教育資金を用意できなそう
女性38歳既婚/子供あり
年収:300万円
貯金・資産:150万円
相談内容:教育資金・学費の見直し
現在シングルマザーです。 前夫から養育費は受け取っていませんが、今はフルタイムで働けるので、少しは貯蓄 もできています。 しかし、地元の中小企業なので、給料は少なく、今後の昇給もあまり望めないでしょう。 息子が希望すれば大学卒業までは教育資金は用意したいと考えていますが、正直、その自信はなく、そうなると、奨学金に頼らざるを得ません。 どうすればいいでしょうか?
回答一覧
- 青野 泰弘
2022-12-13
まずは子供を大学まで行かせた場合に、どの程度のお金が必要なのか考えてみましょう。 幼稚園から高校までをすべて公立で大学を私立(文系)に通わせた場合、約1,010万円かかります。 (文部科学省「子供の学習費調査(平成30年)」、「私立大学等の入学者にかかる学生納付金等調査結果について(令和3年度)」より) このうち、大学の4年間の学費が約469万円と半分近くを占めていて、準備が必要です。 一方で高校までは年間30万円~40万円なので、家計をやりくりして捻出する家庭も多いです。 また児童手当を受けていると思いますが、児童手当は中学卒業まで貯めれば約200万円になります。 大学や専門学校に進む際の初年度の入学金+学費などが十分賄える金額ですので、しっかりと貯めるようにしてください。 どうしても十分なお金が用意できない場合には、奨学金も選択の一つです。 奨学金と聞くと借金のイメージが強いですが、日本学生支援機構では2020年4月から返済不要の給付型奨学金の制度を開始しています。 併せて給付型奨学金の対象となれば、大学や専門学校の授業料の免除や減額が受けられます。 応募には収入要件などがありますので、日本学生支援機構のページで確認してみてください。 また神奈川大学では給費生試験を設けていて、大学独自の返済不要の奨学金制度があります。 その他にも地方自治体や各種財団、企業などで返済不要型の奨学金制度を設けているところは数多くあります。 収入や学力など、それぞれに基準がありますので、自治体の窓口やインターネットなどで調べてみてください。 子供を大学まで通わせるには、多くの資金が必要になりますが、進学先によっては、様々な補助などを得られる制度もありますので、情報を収集するようにしてください。
- 飯田 道子
2022-12-12
子供さんの教育費が心配とのこと。シングルマザーでありながら、フルタイムで働き150万円もの預貯金ができているのは、大変立派です。 年々、子供にかける教育費が高くなっていることから、不安に思うのは仕方ないかもしれませんね。とはいえ、公立の高校に加え、私立の高校でも無償化がスタートしています。支援が受けるためには年収の制限がありますが、現在の年収なら支援対象になります。支援内容は都道府県によって違いますので、確認してみて下さい。 一部の大学でも返還不要な奨学金や支援制度が設けられていますが、狭き門です。教育費として準備するなら、高校までの塾代のほか、大学の費用を視野に入れて準備すると良いでしょう。 大学生にかかる教育費は、進学先によって大きく変わってきます。たとえば国立大学に進学、自宅通学の場合なら4年間で平均約537万円、下宿では約835万円です。私立文系に進学、自宅通学で約698万円、下宿で約978万円。私立理系に進学、自宅通学で約833万円、下宿で約1,114万円です。 教育費の貯め方としては、中学生までの児童手当(毎月1万円)を貯めます。その他、つみたてNISAなどを利用して貯めていくと良いでしょう。つみたてNISAには非課税枠がありますので、効率よく貯めることができます。ただし、商品によっては元本割れしてしまう可能性がありますので、運用先は慎重に選ばなければなりません。 奨学金を利用しなければならないかもしれませんが、できるだけ小額ですむよう、準備をすすめて下さい。 参考:2020年4月からの「私立高等学校授業料の実質無償化」リーフレット (mext.go.jp) 高校生等への修学支援:文部科学省 (mext.go.jp) 大学生にかかる教育費はどれくらい?|ライフイベントから見る生活設計|ひと目でわかる生活設計情報|公益財団法人 生命保険文化センター (jili.or.jp)
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