年収350万円の貯金ほぼなしでも、住宅ローンは組めるのか?
男性21歳会社員未婚/子供なし
年収:350万円
貯金・資産:30万円
相談内容:審査
【背景】私もこれからの人生で住宅を持つなど、ローンを利用する機会が出てきました。これから車の購入と、現在付き合っている彼女と今年中に結婚して来年にはマンションの購入を検討する事になっています。 車は150万円、マンションは1500万円を予算としてリノベ済みの物件を検討しています。車がないと生活が難しく、必ず買う必要があるので来月購入予定なのですがマンションは賃貸でもいいのではと考えております。とはいえ、持ち家の方が長い目で見れば安くなるのだろうとも思います。 【質問】個人的にはローンは非常に抵抗があります。買えないものは買えない、でローンを組む気にはなれません。しかし、ローンを組むことによるデメリットの部分を詳しく知りたいです。 また、そもそもこの年収で新社会人の私が住宅ローンを組めるものなのでしょうか?
回答一覧
- 大竹 麻佐子
2024-04-26
こんにちは。ご質問ありがとうございます。 これからの生活が楽しみですね。 生活に必要な車は購入するとして、住宅についてはもう少し時間をかけて考えてもよいのではないでしょうか。 買うか、買わないかではなく、先送りするという選択肢もあるかと思います。 というのは、結婚した後の生活収支、働き方(勤務地や収入なども含め)、家族構成など不確定要素が多いため、まずは生活を安定させることを優先に考えたいです。 生活の安定というのは、環境面や精神面とともに、経済面、つまり、いざというときに捻出できるお金(貯蓄)を準備することです。 目安として、手取り収入の半年分から1年分とすると、まずは目標300万円といったところでしょうか。(←あくまでも目安です) ローン(借入れ)は負債であり、返済の義務が生じるので、抵抗があるのは、いたって普通ですし、その気持ちは大切にしたいです。ローンを組むことによって、返済に追われ、何のために働いているのか見失っては、せっかく購入した住まいで落ち着いた生活を送ることができず、本末転倒になりかねません。 とくに住宅ローンは長期にわたるため、利息の負担が大きくなります。たとえば、1500万円を金利2%、期間35年で借り入れたとすると、返済総額は2087万円となり、利息額は600万円近く発生します。また、今後の金利動向についても考慮しておきたいところです。 ただ、住宅は、大きな買い物なので、ローンを組んで購入することが一般的です。そのためには、無理のない資金計画をたてることです。 その時点である程度の貯蓄があれば、ローンを組むことに対する不安感も多少は払拭できるでしょう。また、頭金を入れることで借入額を抑えることも可能になります。 無理のない資金計画であれば、ローン(借入れ)は決して悪ではないと思います。 なお、住宅ローン申込みにあたっては、「2年以上の勤続年数があること」が借入要件となっている場合が多くあります。 また、審査にあたっては、年収に対する年間返済額の割合である「返済負担率」が判断基準となります。たとえば、フラット35では、年収400万円未満の場合の基準は「総返済負担率30%以下」です。この場合の返済額は、住宅ローンだけでなく、車のローンなどをふくめたすべての返済額であることに注意が必要です。 勤続年数や返済負担率のほか借入れに対する基準は、金融機関にもよってさまざまです。そのため、ローンが組めるかどうかについての回答は控えさせてください。 個人的には、審査に通りそうな金融機関を探すよりも、自分自身の信用力を高める方が先決かと思います。そして、これからの長い人生において、時間をかけて準備をするということ、そして、複数の選択肢のなかから最適を選ぶということ、ぜひ覚えておいていただけたら嬉しいです。 応援しています。
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