具体的な老後資金のプランニングの方法
女性34歳会社員既婚/子供なし
相談内容:老後資金の見直し・シミュレーション
社会情勢の変化や物価高騰などもあり、老後資金について具体的な想像ができません。 老後資金をプランニングするにあたり、どんな必要項目があ り、各項目いくらくらいで見積もればよいのでしょうか。 また、ひとくちに老後資金と言っても、健康な場合と病気の場合、施設に入る場合など様々なケースが考えられるのですが、その場合はケースごとに資金の計画を立てた方がよいのでしょうか。
回答一覧
ご質問ありがとうございます。老後資金についての具体的なイメージが湧かずに悩まれていらっしゃるのですね。 老後の生活がどんなものになるのかを今から正確に予想することはできません。どんなケースにも想定できるようにと考えると、たくさんのお金が必要になってしまいます。そのため、ご自身が「起こる可能性が高そうだ」と思う状態を想定し、かつ「現実的に貯められる金額」を考慮しながら老後資金の準備を進めるのがおすすめです。 基本的には、老後に見込める収入(公的年金や退職金など)から、老後に必要な支出(基本的な生活費のほか、住宅の修繕費や介護費用など)をそれぞれ試算して、不足分がいくらなのかを確認します。その不足額を目標に貯蓄や資産運用を行っていきましょう。 老後資金に大きく影響する項目は、「どこに住むか(住み替えるか、リフォームするか)」「いつまで車に乗るか」「基本的な生活費でいくら使うか」といったところです。現時点で希望が数パターンある場合(例えば、老後は今のマイホームに住む場合と、実家に戻って住む場合など)は、複数のパターンを試算してみるのもおすすめです。 可能であればお金が一番たくさんかかりそうなケースを目標に資金を貯めておくと安心ですね。ただ、予想はあくまでも予想ですので、難しそうなところは適宜お金の使い方などを見直しながら対応しましょう。具体的には、「キャッシュフロー表」という長期の資金計画ができる表を一度作っておき、1年に1度くらいの頻度で社会や自分自身の変化などを反映させて、家計や資産形成の方針を見直すのがおすすめです。 具体的な費用については、どんなことにどれくらいお金をかけたいのかは人それぞれですので、ご自身が「こういう費用が必要だろうな」と思った費用について、ひとつひとつインターネットなどで平均金額を計算してみましょう。そうすると、「老後は公的な介護施設に入れたら費用が安いな。」とか、「75歳以上は医療費が1割負担になるから医療費は抑えやすそうだな」といったこともわかってくるでしょう。 未来は確定していなくてご不安に感じるかもしれませんが、決まっていないこと自体が人生の面白いところでもあります。「思った以上に収入が増えた!」「思ったより健康で楽しい老後生活を送れた!」など、嬉しい方向に予想が外れることもあるわけです。ぜひあまり悲観的になりすぎずに、資金計画を立ててみてください。