教育資金や学費の貯蓄をいくらすればよいか
男性48歳会社員未婚/子供なし
相談内容:教育資金・学費の見直し
今現在、高校2年生になる息子がいます。公立高校に行ってほしかったですが私立高校しか受からず通っていて、ここれまでに貯めていた教育資金や学費をかなり使ってしまっています。今後、大学に行くことになったら教育資金や学費などがいくらかかってきていくらくらいの資金が必要になるのか心配です。どれくらい余裕資金があれば安心して大学に通わせられるでしょうか。
回答一覧
- 八木 陽子
2023-08-17
ご質問ありがとうございます。 お子様が私立の高校に進学されてご予定より教育資金を多く使ってしまわれているとのことで、心配されていることと思います。 文部科学省、独立行政法人日本学生支援機構、日本政策金融公庫のデータによると、大学進学および大学在学中の費用は平均値が出ており、以下のとおりです。 【大学受験費用】 ・国公立大学:27.7万円 ・私立大学:文系31.3万円、理系32.2万円 ・入学しなかった学校への納付金:約10万円 合計で約40~45万円程になります。 【大学在学中の費用】※入学費用を含む ・国立大学:約280万円 ・私立大学:文系 約490万円、理系 約650万円 以上を参考に、お子様の進路希望をふまえて手持ちの資金で足りない額を計算してみましょう。 不足額がある場合、可能であれば祖父母から借りれないか等を検討したうえで、以下の3つの方法があります。 ① 奨学金 日本学生支援機構が有名ですが、大学独自のものもあります。 申込時期が限られていますので、早めに調べてみることをおすすめします。 なお、奨学金はお子様本人の「借金」になりますので、最小限の金額におさえて借りるようにしましょう。社会人になってからお子様が返していくことになるため、ご家庭の状況を伝え、それでも大学に行きたいかなど本人としっかり話し合ってください。返済シミュレーションをお子様に伝え、返済イメージを持ってもらうことが大切です。 ②教育ローン 金利の面で、民間ローンよりも公的な教育ローン(日本政策金融公庫)のほうが有利です。年収などの利用条件がありますが、該当する場合は優先的に検討されると良いでしょう。 一方、民間の教育ローンは借入額や返済方法などが多様です。 いずれも保護者が返済していくことになります。 ③特待生 奨学金と重なる部分もありますが、特待生(特待生制度)を選択肢に入れるのもひとつです。同じ学力でも大学を変更することによって利用できる場合があります。 特待生は入学金の免除、学費の一部もしくは全額免除されるなどの待遇があります。学費の免除は4年間を通しての場合や、該当する1年間のみの場合があります。 狭き門ではありますので、今からお子様と一緒に探してみられることをおすすめします。 以上3つは併用可能なものものもあります。 いずれにしても、いろんな角度から検討してみてください。
花鳥風月2023-11-09
わかりやすくありがとうございます。