定年退職後 金利の動きを踏まえた住宅ローン返済計画について
男性61歳会社員既婚/子供あり
相談内容:返済
60歳定年退職時に中古のマンションをローンで購入しました。その物件は耐震補強の基準を満たしておらず、住宅ロ ーンに関する税金の控除ができない物件です。ローンに関しては、500万円を入金して、現在、6万円/月の支払いです。支払いは20年続きます。ローンは変動金利になっています。 今後の金利の動きなどを考えると、早めに追加の入金を行って月々の支払い額を減らした方がよいでしょうか。なお、私は70歳程度までは仕事を続けるつもりです。
回答一覧
- 千日 太郎
2023-11-20
ふしむろさん、ご相談をありがとうございます。公認会計士の千日太郎です。 変動金利で借りた住宅ローンは金利の上昇リスクに晒されています。金利動向を考慮して繰り上げ返済を検討することは一つの選択肢です。ただし、繰り上げ返済すれば住宅ローンが減ることで毎月の返済額が減りますが、手持ちの資金も減るため想定外のアクシデントに弱くなってしまうという難点もあります。 今繰り上げ返済することが最適な選択かどうかは、その状況によります。 以下は考慮すべきポイントです。 金利動向の視点から考えると、現在の金利はまだ上がっていませんので、繰り上げ返済を急ぐ必要はないでしょう。ただし将来的に上昇する可能性があり、金利が上昇すれば、繰り上げ返済を行った方が利息負担が軽減されます。 生活の安定性からの視点で、70歳まで仕事を続ける予定であれば、その収入の安定性があるかを確認し、生活に必要な資金を確保しておくことが重要です。現時点では繰り上げ返済が必要な状況になる前の段階ですので、その資金をためておくということが重要になるかと思います。 なお、繰り上げ返済を返済額軽減型で行うことにより、月々の支払い額が減少すれば、収入が減った場合でも生活が安定しやすくなります。 投資の視点では貯蓄を住宅ローンの返済に充てるか、それとも他の投資に回すかを検討となります。投資の選択によっては、住宅ローンの返済よりも良いリターンが得られる可能性もあります。ただしローンの金利よりも高い投資には元本棄損リスクがあるため、誰にでもお勧めできる選択肢とはいいにくいですね。 これらの要因を総合的に考慮して、将来的な資金計画やリスクヘッジを考えることになります。今の毎月返済6万円を維持しつつ貯蓄が行えるなら、急いで繰り上げ返済する必要はないように思いました。
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