掛金の範囲内であれば、赤字であっても融資を受けられる可能性があります。

金子さん

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借入金の種類

事業で現金が必要になった場合、借入金にはどのような種類があるのかを知っておかないと、現金を確保するうえで自社にとって適切な方法が何かを判断できません。

借入金の種類は主に以下の5種類があります。

自社の取引形態や売掛の有無、定期預金をしているかなどによって借りられる借入金の種類が異なります。たとえば約束手形による取引を実施している場合は手形貸付や手形割引、売掛がある場合はファクタリング、定期預金がある場合は当座貸越といった選択肢があります。

CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子 賢司の一言コメント!
証書貸付は契約書に記載された金額を借りる融資契約のことです。一方、後の章で紹介しますが、当座借越しとは限度額を設定し、その範囲内であれば、お金を借りたり、返済できる融資契約のことです。 この条件だけを比較すると、必要なときに限度額まで借りられる当座借越のほうが良いと感じるかもしれません。 しかし一般的に、証書貸付のほうが融資上限が大きく、借入期間が長めに設定できます。ただし審査に時間がかかります。

金子さん

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証書貸付

証書貸付とは、金銭貸借契約証書を用いて借入する方法です。主に金融機関との取引で用いられることが多く、プロパー融資や信用保証協会の保証付き融資、ビジネスローンなどで証書貸付が行なわれます。

また、金銭貸借契約証書には以下の内容が記載されています。

  • 借入金額
  • 金利
  • 返済期間
  • 返済方法
  • 企業の署名判・実印を押印 など

返済期間が1年以内で作成されているものが短期借り入れに該当し、返済に関する詳細はすべて証書に記載されているため、それに従って返済をしていきます。

一例として、さいたま市が実施する貸付制度を利用する際は、以下のテンプレートを使用して証書を作成します。

さいたま市「金銭消費貸借契約書」

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監修者 金子 賢司の一言コメント!
保証付き融資とは、信用保証協会の保証する融資のことです。 中小企業や小規模事業者が金融機関に申し込むと、保証付き融資を求められるのが一般的です。 仮に貸し倒れとなった場合でも、信用保証協会が利用者に代わって金融機関に弁済するため、銀行の貸し倒れリスクが抑えられるというわけです。 ただし、信用保証協会が弁済をしたからといって、利用者は返済を免れるわけではありません。

金子さん

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手形貸付

手形貸付とは、約束手形という有価証券(株式や債券など)の一種を金融機関宛に発行することで、その手形を担保にお金を借りる方法です。約束手形は、決められた期日までに所定の金額を支払う旨を約束する手形で、基本は紙1枚で構成されます。

手形貸付の場合、約束手形に記載された期日になるとその金額が当座預金から引き落とされます。そのため、手形貸付を実行するためには当座預金の開設が必要です。また、開設するには普通口座と異なり審査があり、もし審査に通らなければ開設できないため手形貸付による借入ができません。

注意点として、6カ月以内に不渡りを2度発生させると実質的な倒産状態に陥る可能性があります。不渡りとは、約束手形の期日に当座預金に所定の金額が入っておらず、決済できないことです。

手形割引

手形割引とは、自社が受け取った約束手形を金融機関などに売り渡して、手形の金額に基づいた額を入手できる方法です。手形割引によって得られる金額は、記載されている金額から支払い期日までの金利や手数料(割引料)を差し引いた額になります。

手形割引を利用できるのは、他社から約束手形を発行してもらっている場合に限ります。そのため、資金繰りが厳しくなって約束手形のお金を前倒しで確保したい場合に利用するケースが多いです。

なお手形割引は、手形を割引業者に渡してお金を受け取ったら完了ではありません。その手形を発行した企業からその金額を決済したうえで、割引業者にお金を返済するまでが一連の流れになるため間違えないようにしましょう。

仮に、手形を発行した企業から決裁が行なわれずに不渡りが発生した場合、お金の返済義務は手形割引をした自社に発生します。つまり手形割引は、他社から自社宛に発行された約束手形を担保に受けられる融資の一種と考えておくとわかりやすいでしょう。

手形の裏書譲渡については、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。

ファクタリング

ファクタリングとは、売掛債権をファクタリング業者に売却して手数料を引いた現金を受け取ることです。先述した手形割引も、売掛債権の一種である約束手形を業者に売り渡して現金を受け取るため、その性質自体はファクタリングも手形割引も同じになります。

ファクタリングと手形割引で異なる点は、現金化する際に対象となるものです。手形割引は「約束手形」、ファクタリングの場合は「帳簿上の売掛金」を現金化します。また、ファクタリングには償還請求権と呼ばれる「売掛金を回収できなかった場合に支払いを求める権利」が無いため、ファクタリング業者は慎重に審査を実施する点も異なります。

ファクタリングを利用する主なケースは、すぐに現金化が必要で売掛債権があるケースです。手形による取引ではなく、請求書のみでの取引をしている場合には、ファクタリングの審査内容次第では利用可能です。

また、本記事では売掛債権があってすぐに現金化を必要としている人向けに、ビートレーディングというファクタリングサービスをおすすめしています。ビートレーティングのおすすめポイントは以下のとおりです。

ビートレーディング
対応エリア資金化スピード買取可能額
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2社間3社間個人事業主

おすすめポイント

  • 申し込みから入金まで最短2時間!
  • 非対面契約が可能
  • 提出する必要書類は2点だけ

ビートレーティングの強みは入金スピードと手数料の安さになります。一般的なファクタリングサービスだと、入金スピードは最低でも1日、手数料は15%~25%かかるため、その差は一目瞭然です。「一刻も早く現金を確保したいが、負担を最小限に抑えたい」という人にとって、ビートレーティングは最適なファクタリングサービスでしょう。

CFP(日本FP協会会員)
監修者 金子 賢司の一言コメント!
手形割引は約束手形を金融機関に引き渡すことで、ファクタリングは売掛債権をファクタリング業者に売却することで資金調達をする方法です。 また約束手形は貸金業法の適用を受けるため、上限金利が20%と制限されています。 しかしファクタリングは上限がありません。 ファクタリングは即日資金調達ができるため、急ぎのときは有効ですが、手数料を他社と十分比較する必要があります。

金子さん

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当座貸越

当座貸越とは?

当座貸越とは、定期預金などの資産を担保にお金を借入できる方法です。定期預金などの資産額をもとに融資限度額が決められており、その範囲内なら自由に借入と返済ができます。

たとえば、当座貸越で限度額が5,000万円に設定されていたとします。その場合、5,000万円に到達するまで自由に借入可能です。

当座貸越の返済方法は、毎月利息分が指定の口座から引き落としされ、借入した元金は入金することによって返済が完了します。自由に借入・返済ができる分利用しやすいですが、利用するためには厳しい審査をクリアする必要があります。

そのため、当座貸越は、定期預金などの資産を保有しており、業績が安定している企業におすすめできる方法です。

たとえば、「自己資本比率が高い」「直近の決算書が黒字」「業歴5年以上」などが該当すると審査に通る可能性があります。審査基準は金融機関によって異なるため、利用を検討している人は審査に出すところから始めましょう。

短期借入金のメリット

借入金の種類を踏まえて、それらを利用する際、どのくらいの返済期日を選択して借入するべきか悩む人も多いでしょう。短期借入金のメリットを知ることによって、短期借入金と長期借入金のどちらを選択するべきか判断する際の参考になります。

短期借入金のメリット

  • 低金利(利率)で借入できる
  • 借入しやすい
  • 借り換えによって、返済期日を延長できる

長期借入金よりも低金利で借りられるだけでなく、短期借入金は直近の売掛金の回収をベースに返済計画を立てるため審査に通りやすいです。

また、短期借入金の返済前に再度短期借入を実施することで、実質的に延長できます。

低金利(利率)で借入できる

短期借入の場合、長期借入と比べると低金利で借入できます。短期借入のほうが低金利の傾向にある理由として、未回収のリスクが挙げられます。短期借入の場合、直近の売掛金の回収をベースに返済計画を立てるため、貸付側からすると未回収リスクが少ないです。そのリスクの低さが、金利の低さにつながる起因とされています。

金利の例として、地方公共団体金融機構の貸付制度の場合、1カ月以内の返済だと「0.163%」※1、5年以内の返済だと「0.300%」※2のように、返済期間によっては利率の差が2倍近くなることもあります。

※参照元1:短期貸付適用利率|地方公共団体金融機構
※参照元2:別表第1の1|地方公共団体金融機構

また、上記の金利でそれぞれ1000万円を借りた場合の利息分の差は以下のとおりです。

・返済1カ月、金利163%:利息総額=16,300円

・返済5年、金利300%:利息総額=76,400円

以上のように支払う利息の総額は約6万円近く変わります。長期の場合は利息の負担が分散されるため大きく感じにくいですが、実質負担額は短期と比べれば確実に大きいです。

借入しやすい

短期借入金は、長期借入金よりも借入しやすいです。借入しやすい理由は、低金利で借入できる理由と同様で、売掛金を回収に充てる点にあります。売掛金を回収金の一部に充てるため、長期借入金よりも返済計画が立てやすく、その計画自体に現実性があることから貸付側が審査を通しやすいです。

一方、長期借入だと数年間にわたって返済を行なわなければならず、その企業が数年後も安定して事業を継続している確証が持てないため、審査が厳しくなりがちです。毎月の返済負担は長期借入のほうが低いですが、事業の売上が安定していないなど、審査面に懸念がある場合は短期借入の選択が必要になるでしょう。

借り換えによって、返済期日を延長できる

借り換えとは、すでに借入金がある場合に別の金融機関から借り入れをして、既存の借入金を返済する方法です。

短期借入の場合、期日が短いこともあって返済分を工面できないことがあります。このような場合に借り換えを実施すると、借り換えを実施したタイミングで再度返済期日を設定することになるため、期日を既存の借入金より、うしろにできれば実質的な期日の延長が可能です。

借り換えは便利な方法ではありますが、借り換え先の金利が高いと負担が増えますし、既存の金融機関からは再度借入できないといったデメリットも持ち合わせます。そのため、借り換え先の選択は金利などを踏まえたうえで慎重に選ばなくてはいけません。

短期借入金のデメリット

短期借入にメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットが自身にとってどのような不利をもたらすのかを押さえておくことによって、短期借入を利用する価値があるかどうかを判断しやすくなるでしょう。

短期借入金のデメリット

  • 返済額が大きい
  • 管理が面倒

短期借入金は返済期日が短い分、1回の返済額が大きく、場合によっては負担が大きくなりすぎてしまう懸念があります。

また、短期借入は長期借入と違って一括での返済が基本となるため、返済期日を守るためにもきっちりと管理しましょう。借入が1社の場合は比較的管理が容易ですが、複数社から短期借入をしている場合は、それぞれの期日を管理しなければいけないため、手間がかかります。

返済額が大きい

短期借入の場合、一括での返済が基本になるため、一回の返済額が借りたすべての額となり負担が大きいです。たとえば、1カ月後の返済期日で100万円を借りた場合、その設定どおり1カ月後には100万円と利息分をまとめて返済しなければいけません。

そのため、一時的な現金を確保するために短期借入を利用する場合は、不要な分まで借りないように気を付けないと、最悪返済できない危険性を持ち合わせます。返済が遅れれば、借入の方法によっては不渡りになるなどのリスクもあり、企業の運営に障害をもたらす可能性もあるでしょう。

管理が面倒

企業によっては複数の金融機関から短期借入を受けているケースがあります。その理由はさまざまですが、「3カ月の返済期日で借り入れをしたが、翌月も現金が不足してしまいさらに借り入れが必要になった」などがあるでしょう。このようなケースでは、2つの借入金に対する返済期日や返済額の管理が求められます。

返済額はもちろんのこと、返済期日もしっかりと管理しておかなければ、万が一返済が遅れてしまった場合に不渡りが発生する可能性があるでしょう。

不渡りは半年以内に2回発生すると倒産に至るため、必ず発生させないように気を付けなければいけません。短期借入の場合、返済期日が短い分、半年以内に2回の不渡りを発生させてしまう可能性は決して低くないです。

そのため、短期借入の中でもとくに手形を利用した方法で借入している場合は、客先の状況(支払いが確実に見込めそうかどうかなど)も含めてしっかりと管理しましょう。

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  • 元利均等返済:毎月支払う返済額が一定となる方法です。「元金+利息分」を毎月払います
  • 元金一括返済:毎月利息のみを支払い、最終の返済日に元金を一括して支払う返済方法です

素早く高額の現金を確保しなければいけない人にとって、利用価値のあるビジネスローンです。

短期借入金の仕訳

短期借入を利用した場合、帳簿にどのように記載するべきか知っておくことで、自社が持つお金の詳細を把握しやすくなります。仕訳例は以下のとおりです。

借入金が振り込まれたとき
借方貸方
預金1,000,000短期借入金1,000,000

180日後の返済期日を設定し、運転資金として100万円を借入した場合の仕訳になります。

借入金を返済したとき
借方貸方
預金1,000,000短期借入金1,000,000
支払利息(※)80,383

※利率は「地方公共団体金融機構│別表【短期貸付適用利率】 」を参照
※返済期間は180日間で計算

100万円を返済した際の、元金と利息分の仕訳になります。利息分は借方での仕訳になるため、間違えないようにしましょう。

まとめ

短期借入金とは、返済期日が1年以内の借入金のことです。借入金には、以下の種類があります。

  • 証書貸付
    └金銭貸借契約証書を使用して契約を結ぶことで借入
  • 手形貸付・手形割引
    └手形を担保に借入
  • ファクタリング
    └売掛金を担保に借入
  • 当座貸越
    └証書貸付定期預金などの資産を担保に借入

証書貸付以外は担保にするものによって、借入の仕組みが異なります。そのため、短期借入を検討している人は、自社で担保にできるものが何かを確認したうえで、借入金の種類を決めましょう。

また、借入金の種類によっては「不渡り」のリスクを抱えるものもあるため、借りる額や期日は慎重な管理が求められます。

短期借入金は金利が低く借入しやすいですが、不渡りなどのリスクを踏まえたうえで利用しましょう。

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