コラム

2021/06/29

【社員インタビュー】ITとは程遠いアナログな業界からの転職を経て、AIを活用した施策を立案! IT業界に飛び込んで掴んだやりがい

【社員インタビュー】ITとは程遠いアナログな業界からの転職を経て、AIを活用した施策を立案! IT業界に飛び込んで掴んだやりがい

エイチームには、前職での経験やスキルを活かそうと中途で入社した社員が多く在籍しています。今回は、その中でもとりわけ毛色の違う業界から転職してきたT.O.さんにお話を聞きました。彼女の前職は墓石などを販売する石材店。エイチームに転職し、前職との間に大きなギャップを感じながらも、着実に成長してきました。ITとは無縁だった状態から、AIを活用した業務改善施策を企画するまでに至った経緯についてインタビューしました。

エイチームライフスタイル ライフエンディング事業部 マーケティンググループ T.O.さん

千葉県出身。高校卒業後、飲食業で働きながら独学でデザインを学ぶ。そのスキルを活かして石材店でDTPデザイナーとして活躍。次第にWebの領域も担当するようになりIT業界に興味を抱く。2019年6月、エイチームライフスタイルに入社。現在は、お墓・終活に関するライフエンディングの情報サイト「Life.(ライフドット)」のコンテンツ制作、SEOなどを担当している。

いざ、石材店からエイチームへ転職!

紙媒体からWebへ。業務の変化で生じた新たな挑戦意欲

前職では石材店に勤務し、墓地や霊園のパンフレットや新聞折り込みチラシを作成していました。デザインだけではなく、自ら墓地に出向いて写真を撮影したり、キャッチコピーを書いたり、幅広い制作業務に携わっていました。そのうち、自社サイトの運営やSEOによる集客にも携わるようになったんです。オンライン、オフラインそれぞれの媒体に関わる中で、集客のウエイトがどんどん紙媒体からWebへ移行していくのを目の当たりにしました。そんな状況もあって、将来に不安を感じ始めたんです。これからは紙ではなくWebなんじゃないか、と。それで、IT業界に飛び込もうと転職活動を開始しました。

これまでのお墓業界の経験を活かせると感じた「ライフドット」

SEOの仕事にはおもしろみを感じていました。それをWebコンサルティング会社などではなく、自社サービスに熱意を注いで専門的に取り組めたらいいなと思っていました。ただ、当時の私のIT業界の知識レベルでは、そういった求人がピンポイントで募集対象になっているとは思っていなかったんです。でも、ありがたいことにエイチームからSEO・コンテンツマーケティング職としてのオファーがあり、チャンスを得ました。自分のIT知識・スキルで即戦力となっていけるのだろうかという不安もありましたが、墓石を販売する石材店に12年も勤めていたので、お墓や終活のメディアである「ライフドット」のサービスなら自分の知見や経験が活かせると感じました。「ライフドット」にぜひ携わりたいと申し出たところ、業界経験を評価いただけたからなのか、無事に希望が通ったんです。

専門知識×IT業界の知識を深めプロフェッショナルへ

専門的な情報こそをわかりやすく伝える

2019年6月にエイチームライフスタイルに入社して以来、霊園情報や霊園検索ページのコンテンツマーケティングや、集客を伸ばすためのSEOを担当しています。お墓や墓地、霊園に関する情報は専門的で、一般の方にはわかりづらい内容が多いんです。それをわかりやすく、正しい情報としてお伝えすることが、長年業界を経験してきた私の役割だと思っています。また、お墓の選び方についてはなかなか知られていないことも多く、もっと深く理解いただき、後悔することのないお墓探しをしていただきたいと思っています。それをサポートすることも私のミッションの一つだと考えています。

IT業界の知識は無限大だと実感

12年間も墓地や霊園に関わる仕事をしてきたので、お墓に関する知識や経験は豊富だと思います。実際、社内でも私だけが持っている知見もあります。でも、自分のITに関する知識やスキルは、エイチームグループの一員として胸を張れるレベルに達していないという自覚があります。担当しているSEOの領域も含めて、もっと高いスキルを身につけなければなりません。自身のミッションを遂行するためにも、お墓の知識だけではないスキルを磨いていきたいです。

働くひと、環境、業務…すべてが別世界で驚きの連続

エイチームに飛び込んだら別世界だった

入社した当時は、前職とのギャップに驚くばかりでした。何もかもが別世界でしたから(笑)。例えば、前職は基本的にアナログな業界。FAXでのやり取りがメインでしたし、資料も紙でファイリング。電話や新聞広告などのオフライン集客が活発であるなど、ITとは縁の薄いものでした。

業界を見渡すと、中小企業がほとんどで、家族で経営している職人気質な小さな会社も多かったです。古くから歴史がある会社も多く、私が勤務していた会社も創業400年ほどの老舗企業でした。職場の年齢層が高く、20~30代の社員は片手で数えられるくらい。40~50代が多く、60代や70代の方も活躍されていました。ITリテラシーも高くなくて「メールってどうやって送ったらいいの?」と聞かれることもありました。そんな環境なので、社内でIT用語は口にしづらく、例えば「CVR」や「CTR」といった言葉などもわかりやすい日本語に言い換えてずっとコミュニケーションを取っていました。エイチームライフスタイルに入社したばかりの頃は、あたりまえにIT用語が飛び交う中で「あれ、CTRってどんな意味だったっけ?クリック率で合っているっけ・・」とあたふたしてしまったくらいです(笑)。

ポジティブな社員ばかり。エイチームの社員へ対する驚き

大きなギャップに戸惑うことばかりではなく、ワクワクすることも多くありました。働く環境も、一緒に働く仲間も、とても魅力的だと思いました。エイチームのスタッフはみんな前向きで、より良いサービスをつくろうという一体感にも驚きましたね。自分のことを中心に考えている人はいなくて、一緒に働く周りの社員やユーザーのことを考える貢献欲の強い人たちの集まりだと感じました。

入社後は必死に勉強して知識とスキルを習得

全く違う環境に飛び込んだ分、苦労もありました。エイチームの社員は本当にレベルが高いです。仕事のスタンスやスキルの面でみんなに追いつくのが大変でした。特にITスキルのレベルの違いには焦りを感じましたね。なんとか追いつこうと本を読んだり、上司に教えてもらったり、休みの日も時間を取って勉強を続けました。私が入社した時期が、新卒入社者の配属先が決まるタイミングだったこともあり、新卒のメンバーたちと一緒にSEOの研修を受けさせてもらったりもしました。そうやってコツコツとスキルを磨いてきましたが、先ほどお伝えした通り、自身のIT・マーケティングスキルはまだまだ高め続けていかなければと思っています。ただ、頑張り続けたかいもあって、最近はようやく成果を出せていると実感できるようにもなってきました。

AIを活用して施策を企画・開発

工数を減らす目的でたどり着いたAI

最近の成果として挙げられるのは、AIを活用した業務改善を企画・開発して外注費用や工数を削減したこと。「ライフドット」の霊園紹介ページに掲載する墓地の写真は、掲載前に加工が必要なんです。墓石に彫刻されているお名前などの文字を消さなければなりません。以前は派遣スタッフに任せたり、外注したりしていました。「ライフドット」には墓地情報を検索できる機能があるのですが、霊園紹介ページは8,800ページ以上もあり、膨大な工数が発生していました。この工数を減らすには・・・AIならできるかもしれない、と思いついたんです。

AIの力で工数と費用を大きく削減

社内のAIに詳しいエンジニアに相談したところ「画像認識はAIの得意分野だ」と教えてもらい、ともに開発を進めることになりました。具体的に言うと、機械学習とディープラーニングによってAIが墓石に彫刻された文字を認識して、それを消す画像加工処理を自動的に行うというもの。他の業務と並行しながらも数ヵ月の開発期間を経て、今年の4月に稼働し始めました。結果、工数を55%も削減。外注費用を77%削減することができました。事業や会社の利益に貢献できたことが本当に嬉しかったですし、自信にもつながりました。

開発を後押しした「AI基礎研修」

実はこの施策を企画した少し前に、エイチーム社内で全社員を対象とする「AI基礎研修」が実施されたんです。もともとエイチームでは「AI WORKING GROUP」という全社横断的なプロジェクトが数年前から稼働しており、事業におけるAIの積極的な活用を推進してきました。「AI基礎研修」は、エンジニアに限らず事業に関わる全社員がAIの基礎知識を身につけることで、AIを活用した事業開発やサービスの改善を促進することが目的です。全社的にAI活用への意欲的な雰囲気が醸成されていたことが後押しとなって、非エンジニアである私でもAI施策の立案にこぎつけることができました。

研修は「AIとは何か?」という基礎的な内容から学ぶことができ、具体的に活用できる技術であると納得することもできました。
研修に参加したことでAIの基礎知識が備わり、画像処理の開発を進めるときもエンジニアとのコミュニケーションがとりやすくなりました。

サービスの未来とAIの可能性

「ライフドット」を世の中で必要とされるサービスに

私自身、仕事に対して野望や野心を抱くことはありませんでした。足りないところ、必要なところを満たすような立ち回りをしたい。そうすることで誰かの役に立ちたいと考えるタイプです。「ライフドット」をより良いサービスにすること。シンプルですが、それが私の目標です。「お墓を選んで買う」ということは何度も経験することではありません。それ故にわからない点が多いですし、悩まれることもあるでしょう。サービスを良くしていくことで、その「当たり前に大変であること」を少しでも「大変じゃない」体験にしていきたい。そのためにも「ライフドット」が多くの方にとってより身近なものとなり、必要とされるサービスに成長させていきたいです。AIを活用した他の施策も検討中で、来期のリリースを目指しているところです。今、社会人人生のうちで一番仕事にやりがいを感じ、熱中しているような気がします。目標に向かって、着実に前進していきたいと思っています。

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