コラム

2022/03/29

【社員インタビュー】エイチーム初のYouTubeチャンネル「ナビナビチャンネル」。企画の立ち上げから運営までの「挑戦の軌跡」

【社員インタビュー】エイチーム初のYouTubeチャンネル「ナビナビチャンネル」。企画の立ち上げから運営までの「挑戦の軌跡」

2020年5月、エイチームが運営するサービスとして初のYouTubeチャンネル「ナビナビチャンネル」がスタートしました。以来、お金の悩みを解決する情報を配信するチャンネルとして順調に登録者数を伸ばしています。今回のインタビューは、全くの未経験からYouTubeチャンネルを立ち上げ、動画マーケティングやサービスブランディングなど、動画チャンネルの企画・制作から運営までを一手に担うS.I.さん。グループ初の取り組みにどのように挑んだのか、挑戦の軌跡を語っていただきます。

エイチームライフデザイン 金融メディア事業本部 比較メディア事業部 第2コンテンツマーケティンググループ S.I.さん

大阪市出身。大学卒業後、新卒で東京のIT企業に入社し、大手企業のコンテンツマーケティングを担当。コンテンツの制作を究めたいという想いと地元大阪での勤務を目的に、2019年にエイチームフィナジーへ転職。入社後はSEOマーケティングを担当しながら、エイチームグループとして初めてのYouTubeチャンネルとなる「ナビナビチャンネル」を立ち上げる。

「ナビナビチャンネル」はこうして始まった

入社後すぐに様々なマーケティングを担当

入社後は「ナビナビ住宅ローン」のSEOマーケティングを担当。記事の企画や作成の他、外部メディアとの連携に関する業務などを行っていました。

続いてグロースハックを担当した後、現在はYouTubeチャンネル「ナビナビチャンネル」の企画・運営と、「ナビナビ証券」のSEOマーケティングを行っています。

YouTubeチャンネルの開設はエイチームグループとして初めての試み。動画を活用してのマーケティング自体、グループ内でも前例のない取り組みですので、その効果的な活用法を見つけ、実践し、グループ内に展開していくことが自分の役割だと思っています。また、SEOにおいても、動画マーケティングの経験を活かして、動画を扱った取り組みを積極的に実践していきたいと考えています。

キッカケになった上司との面談

入社して数ヵ月が経った頃、上司と1on1の面談をする機会があったんです。その時に、上司からYouTubeを使った新規事業の構想を聞かされました。実は前職で、お客様のYouTubeチャンネルの運営をお手伝いしたことがありました。わずかながら経験があったこと伝えると、上司から「一緒に挑戦して欲しい」と言われたんです。

その後、上司が会社に新規事業を提案。提案は無事に通り、新規事業を進めることになったときに「お願いしたい」と。この「お願いしたい」とは主担当として事業を進めてほしいという意味でした。上司からは「集客方法の一つとして、SEOライティングによる記事に取って代わるような柱に成長させてほしい」との目標も示されました。この瞬間から、私の挑戦が始まったんです。

前例がない、経験者もいない、自分でやるしかない

この話をもらったときは、「楽しそうだな」と思いました。普段からYouTubeをよく見ていたせいかもしれません。加えて、やれるチャンスがあるんだったら、ぜひとも挑戦してみたいという気持ちも湧いてきました。

しかし、意気込んで走り始めたものの、なかなかスムーズに進みませんでした。まずは競合となるであろうチャンネルの調査から始めたんですが、企業が運営するYouTubeチャンネルで金融をテーマに扱っているものがほとんどない。参考にすべき事例がないわけです。

また、「そもそもエイチームに動画をつくるノウハウはあるのか?」という疑問も浮かんできました。何から始めればいいのか、誰に何を聞いて進めればいいのか、と手探りの状況でした・・・が、社内に相談できるような経験者もおらず、自分で考えて進めていくしかありませんでした。

動画コンテンツを見続け、分析を繰り返す日々

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膨大な量の動画を分解、分析して共通点を発見

とにかくYouTubeの動画コンテンツについて理解しようと、膨大な量のコンテンツを見ながら、つくり方を研究していきました。コンテンツを分解して分析していったら、次第に共通点が見えてくるようになってきました。

ユーザーに評価される動画には共通のキーワード、テーマ、構成などがあることに気づいたんです。それを言語化して、自社のコンテンツに反映しようと考えました。

外部の制作会社との連携もスムーズに

評価される動画の傾向がわかってくると、外部の制作会社との連携もスムーズに進むようになりました。始めた頃は動画制作のスキルがなかったので、発注の仕方さえわかりませんでした。何を発注すればいいのか自分で洗い出す作業からスタートしたくらいです。その後、傾向を捉えて言語化したことにより発注の精度も上がりましたし、企画内容によって適正な制作会社を選定できるようにもなりました。

マーケティングの視点でも動画を分析

たくさんの動画を見るにあたり、クリエイティブな視点と同時に大切にしていたのがマーケティングの視点。どのようにマネタイズをしているのかに着目して動画を見るようにしていました。また、カードローン、クレジットカード、住宅ローンといった自社サービスそれぞれの営業担当にも話を聞きながら、YouTubeを使っていかにマネタイズするのかを常に探るようにしていました。

動画のスキルを上げながら、コンテンツのクオリティも上げる

安定的に配信できるようになって感じた疑問

経験を重ねていくにつれて、安定的に配信ができるようになっていきました。月に5~6本のペースで様々なコンテンツを配信。お取引いただいている金融のプロの方をゲストにお招きしたり、オリジナルのキャラクターを作成したりなど、コンテンツの幅を広げていきました。

しかし、チャンネル開設から半年くらい経ったころ、キャラクターを使うやり方に疑問を持ち始めたんです。キャラクターが出てきて、用意した原稿を声優の方に読んでいただく・・・それよりも、もっと人間味があるほうがいいのでは?と考えるようになりました。コメントやエンゲージメントも満足いくものではなかったですし、修正に時間がかかる点も気がかりでした。

動画の良し悪しを理解するため、動画制作のスキルを習得

ちょうどその当時は、動画の良し悪しがわかるようになってきた頃だと思います。大きなキッカケになったのは、自分で動画を作れるようになろうと考えたこと。自分で作れないと何が良いのか、何が悪いのか、判断ができないと思ったんです。独学でスキルを身につけて自分で作れるようになってからは、良し悪しがわかるようになりました。

おまけに、自分で撮って、自分で出演してしまおうとまで考えるようになりました(結局、キャラクター&声優さんのスタイルは自ら出演する形に変更しました)。でも、映像制作の実務に関しては、外部の制作会社へ依頼する形をスタンダードにしています。属人的になってしまうと、個人に何かあったときに運用できなくなってしまいますから。

動画のサムネイル。キャラクターは自身をモチーフにした

地道な努力が実を結び、「ナビナビチャンネル」は成長期へ

再生回数が伸び悩んだときに実施したこと

これまでで一番悩んだのは、再生回数が思うように伸びなかったこと。動画を一本作るのはなかなか大変です。こんなに大変な想いをして作ったのに、再生回数がぜんぜん伸びていかない。そう思ったときが最も辛かったかもしれません。

そのときも、ユーザーからの評価が高いYouTube動画をたくさん見て、共通点を洗い出し、分析をして勝ちパターンを見つけていったんです。それを取り入れていくことで、少しずつ再生回数が伸びていきました。また、何があっても諦めずにコンテンツの制作、公開を継続してきたことも、再生回数を伸ばすことにつながったように思います。

登録者数が1000人を超え、有益なチャンネルになったと実感

自分に動画制作のスキルが身につき、コンテンツをすべてコントロールできて、かつ安定的に動画が公開できるようになるまで10ヶ月はかかったと思います。

そのときには再生回数も伸びてきて、ようやく手ごたえを感じるようになっていました。チャンネル登録者数が1000人に到達したときも達成感がありましたね。ユーザーの役に立つ、有益なチャンネルになっていると実感することができました。

動画の特徴を活かして売上に貢献

YouTubeチャンネルの運営を始めて、短期間で爆発的に情報が広がるメディアであることを痛感しています。今、テキストの記事は検索結果の上位に表示させることが簡単ではありません。そのために、旬な情報を伝え切れないケースも発生します。それに対して、YouTubeは情報が届きやすく、伝達のスピードも速い。「ナビナビチャンネル」も、その特徴を活かして売上に貢献することができています。

YouTubeチャンネルと自分自身のこれから

チャンネル休止中の今だからできること

実は今、「ナビナビチャンネル」の更新を止めています。次なる展開へ向けて振り返りを行っているんです。みなさんの生活により役立つ、より有益な情報を提供できるチャンネルに進化させるつもりです。チャンネルが休止中ということもあり、現在は、もう一つの担当業務である「ナビナビ証券」のSEO業務に力を注いでいます。記事の中に動画を入れてユーザーの動きを検証するなど、「ナビナビチャンネル」で得た動画マーケティングの経験を存分に活かしたいと考えています。

「ナビナビチャンネル」での経験をグループ内へ展開

将来は、経験をもとにエイチームグループ全体で動画マーケティングを展開できるようにしたいです。上司からも「そのパイオニアになってほしい」と言われています。チャンスをもらい、様々な経験を積むことができました。自分が得た知見・スキルをエイチームグループのさらなる成長に活かしていきたいです。

また、自分が扱っている金融に限らず、世の中にはわかりづらい情報が多いように感じています。動画を活用して、複雑で難しい情報をわかりやすく人々に届けることも、今後の自分のミッションだと思っています。

新しいことに挑戦したい方へのメッセージ

新しいことに挑戦するときは、誰もが不安に感じると思います。でも、自分が挑戦したいことを、既に自分以外の人がやっている場合がほとんど。私のYouTubeチャンネルの場合もまさにそうでした。誰もできないことはできないかもしれないが、誰かができることは自分にもできるはず。そう自分に言い聞かせて、自信を持って挑めば、大抵のことはなんとかなると思います。

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