コラム

2021/11/04

【20周年記念社史プロジェクト】成功と失敗から知る20年の挑戦を振り返り、過去と現在から未来を描く20周年史

【20周年記念社史プロジェクト】成功と失敗から知る20年の挑戦を振り返り、過去と現在から未来を描く20周年史

エイチームでは、設立20周年を記念して、2021年3月に、エイチーム20年史「THE 20 YEAR HISTORY OF ATEAM」を発行しました。今回は、20周年史の制作を担当した「社史プロジェクト」のリーダーを務めたエイチーム引越し侍の部長のA.N.さんに制作当時の様子を振り返ってもらいました。

社史制作を担当した「社史プロジェクト」メンバー 総勢16名

社史プロジェクトは、エイチームグループ全社からプロジェクトメンバーを集め結成され、エイチーム設立20周年記念企画における「社史」の編纂業務の全般を担当。社長室 コーポレートPRグループが事務局を務め、プロジェクトリーダーはエイチーム引越し侍で部長を務めるA.N.さんが務めた。企画の立ち上げに始まり、代表取締役社長の林をはじめとする創業以来エイチームを支えた方々にインタビューしながら、執筆・編集、刊行までを行った。

エイチーム20年史「THE 20 YEAR HISTORY OF ATEAM」とは

創業した代表取締役社長の壮絶な生い立ちをはじめ、創業当時の苦労や事業における紆余曲折など現在のエイチームの姿に至るまでの歩みを赤裸々に明文化し、社員とそのご家族の理解を深めることを目的とした社史です。

2020年の設立以降、紆余曲折を経ながら組織・事業を拡大させて現在の規模に成長した一方で、これまでの20年の歩みについては社内外に詳細をアウトプットする機会がありませんでした。今回発行した20周年史では、改めてエイチームの歴史を紐解く機会を創出し、過去の学びを未来に活かすきっかけづくりと、歴史に関する理解の共通化を目指しました。

Q、約2年半の制作を振り返って一言!

エイチーム20年の軌跡をまとめた社史を2021年3月に発行しました。「社史プロジェクト」の発足から約2年半にわたり、歴史を振り返りながら制作を進めてきました。制作を通してエイチーム20年を紐解くことができたと思います。「楽しく」「過去に学べる」読み応えのある社史になっています!

Q、20年史の目的とコンセプトを教えてください

はじめに、20周年史の目的やコンセプトは、社長の林をはじめ、このプロジェクト16名全員で何度も議論を重ねながら定義しました。20周年史の主な目的は3つあります。

  • これから入社する社員の大企業病の抑制、当事者意識の衰弱防止
  • 今のオフィスがあるのも当たり前ではなく、先人の苦労があってこその結果ということを知ってもらうこと
  • 企業文化、組織風土の継続

そして、これらの目的を達成するため、どのような社史にすべきかをメンバーで検討した結果、4つのキーフレーズからなるコンセプトを決定しました。

  • 「エイチームの文化を紐解き継承する」
  • 「成功と失敗から知る20年の挑戦」
  • 「過去と現在から未来を描く」
  • 「未来は自分たちでつくる」

社史では、成功の歴史だけでなく多くの失敗や人との衝突などの「負の歴史」にも向き合っています。今エイチームで働いている社員、そしてこれから入社してくる新たな仲間に向けて、エイチームの歴史、そこで働いてきた人たちが感じたこと、思っていたことを伝えます。「過去」に学び、そこから「未来」へ思いを馳せてもらうことを目指しました。一度だけでなく、何度も読み返してもらうことで、より確実性の高い大きな成果につなげてもらえると嬉しいですね。

Q、制作では様々な苦労もあったのでは?

2018年10月にプロジェクトがはじまり、20周年史の発行は2020年7月を予定していました。しかし実際には、予定より8ヵ月おした2021年3月に発行されました。

書物である社史は書き換えることができません。そのため、できる限り正確に事実を伝える必要がありました。そこで、製作はすでにエイチームを退職した方も含め総勢52名の方へのインタビューと(主に林社長のPCから発掘される)過去の資料をもとに書き進められました。

途中で、「AさんとBさんで言っていることが違う!」「当時を知る人も資料もみつからかない」ということが多くあり、一歩進んでは二歩下がるようなペースでしか前に進めない時期もありました。

そんな中、一番頼りになったのは林社長の記憶力です。もう20年も前のことを驚くほど細かく覚えていたんです。「自分のこととして、必死になって取り組んできたから、細部まで覚えている」と話されていまして、あの記憶力は本当にすごい能力だと感じました(笑)

Q、制作の裏話などはありますか?

会社の規模が大きくなればなるほど、これまでの歴史はどんどん忘れられます。今回、20年の節目に、創業社長がまだ若いうちに、歴史を文字に残すことができ本当によかったです。

社史を読み進めていくと、2005年頃までは、当時の写真がほとんどないことにお気づきになると思います。林社長は「必死な時は写真を撮らない」という話を社員にたまに漏らすことがあります。写真は残らなくとも、記憶に鮮明に刻みつくような日々を経て、今のエイチームが存在しています。今では当たり前になっていることも、歴史を知ることで重みが増していくはずです。残された写真はごくわずかですが、当時の写真を見ながら、この20周年史を読む社員には、過去に思いを馳せてほしいですね。

Q、最後に読者である社員にメッセージを!

エイチームがこれまで手掛けてきた一つひとつの事業には、そこに携わった社員それぞれの想いがあります。

会社の歴史は、そこで働く人たちの歴史でもあるということを、社史制作を通して改めて実感しました。その時々の「思い」も社史にしっかりと記しています。今もなお運営している事業がどれほどの努力のもとに成り立っているのか、よりリアルに感じることができるはずです。

20周年史の制作に携わったメンバーからも、当時の「できると信じてやりきる姿勢」を今の自分は引き継ぐことができているのかと考えさせられ、業務に取り組む姿勢を見直すことにつながったという声があがりました。

社史は、単なる歴史年表ではありません。過去の成功や失敗が「なぜ」起きたのか知ることができます。その経験をもとに、現在、そして未来の会社やサービス、自分自身のエイチームへの向き合い方など、考えるきっかけとなる一冊。経営理念である「みんなで幸せになれる会社にすること」「今から100年続く会社にすること」、各事業で掲げるサービス理念など、揺るがない価値観が生まれる前には大きな事件があったように、苦しい時や大きな失敗をバネに捉え直したからこそ、今のエイチームが存在します。

エイチームの次の歴史を作っていくのは、エイチームで働く社員一人ひとりの存在です。20周年史を通して、歴史を紐解き、理解することが、未来への道しるべとなる、そう信じています。

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