老後に必要な資金はいくらか
男性59歳既婚/子供なし
年収:300万円
貯金・資産:550万円
相談内容:老後資 金の見直し・シミュレーション
65歳時点で年金以外にいくら貯金をする必要があるか?
回答一覧
- 前田 菜緒
2022-12-12
老後資金を考えるにあたっては、まずは老後にどのような生活を送りたいか想像してみてください。 1ヶ月の生活費はどの程度かかりそうでしょうか? その生活費が95歳まで続くと仮定して、65歳〜95歳の30年分を合計してください。そのほか、住宅ローンの残高やリフォームなど必要であれば、それらの金額も見積もります。 あと、老後に旅行など余暇を楽しむ費用、車を持っているなら車の維持費や今後購入する予定があるなら、購入費も計算しておくと良いでしょう。 次に老後の収入を考えます。老後の収入は主に年金ですから、毎年誕生月に届く「ねんきん定期便」でご夫婦の年金額を確認してください。定期便に記載された金額は、今の収入が60歳まで続いたと仮定した場合の年金額が記載されています。 したがって、60歳以降も働く予定であれば、記載の金額より増えますし、60歳以降働かず、今後、今より収入が減る予定であれば、記載の金額より年金は減ります。まずは、記載された年金額を65歳〜95歳までの30年間受け取ると仮定して、30年分合計してください。これで老後の年金収入と支出のそれぞれの総額が出ました。 ここで、年金収入から支出を差し引きます。黒字になれば年金だけで生活できるということになりますが、赤字ならその赤字額を65歳時点で貯金で備えておく必要があるということになります。 もし、退職金や確定拠出年金などその他収入があれば、老後資金にあてられるでしょう。 また、60歳以降も厚生年金に加入して働くのであれば、その分年金は増えますし、貯蓄もできるかもしれませんね。60歳〜64歳までの資金計画とセットで65歳時点の貯金額を計算してみてください。