老後についての不安がすごいです
女性49歳未婚/子供なし
年収:300万円
貯金・資産:820万円
相談内容:老後 資金の見直し・シミュレーション
年金が貰えるか不安なので、将来どのくらい貯金していたら良いか教えて欲しい
回答一覧
- 稲村 優貴子
2022-12-12
年金がもらえるか不安なのですね。年金がもらえないことはないとしても受け取る年金は物価の上昇等により目減りする可能性もあります。また、漠然とした情報ではどのようにいくら準備していいかわからないのも当然です。2019年に「老後2,000万円問題」が話題になり老後がさらに不安に感じたのではないでしょうか。しかしこの2000万円という数字は 仮に65歳から30年間(95歳までの期間としているようです)毎月5.5万円不足する場合1980万円になるというたとえのお話です。仮定における試算ですから、誰しも老後に2,000万円が不足するというわけではありません。 自分ごととして老後の生活費がどのくらい必要か考えるために、まず自分の将来の年金がいくらもらえるか現実を知ることが大切です。年金はいくらもらえるかは誕生日月に送られてくる年金定期便に掲載されているアクセスキーをもとにサイトから65歳から受け取る概算の年金額を調べることができます。紛失した場合は管轄の年金事務所で確認することができます。ミニマリストが話題になっていますが慎ましくその年金額の中で老後生活していけるのであれば慌てる必要はありません。 例えば、自分がもらえる年金が12万円で親が住んでいた家に住むと家賃がかからない。12万円で水道光熱費、食費、電話代などの生活費やちょっとした趣味も楽しめるなら現在お持ちの貯金で不足はないかもしれません。いっぽう生活費が17万円必要であれば、毎月5万円不足するため5万円×12ヶ月×30年=1800万円となり、これからあと1000万円の資金を用意する必要があることになります。 この資金は必ず65歳までに貯めなければいけないということではなく、65歳以降も自分の資格やスキルを活かして働いて月々少額でも収入を得ることでカバーする方法もあります。おおよその自分の目標額とライフプランを具体的にイメージして、iDeCoやつみたてNISAなどできることから始めていきましょう。
- 生川 奈美子
2022-12-12
年金がもらえないのではないかという心配をされているのですね。 年金制度が破綻して年金がもらえなくなるという事態に陥る可能性はとても低いです。 理由は、公的年金制度に対して、5年に1度、年金制度は健全かどうか財政検証が行われており、そこで100年先までの見通しを検証しています。また、年金の財源は保険料収入だけでなく、年金の半額は国庫負担、1割は年金積立金で負担しています。少子化で保険料を負担する人が少なくなったとしても、年金がもらえなくなることはないでしょう。ただ、年金支給額が少しずつ減っていく可能性はあります。 「ねんきん定期便」に将来受け取る年金の見込み額が書かれています。 例えば、月20万円の年金額として、月30万の生活が送りたいのであれば、月10万円が不足します。女性の平均寿命の約88歳まで生きるとして、65歳から23年間の間、月10万円が不足するのであれば、月10万円×12ヶ月×23年=2760万円。ということは、65歳の時に、退職金も含めて2760万円必要ということになります。もっと細かくいえば、家のリフォームや老人ホームの入居金など老後に必要となるお金が、人それぞれ違います。一度、どのような老後を過ごしたいか考えてみて、具体的に必要なお金を計算してみてください。