白色申告から青色申告へ変えた方がいい基準とは
女性25歳会社員未婚/子供なし
相談内容:年末調整・確定申告の対象
フリマアプリで毎年数十万円ちかく売り上げがありますが、確定申告をするときの税金面で得する方法がわかりません 。 いつも白色申告をしていますが、白色申告ではなくて青色申告に変えたほうがいい基準を教えてください。
回答一覧
- 八木 陽子
2024-01-26
ウツホさん、ご質問ありがとうございます。 まずフリマサイトの「売上」が数十万とのことですが、仕入れ費用や梱包材代金、送料や販売手数料など、諸々の経費を引いたあとの「利益」はいくらぐらいでしょうか。 給与以外の副業等の利益の合計が20万円以下であれば、確定申告は不要です。 今回は、利益が20万円超であるという前提でお答えいたします。 フリマアプリの売買ですので、白色申告では「雑収入」で申告されていると思います。 青色申告できるのは「事業所得」「不動産所得」「山林所得」のいずれかのみのため、ウツホさんの場合ですと「事業所得」である必要があり、税務署から「しっかりとした事業である」と認められる必要があります。 そこをクリアできた場合、ご質問の「白色申告ではなくて青色申告に変えたほうがいい基準」としては、青色申告の手間と税金面のメリットを比較してどう考えられるか、の判断になるかと思います。 青色申告では「青色申告特別控除」を受けることができますので、利益から最大65万円引くことができます。 例えば、「副業の利益」と「給与所得」を合算した時の所得税率が「10%」だった場合を考えてみます。 例1) 副業の利益が70万円の場合⇒青色申告することで6万5千円の税金をカットできる 白色申告での所得税額:700,000円×10%=70,000円 青色申告での所得税額:(700,000円-650,000円)×10%=5,000円 例2)副業の利益が25万円だった場合⇒青色申告することで2万5千円の税金をカットできる 白色申告での所得税額:250,000円×10%=25,000円 青色申告での所得税額:(250,000円-250,000円)×10%=0円 会計ソフトを使えば複式簿記や書類作成の手間はだいぶ省けますが、会計の知識は白色申告より必要になります。そのため、特に初年度はある程度勉強も必要です。 節税できる金額と、青色申告に変更した場合の会計ソフト代やその入力の手間などとを比較して、メリットを感じられるタイミングで青色申告への変更を考えられると良いのではないでしょうか。 税務署でも無料で相談できますので、ウツホさんの管轄の税務署に行ってみても良いと思います。
- 伊藤 亮太
2024-01-19
ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太と申します。回答させていただきます。 まず、フリマアプリで販売されているものはどのようなものでしょうか?事業(副業)としてしっかりされているものでしょうか? そして、貸借対照表や損益計算書などの帳簿書類を作成していますか?こうした作業を面倒と思わず、しっかりつけている(またはつけることができる)のであれば、事業所得として青色申告を行うことは可能です。 売上に対して費用はどれぐらいありますか?利益はかなり出ていますでしょうか?もし、さほど利益はなく、帳簿も詳しくはつけていない場合で、面倒だから今のままでよいということであれば白色申告でも良いと思います。しかしながら、売上がこれから増えていきそう。税金面も増えそうと思われるのであれば、青色申告を行う方が税金面でメリットを受けられるでしょう。青色申告では最大65万円の青色申告特別控除が受けられます。65万円分の利益に対して税金がかからなくなると考えればお得ですよね。 また、事業として毎年継続して行っているのであれば、販売する際にかかる費用などは計上可能です。例えば、事業として活動している部分の家賃、消耗品費などの費用を計上していますでしょうか。もし計上されていないのであれば、費用が増え、利益が減ることで税金が減る可能性があります。 青色申告や費用に関しての詳細は、お近くの税理士さんに相談されてください。売上を増やしていきたい場合は特に青色申告を検討されたほうがよろしいと思います。
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