家を購入しようとしている中での新NISAはやるべきか?
男性27歳会社員未婚/子供なし
年収:430万円
貯金・資産:500万円
相談内容:その他
来年結婚し戸建てを建てたいと考えている20代男です。 新NISAの限度額が上が りましたが、今後必要になるお金が多く、このタイミングでは拠出額を増やせない状況です。 ただ、その後の相場の見通しもわからないので、住宅ローン額を増やしてまで拠出額を増やした方が良いのかもとも考えてしまいます。どの行動することがベストと考えるか教えていただきたいです。
回答一覧
- 青山 創星
2024-02-21
SOOO様、ご質問ありがとうございます! ファイナンシャルプランナーの青山創星と申します。 20代の男性で、ご結婚と戸建てのご購入を控えているSOOO様にとって、資金計画は非常に重要な局面に差し掛かっていますね。新NISAの限度額が上がったことは大変魅力的ですが、無理な拠出は避けたほうがよいでしょう。 まず最初に、投資と住宅ローンの関係から話を進めましょう。もし投資で利用可能な資金があるのでしたら、住宅ローンの返済を優先することが賢明です。なぜなら、投資はリスクを伴い、そのリターンが住宅ローンの金利を上回るとは限らないからです。また、ローンを先に返済することで、将来の金利上昇リスクを軽減できます。 住宅ローンは退職前に完済するのが理想的ですが、繰上げ返済を考える際には、教育費の負担が小さい間に行うことをお勧めします。特に、お子様が小さいうちに返済期間を短縮し、将来の教育費が増える前に負担を軽減する戦略が有効です。また、繰上げ返済は早期に行うほど金利削減の効果が大きいため、変動金利で借りている場合は、元本を減らしておくことが重要です。 住宅ローン控除を受けている場合は、控除を最大限利用したあとに繰上げ返済を検討するのが一般的です。年末のローン残高を減らすと控除額が減るため、控除期間が終了するまでは返済に踏み切らない方が税制上は有利になります。しかし、個人の状況によって最適な選択は異なるため、ファイナンシャルプランナーや税理士に相談することをお勧めします。 iDeCoまたは企業型DCについては、利益非課税に加えて掛金全額所得控除という大きなメリットがある反面、60歳まで引き出しができないというデメリットがありますが、老後の資産形成としては非常に有効な手段です。 まだ非常にお若いので、今後収入が増えていけば新NISAの非課税枠では足りなくなることも考えられます。新NISAの非課税枠は生涯にわたって1,800万円が確保されています。 それに対して、iDeCoまたは企業型DCの非課税枠は使わなければ消滅していきます。 60歳まで使わずに済む資金については、無理のない範囲でiDeCoまたは企業型DCを優先し、収入が増えて余裕ができてきたら新NISAのつみたて投資枠も使うことを考えてみてはいかがでしょうか。 最終的な判断として、現時点での拠出額を無理に増やすよりも、将来にわたる資金計画をしっかり立て、住宅ローンの返済を優先しつつ、余裕があれば投資に回すというバランスが良いでしょう。状況が変われば、その都度柔軟に対応することが大切です。投資は長期的な視点で行うべきであり、無理な投資はリスクを高めるだけですので、ご自身のライフプランに合わせて賢く資産形成を行ってください。 この文章を読んで、これからの資金計画について少しでもお役に立てたなら幸いです。未来への第一歩を踏み出すあなたの勇気と希望に、心からのエールをお送りします。 青山創星
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