老後に必要とされる総合的な必要資金
男性55歳会社員既婚/子供あり
相談内容:老後資金の見直し・シミュレーション
老後には沢山のイレギュラーな出費があることを予想しています。現状の経済状況や今後の物価など変化が見込まれると思いますが、どのような資金の形成を考えて貯蓄していけば良いか疑問を感じています。日本円への先行きの不安感もあるので、ただ単に銀行へ貯金して良いのかという不安もあります。
回答一覧
- 伊藤 亮太
2023-08-19
ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太です。回答させていただきます。 老後におけるイレギュラーな出費には、ケガや病気に対する治療費、介護費用、想定外の物価上昇の3つが主に考えられます。特に病気などに関しては、誰がどのタイミングでどのような状況になるかは予想できません。そのため、ある程度まとまった資金として治療費等カバーできるように貯めておく必要があります。300~500万円程度は不測の事態に備えて資金を確保すべきです。 介護費用に関しても同様です。日本では介護保険が適用できるものの、負担割合も今後増加していく恐れがあります。いずれにせよ、民間の保険でカバーしていくか、現預金でカバーしていくしかありません。 そして、もう一つが物価上昇です。ようやく日本でも物価が上がってくるという経験をするようになってきました。値段が上がるということが今後当たり前になる恐れがあることを踏まえて資産形成を図っていく必要があります。単なる銀行への預貯金では、実質的な資産が目減りしていく恐れがあるのです。 そのため、物価対策として、物価連動国債、株式、不動産、金といった資産を持つ必要があります。どれぐらいの割合かは資産状況や考え方で異なります。まずは預貯金で確実に資金を貯めながら、老後資金として物価対策も考慮した資産を持つべきです。リスクの低いものは物価連動国債または物価連動国債ファンドです。次に金、不動産、株式といった順になります。リスクを大きくとれるかどうかによっても異なってきますので、どういった配分にするかはじっくりご自身なりに検討していただく必要があります。日本円への先行き不安がおありであれば、外貨での運用も検討すべきといえます。
ジャンピングお父さん2024-03-14
返事が遅くなり申し訳ございません。ご回答ありがとうございました!