プロから見たときの貯金の重要度
女性30歳既婚/子供なし
年収:400万円
相談内容:その他
近頃投資や資産運用への煽りが強いですが、といっても貯金も同じくらい大事なんじゃないかなと個人的に思ってます。 とはいえ自分も投資とかはよくわからないので、プロの方からして貯金ってどのくらい重要なのか聞きたいです。 投資にまわしてる総資産(金融資産や不動産なども含めて)のうち、貯金ってどのくらいの割合であるのがいいんでしょうか? ※ここでの貯金は銀行に預けてる現金のことです。
回答一覧
- 伊藤 亮太
2022-12-12
質問者の言われるとおり、預金は大変重要な金融商品です。そして、預金がないことには、他の資産へ振り向けることもできません。 まず考えていただきたいのが、毎月の給料からどの程度の預金ができるかということ。 どれが正しいとは言えないものの、できれば毎月の額面給与の15~20%程度は預金に回せるように努力していただきたいものです。もちろん、持ち家か賃貸かでも異なりますし、お子さんがいるご家庭かそうではないかでも異なります。 無理のない範囲内で、貯蓄体質をつくり、少しでも預金できるような計画を行ってください。 次に考えたいのが、いくらぐらい預金を行えばよいのか?という視点です。 保有資産のう ち、少なくとも現預金で持っていただきたい金額として、①日常生活資金、②予備資金の2つです。日常生活資金とは、日々の生活で利用する資金または今後数年で使い道が決まっているお金です。これらのお金は現預金で持っておくべきです。 例えば、毎月の生活費の半年分は何かあっても対応できるように預金で確保するといった行動が適切だと思います。もう一つの予備資金は、病気やケガなど不測の事態が発生した場合に必要となる資金です。 一般的には200~500万円程度あれば十分かと思います。こうした資金は現預金で確保すべきです。 それ以上保有する資金が余裕資金となります。余裕資金は運用に回してもよいですし、保守的にいかれるならば現預金で置いておいても構いません。 ただし、インフレ等を考慮すると、多少は運用をしていくことも検討された方がよいと考えます。
- 前田 菜緒
2022-12-12
おっしゃる通り、貯金をすることは大切です。 投資をしすぎて貯金がないというのは、非常に問題ですね。投資はあくまで余裕資金で行うものですから、余裕資金がない状態で投資を行ってはいけません。 「総資産のうち、どのくらいの割合で貯金があれば良いか」ですが、一般的に、必要な貯蓄額は生活費の6ヶ月〜1年と言われています。 ここでいう生活費とは、食費や光熱費、交際費や住宅費、保険料など1ヶ月あたりのすべての支出を指します。これら支出の6ヶ月〜1年分を手元においておくと、緊急時にも対応できるという考えです。災害や病気や怪我で収入が途絶えた場合に、投資資産が多く、運用成績が悪化していて資産が減っていると生活ができなくなってしまう可能性があります。 この状態は避けなければいけないので、まず、手元資金は6ヶ月〜1年分を準備しておきます。 その上で、4〜5年以内に使う予定のあるお金も貯金で準備しておきましょう。投資にまわせるお金は、数年以内に使う予定のないお金です。 現在は低金利ですから、貯金で増やすことはできませんが、資金が必要になった時に準備できていない方がリスクが高いです。 したがって、「生活費の6ヶ月〜1年分+4〜5年以内に使うお金」は少なくとも貯金で準備しておくと安心ですね。それ以外のお金があるなら投資にチャレンジしてみるのも良いでしょう。 貯金と投資のいいとこ取りをして、うまく家計管理してみてくださいね。
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