コラム

2021/12/08

【対談インタビュー】「Qiita」プラットフォーム開発TMがブランド価値とサービスの提供価値の向上を目指す!

【対談インタビュー】「Qiita」プラットフォーム開発TMがブランド価値とサービスの提供価値の向上を目指す!

2011年のサービス開始以来、「Qiita(キータ)」は多くのエンジニアやエンジニアに関わる方々に利用いただいています。2021年9月よりサービスをより良くしていくために新体制に移行しました。今回はその新体制により発足したプラットフォーム開発TMに所属する3名のエンジニアに今後の展望や理想のチームについて話を聞きました。

Qiita プロダクト開発グループ プラットフォーム開発TM マネージャー T.K.さん

早稲田大学 基幹理工学部卒。大学ではコンピュータサイエンスを専攻。複数のIT企業でエンジニアのアルバイトを経験。2019年4月にエイチームに新卒入社、Incrementsに配属される。日本最大級のエンジニアコミュニティ「Qiita」、エンジニア採用支援サービス「Qiita Jobs(キータジョブズ)」の開発を行う。現在はプロダクト開発グループリーダーを務め、「Qiita」、「Qiita Jobs」、社内向け情報共有サービス「Qiita Team(キータチーム)」の開発統括とプロダクトマネジメントを行う。

Qiita プロダクト開発グループ プラットフォーム開発TM アシスタントマネージャー K.F.さん

会津大学 コンピュータ理工学部卒。大学時代は学園祭実行委員会に所属。2018年4月にエイチームに新卒入社、エイチームブライズに配属。結婚式場情報サイト「Hanayume(ハナユメ)」のイベント事業にて、システムの保守運用やサイト改善を担当。2020年11月にIncrementsに異動、「Qiita Jobs」の企業管理画面の改善、新規機能開発、プロジェクトの推進を行う。

Qiita プロダクト開発グループ プラットフォーム開発TM Webエンジニア H.T.さん

東京工科大学大学院 バイオ・情報メディア研究科卒。2018年4月にエイチームに新卒入社、エイチームライフスタイルに配属され、中古車査定サイトの開発を担当。2020年1月にIncrementsに異動し、現在は「Qiita Jobs」の開発を行う。

プロダクト開発G プラットフォーム開発TMの役割

これまでプロダクトごとに開発を進めていましたが、2021年9月より「プロダクト開発G プラットフォーム開発TM」として各プロダクトの開発組織が統合されました。プラットフォーム開発TMの主な役割を教えてください。

T.K.:
現在、「Qiita」「Qiita Team」「Qiita Jobs」など、エンジニアに関連する様々なサービスを運営しています。現状の「Qiita」はメディアとして機能が強く、ユーザーがサイトに訪問し、欲しい情報を手に入れたら、サイトから離脱する…ユーザーとの接点が限定的でプラットフォームとしての機能が弱いことが課題です。

今後は、「Qiita」ブランドを強化し、より多くのエンジニアの皆さまにご利用いただき、愛されるサービスにしていくことで、事業としてより大きく成長させたいと考えています。

具体的には、エンジニアに関わる人やエンジニアの皆さまのエンジニア人生において「Qiita」が関わり続けていけるようなプラットフォームを目指していきたいです。

こうした事業戦略のもと、「Qiita」の開発に関わる組織を再編し、プラットフォーム開発チームを2021年9月に発足しました。このチームは各プロダクトの品質を高めるシステム作りの役割を担っています。

プラットフォームを目指すために、皆さんの具体的な役割や業務を教えてください。

T.K.:
現在はプロダクト開発グループのマネージャーを務めています。目標に向かってチームで動いていく中で、グループメンバーが迷わないようロードマップを作成したり、事業戦略を考え、チームと共に実行に移すことが自分の役割です。

K.F.:
私はアシスタントマネージャーを務めており、メンバーをけん引する役割を担っています。実際に開発を進めていくにあたって、いつまでに、どのように進めていかないといけないのかを考え、メンバーマネジメントを行っています。

H.T.:
計画を立ててもらった中で、実際にどうやってシステムに落としていくのかメンバー同士で考え、開発を行っています。

課題からの脱却を目指して

プラットフォーム開発TMが発足した背景を教えてください。

T.K.:
私たちは「Qiita」や「Qiita Jobs」、その他にもブログや記事投稿イベントなどいろんなサービスを行っています。ただ様々なサービスを展開しているにも関わらず、「Qiita」以外の各プロダクトがユーザーには認知されていない状況になっています。

それには、今までの仕組みに問題がありました。今まで、提供している各プロダクト、各サービスはそれぞれでユーザーとの接点を持ち、ユーザーへ価値提供を行なっていました。そのため、各プロダクトが独立した状態で、全くまとまりがない状態でした。

そこでこの状態を解決するために、個々のプロダクトを「Qiitaブランド」として1つの大きなプロダクトとして包括的に捉えました。そして同時に、個々のプロダクトの一つひとつのコンテンツの質を高めていく。ブランドの総合的なブランド価値の向上を図りつつ、各サービスの提供価値の向上を目指すために、プラットフォーム開発TMの発足に至りました。

プラットフォーム開発TMの目指すべき姿を教えてください。

T.K.:
プラットフォーム開発TMが発足により、全てのプロダクトを横断してユーザーへの価値提供、体験設計を行うことができる組織体制に変化しました。各プロダクトで開発を行っていたときは、ユーザーへの価値提供や、ユーザーの集客などもバラバラに行っていたため、同じ事業部内であっても各プロダクトのシナジーや連携した強みを作ることがうまくできていませんでした。今後は一つの組織で各プロダクトを横断的に開発していくことで、より柔軟に体験設計を行うことができるようになっていきます。また、現在Qiita株式会社で展開しているコンテンツを全て「Qiita」から簡単にアクセスできるようにしていくことで、さまざまな情報に触れる機会を作っていきたいと考えています。

この理想を実現するために、チームメンバー一人ひとりが「プラットフォーム」というものがどのようなものなのかを理解し、サービスを改善していける組織にしていきたいと思っています。一言に「プラットフォーム」といっても、その考え方や仕組みづくりはとても難易度が高いものです。

だからこそ実現することで他のサービスでは作ることができないような体験を作ることができると思っています。そして一人ひとりがプラットフォームを作り上げていくための提案や行動ができる組織にしていきたいです。ただ発足してまだ1ヵ月ですので、組織づくりの点でも課題はあります。

組織づくりで出てきた課題に対してはどう向き合っていますか?

K.F.:
そうですね。新しくチームができたばかりで、これまで全く違う仕事の進め方をしていた人たちが一緒に仕事をしています。そのため、連携がうまく取れず、物事が進まないことがありました。そこで、まずは連携を強化するために、共有事項や疑問に思っていることを共有できる場を作りました。週1回の定例会だけでなく、毎日の朝会で共有し、目線を合わせてから仕事をスタートします。

H.T.:
目線合わせだけでなく、プロジェクトを円滑に進めるにあたり、エンジニアだけでなくデザイナーの人たちとも密に連携を取っています。密に連携を取ることにより、事前にミスを防ぐことができていると思います。

T.K.:
確かに他の部署の人と連携を取ることは多いですね。デザイナーだけでなく、企画を検討するビジネス職が所属するプロダクトマーケティンググループとも連携を取っています。

他部署との連携で気を付けていることはありますか?

K.F.:
私は2つ意識して仕事していますね。1つ目は、エンジニアだけが分かる専門用語ではなく、できる限り分かりやすい言葉で伝えることです。お互いの共通言語を利用することで、認識の相違を減らし、コミュニケーションを円滑に行うように意識しています。

2つ目は、確認と共有を意識しています。これができていないと、「この話聞いてなかった」「知らなかった」という時間のロスにつながってしまいます。そのため、決まったこと、決まっていないこともしっかりと共有し、同じ情報量で議論ができるように心がけています。

H.T.:
K.F.さんの言うように決まったことをログとして残しておくことは大事ですね。合意形成を記録に残すことで、納得して物事を進めていけます。文字に起こして残しておくと、疑問に思ったことを解消できることもありますね。

T.K.:
私が気を付けているのはビジネス職もエンジニア職も対応な関係を保つことを大事にしています。同じところを目指しているので、お互いが対等な関係で、できることをやっていけるようにしています。

プラットフォーム開発TMが目指す理想のチーム像

理想を目指すために、どんな人と一緒に働きたいですか?

K.F.:
本気になれる人と一緒に働きたいです。成果を出すことに真摯に向き合って、一緒にどう進めていくかを考えてくれる人がいいです。もちろん技術力が高い人も大事だとは思いますが、もらった仕事をそのまま開発するのではなく、どう進めたらより良く進めることができるのかを考えられる人が良いですね。

T.K.:
当事者意識が高い人がいいと思います。ただタスクをこなすだけではなく、得たい成果や自分たちがやるべきことを考えることができる人です。そういった人がいれば組織も良くなっていくと考えています。

H.T.:
私はどうやったらできるのかをきちんと考えられる思考を持っている人と一緒に働きたいですね。仕事は予定通りにいかないことも多いので、どうしたらできるのかを工夫できる人と伴走していきたいです。

働くことで得られる価値

エイチームに入社して感じたことは?

H.T.:
チャレンジすることを支援してくれる会社だと思います。新卒1、2年目でもチャレンジしたいことに挑戦させてもらえます。もちろんただ仕事を任せるではなく、支援もしっかりとやってくれますね。

T.K.:
エイチームに新卒で入社する前まで、様々なIT企業でアルバイトの経験があります。そうした企業での経験と比べても、エイチームは経営理念や大切にしている共通の価値観“Ateam People”をみんなが実践しているなと感じています。他の会社の人はミッションを知らなかったり、経営理念を覚えていない人もいます。エイチームでは日々のコミュニケーションの中でも理念や概念を入れてお話をする人が多く、それくらい全社員に浸透している会社だと思います。

K.F.:
予想以上にみんなの人柄が良いです。子会社を超えたエンジニア間のつながりがあって、違う子会社の人同士で技術に対するアドバイスをし合ったりしています。あとは2人の話と一緒ですが、チャレンジさせてもらえる環境だなと思っています。

H.T.:
特に印象的だったチャレンジは、内定者面談のときから新卒の採用に関わりたいと話していたら、内定者時代にエンジニアのインターンの企画に参加させてもらったことです。そこから今も新卒のメンターや新卒採用のイベントにも参加させてもらえています。やりたいことを実現できていると実感しました。内定者にそんな挑戦させてもらえるってなかなかないですよね(笑)

Qiitaで働くことで提供できる価値はありますか?

T.K.:
「Qiita」はエンジニア向けのサービスですが、実は自分たちも「Qiita」を見ながら「Qiita」を開発しています。自分たちが使っているサービスを自分たちで開発ができます。ただ物をつくるだけでなく、自分たちが当事者としてどのように良くしていったらいいのかを考えることができます。また10年続いているサービスですが、レガシーなシステムにならないように気を付けているため、新しいことを学ぶことができ、技術的なところもこだわっていけると思います。

H.T.:
T.K.さんも話していましたが、価値を考えながら仕事ができる環境ですね。また先ほどのお話しの通り、チャレンジができる点も提供できる価値だと思います。

K.F.:
確かに「Qiita」のサービスってエンジニアに与える影響が大きいです。もちろんあってはならないですが、サーバが落ちてサービスに接続できない状態にあるとTwitterのトレンドに「Qiita」が出てくるぐらい多くの人に使ってもらっており、エンジニアリングに関わる多くの方々に多大な影響を与えるサービスだと思っています。そんな影響力が強いサービスに関われるのは、仕事として面白いことだと思います。H.T.さんがお伝えしたように価値を考えて働ける環境なので、作るだけの作業者にならない。そういった体験を得られる場だと思います。

「Qiita」はミッションである「エンジニアを最高に幸せにする」ことを目指し、より良いサービス実現のために日々尽力しています。ミッションを実現するために一緒に働く仲間を探していますので、皆さまからのご応募をお待ちしております!

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