コラム

2019/08/20

【前半/新卒社員対談】課題解決型エンジニア研修で得られた学びとは?1ヵ月で実装・導入を目指す

【前半/新卒社員対談】課題解決型エンジニア研修で得られた学びとは?1ヵ月で実装・導入を目指す

2019年4月に新卒で入社したエンジニア2名にエンジニア研修について語り合ってもらいました。具体的な研修内容はもちろん、研修中に直面した困難、気付きや学び、今後の仕事に活かせると思ったポイント、今後の目標など、幅広い視点でお話してもらいました。

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■Y.H.さん
HAL名古屋 IT学部 Web開発学科卒業。学生時代はWeb開発とデザインを学ぶ。Webエンジニアとしてアルバイトをしたり、エンジニア向け勉強会の運営など精力的に活動。エイチームの企業文化や、エンジニアでも主体的に事業に関われるスタンスに魅力を感じ、2019年4月に新卒で入社する。現在は、エイチーム引越し侍の技術開発部に所属し、引越し周辺サービスや新規事業を行う部署のWebエンジニアとして活躍中。

■T.K.さん
早稲田大学 基幹理工学部 情報理工学科卒業。大学ではコンピュータサイエンスを専攻。アルバイトでWebサービス開発の経験を積む。経営理念や事業領域の広さに魅かれてエイチームへの入社を決意。内定者アルバイトでは、エイチームのグループ会社Incrementsが運営する「Qiita」の開発に携わる。2019年4月に新卒で入社。現在もIncrementsに所属し、「Qiita」の開発エンジニアとして活躍している。

研修概要

研修テーマ:エイチームグループの新卒採用の課題を解決せよ

新卒採用における課題を解決するツールを作成し、導入したいと思ってもらうことがゴール。技術を目的ではなく手段として捉え、必要とされるものをつくる意識の醸成、課題解決思考やチーム協働意識を身につけることが目的。

学生から社会人へ。入社前から現在までに生じた気持ちの変化は?


T.K.:
内定者アルバイトをしていた頃は、与えられた開発タスクをこなすだけだったように思います。今思い返してみれば、自らアイデアを出すような能動的な動きは少なかったかもしれません。その点が、研修を終えてから変わったと思います。研修では、自ら課題を発見し、改善策を企画してプレゼンをする、そんな能動的な姿勢が求められました。研修を経験してから、自ら考えて行動すること、相手へ明確に意見を伝えることへの意識が高まったと思います。


Y.H.:
学生と社会人とでは、仕事に対して求められる姿勢や考え方が違いますよね。入社して2ヵ月間の研修を通じて、改めて考えるきっかけになりました。また同期も92名、講師やメンターを務めた社員と接する中、少しずつその意識が醸成されたようにも感じます。T.K.さん、入社前と入社後でギャップに感じたことはありましたか?


T.K.:
学生時代は新しい技術に憧れを抱くことが多かったです。でも、実際にエイチームへ入社してから、長い間利用されているようなサービスに新しい技術を導入することの難しさを知りました。エイチームのエンジニアは価値創造型よりも課題解決型がより求められます。みんなでサービスをより良くしていくこと、限られたリソースやコストの中でサービスの向上を目指すことに注力しています。技術やツールは目的ではなく、課題解決の手段だということを実感しました。また自分自身、「開発」に対する意識の変化がありました。「遊びの開発」から「仕事の開発」をする感覚へ自然に移行したとでも言いましょうか。いつしか、主語も「自分」から「会社」「サービス」に変わっていたと思います。Y.H.さんは?


Y.H.:
内定者アルバイトをしていた頃、社員から「当事者意識を持つように」とよく言われていました。自分としては十分に持っていたつもりだったんです。でも入社して、毎週月曜日に全社員が参加する「全社ミーティング」に参加したときに、自分の当事者意識は低かったと反省しました。「全社ミーティング」では、全社の売上・利益や経営・財務状況、各子会社やサービスの取り組みやノウハウ・事例などを全社員に共有されます。その場で、自分の仕事の影響度が数値で明確にわかる。それを受けて、エイチームでは全員が一丸となって、さらなる成長へ向けて進んでいこうとする。そんな現場を目の当たりにして、自分の未熟さを痛感したんです。


T.K.:
エイチームは、みんなで経営について考える文化を大切にしている会社だと思います。「全体ミーティング」では、良いことも悪いこともすべて共有されますよね。最初は正直驚きました。これほどまで情報開示がオープンなのかと。こうした機会を活かして、会社が伝えたい意図や方針を汲み取り、その上で仕事に励んでいきたいと思いました。

課題解決を重視した、新卒エンジニア向け研修プログラム


T.K.:
研修を通じて、仕事に対するスタンスの変化は大きかったですね。研修の内容は「エイチームグループにおける新卒採用の課題を解決せよ」というもの。チームに分かれて、チームごとに課題解決のためのツールを開発し、その内容を提案して、最終的に導入するまでを目指しました。


Y.H.:
私たち新卒エンジニアはこの研修を通じて「エイチームのエンジニアにとって必要なマインドを身につけること」が目標でした。マインドとは、端的に言うと課題が解決できるエンジニアであること。研修の内容自体、技術だけを磨くようなプログラムではなく、課題解決に重点がおかれた実践的なものでした。


T.K.:
研修のスタート時に研修ミッションが発表されたときは戸惑いましたよね。進め方についてなど細かい説明や指示はない。目標は「新卒採用の課題を解決するツールをつくること」と。私たち新卒エンジニアはものづくりを得意とするタイプが多いですが、エイチームで求められるエンジニアは課題解決型。技術を目的ではなく手段として捉え、必要とされるニーズがあるものをつくる意識を身につけることが重要。事業やサービスの企画・開発において必要な課題解決思考やチーム協働意識を身につけることが目的のようです。お題がシンプルだったのは、私たちにゼロベースで考えさせるための戦略だったんでしょうね(笑)


Y.H.:
自由度が高いお題に、とても驚きましたね!でも、私たちの裁量で自由に進められる状況にあったとも言えます。そうした自由さもありながら、メンターもちゃんと見ていてくれたので安心できましたよね。毎日フィードバックをもらえたし、質問や相談をすることもできました。


T.K.:
確かに自由度は高かった。でも、自由過ぎるとやりたいことがどんどん広がり、ゴールに到達できない可能性も出てきました。メンターがサポートしてくれたことでPDCAを回しながら、着実に目標へ向かえる環境がありました。

目標達成へ向かうプロセスの中で見えてきた課題


T.K.:
導入までの納期はわずか12日間。かなりタイトなスケジュールでしたよね。チームは3つのチームに分かれましたが、私たちは同じチームでした。


Y.H.:
はい。私たちは新卒採用担当の方へのヒアリングから始めましたよね。


T.K.:
そもそも新卒採用担当者の仕事内容が全くわからない。どんな仕事をしているのか、どんなプロセスで仕事を進めるのか、どんな課題に直面するのか。それらを聞いて、まずは現状を把握しようと。その後、ヒアリングの内容をもとに新卒採用における業務を整理し、課題の抽出へと進んでいきました。


Y.H.:
課題に対していろいろと解決手段を挙げていきましたが、その中でも「インパクトが大きい施策であること」と「12日間の納期で実現できること」という2点を条件に絞り込んでいきました。課題の抽出や定義については、とにかく時間を割きましたよね。


T.K.:
相当、議論を重ねたように思います。他の2チームが開発に着手しているにもかかわらず、私たちはまだ白熱した議論を展開していましたから。議論の時間が長くなったのは、この工程を重視していたからとも言えますが、チーム全体で合意がうまく取れなかったことも要因でしたよね。


Y.H.:
そうですね。目線が合わないシーンが多かったかもしれません。でも、メンター社員からのフィードバックをきっかけに少しずつ改善されていきました。私たちのチームは議題がズレていく傾向にありましたけど、メンターのアドバイスに従って、議論の内容に関するチェックリストを作成してリストを一つひとつ確認しながら議論を進めていったら、話がズレなくなっていきました。


T.K.:
役割分担をすべきというフィードバックも役立ったと思います。チーム内にタイムキーパーやファシリテーターなどの役割を明確に設けた結果、議論の質やスピードは確実に上がりました。


Y.H.:
とはいえ、議論がうまく進まない点は、チームにとっては研修を通して一番の課題だったように思います。

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