コラム

2026/04/22

【社員インタビュー】「よやきゅん♡」から「よやきゅんズ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」に!『引越し侍』が仕掛ける令和のアップデート

【社員インタビュー】「よやきゅん♡」から「よやきゅんズ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」に!『引越し侍』が仕掛ける令和のアップデート

2026年1月に引越し専門比較サイト「引越し侍」の新TVCMが全国で放送が開始されました。本作で最大のアップデートを遂げたのが、お馴染みのキャラクター「よやきゅん♡」です。初代から続き「企み顔」と「なぜなら…」というセリフ、そして二代目の「完全再現」による話題性。ソロで繋いできたバトンは、今作でアイドルグループ「よやきゅんズ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」へと大幅な進化を遂げました。今回は、「引越し侍」のCM制作を長年手がけるブランド資産構築部の西田良平さんに、新CMに込めた狙いや制作の裏側を語っていただきます。

▼これまでの「よやきゅん♡」の歩み
涙なしで語ることができるよやきゅん♡誕生の裏側 ~比古志どこ行ったんや~
『引越し侍』のCMでおなじみ「よやきゅん♡」の生みの親が、エイチームのブランド戦略を語る

この大胆な刷新を主導したのは、前職から通算15年にわたり『引越し侍』のプロモーションに魂を込めてきた西田良平さんです。“Ateam Purpose”である「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」のために、長年愛された手法をあえて卒業した理由とは。

磨き続けてきたブランドの象徴を、いかにして「令和」へとアップデートさせたのか。西田さんの緻密な戦略と情熱の裏側に迫ります。

エイチームライフデザイン ブランド資産構築部 西田 良平さん

前職の広告代理店で『引越し侍』のテレビCM・ラジオCMの企画・ディレクションを担当する。2023年10月、エイチームライフデザインに入社。現在も『引越し侍』のブランディングやプロモーションを手がける等、ブランド資産構築部のメンバーとして主にクリエイティブディレクションを担当している。

「引越し比較は、引越し侍」に込めた狙い

「なぜなら……」の卒業。バレているからこそ選んだ、新たな表現の形。

これまでのCMクリエイティブでは「引越しするなら引越し侍」というメッセージのもと、最後に「よやきゅん♡」が「なぜなら・・・」と何かを企んだような表情で(「企み顔」と呼んでいます)、その答えを検索エンジンで調べる行動を促す仕掛けでした。当時はサービス認知度を上げ、まずは「気になってもらうこと」が優先だったんです。

今は、おかげさまで『引越し侍』の認知度も上がり、「よやきゅん♡」が「なぜなら」と言ったところで、その答えもいい加減バレちゃってるだろうと。そろそろ変化が必要だと感じ、今回は「引越し“比較”は引越し侍」とストレートに伝えるフェーズに舵を切りました。

こうした経緯から、今回のCMでは「サービス内容をしっかり伝える」という狙いがあります。短期的な成果としては、「『引越し侍』は“比較”のサービスだったんだ」と気づきや納得感を与えたい。長期的な成果でいえば「引越しの比較サイトと言えば『引越し侍』」と誰もが真っ先に思い浮かべ、実際にサービスをご利用いただく。そこまでいきたいと考えています。私が『引越し侍』のCMを担当して約15年、競合も多い中でなんとかここまで登ってきたという達成感はありますが、このゴールに到達するために、まだまだやるべきことはたくさんあります。

「よやきゅんズ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」誕生秘話

三代目「よやきゅん♡」は誰だ?!

「よやきゅん♡」が初代から二代目に変わるときは「完全再現」という仕掛けにしました。「あれ?よやきゅん♡変わってない?同じ人?いや、違う人じゃない?」と話題になることが狙いでした。SNSを見ると「次もその流れでくるだろう」という投稿を結構目にして、アイドル好きの間で「三代目よやきゅん♡は誰だ?!」「この子がいい」なんて盛り上がっていたりもしたんです。その期待をあえて裏切ることで、話題性を持たせようと考えました。

そんなことを考えていた時、ちょうど世の中に人気アイドルグループが続々と登場していました。そのグループたちが年末の特番で盛り上がる直後のタイミングで新CMを公開すれば、インパクトを残せるはずと考えたんです。この好機を逃す手はないと、グループ起用を決めました。

『引越し侍』をアップデートするために

今回のCMのテーマは「アップデート」です。競合が増えてきた今、サービスとしてもう一段上のステージに立たなければなりません。これまでと同じ見せ方ではなくアップデートすることを意識して、「よやきゅんズ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」というアイドルグループを誕生させたんです。セットや衣装、楽曲のアレンジなども「令和」を強く意識した内容に更新しました。

事務所の方と綿密にすり合わせ

アイドルグループの選定では、話題性や実績に加え、CMで表現したかった「メンバーカラー(メンカラ)」を持つグループを選ばせていただきました。実際に制作するにあたって、所属事務所の方とは何度も打ち合わせを重ねました。グループにも大事にされているアイデンティティがある。一方、私たちも「よやきゅん♡」を表現するうえで大事にしてきたものがある。お互いの大事にするアイデンティティをすり合わせながら、一番良いものを表現するよう努めました。

令和のアイドルグループを徹底研究

もともと、今どきのアイドル事情に詳しかったわけではないので、とにかく今のアイドルグループについて徹底的に研究しました。今回、楽曲にしても「最近のアイドルグループの曲にはこんな音が使われている、同じように使いたい」とか、一音レベルの単位でこだわって、作曲家の方に再現してもらうようお願いをしました。曲以外も細部にこだわったこともあって、令和のアイドルグループらしいテイストを出すことはできたんじゃないかと思っています。

引越し料金を「かわいくしちゃう」

「かわいい」を使いたかった

CMの最後に「料金かわいくしちゃうぞ」というフレーズを入れています。これまでは「なぜなら・・・」で終わる形でしたが、今回は企画を大きく変えたので、それに代わるものが必要でした。

サービス内容をどう伝えるか。悩む中で改めて最近のアイドルグループについて研究してみたところ、何度も「かわいい」という言葉に遭遇しました。この言葉をなんとかして使ってみようと考えたとき、「お得になる」を「かわいくしちゃう」と言い換えるアイデアが生まれたんです。

「なぜなら」が使えない分、最後に何かひとつ言わないとインパクトに欠ける・・・そんなことをずっと考える中でこのアイデアを思いついたときは「きたー!」と確信しました。実際にこのフレーズが入ったことでCMが完成したように感じています。

新CMへのさまざまな反響

パパのお仕事はアイドル

娘がアイドル好きで、私が仕事のために研究している姿を見ていたからなのか、友達に「パパのお仕事はアイドルなんだよ」みたいなことを言っていたらしいです(こんなヒゲ面のアイドルがいるわけないんですが・・・)。ある時、娘が通う保育園の行事で、お父さんたちが今どきのアイドルグループの曲を踊ることになり、研究しまくっていた私は歌や振り付けが頭に入っていたんですね。皆さんから「なんでそんなに詳しいんですか?」と驚かれましたが、後日今回のCMが流れて、それを私が担当したことを知った方から「どうりで詳しかったんですね」「今っぽいやつをつくりましたね」と言われて。そう言われた時は、自分の狙いがちゃんと達成されたことを実感できました。

SNSにも嬉しいコメントが

今回「よやきゅんズ♡♡♡♡♡♡♡♡♡」になってもらったアイドルグループのファンの方々からも反響をいただきました。SNSを見ると「良いアイドルに目をつけた!」なんて喜んでいただいているコメントがあったり、「いい曲」「編曲がヤバい」「配信してほしい」といった曲へ対する評価や、その他にも「振り付けもすごい」「衣装がめっちゃかわいい」など良い評価をたくさんいただきました。一方で「なぜなら・・・」を今回もやってほしかったというコメントも見かけました。「あれがないと『引越し侍』じゃない」と。でも、そのコメントについてまったくネガティブな捉え方はしていません。それだけ認知され、期待されていることが確認できて、嬉しく思いました。

『引越し侍』のブランド価値を維持するために

最初に利用してから、時間が経っても思い出してもらえるように

引越しは、人生で何度も頻繁に行うものではありません。だからこそ、今回のCMでは見た人の印象に残り続け、数ヵ月後にいざ「引越しをしよう」となった瞬間に、ふと思い出してもらえるものを目指しました。中でも強く意識したのが、楽曲のインパクトです。「引越し比較は、引越し侍」という歌詞や、令和のアイドルグループっぽいテイストで見る人の頭に残ることを意識しました。また、グループの“メンカラ”を活かしてカラフルな映像で展開することも“目に残る”仕掛けとして取り入れています。

根底にあるのは、15年育んできた「親近感」と「茶目っ気」

インパクトを重視するとともに、クリエイティブを行ううえで「親近感」も大切にしています。茶目っ気を出して身近に感じてもらうことは、競合が増えている現状を考えても必要だと思っています。これは、公式キャラクターの「引越し侍」や「ひっこしば」が持つチャーミングなトーンとも一貫しているんです。

加えて、私が15年近く育んできたCMのトーン&マナーがあり、そこに則った内容にすることも大切にしています。ただインパクトがあるだけでなく、こうしたブランドとしての「らしさ」を守ることが重要だと考えています。

勝負、気づき、合気道

新しい企画で“勝負”したこと

今回の企画では、自分なりに挑戦したことがいくつかあります。まずは、今回も「よやきゅん♡」でいったこと。別のやり方もあったと思うんですが、やっぱり「よやきゅん♡」だった。しかも、グループで勝負をしました。たくさんのアイドルグループが流行っている中で、パロディにはしたくありませんでした。アイドルとしてちゃんとしているな、良いアイドルソングだな、といった印象を与えたいと思っていました。そんな思いもあって、とにかく徹底的に研究したんです。

同じテレビ番組を何十回も見たりとか。また、サービスの内容やメリットをメッセージとして伝える内容にしたことも、私にとっては“勝負”だったように感じます。正直、どんな反応になるのかドキドキしていました。ストレートに伝えることで話題性がなくなったらどうしよう・・・なんてことも頭をよぎったのですが、今回はしっかり伝えるべきだと考えてガラリと刷新する決断をしました。

勝負をしたことで得られた気づき

自分なりに挑戦、勝負をする中で、いくつかの気づきが得られました。今回は楽曲や見せ方など今どきのアイドルらしさにこだわって作り込んでいったのですが、スタッフの皆さんのテクニックやアイデアには感服しました。改めて音楽は奥深いなと思いましたし、撮影についても機材や撮り方などを含めて新しい発見がいくつもありました。皆さんのおかげで、自分のつくりたかった世界観を実現することができたと思います。

壁を越えるためには“合気道”が必要

いろいろな気づきを得た中でも、最大の収穫と言えるのが「仕事には“合気道”が必要」ということ。以前読んだ、クリエイティブにおける合気道の精神について書かれた本に、「自分のこだわりを押し通すのではなく、相手の力を引き出し、それを自分たちのエネルギーに変えてより良いものを作る」といったような内容が書かれていました。今回は、その考え方の重要性を改めて実感しました。

どんな仕事でも、仕事を進めていけば課題や障壁にぶち当たると思います。今回もいろいろと障壁はあったのですが、たとえば自分の意見とお相手の意見が違うこともあったわけです。そのときに一方的にこちらの言い分を伝えるのではなく、まずは一回受け止める。お相手に安心していただいたうえで自分の意見を伝える。
戦うのではなく、力を合わせることで、バラバラだった意見が合体し、よりいい内容になる。最高の結果を出すためには、この“合気道”の精神こそが有効なのだと学びました。

これからも『引越し侍』のCMらしいCMを

『引越し侍』のクリエイティブを通して、世の中の多くの皆さんが引越しするときに、一番に使いたいと思ってもらえるブランドに育てていきたいです。『引越し侍』は世の中のニーズにお応えできるサービスです。それをもっと多くの方に知っていただきたいです。そのために、これからも親近感、楽しさや面白さを大切にしながら、『引越し侍』のCMならではのインパクトを与えるクリエイティブを作っていきたいです。次のCMでも、サプライズ満載の企画で勝負したいです。ぜひ、楽しみにしていただければと思います。


見せ方を大胆に刷新しながらも、その根底には一貫したブランドへの想いがあった今回の新CM。西田さんの言葉からは、次なる挑戦への意欲が伝わってきました。

2026年6月、「引越し侍」はサービス開始から20周年を迎えます。ご利用いただいたユーザーの皆さま、そして長年にわたり共にサービスを支え、育ててくださった提携引越し会社の皆さまに、心より御礼申し上げます。「引越し侍」はこれからも、より良いサービスづくりに努めてまいります。
「引越し侍」はサービス開始20周年イヤーを迎えました。引越し一筋20年の歩みと感謝を込めて、記念ロゴを公開

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