複数の証券会社で口座開設するメリットとデメリット
女性53歳自営業・自由業既婚/子供あり
相談内容:NISAの運用相談
老後資金にでの長期投資を考えています。証券会社の口座を開設するにあたり、複数の証券会社で口座を持つ方がリスク回避になるかと考えているのですが、NISAは一つの証券会社でしか口座開設ができません。銀行のように証券会社で複数口座を持つことのメリットとデメリットを教えて下さい。
回答一覧
カシスさん、ご質問ありがとうございます。 おっしゃる通り、老後資金の資産形成には、長期で継続することが適切かと思います。NISAは、運用益が非課税になることがメリットの一つですので、そのためにも、NISAを上手く活用したいですね。 新しいNISAは、つみたて投資枠でコツコツ長期分散投資が可能ですし、成長投資枠を利用すれば、株取引などもできます。おっしゃる通り、NISAは1つの金融機関でしか開設できません。そのため、資産形成を目的としたNISA口座を設定するにあたり、さまざまな商品を幅広く選択できる、そして、毎月の積立てに資金移動に手間のかからない身近な証券会社で、まずは口座開設したいですね。 さらに、オンラインで株取引を行いたいとか、IPO(新規公開株式)を購入したいとか、ポイ活に有利とか、それぞれの事情にあわせて複数の証券会社に口座を開設することも選択肢です。 とくに、株取引などを行うにあたっては、売買に関わる手数料が証券会社を選ぶ基準となります。証券会社によって、強みとする取引やアクセス環境(WEB画面の見やすさや使い勝手など)が異なりますので、比較検討したうえで、選びたいですね。 投資初心者であれば、NISA口座をメインとして、サブ口座として別の証券会社で取引を始めるといったスタンスがおすすめです。 リスク回避の手段として、資産分散も有効と考えられますが、投資(運用)を行う証券会社については、貯蓄(貯める)のための銀行と異なる視点で考えてもよいかと思います。 証券会社を複数保有することのデメリットとして、資金管理や残高管理が交錯して、混乱しやすいことがあげられます。また、利益と損失を計算し、損失が多い場合には税金が軽減される(損益通算)が複数の証券会社にまたがって取引した場合には、適用されない場合や複雑化することが考えられます。また、まだまだ先の話かもしれませんが、相続が発生した場合に、遺族への引継ぎが困難な場合や揉める原因となり得ますので注意が必要です。
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