新ニーサはどちらの枠から始めるのが良いのか?
女性31歳パート・アルバイト既婚/子供あり
年収:120万円
貯金・資産:600万円
相談内容:NISAの運用相談
今年から新ニーサを始めようと思い、証券会社で口座開設をしました。すると、 新ニーサは積み立て投資枠と成長投資枠と分かれていることを知りました。これは、前の積み立てニーサは積み立て投資枠で一般ニーサは成長投資枠という認識らしいのですが、どちらから使うべきなのでしょうか?
回答一覧
- 青山 創星
2024-01-28
ももんが様、はじめまして。 ファイナンシャルプランナーの青山創星と申します。 新NISAについてのご質問、ありがとうございます。 おっしゃられる通り、新NISAは旧一般NISAの内容を引き継いだ「成長投資枠」と旧つみたてNISAの内容を引き継いだ「つみたて投資枠」2つの枠からなっています。 旧制度では両方の制度がそれぞれ独立しており、その年にはどちらか一方しか使うことができませんでした。 しかし、新NISAになって両方の枠を併用することもできるようになりました。 投資の枠も旧一般NISAでは年間120万円だったのが成長投資枠では240万円に、つみたてNISAでは年間40万円だったのがつみたて投資枠では120万円に大きく増額されました。 さらに、非課税期間も5年、20年から無期限(生涯)に延長されました。 どちらの枠から始めるべきかは、以下を参考に投資経験や知識、目標などによって決めるとよいでしょう。 【つみたて投資枠のメリット・デメリット】 つみたて投資枠では、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託のみが対象となります。こちらは、投資初心でも商品選びに迷わないように金融庁が定めた一定の条件を満たした投資信託だけに投資できるように制度が設計されています。 つみたて投資枠で積み立てることによって、ドルコスト平均法のメリットを活かすことができます。ドルコスト平均法は、一定の金額を定期的に投資することで、市場の上下動に左右されずに投資を行う(指定した金額で買えるだけの口数の投資信託を買う)方法です。 メリットとしては、長期的に見て投資価格が平均化され、価格変動リスクが低減されることが挙げられます。 しかし、短期的には大きなリターンになりにくいというデメリットもあります。 【成長投資枠のメリット・デメリット】 一方、成長投資枠では、より多くのアクティブ型投資信託(市場平均を上回る投資成果を目指す投資信託)や個別株など、より多様な商品への投資が可能です。 これは、一括投資をしたい場合や、特定の商品に投資したい場合に適しています。 しかし、アクティブ型の投資信託や個別株の選定にはある程度の知識や経験が必要となるので投資中上級者向けといえるでしょう。 【どちらを選んだらよいのか】 投資初心者の方であれば、商品選びに迷わず、長期的な視点で投資を行うことができる「つみたて投資枠」から始めることをおすすめします。 一方、投資に慣れている方や、特定の商品に投資したいと考えている方は、「成長投資枠」を利用することを検討してみるよよいでしょう。 ももんが様が投資初心者ということでしたら、最初はつみたて投資枠でインデックス型の投資信託(例えば世界株価指数など特定の指数と同じ値動きを目指す投資信託)でのつみたてを少額から始められてはいかがでしょうか。 慣れてきたら、金額を徐々に増やしていったり成長投資枠でアクティブ型の投資信託や個別株の投資に挑戦してみるのもいいかもしれません。 そこまで投資の勉強などに時間が割けないということでしたら、成長投資枠もつみたて投資枠で投資できる投資信託でのつみたて投資に使ってしまうということでもよいかと思います。 年間360万円、生涯1800万円すべての枠をつみたて投資枠で投資できる商品でのつみたてに使うことも可能という制度になっています。 以上の情報が、新NISAの積み立て投資枠と成長投資枠の選択に役立つことを願っています。 投資は自己責任で行うことが大切ですので、自身の投資目標やリスク許容度をよく考えて、最適な選択を行ってください。 また、具体的な投資判断をする前に、専門家の意見を求めることをおすすめします。 この記事があなたの投資の旅に少しでもお役に立てれば幸いです。 ももんが様の投資の成功を願っています。
- 新井 智美
2024-01-22
ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの新井智美です。 ご質問について回答させていただきます。 2024年1からNISA制度が変わり、これまでの一般NISAは成長投資枠に、つみたてNISAは積み立て投資枠として扱われます。 また、今までは一般NISAとつみたてNISAはどちらかしか利用できませんでしたが、新NISAでは成長投資枠とつみたて投資枠の併用が可能です。 購入できる商品は、つみたて投資枠はこれまでのつみたてNISAと同様に金融庁が認めた投資信託に限られますが、成長投資枠ではこれまでの一般NISAのように株式なども購入できます。 新NISAでは永久的に非課税で運用でき、最大1,800万円(そのうち成長投資枠は1,200)万円までが運用できますので、成長投資枠とつみたて投資枠を併用して使うことをおすすめします。 ただし、成長投資枠は年間240万円、つみたて投資枠は年間120万円までが購入限度となっていますので注意しておきましょう。
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