住宅ローンの頭金の一般的な相場額とは?
男性35歳会社員既婚/子供あり
年収:600万円
貯金・資産:500万円
相談内容:その他
住宅購入資金のことで悩んでいます。 半年前から住宅を探していました が、先日、とあるマンションのモデルルームが一目で気に入り、立地も良いため、夫婦ともども購入に傾いています。しかし、価格も当初の予算より高めの3780万円。完成する1年後までに用意できるのは500万円が限度。世間でよく言う「頭金は2割」ということだととても買えないということになりますが、この目安、本当のところはどうなのでしょうか?
回答一覧
- 張替 愛
2024-04-23
326ですさん、ご質問ありがとうございます! 気に入ったマンションを見つけたとのこと。マネープランが確認し、安心して購入に踏み切れたら理想的ですね。 気にされている「頭金は2割」は、昔の話です。今でも、頭金を2割以上入れると金利を低くできたり、住宅ローンの返済額を減らせたりするメリットはありますが、必須ではありません。頭金ゼロでも、借りれる可能性は十分あります。 どちらかというと、326ですさんがまずご注意いただきたいのは、「手付金」や「諸費用」「引っ越し費用」です。 通常、新築マンションの場合、売買契約時(完成時ではありません。申し込み後すぐに締結するのが一般的です。)に手付金が発生します。売買金額の5%~10%ほどです。もしも10%だとすると378万円ほどかかるということですから、まずはこちらをすぐに準備できる状態なのかを確認する必要があります。 なお、この手付金は物件の引き渡し時に売買代金の一部に当てられますが、もしも購入をキャンセルすると返ってきません。 また、引き渡し時には、マンションの購入代金のほか、「修繕/管理一時金」「登記費用」「住宅ローンの融資手数料」「印紙代」「火災・地震保険料」などがかかります。こうした諸費用は、合計で物件価格の3%~5%程度が目安と言われています。大目に見ておくと、約200万円くらいになるとイメージしておくと良いでしょう。 そのほか、引っ越しを機にカーテンや家具を新調する方も多いので、引っ越し関連で数十万円かける方も珍しくありません。 こうして考えていくと、頭金に入れられるお金は、今326ですさんが想定しているよりも少なくなるかもしれません。 頭金をほとんど入れずに住宅ローンを組んだ結果、借入金額が大きくなり、住宅ローンを借りた後に返済が苦しくなって大変です。 住宅ローンは、借りた後に無理なく返済できるように借りることが最も大事です。 ぜひ、上記の費用を考慮したうえで、「頭金がいくら入れられそうか」「住宅ローンの返済額は家計に無理がないか」といったことを確認してください。 住宅は大きな買い物ですので、返済計画についてFPに相談するのもおすすめです。 お悩みの際はいつでもご相談ください。少しでもご参考になれば幸いです。
- 新井 智美
2024-04-04
ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの新井智美です。 ご質問について回答させていただきます。 確かに頭金は入れた方がいいですが、必ずしも2割でなければならないわけではなく、1割準備できるならそれでも購入することは可能です。 大切なのは、適用される金利と返済期間によって毎月の返済額がいくらになるのか、そしてそれが家計の負担にならないかを見極めることです。そのためには必ずシミュレーションを行い毎月の返済額がどのくらいになるのかを把握するとともに、合わせて家計の見直しを行ってみましょう。 削れる支出は削り、それによって無理なく返済できるなら、1割の頭金で購入しても良いでしょう。ただし、頭金以外にも約半年分の生活費を緊急予備資金として残すことも忘れないようにしてください。 また、住宅購入時には別途諸費用がかかることや、購入後にかかる固定資産税や管理費などの負担も視野に入れながら、余裕を持った返済計画を立てることを心がけましょう。できれば定期的に繰り上げ返済を行うなども計画に含めることをおすすめします。
- 八木 陽子
2024-03-21
ご質問ありがとうございます。 住宅購入を考える時、おっしゃる通り「頭金は2割必要」との言葉をよく聞きますね。 では実際にはどうなのかというと、必ずしも必要というわけではありません。 昔は住宅ローンの借入金額の上限は物件価格の8割まで、と定めている金融機関が多かったことから「頭金は2割必要」と広く言われるようになりました。 しかし今は、多くの金融機関で物件価格の全額、つまり頭金なしで借り入れることができるようになっています。さらには諸経費などを含めた物件価格以上のローン(オーバーローン)を組める金融機関もあります。 ですので、頭金が2割ないと住宅が買えないということはありません。 ここで、頭金が少ない場合の注意点も考えてみましょう。 融資を行う際に考慮する審査項目として、93%もの金融機関が「返済負担率(年収に占める返済総額の割合)」を挙げています。 (※国土交通省 令和4年度 民間住宅ローンの実態に関する調査より) つまり、「頭金が少ない」=「借入金額が増えて返済負担率は高くなってしまう」ため、審査が厳しくなる、という点には注意が必要です。 しかしこれは逆に考えれば、返済負担率に問題が無く滞りなく返済を続けられていけるのであれば、頭金の金額はそれほど問題ではないとも言えるでしょう。 一方で、住宅購入時には、ある程度の貯蓄があったほうが理想的です。 住宅購入時には諸費用や引っ越し代など何かと現金が必要ですし、5年以内にお金のかかるイベント予定がある場合はその分の現金も手元においておくようにしたほうが安心です。 住宅のお金はなんとか支払えたけれど、教育費など他のお金が足りなくなっては困りますよね。そのため、住宅購入の際は、まずは一度はざっくりとでもライフプラン考えることをお勧めします。 いずれにしても、無理なく支払いを続けられることが一番大切です。 頭金を入れすぎてその後の生活が苦しくなることは避けなければなりません。 住宅ローンは一度組むと長い期間続くため、後悔のないようによく検討して決断してくださいね。
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