コラム

2023/01/12

【社員インタビュー】“Ateam Purpose”を実現するエンジニアの役割とは。創造性の高いビジネスに挑戦するエンジニア組織

【社員インタビュー】“Ateam Purpose”を実現するエンジニアの役割とは。創造性の高いビジネスに挑戦するエンジニア組織

2022年9月にエイチームの社会的意義を言語化した“Ateam Purpose”として、「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」を発表しました。創造性の高いビジネスに挑戦していくための「技術」の役割とは。付加価値の高いビジネスを創出するために、エンジニア組織はどのような役割を果たすのか。自身の経験やキャリアを振り返りながら、Qiitaのエンジニアマネージャーにお話しを聞きました。

Qiita 共通基盤開発グループ マネージャー 水井悠太さん

大学時代から開発の仕事に携わり、新卒で東京のITベンチャー企業へ入社。2017年、ライフスタイルの変化から名古屋に本社を構えるエイチームに入社。エンジニアとして自動車関連事業の開発を担当した後、2020年にQiitaへ転籍。現在は共通基盤開発グループのマネージャーとして、Qiitaが展開するすべてのサービスのインフラの運用や共通基盤の開発を行う。

技術を楽しみ、エンジニアとして成長

ビジネスの課題解決に並走できるエンジニアになりたい

ライフスタイルの変化をきっかけに、愛知県に本社を構えるエイチームにIターン転職をしました。昔から今に至るまで一貫して大切にしている考えがあります。ビジネスの課題解決に寄り添って並走できるエンジニアであるということです。

言われたことだけを、こなすだけのような作業者ではありたくないと考えていました。学生時代からソフトウェア開発の仕事を経験してきましたが、課題を感じている人と並走しながら開発を進めていくスタイルを大切にしてきました。

エイチームは多くのサービスを展開し、会社の規模も1000名を超えるため、個人の裁量が限定的で、物事の進み方も緩やかなのではないかと想像していましたが、まったく違いました。前職以上にスピード感があり、アジャイル型の開発でどんどん進んでいきます。また、経営や事業に関する情報も広く社内で共有されるため、ビジネスの課題解決をエンジニアが並走しているという手応えを確かに感じることができました。

「ナビクル」などの自動車関連事業の開発担当からQiitaへ

入社当初は自動車関連事業において開発を担当しました。最初は自動車関連の新規事業のプロジェクトに参加し、車査定・車買取サイト「ナビクル」等の開発を経て、再び別の新規事業の開発を担当しました。新規事業を立ち上げた後は、そのチームをまとめるアシスタントマネージャーに就任しました。

2020年に、Qiitaのサービスを強化する目的でエンジニアとしてQiitaに籍を移しました。現在は共通基盤グループのマネージャーを任されています。Qiitaに来て感じるのはユーザーの方との距離の近さ。自動車関連事業を担当していた頃よりも、よりダイレクトに様々なフィードバックに触れることができます。

技術を「楽しむ」というスタンスを大切に

今思えば、エイチームに入社した20代前半の頃、自身の技術レベルはそれほど高くなかったと思います。入社してから次々と難易度の高い課題に直面し、それをクリアしていくことで技術レベルが上がっていったように感じます。

自分自身、技術に関しては「楽しむ」スタンスがあります。難しい課題でもそれに挑み、乗り越えるたびに、技術をより楽しむことができました。立場や役割が変わっていく中で求められるレベルも上がっていきましたが、それに応えるために必要な技術を「楽しむ」スタンスで身につけていました。レベルが上がると同時に、技術を使って何を実現したい、こんなものを開発したいと考える機会も増えていったと思います。

Qiita 共通基盤開発グループのミッション

現在はQiitaが展開する3つのサービス「Qiita」「Qiita Team」「Qiita Jobs」のインフラやシステムの共通基盤を開発する部署でマネージャーを務めています。部署のミッションは、それぞれのサービスを安定的に提供すること、サービスを安心して使ってもらえる状態にすることです。

いわゆる「当たり前」にサービスを使っていただける状態をつくるわけですが、それを維持するには日々工夫が必要です。例えば、どのレベルでサービスを提供すればいいのかを決めて、その水準に満たないところがあれば技術に変更を加えていく。そういったことを繰り返しながら「当たり前」の状態を維持できるよう努めています。

「技術を楽しもう」というメッセージに込めた想い

Qiitaが目指すミッションについてはグループのメンバーにもよく話しますが、それに加えて「技術を楽しもう」と伝えることも多いです。背景には、二つの想いがあります。

一つは、チームで乗り越えたときの楽しさを伝えたいという想い。普段、仕事をしていると、難易度が高く解決が困難な課題に直面する機会もあります。そんな困難をチームのみんなで乗り越えた時の喜びや楽しさを知ってほしいです。

もう一つは、楽しんで新しい技術に触れること。この業界は変化のスピードが速く、昨日まで正解だったものが今日は間違いといった事態も起こり得ます。技術が目まぐるしく変化していく中で、楽しみながらどんどん新しい技術に触れてほしい。

楽しむことによって、新しい技術を自社のサービスに活かす方法を考えたり、それについてメンバー同士で会話をしたり、実際に導入してみたりといった動きにつなげてほしいと考えています。

ビジネスにおけるエンジニアの役割

技術はあくまでも手段である

2022年9月に「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」という“Ateam Purpose”が発表されました。「Creativity(創造性)」と「Tech(技術)」という言葉から、創造性の高いビジネスを世の中に届けるために、エンジニアが果たすべき役割が大きいことを改めて感じました。

私は「技術は事業やサービスを実現するための手段に過ぎない。その手段をつくることが我々エンジニアの役割である」と考えています。役割を果たすためには、どんな技術を使い、どんな技術を組み合わせれば何ができるのか。どんな課題が解決できるのかをエンジニアは知っておくべきです。

いざ、ビジネスにおいて新しい挑戦に取り組むときに「こういう技術を使えばこんなことができますよ」と伝えられる。それが、エンジニアに求められていることだと思います。

エンジニアがビジネスと向き合うために

「自分はエンジニアだから」といった考えを取っ払って、一人のビジネスパーソンとしてビジネスに関わるべきであるというのが私の考えです。

とはいえ、ビジネスについて考えることは簡単ではないとも思います。見えづらい部分もありますし、知識が不足して理解できないこともあるでしょう。それでも、メンバーには技術だけではなくビジネスにも向き合ってほしいとの想いから、マネージャー以上における議論の内容をすべて共有するようにしています。

メンバーが納得できるレベルまで説明するようにしていますし、疑問点がなくなるまで質問してほしいというスタンスも取っています。また、チームのミーティングでも全社のミーティングでも「なぜQiitaをやっているのか」といった内容を伝えるなど、メンバーが事業やサービスを自分事化できる機会を設けるようにしています。こうしたコミュニケーションはビジネスへのコミットに加えて、全員の目線を合わせる効果もあると思っています。

エンジニアの視点で捉える“Ateam Purpose”

これまでの「枠」を超えた新たな挑戦

“Ateam Purpose”を初めて聞いたとき、ビジネスに対するエイチームの考え方がちゃんと反映されていると思いました。その後に、社内で発表された林社長のスピーチや社内報、コーポレートサイトに掲載された関連記事を読んだ時もエイチームらしさを感じました。

また、今までの枠を超えた新たな領域へ踏み出す時であるとも認識しました。私たちエンジニアにとっても、現在の延長線上ではない新しいことへの取り組みが必要になってくるでしょう。近い将来に訪れるであろう新たな課題に対する準備も必要だと感じています。

創造性の高いビジネスを創出するためにエンジニアに必要なアプローチ

「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」を実現するために、「Creativity」=創造性が高い仕事に「Tech」=技術でいかなるアプローチをすべきか。

私たちが普段の業務で触れる技術領域以外でも、日々、新しい技術が生まれています。先ほど申し上げた通り、業務外の領域も含めて幅広い技術に触れ、理解し、ビジネスにおいてどんなことが実現できるかを把握しておくことが、創造性の高いビジネスの実現につながっていくと思います。

個人、チームとしての今後の目標

個人的な目標として、創造性の高いビジネスに向けた新しい挑戦というタイミングで「(技術的に)できないの?」と言われない状態にはしておきたい。そのために、楽しみながら新しい技術に触れていこうと思います。

チームとしての目標は、一人ひとりが自身のスペシャリティを発揮できる体制にすることです。それぞれに得意不得意があります。メンバー全員がスペシャリストとして自身の得意領域を活かすことで、良い相互作用を生み出す。その結果として新しいビジネスを創出する。そんなことが実現できるチームをつくっていきたいと考えています。

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