老後のマネープランについて相談したい
男性57歳未婚/子供なし
年収:300万円
貯金・資産:550万円
相談内容:老後資金の見直し・シミュレーション
老後の生活費がどのくらい必要で、どのように確保すべきか知りたいです。 貯金は一応できてはいますがそんなに多くはないです。
回答一覧
- 稲村 優貴子
2022-12-12
老後の生活費を考えるヒントに2019年に話題になった「老後2,000万円問題」があります。こちらは、金融庁の金融審議会でファイナンシャルプランナーや税理士からなるグループが作成した報告書で「老後30年間で約2,000万円が不足する」と発表され話題になったものです。2000万円の内訳は、65歳から30年間毎月5.5万円不足する場合1980万円になりますねという事例です。仮定における試算ですから、誰しも老後に2,000万円が不足するというわけではありません。 自分ごととして老後の生活費がどのくらい必要か考えるには二つの金額が必要です。 ①年金はいくらもらえるか…55歳でしたら年金定期便に65歳から受け取る概算の年金額が載っています。確認してみましょう。紛失した場合は管轄の年金事務所で確認することができます。 ②老後の生活費はいくらくらい必要か…月15万円あれば生活できる人と月30万円必要な人では老後必要な生活費は異なります。自分ならいくら必要かイメージしてみます。 (老後の1ヶ月の生活費-もらえる年金月額)×30年=老後不足する生活費となります。 ※30年は人生100年として65歳から95歳までの期間で仮に計算するための期間です。 その資金を確保する方法は、毎月コツコツ貯金や投資信託で積み立てていくことと、少額でも長く働くことです。月5万円のアルバイトでも65歳から75歳までの10年間で500万円になります。また、生活費を少しずつ減らす「ダウンサイジング」をしていく、ほどよい運動をして健康な身体を維持して老後の医療費負担を減らす努力をすることも有効でしょう。必要な資金を計算して憂うことなく、できることから始めてみてください。