住宅ローンの金利は上がるのか
男性41歳既婚/子供あり
年収:750万円
貯金・資産:300万円
相談内容:金利
住宅ローンの金利は、据え置きとなっているが、今後上がるか教えてください
回答一覧
- 大竹 麻佐子
2022-12-12
worthさん、こんにちは。 難しい質問ですね。 金利は、世の中の経済環境や社会情勢などさまざまな要因が複雑に絡み合って変動するため、予測しづらいのが正直なところです。 ただし、これまでの低い水準は、日銀の金融政策および銀行間の顧客獲得競争等によると言われており、この状況がいつまでも続くとは考えられません。 住宅ローンの金利が上がることを想定して、少しずつ準備を始めたいところです。 おさえておきたいポイントとしては、2つあります。 ①基準金利の元となる「短期プライムレート」の動向をチェックする 基準金利は、店頭金利と呼ばれることもありますが、一般的に、住宅ローンの変動金利は、基準金利から優遇金利を差し引いて決定しています。 この基準金利は、多くの金融機関で、各金融機関が信用度の高い企業に融資をする際の1年未満の短期貸出金利である「短期プライムレート」に1%を上乗せして決定しています。 つまり「短期プライムレート」の動向を知ることで、基準金利の変動を知ることができるのです。 因みに、短期プライムレートは、日本銀行のホームページでも確認することができ、2009年以降1.475%(最頻値)を維持しています。 ②優遇金利の対象期間など要件をチェックする 上記のとおり、変動金利の場合、基準金利と優遇金利の2つの側面から金利が決定されますが、優遇金利は、借りる人によって、要件が異なることに注意が必要です。 短期プライムレート(最頻値)が2009年以降変わらないにもかかわらず、住宅ローン金利が「過去最低」などと話題になったのは、各金融機関が住宅ローン申込を獲得したい意図があっての優遇金利であることも要因の一つと言えます。 住宅ローンの金利が据え置きであるのは、優遇金利が適用されているからとも言えます。優遇金利の期間が定まっている契約や段階的に縮小するケースなどもあります。 この場合は、基準金利に変動がなくても、適用金利は上がることになります。 すでに住宅ローン借入れ中であれば、契約時の書類を確認する必要があります。 いずれにしても、金利上昇による支払い額の負担増加は、生活に影響を与えるため、多くの金融機関では、5年ルールや125%ルールなどの規制により急激に変化が生じないよう配慮があります。 とは言え、先延ばしに過ぎないため、金利動向にアンテナを張りつつ、繰上げ返済など早めの対応を考えたいですね。
- 千日 太郎
2022-12-12
わたしは著書やユーチューブで無理なく返済できる住宅ローンの金額を計算するための「4つのルール」を推奨しています。 ①毎月の返済額を手取り月収の4割以下に抑える ②シミュレーションは元利均等返済 ③シミュレーションは固定金利 ④定年時のローン残高を1,000万円以下に抑えるというものです。 これをご主人の単独の年収で当てはめると3,300万円くらいになります。奥様の年収に当てはめると1,300万円です。 二人の年収での合計額は4,600万円となりますが、これが上限と考えられます。 ご主人単独の3,300万円と上限4,600万円の中間ということで考えると約4,000万円くらいがバランスの良い借入額といえるでしょう。 頭金を加味すると4,400万円から5,000万円弱が予算となってくると思います。
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