60歳になっていくらくらい年金がもらえますか?
女性57歳パート・アルバイト未婚/子供あり
相談内容:国民年金・厚生年金・確定拠出年金
55歳の時に元夫と離婚したのですが、60歳になったときに老齢基礎年金を受け取りたいです。でも、22歳で結婚してから55歳まで何も仕事をしてきていま せん。また、今もパートタイマーで働いているだけです。もちろん毎月、国民年金は支払い続けています。今、生活が苦しいので早めに老齢基礎年金を受け取りたいのですが、私のような人間はいくらくらいの目安の金額がどれくらいの期間でもらえるのか知りたいので教えてください。
回答一覧
- 張替 愛
2023-08-17
ご質問ありがとうございます。年金についてのご相談ですね。 まずは、老齢基礎年金がいくらもらえるのかということをご紹介します。老齢基礎年金は40年間保険料を支払い続けることで、65歳から年間約78万円を亡くなるまでずっともらうことができます。(専業主婦として配偶者の扶養家族でいた期間は、保険料の支払いをしていなくても支払っていた扱いとなります。) 年金をもらう時期は、早めることができます。これは「繰上げ受給」といいます。一番早いと60歳から年金を受け取ることができますが、デメリットとしてもらえる年金額が、「繰り上げた月数分×0.4%」分、少なくなってしまいます。 もし60歳から受け取り始めた場合は、65歳から受け取る場合に比べて24%も減額となります。例えば65歳からもらえる年金が78万円だった方は、約59万円にまで減ってしまいます。男性に比べて女性は長生きする傾向にありますので、一生涯もらえる年金額が減ってしまうのは、長い目で見ると心配です。 現在はパートタイムで働いていて、国民年金保険料を支払い続けているということですね。もし可能であれば、パートタイムで働く時間を増やして、厚生年金に加入する働き方を目指してみてはいかがでしょうか?勤務先によっては、ひと月8.8万円(年間106万円)以上の収入があれば、社会保険に加入することができます。 勤務先で社会保険に加入することができると、厚生年金保険料と健康保険料を雇用者側が半分負担してくれるため、毎月の負担が今よりも減ると期待できます。収入も増えて、支出も減り、さらに老後の年金額も増やせるとなりますので、一石三鳥の方法となります。長い目でみたときに生活が苦しい状況から脱却するためにも、ぜひ社会保険に加入できる働き方を目指してみてください。 もしどうしても直近の生活が苦しい場合は、国民年金保険料の「免除」申請を行うのもひとつの手となります。国民年金保険料の支払いを免除してもらえば、支出が減って生活費に回すお金を増やすことができます。保険料を支払っていない分、将来もらえる年金額はあまり増えません。ただ、免除されていた分は後から追納することで年金額を増やすことができます。 また、社会保険に加入して働くと、60歳以降も厚生年金保険料を支払い続けることで、将来もらえる年金額を増やすことができます。 このように、ひとまず時間稼ぎをしてでも社会保険に加入してできるだけ長く働くことで、繰り上げ受給を行うのに比べて、老後の家計はぐんと改善することが期待できます。良かったら検討してみてください。