コラム

2020/04/16

【社員インタビュー】学生時代は苦労の連続だった。人生も仕事も「相手の立場で考えること」と語るデザイナーのポリシーとは?

【社員インタビュー】学生時代は苦労の連続だった。人生も仕事も「相手の立場で考えること」と語るデザイナーのポリシーとは?

自転車専門通販サイト「cyma-サイマ-」を運営するEC事業本部でデザイナーとして活躍するS.M.さん。大学中退、専門学校への再入学、家族の病気と多忙なアルバイト生活、制作会社での修業時代、そしてエイチームへの転職…変化に富んだこれまでの人生と、将来の目標を語ります。

プロフィール:エイチーム EC事業本部 デザインチーム S.M.さん

大学ではコンピュータ科学を専攻。大学3年生の時、Web業界へ進みたいと考えて大学を中退。Webの専門学校へ再入学する。卒業後は制作会社でWebサイトの制作を担当。3年間スキルを磨いて経験を積んだ後、2016年にエイチームライフスタイルへ入社する。現在はエイチーム EC事業本部のデザインチームに在籍。デザイナーの観点で自転車専門通販サイト「cyma-サイマ-」のサービス改善に取り組んでいる。

苦労を重ねながらWeb業界を志した学生時代

Webを学ぶために大学を中退して専門学校へ

大学ではコンピュータ科学を専攻し、C言語やJavaなど様々なプログラム言語を学んでいました。学んだことを活かそうと、ある会社のインターンシップに参加してシステムエンジニアの業務に携わったんですが、あんまりピンと来なかったんです。「この仕事を一生続けるのか…」と、将来に迷いが生じたんですね。そんなときに、友人や先輩から聞いていた話を思い出しました。自分の周りにはWeb業界へ進む人が多かったんですが、彼らの話からWeb業界がとても輝いた世界に見えたんです。もともとデザインが好きでしたし、大学でプログラミングも学びました。その点に関して「両方ともWebにマッチする武器になるよ」と先輩からアドバイスももらいました。迷いに迷った末に、思い切って大学を辞めてWeb業界を目指すことを決意。先輩から「Web業界は変化が激しい領域でスピードも早いから、今すぐにでも会社に入ったら?」とも言われたんですが、専門的なスキルを身に着けるためにまずは専門学校で学ぶことを決めました。

父の病を機にアルバイトに精を出す

大学生の頃、父が大病を患いました。父の会社の経営にも影響が及んだんです。直接聞かされることはなかったんですが(気を遣って話さなかったんだと思います)、そのような状況であることを自分なりに感じ取りました。それで、自分もお金を稼いで家計を支えようと考えたんです。妹も東京へ行きたいと言っていましたし、それを叶えてあげたいとも思いました。専門学校に通いながら複数のアルバイトをこなす日々が続きました。工事現場やインターネットカフェ、塾講師…「稼げる」と思ったことは何でもやりました。そうやってアルバイトに精を出しつつ、作品づくりにも没頭しました。

3年間の「修業」を終えてエイチームへ

独特な就職活動でWeb制作会社に新卒入社

少し変わった就職活動を行いました。自分の作品をクリエイター向けのSNSに公開して、そこにメッセージをくれた会社のみにアプローチするというやり方です。家庭の事情もあり、できるだけお金のかからない方法を考えたんです。この就職活動でしたら交通費もかかりませんから。結果、20社ほどからメッセージをもらうことができました。その中から東京にある企業に決める予定でしたが、最終的には家庭のことを考え名古屋で就職することに。名古屋の企業からもいくつかメッセージをもらっていて、その中に以前から興味を持っていた会社があったんです。

名古屋市内で開催されるWeb系の勉強会に参加したときに、「仕事が大変そう」「力がつきそう」「短期間でスキルを身に着けられる」と言われる制作会社について、いろいろな人から情報を得るようにしていました。敢えて厳しいところに飛び込んで、Web制作のスキルを磨きたかったんです。そのときに「大変」「つらい」「厳しい」と聞かされた会社が2社あったんですが、そのうちの1社がメッセージをくれていたんです。よし、ここで徹底的にスキルを磨こうと思い、入社を決めました。

厳しい環境でスキルを伸ばし事業会社へ挑戦

評判通り、なかなか厳しい制作会社でした。上司も厳しい方でしたし、新卒入社の新人も自分ひとりでした。精神的にも肉体的にも厳しい環境だったと思います。それでも全く苦にならなかったのは、最初から「修業」のつもりだったからです。いずれは事業会社に入ってWebサービスに携わろうと考えていました。そのために3年間、制作会社でじっくりスキルを身につけようと考えていたんです。

3年間の「修業」を終えようとする頃、転職活動を開始しました。東京の会社への転職も検討する中、地元名古屋のエイチームを選んだのは、選考の過程で言われた言葉が胸に突き刺さったからです。「一緒に名古屋を盛り上げよう!」そこに夢を感じたんです。エイチームを起点にして名古屋を盛り上げる。名古屋をIT企業が集中する街にする。そのためにエイチームを成長させる。そこに大きなやりがいを感じて、エイチームへ入社することを決めました。

エイチームに入社して実感したデザインの価値

相手のことを考え、自分ができることを実行することがポリシー

入社以来、主にライフスタイルサポート事業のデザイナーとして様々なサービスに携わってきました。現在は、自転車専門通販サイト「cyma-サイマ-」のデザインチームに所属。上司とともにサービス全体の方向性を決める役割に加え、メンバーを統率する立場も任されています。メンバーには仕事のことはもちろん、プライベートのことでも真摯に向き合っているつもりです。仕事とプライベートはつながっていて、お互いに影響し合うと思うんです。どんな悩みでも全力で解決してあげたいと思っています。もともと人が好きなのですが、学生時代に苦労したせいか「辛い想いや悲しい想いをしている人を減らしたい」という想いは人一倍強いように思います。

前職の制作会社でもお客様が困っているときは、たとえ困難な状況であってもできる方法を考えて実践していました。エイチームに入ってからもインターンシップで出会った学生と今でも連絡を取り合って「困ったことがあったら何でも言ってほしい」と伝えるようにしています。どうしたらその人が幸せになれるのか。その人生にまで想いを馳せる。相手についてちゃんと考えることは、仕事をする上でのポリシーでもあります。

圧倒的な自信が崩れた瞬間

エイチームに入社したときはスキルと経験で圧倒的な自信がありました。3年間、制作会社でしっかり修業をした。Webデザインに必要なあらゆるスキルを習得したと思っていました。しかし、サイトの改善のためにABテストをした際に自分のデザインで成果を上げられなかったんです。ショックでした。自信を失いました。前職の制作会社では、お客様が納得できるクオリティで納品をしていました。でも、そこで終わり。数字を見る機会がなかったんですね。エイチームに入って仕事の成果が数字に表れる状況に初めて身を置きました。結果が出なかったことで、それまでの自信が崩れていったんです。

自信を取り戻した仲間の言葉と実績

自分が落ち込んでいたとき、同じチームにいたマーケターから次のようなアドバイスを受けました。「ABテストは勝ったり負けたりするものだけど、どっちも新しい気づきだと言える。負けたとしてもそこから得られることがある。それは事業にとっては前進に他ならない」。それを聞いて気持ちが楽になりました。それ以降、負けた理由を徹底的に考えるようになりました。その結果、長年成果が出ていなかったあるサービスのランディングページで、自分のデザインで成果を上げることができたんです。デザインの価値を実感すると同時に、失っていた自信を取り戻すことができました。前職ではクオリティで勝負して、デザインを売っていました。エイチームに入ってからその意識が変わりました。今は、サービスをつくっているというつもりでデザインをしています。

仲間意識から生まれるモチベーション

困ったときは誰かが助けてくれる、誰かが見ていてくれるところはエイチームの良さだと思います。「最近、大丈夫?」と不意にチャットが飛んでくることもあります。とにかくコミュニケーションが活発で、チームで仕事をする風土が根付いている会社です。入社前にエイチーム主催の勉強会に参加したことがあり、そのときもコミュニケーションの多さを感じたのですが、入社後、思っていた以上にコミュニケーションが活発だったので驚きました。コミュニケーションをとると、仲間と一緒にやっていること、みんなで会社や事業を伸ばしていることが認識できます。仲間意識が強くなるとモチベーションが上がりますし、「みんなで幸せになれる会社にすること」「今から100年続く会社にすること」という経営理念を改めて意識することができます。他者からモチベーションをもらえるような機会は、前職では決してありませんでした。

人生をかけて夢を実現していきたい

まずは「cyma-サイマ-」を成長させること

今、「cyma-サイマ-」は成長期を迎えています。「cyma-サイマ-」を成長させてEC事業をエイチームの事業の柱として確立させたいと思っています。手応えはあります。それを今のメンバーで実現できたら最高ですね。これまで苦楽を共にしてきた同志と一緒に目標を達成したいと思います。

「一緒に名古屋を盛り上げよう」という言葉に共感してエイチームへの入社を決めました。いずれはそれも実現したいです。もっと先の話をすると、日本のデザイナーの幸福度を上げたいとも思っていますし、日本の美術の教育のあり方を変えて日本人の美意識を上げたいとも思っています…と、いろいろと夢はありますが、まずは「cyma-サイマ-」の成長ですね。今はそこに全力で取り組むつもりです。

みなさんの挑戦をお待ちしております!
新卒採用中途採用

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