60代からの資産運用

伊藤 亮太

2023-08-21

ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太です。回答させていただきます。 資産運用の基本的な知識は身に着けていただきたいです。例えば、ポートフォリオを作り方、リスク分散の考え方は身に着けるべきです。卵を1つのかごに盛るな、という投資におけることわざがあります。これは複数のものに投資を行い、いざというときに大失敗しないように注意喚起する言葉です。 現在投資されている投資信託はどのようなものでしょうか。投資信託はプロが運用し、複数の株式などに投資を行っていますのでリスク分散を図ることができています。しかしながら、仮に1つの投資信託のみに投資を行っているとした場合、地域分散や時間分散はできているでしょうか？一回買ったら放置ではなく、その後の見直しも必要です。想定通りの運用ができているのかどうか、他にも投資すべき地域などないかどうか？検証していく必要があります。 例えば、日本、米国、新興国といった投資の仕方を考えます。いずれも投資信託でコツコツと積み立てていく。こうすれば、地域分散、時間分散の両面での投資も行うことができます。次に、60代からの運用を考えます。60代からの運用では、あまり無茶な投資は禁物です。余裕資金の中から少しでも増えたらよいなと考えて投資していく必要があります。例えば、全体の資金の中の10～20％程度を投資してみてはいかがでしょうか。もちろん、20～30％など投資することも検討に値します。しかしながら、投資初心者であれば、まずは資産の10%程度からはじめて、つみたてで投資割合を増やしていくのがよいのではないかと考えます。なお、複数ではなく、株式に関して1本の投資信託で運用していく方法も検討できます。全世界へ投資する投資信託でコツコツと運用していく方法です。ただし、こうした場合には、全世界で経済情勢が悪化するとマイナスとなりえるため、リスクヘッジをかねて金や債券での投資も行っていくとよいでしょう。

いいね：0