NISA併用の注意点について
男性35歳会社員未婚/子供なし
年収:550万円
貯金・資産:200万円
相談内容:NISAの運用相談
現在、一般NISAを利用して国内株式を中長期スタンスで運用しています。2024年から開始する新NISAも利用し、今後も積極的に資産運用していきたいのですが、2つの 制度併用にあたり気を付けるべき点などはありますか?
回答一覧
- 伊藤 亮太
2023-12-16
ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太です。回答させていただきます。 現行の一般NISAの非課税期間は最長で5年となります。そのため、5年後まで保有するかどうかを検討しなければなりません。仮に5年間保有した後に新NISAにロールオーバーはできませんのでご注意ください。そのため、継続して保有する場合、5年経過後には特定口座へ移管して運用していくことになります。この場合には、5年後にいくらになっているかがポイントです。利益が出ていればそこまでの利益は非課税。一方、損失が発生するとその損失はなかったことになり、損した金額の部分から投資スタートとなってしまいます。例えば100万円投資し50万円になった場合、50万円からのスタートとなり、50万円が100万円に戻ったとしても利益が出ているとみなされ課税されますのでご注意ください。 一方、新NISAでは非課税期間は気にしなくてよいため、大きく利益が出た場合などに利益確定していくことも忘れてはなりません。現行と新NISA口座では投資する株式を分けるなどリスクヘッジもしっかり行うようにしてくださいね。円高になった場合、海外経済が停滞した場合なども今後は考慮しながら株式投資を行っていく必要があることでしょう。