コラム
2017/06/13
【人事インタビュー】“非日常体験”のインターンシップを通じ、仲間とともにビジネスの厳しさや醍醐味を経験してもらいたい
2010年から開始しているインターンシップ。事業領域が多岐に渡るため、2019年卒向けのインターンシップでは職種に応じて6つのコースを用意しています。このインターンシップの仕掛け人、社長室人材開発グループのS.Tさんにその狙いや特徴を聞きました。
■株式会社エイチーム 人材開発グループ S.Tさん
2014年、株式会社エイチームに新卒入社。2ヶ月間の研修の後、結婚式場情報サイト「ハナユメ」の企画営業職を経験。2015年、人材開発グループに異動し新卒採用を担当。
エイチームフットサル部に所属。趣味はサッカー観戦・温泉めぐり。
まずは、インターンシップの概要について教えてください
エイチームの役員や第一線で活躍している社員による、直接講義&リアルビジネス体験型インターンです。
エイチームは、「IT×ゲーム」「IT×結婚」「IT×引越し」「IT×自転車」のように、「IT×○○」で幅広い事業を展開しています。そのため、さまざまな事業に応じてさまざまな職種でビジネス体験ができるよう6つのコースを用意しました。エンターテインメント事業では、「ゲームプランナー」「ゲームプログラマー」「グラフィックデザイナー」の3職種。ライフスタイルサポート事業・EC事業においては、「ビジネスプロフェッショナル」「エンジニア」「デザイナー」の3職種。合計6職種でインターンを体験いただけます。
■職種別のコース
プログラムは、職種によって「1dayインターンシップ」と「3daysインターンシップ」に分かれています。「ゲームプランナー」「ゲームプログラマー」「グラフィックデザイナー」は、東京・大阪・名古屋で1dayインターン、「ビジネスプロフェッショナル」「エンジニア」「デザイナー」は、名古屋本社で3daysインターンを開催します。どのコースも、エイチーム社員とディスカッションをしていただくなど、実際のビジネスの現場を体験、実践していただく本格的な内容となっています。
■1day・3daysインターンシップの詳細はこちら
さらに、これだけでは終わりません!各コースで成績上位者となった人たちだけが参加できる、1ヶ月間のコンテスト型インターンを実施します。8月末頃~10月末頃の間で行われ、5~6名1チームで新規ゲームのプロトタイプやWebサービスの企画を提案します。最終日にチーム対抗でプレゼンを行うのですが、精鋭たちによる真剣勝負ですので、提案のレベルも非常に高く、とても白熱します。
この1ヶ月間も、社員がメンターとしてサポートします。社員との絆も生まれ、インターン終了後には一緒に打ち上げをしたりもします。
このインターンシップで学生に持ち帰ってもらいたいことは何ですか?
エイチームのインターンを通じて“非日常体験”を感じてもらいたいです。スマホゲームやWebサービスを作るという経験自体はもちろんですが、世の中から求められるサービスは何なのかを考えて企画する市場視点、つまり「自分たちが作りたいモノを作る」ではなく、「売れるモノを作る」ということが、学生のみなさんにとっては“非日常体験”なのではと思います。学校の課題やプライベートでもゲームやWebサービスを作ったことがある方もいるかもしれませんが、実際に社員と一緒に実践することで、モノ作りへの考え方は大きく変わっていくと思います。
また、社員との関係も、「社会人と学生」ではなく、「人と人」なんですよね。だからこそとても濃いコミュニケーションになりますし、みなさん一人ひとりに向き合いつづけます。そういった関係の中で、世の中から求められているモノは何なのか、仕事の楽しさ、苦しさなど、本当の意味での醍醐味を感じてもらいたいのです。
昨年のインターンシップはどのようなことをしたのですか?
今年同様、職種別に6つのコースで実施しました。
例えばゲームプランナーコースでは、エイチームのオリジナルゲーム「ヴァルキリーコネクト」を事前にプレイしてもらい、施策やイベントを企画してもらいました。
ゲームの売上は一般的に、「DAU*1 × 課金率 × ARPPU*2」で構成されます。それぞれの指標をどのように伸ばしていくのか、売上の仕組みも理解しながら、多くのユーザーにプレイしていただける施策を企画しなければなりません。
*1 DAU・・・Daily Active User 1日あたりのアクティブユーザー数
*2 ARPPU・・・Average Revenue Per Paid User 課金ユーザー1人あたりの平均売上金額
ゲームプログラマーコースでは、Unityを使ってシューティングゲームを作りました。このコースでは、ゲーム作りをより身近に感じてもらい、その楽しさを体感していただきたかったのです。Unityを使ったことがある方には、単にゲームを作るだけでなく、さまざまなアレンジをしたり、自分なりの世界観を盛り込んでもらうなど、より完成度の高いものにチャレンジしていただきました。
グラフィックデザイナーコースでは、ゲームUIをデザインしていただきました。背景やキャラクター、アイコンなどの素材を事前に渡し、ゲームのバトルシーンを作ったり、ユーザーが操作しやすいボタン配置を考えてもらうなどしました。実際のゲームUIでエイチームが意識していることを伝えることで、漠然と「ゲームのキャラクターを作りたい」という想いだった参加者が、ユーザー視点を意識したデザインを提案できるようになり成長を感じました。
上記は一例ですか、すべてのコースが、エイチーム社員の日々の業務を疑似体験していただくような内容となっています。
■昨年のインターンの様子
インターンシップを通じて、学生のみなさんにどのような変化がみられましたか?
興味の対象が、対自分から対チームへと変わる人が多いように感じます。話をするときの主語が変わるんですよ。はじめは「自分はどうでしたか?」と質問をしてきていた学生が、「チームとしてどうですか?」と。おそらくチームで成果を出すために、どうすれば良いのかという意識に変わっていったんだと思います。
サッカーで例えるなら、最初は得点王を目指していた人が、チームが勝つためにはどうしたらいいのかを考えるようになる。自分が得点することを目的とするのではなく、チームが勝つために、パスを出したり、守備にまわったり、チームの成果を理解し、自分のやるべきことを考え実行する。そういった変化を感じますね。
他には、議論が噛み合わず、意見がぶつかって結論が出なかったり、解決の糸口が見えなかったりする時は本当に苦しそうですが、本音でぶつかりあうことで、次第に方向が定まって、一致団結していくといった場面も多くみかけます。同じゴールに向かうために本音でぶつかりあうことの大切さを感じてくれているのかなと思います。
関わる社員のモチベーションはどうでしょう?
学生のみなさん以上に本気です(笑)。脳が千切れるほど考え、真剣にみなさんと向き合います。先ほどもお伝えしましたが、「社会人と学生」ではなく、「人と人」の関係性ですね。本気だからこそ、時には厳しい指摘やフィードバックもさせてもらっています。
社員とのコミュニケーションを通じて、エイチームが大切にしている理念や文化を感じ取ってもらいたい。そして、経営理念の「みんなで幸せになれる会社にすること」「今から100年続く会社にすること」に対して、本当の意味で共感してもらえたら嬉しいです。
また、社員同士の関係性や普段の働いている様子、雰囲気なども体感してもらえると思います。文字で説明しても伝わりづらい部分ですので、ぜひ参加して感じてください。
なにか、印象的なエピソードはありますか?
本当にたくさんありますよ(笑)。
サングラスをかけていた社員がいるんですが、彼がメンターをしていたチームの子が、影響されすぎて、ある日突然サングラスをかけてきたんです。おとなしいタイプの子だったので、みんなびっくりしていましたね(笑)。
他にも、1ヶ月間のコンテスト型インターンで、議論が白熱し過ぎて、メンター社員(役員)のホテルまで行って、ひたすら議論をしていたら、途中で役員が寝ちゃったり(笑)。みんなの体力のほうが勝っちゃったみたいです。
大阪のチームを担当していたメンター社員は、名古屋からその都度大阪へ出張して、仕事が終わったらよくチームのみんなで飲みに行ってたんですが、新幹線の終電を逃して帰れなくなるということがよくありました。そのまま深夜までみんなの議論に付き合っていたようです。
それくらい、社員も含め出会った仲間と濃い時間を過ごします。昨年参加した学生から後日談を聞きましたが、インターンの1年後に、当時のメンバーで集まって、お互いの近況や就職活動の報告をしたり、今でも互いに繋がってくれているそうです。そういう話を聞くととても嬉しいですね。
就職活動におけるインターンシップとは?
先ほどお伝えした通り、インターン先の企業で、社員の方と交流したり、実際のビジネスの現場を感じ、体験できる機会だと思います。学生のみなさんと接する中で、時折感じることとして、みんながみんなエイチームを選ばなくてもいいと思っています。もちろん人事なので、採用はしたいです。ただそれ以上に、みなさんが、それぞれのベストな選択をしてもらいたい。エイチームへ入社することがベストだと思ってくれる方もいるでしょうし、そうでない方もいると思います。インターンに参加し、自分のベストな選択に気づくきっかけになればと思っています。
学生のみなさんの人生の大切なタイミングに関わらせてもらっている以上、一人ひとりのベストを見つけられるまで伴走し、一緒に考えることが僕の使命だと思っています。インターンを通じて、苦楽をともにした仲間だからこそ、そう思えます。
エイチームが求める人物像は?
できない理由ではなく、どうしたらできるかを考えられる学生に参加してもらいたいです。このインターンには正解がありません。どれだけ真剣に課題に向き合い、やり遂げられるかが重要です。またエイチームは常に新しい挑戦をし続けています。未知の領域にも果敢にチャレンジできる挑戦心がある方や、お互い認め合いながらも切磋琢磨する成長意欲が高い方にぜひ来ていただきたいですね。
最後に、S.Tさんよりみなさんにメッセージを。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
みなさんには、エイチームのインターンだけに限らず、さまざまなことにチャレンジしていただきたいと思っています。なりたい自分、実現させたい夢のために、できない理由ではなく、できる方法を考えて、ぜひ挑戦してください。
いままでの僕の話に共感し、興味を持っていただけたら、ぜひインターンへエントリーをお願いいたします。みなさんの参加を、心よりお待ちしています!
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