コラム
2017/10/26
【社員インタビュー】Webデザイナーが挑んだ『すぐ婚navi』から『ハナユメ』へのブランドチェンジ秘話
2016年11月、結婚式情報サイト『すぐ婚navi』は、花嫁の理想(ユメ)を叶えるサイト『ハナユメ』に生まれ変わりました。
2008年から「半年以内の式場探し」をコンセプトに結婚式場の検索・予約・情報サイトとしてサービスを開始した『すぐ婚navi』。Webサイトでの式場紹介のほか、アドバイザーと対面で相談ができる店舗型の相談デスクを全国12店舗運営。カップルの理想の結婚式場探しのサポート役として、サービス開始から利用者数は順調に増加しています。
今回は、『すぐ婚navi』のブランドチェンジに伴うサイトのフルリニューアルを行なったWebデザイン責任者に、当時のお話を語っていただきました。
■K.Eさん
1988年生まれ。あいち造形デザイン専門学校卒。制作会社でのデザイナーを経て、テレビ番組制作会社のAD・ディレクターを経験。ものづくりの楽しさに触れ、再びデザイナーの道へ。2013年に株式会社エイチームへ入社し、現在はエイチームブライズにて結婚式情報サイト『ハナユメ』のデザイン業務全般に関わる。
『すぐ婚navi』が『ハナユメ』に生まれ変わりましたが、その経緯と狙いは?
『すぐ婚navi』はもともと、半年以内に結婚式を挙げたいカップルと結婚式場とのマッチングサービスとして始まりました。
サービス開始から8年。運営をする中で多くのカップルに触れ合ってきたのですが、そうした中で見えてきたのは、“結婚を迎えるカップルは、様々な悩みを抱えている”ということでした。費用面の悩み、結婚式を挙げるかどうか迷っている、結婚式の理想がわからないなど、悩みは多岐に渡っています。
そして、そんな悩みの多くは、私たちの培ってきた提案・解決力や商品力などのノウハウを活かせば、解消できるということもわかってきたんです。
そこで、カップル達の悩みを解消し、理想の結婚式に導くサービスにするため『すぐ婚navi』の名称変更を決定。サービスのターゲットユーザーを広げ、“すべての花嫁の、理想の結婚式を叶えられる新しいブランド”を立ち上げることになりました。
サイトリニューアルのプロジェクトはどのようなスケジュール、体制で行われたのですか?
2016年春ごろ、本格的にサイトリニューアルを進めることが決定しました。その後、リリース目標が11月という大まかなスケジュールが決まり、ブランド方針やサイトコンセプトが確定したのは夏頃でした。実際の制作期間は4~5ヶ月ほどで、最後の追い込みはかなりハードでした(笑)
リニューアルのプロジェクトメンバーは、事業戦略担当、ディレクター、ブランディング担当、エンジニア、デザイナーの私を含め5名程度です。
会社としても既存サービスのフルリニューアルは初めての取り組みでしたので、社内にノウハウがない中、広告代理店の方とも相談をしながら手探りで進めていきました。
デザイナーとしてどのような役割を担ったのですか?
ブランド方針、サイトコンセプトの設計、制作、リリース、その後の改善まで一貫して担当しました。
ブランドのターゲットとなるペルソナの設定は、サイト設計やUI/UXにおいても非常に重要な要素です。『ハナユメ』が対象としているユーザーの価値観やパーソナリティ、休日の過ごし方などのライフスタイルまでとても細かく設計を行い、ペルソナを定義しました。
また同時に、他社のサイトやアプリ、雑誌などをとにかく調べたり使ったりして、私たちが定義したユーザーが使いそうなサービスをピックアップし、徹底的に研究をしました。
その上で訴求ポイントやメッセージ、デザインへと落としこんでいきました。
手描きのデザイン案として3~4案は考え、その後ワイヤーフレームをつくり検証・議論を行い、最終的にはプロトタイプをつくってデザイン化していきました。
最終的にデザインが決定したのは8月ごろ。リリース目標の11月までは3ヶ月を切っていました。
今回のリニューアルにおいて、こだわったデザインとその工夫を教えてください
従来のサイトはテキストが多く、改修を繰り返していたことによってサイト内の導線が複雑化していました。
リニューアルでは、写真のビジュアルを最大限に活かしたデザインを意識しました。テキスト情報ではなく、ビジュアルメインで打ち出すことにより、ユーザーがワクワク楽しみながら“直感”で結婚式場を探せるレイアウトにしました。
当時を振り返って、つらかったことやうまくいかなかったことはありますか?
今より良いサービス、サイトを目指していたので、目標に向かって「楽しい!」という感情のほうが強かったです。プロジェクトメンバーと何度もディスカッションしたりし、改善を進めていくのも楽しかったです。なかなかベストなデザインが決まらなかったり、何度も繰り返しワイヤーフレームを作り検証したりなどは、骨が折れる作業でしたが、「最高のサービスをつくる」と目標に向かうことで、がんばることができました。
ですが、リリースが近づいてくると不安は出てきました。
8年もの間、多くのユーザーに利用されてきた『すぐ婚navi』を本当に変えるんだ!という現実からプレッシャーを感じました。
ただ、より良いものをつくるために全力でやり切ってきて、限られた時間の中でベストは尽くしてきたと思います。サービスに“正解”はありませんので、自分たちの手で作り上げて、リリース後は運用で改善していきます。
今回のこの大仕事を終えて、いかがでしたか?率直な感想を教えてください
長年愛されてきた『すぐ婚navi』というブランドの変革に立会い、また『ハナユメ』の誕生に立ち会うことができて、非常に誇らしく感じています。
『すぐ婚navi』は、改善・改修は常に行なっていましたし、規模の小さいリニューアルは過去3回ほど経験がありました。ただ、サービス根本から見直すリニューアルは初めての経験で、私の社会人10年の仕事人生において一番大きな仕事でした。
このプロジェクトでは、企画、デザイナー、エンジニア、マーケター、そして『ハナユメ』の運営に関わる事業部のみんなで成し遂げた仕事だと思っています。
今回の経験を通じて、成長が実感できたことはありますか?
ブランドを0から作り上げていくことは初めての経験でしたので、得るものは非常に大きかったです。リリースまでは苦労も多く、まさに“生みの苦しみ”を味わいましたが、ただ何よりも、「自分たちが作り上げた!」というブランドへの愛情を今までとは比べ物にならないほど強く感じるようになりました。
制作においては、規模の大きいリニューアルを進めながら、同時に既存サービスの運営・改善も行う必要があったので、プロジェクトやスケジュール、メンバーの管理など、プロジェクトマネジメント力を鍛えることができたと思います。
試行錯誤しながら“正解”がないものを作り上げていくわけなので、意見を集めながら、否定せず、みんなで最善の策を考える。今まで以上に“チーム”で仕事を成し遂げられたと思います。
今後の目標、ビジョンを教えてください
今回のブランドチェンジ、サイトフルリニューアルの仕事は、非常に良い機会をいただいたと思います。ただ一方で、全員に等しくその機会があるわけではありません。ですので、私の使命として、今回の経験で得た成功体験、知識、ノウハウをメンバーに伝えていきたいです。
また、ブランドコンセプトである、“花嫁の理想(ユメ)を叶えるサイト”を目指して、『ハナユメ』の認知度をさらにあげ、より多くのカップルや結婚式場にご利用いただき、サービスとして成長させていきたいと思っています。
これから入社される方へメッセージをお願いします
自分で限界を決めず、いろんなことに果敢に挑戦してもらいたいです。
もともと私は、ものづくりが大好きでデザイナーの道を目指しましたが、エイチームに入社するまでは、Webコーディングやプログラミングはほぼ実務未経験の状態でした。
入社前から独学で勉強は進めていたものの、業務としてはもっと高いレベルが要求されます。最初は苦労も多く、毎日勉強の日々でしたが、自分で決めた目標に向かってがんばれました。
Webデザイナーとしてさらなるスキルアップを考えている方、またこれから新しく勉強を始めようと考えている方、チャンスは自分で掴むものだと思っています。自分で限界を決めず、全力で挑戦してみてください。
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