コラム
2019/12/04
働き方が選べるこの時代に会社に所属する意味とは?元フリーランス・個人事業主経験のある社員に聞いてみた
個人事業、副業や兼業、テレワークなど、働き方の多様性や自由が叫ばれる現在、会社に所属する意義はどこにあるのか。特に、エンジニアやデザイナーなど専門性の高い職業ほど、働き方の選択肢は多いはず。今回は、エイチームに入社する前にフリーランスや個人事業主として働いていたデザイナー・エンジニア・マーケターそれぞれに話を聞いた。多様な働き方を通じて得た考え方や価値観、なぜ再び会社に所属しようと思ったのか。
転職のきっかけは「寂しい…仲間が欲しい!」
エイチームブライズ デザイン開発部 デザイナー Y.T.さん
専門学校卒業後に総合印刷会社へ新卒入社し、大学・結婚式場・フォトスタジオなどの販促ツールの企画・取材・編集・DTPデザインなどを担当し、6年間勤務。退社後はワーキングホリデーでカナダへ留学。留学中、日本のヘアケアメーカーの店頭販促ツールや営業ツールなどのデザイン制作をフリーランスとして請け負う。帰国後の2016年4月、エイチームブライズへ中途入社。現在は、結婚式場情報サイト「ハナユメ」のデザイン業務に従事。
デザインの仕事は働く場所は選ばない。
カナダ留学中にフリーランスとして活動
フリーランスで働き出したきっかけ
知人よりデザイン制作を依頼されたことがきっかけでした。特にフリーランスを目指したわけではありませんでしたが、カナダでワーキングホリデーが決まっていたので、海外でもオンラインで仕事を受けられる準備をして、旅立ちました。
働く場所と時間は自分次第、フリーランスの働き方
日本へ帰国後も、しばらくはフリーランスとして自宅で仕事を続けていました。働く場所と時間は自分次第なため、健康的な生活を送ることができました。通勤時間が不要で、1日の時間に無駄がないです。前職は残業がとても多かったので、「世間の時間はこんな風に流れているのか」と気づかされましたね(笑)
フリーランスは事務処理が煩わしい!収入は不安定
経理や年末調整などの事務処理はとても煩わしいですね。会社員時代は、会社がやるべき業務だと当然に思っていました。フリーランスになって、こうした事務処理に時間を取られ、制作に集中できなかったことはストレスでした。また、大型案件が入れば収入は増えますが、納品するまで収入がないですし、体調を崩しても業務を助けてもらえないという不安はありました。
成果を最大化させる一緒に働く仲間の存在
仲間がほしい!
寂しかったんです(笑)ひとりで仕事をすることに向いていなかった。「仲間が欲しい!人と話したい!」と常に思っていました。一緒に協力し合える仲間がいる方が自分の力を最大限に発揮できるし、新しいチャレンジにも前向きになれると気づいて、企業への就職を考え出しました。
支えてくれる仲間のありがたさ
会社に所属してチームで働くことで、仕事だけでなく自分の人生に対しても良い意味でお節介に口を出してくれる先輩・上司・仲間がいることはありがたいなと思います。悩んだ時や苦しい時、相談したい時に話を聞いてくれる人がすぐ隣にいてくれて、心も健康でいられます。また、様々な挑戦へのチャンスがありますし、格段に成長を感じられます。
自分に合った働き方を探すことが大切
環境を変えることで仕事の悩みは簡単に解決できることがあります。働く上での悩みがゼロになることはたぶん無いと思います。どのような働き方が最も自分が心地よく感じるのかを考えて、最適な環境を模索してはいかがでしょうか。
個人開発からチーム開発へ
Increments 技術開発部 エンジニア M.K.さん
2018年3月にエイチーム引越し侍へ中途入社。現在は、技術情報共有サイト「Qiita」の開発に従事。出身は徳島県。高校生の頃から趣味でプログラミングをはじめる。高校卒業後は地元のシステム会社に就職するも2ヵ月で退職。アフィリエイトで生計を立てつつ、個人でWebアプリケーションの開発を行っていた。
19歳で会社を退職。アフィリエイトで生計を立てながら個人開発
個人開発をしたくて会社を2ヵ月で退職
高校卒業後に新卒入社した会社を2ヵ月で退職しました。Webアプリケーションを個人で開発したいという考えがあったので、個人事業主になることを選択しました。
自由度の高い働き方が可能
個人開発をする傍ら、アフィリエイトで稼いていたため、十分に生活できるほどの収入と貯金がありました。時間はたくさんあったので、自由に時間を使って勉強に専念することができました。さらに、Webサービスを開発する上での企画やアイデア出しに時間を充てることができたのもよかったです。
ひとりでのサービス開発は困難
運営していたWebサービスは、自分ひとりで企画・開発・運営をしていました。自身の得意分野・不得意分野がある中で、ひとりで考えなければいけなかった。相談できる相手も少なかったですね。自分ひとりでできることの限界を感じました。さらに、ユーザーに好まれるサービスでありながら、しっかりと売上をつくることがとても難しいことを実感しました。
多角的な技術・ノウハウと経験を身に着けるため就職を選択
個人事業主としての生活を終えた理由
個人開発したかったアプリケーションの運営や勉強を一通り終えたからです。当時はフリーランスとして仕事を引き受けるには、経験が浅く人脈もないと思いました。自分ひとりでは限界があるため、チームで働きながら成長できる環境を求めて企業への就職を考えました。
経験を通じて感じた企業に所属して働くメリット
企業に所属して働く場合、一つのプロジェクトを継続的に開発することができるため、得られる経験値や携われる技術領域は違ってきます。また、自分とは異なるスキル・経験を持った方々と働けるので、成長のスピードも速いと感じます。
エイチームを選んだ理由と働いて得た気づき
エイチームを知ったきっかけは、Incrementsの買収のニュースでした。多角的かつ複数のサービスを運営している会社のため、様々な力を身につけられることに魅力に感じました。実際に働いてみて、エイチームのエンジニアには高い課題解決力が求められることに気づきました。「働く」とは世の中の課題を解決することだと、働く中で感じました。
真の「やりたいこと」を見つけて感じた喜びや楽しさ
自分の本当にやりたいことが見つからず、探し続けている間はとても辛いですね。ですが、目標を追いかけることが喜びや楽しさにつながる方、またその方法を常に模索している方はとても充実して働けていると思います。
仲間同士で刺激し合い、共に成長できる環境
エイチームフィナジー 金融メディア事業部 マーケター K.N.さん
大学時代はスノーボード三昧の毎日を過ごす。大学中退後様々なアルバイトを経て、改装工事などを請け負う解体業に従事。アートディレクターとして来日したオーストラリア人と結婚し、メルボルンへ移住。個人事業として塗装業を妻と共に営む。その傍ら副業として、SEOを独学で習得しアフィリエイトで収益を得る。帰国後の2018年3月、エイチームライフスタイルへ中途入社。現在はエイチームフィナジーへ転籍し、金融関連事業のマーケティングに従事。
成功も失敗もすべて自分に返ってくる!
「稼ぐ」ことの大変さを体感したフリー時代
経営は自己責任、日々感じるプレッシャーと緊張感
個人で事業を営む場合は、すべてが自分の責任です。誰も守ってくれません。常に成果を出し続けなければ、事業は継続しませんし、自分の生活も苦しくなります。仕事において、責任感を持つことを意識していました。成功は次の仕事につながりますし、失敗は次のチャンスを失い、仕事がもらえなくなります。
一緒に生きていくために大切にした夫婦の対話
収入が安定しませんので家庭でも気を付けていた点があります。収入が激減したときは、夫婦で喧嘩しないよう会話を大切に扱いました。フリーランス経験がある妻の理解と協力により、何度も励まされ、助けられました。彼女がいなければ、私は人間的に成長していなかったでしょう。独身時代は「自分だけが頑張れば…」で乗り越えられることもありますが、家庭を持つと、自分の仕事が家族の生活にも影響が出ます。家族の理解を得られたことはとても心強かったですね。
フリーランスは“自分との闘い”、
企業勤めは“仲間と共に戦う団体戦”
同業者としてベンチマークしていたエイチーム
アフィリエイト領域で高い成果を出していたエイチームを同業者としてベンチマークしていました。日本へ帰国するタイミングでエイチームの募集要項を目にし、「会社員になる」というよりも「エイチームで働く」ことに興味を抱き、応募しました。
企業勤めへの不安
約20年以上働いてきた中、会社員経験は少ない。「自由度が奪われるのでは?」「期待していたほど楽しくない職場だったらどうしようか?」といった懸念はありましたが、エイチームに入社してその懸念は払拭されました。日々の成長を実感しながら、多くの仲間に囲まれて楽しく仕事ができています。
仲間と共に働くことで、得られた日々の成長実感
フリーランス時代は自分との闘いでした。エイチームでの会社員としての働き方は、様々なスキルや経験、考え方を持った多くの仲間と一緒に働くことができます。仲間同士で刺激し合い、共に成長できる環境がある。そして、「成長しなければ」という刺激もあります。会社員生活を通じて、同じ目標に向かってチーム一丸となり取り組む感覚は、学生時代の部活動で勝利したときのような気持ち良さを思い出します。この成長と楽しさは、企業に所属するならではだと思いました。
働き方を変えることで、期待できる自身の再成長
自身の成長が伸び悩んでいると感じたら、働き方を変えるという選択肢もあります。もちろん個人事業でも成長は望めます。ですが、自分が想像できない劇的な成長を望むなら、会社に所属することも手段のひとつです。ひとりだけでは、知らずに自分にブレーキを掛けてしまう場合もあります。組織では、高い成長が求められますので常に高いモチベーションで働くことができると思います。
多様な社員が働くエイチーム
様々な働き方が選択できるこの時代に、なぜ企業に所属するのか。それぞれの考えを聞いてみましたが、「チームで働きたい」「成長し合える環境」といった想いがあったようです。エイチームには多様性ある社員が活躍しています。これからも、お互いの価値観や考え方を認め合い成長してまいります。