退職時を想定して、資産運用の方向性を決めたい
男性43歳会社員既婚/子供あり
相談内容:老後資金の見直し・シミュレーション
自分が退職を迎える2040年代に、いくら貯金があればよいのかを知りたいです。今の生活では、子育てもあり毎年100万円貯まるか 貯まらないかくらいなので、安全策を取って、投資に資金を回すことも出来ません。その為には、いくらの資金が退職時の20年後には必要なのかを知っておきたいです。
回答一覧
- 伊藤 亮太
2023-08-25
ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太です。回答させていただきます。 まず、退職時期にいくら貯金があればよいのか。単純に預貯金でいえば、やはり2000万円ぐらいあると良いのかなと考えます。その理由としては、以前言われていた老後資金2000万円問題による指摘はもちろんのこと、現状でも60歳以上の方々が2000円以上の貯蓄を行っている方が多いためです。 (参考)として、家計調査報告を示しておきます。世帯主が60~69歳の貯蓄・負債現在高は、貯蓄が2,458万円、負債が207万円となっています。世帯主が70歳以上の場合では、貯蓄が2,411万円に対して負債が90万円となっています。そのため、2,000万円以上貯めているご家庭が多いように見受けられます。 なお、このお金は、退職金なども含んだお金です。そのため、毎年100万円以上貯めることができなかったとしても、退職金や年金等で貯めることができる資金があるとするならば、確保できるといってよいのではないでしょうか。もちろん、運用することも検討はできるものの、安全策をとるとのことですので、無理は禁物です。コツコツため、退職時に2000万円以上あるように資金を確保していきましょう。 あとはいつ取り崩し、どのようにお金を使っていくかもしっかりご検討ください。あくまで家計調査報告は平均値であり、平均値あればよいというものでもありません。実際にはご自身にとってこれぐらいあるとよいなと考える資金を貯め、老後に使っていくことが重要な目安になります。平均値でも多い、少ないと感じる方はいらっしゃると思います。そのため、無理なく着実に目標を決めて貯めていくことを検討してみてくださいね。 (参考)総務省『家計調査報告(貯蓄・負債編)(2022年平均結果(二人以上の世帯))』 p.4に年齢別の貯蓄・負債状況が掲載されています。 https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/2022_yoyaku.pdf