独身男性の老後資金はいくらを目安にすべきか
男性41歳自営業・自由業未婚/子供なし
年収:650万円
貯金・資産:600万円
相談内容:老後資金の見直し・シミュレーション
独身男性の自分の将来を考えると不安しかありません。 このまま介護不要で平均年齢まで生きた場合、最低限いくらくらい必要となるのか、 あるいは要介護となり、介護支援を受けていく場合には、最低限いくら必要となるのか、以前質問した際には3000~4000万円と回答いただきましたが独身男性でもそれほど必要なのでしょうか? 自分にはお金がかかる趣味などもありませんし、最低限の衣食住が確保出来ればよいと考えています。 今後の福祉費用の変動予想と併せて、独身男性が穏やかな老後を過ごすにはいくら必要となると見ているのかを聞いてみたいです。
回答一覧
- 新井 智美
2023-08-29
ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの新井智美です。 いただいた質問について回答させていただきます。 ご相談者さまは自営業とのことで、加入しているのは国民年金保険のみでしょうか。 それであれば、保険料をもれなく支払ったとして、受け取れる年金額は年間80万円程度です。実際に65歳以上の単身高齢者に最低限必要な生活費は約13万円といわれており、年間約160万円必要ですので、その差額80万円は自分で準備しなければなりません。 現在の男性の平均寿命は約81歳ですので、65歳から81歳までの16年間、80万円の不足分を用意するとすると、合計で約1,300円の資金が必要だということになります。もう少し生活に余裕を持たせたければ2,000万円程度の資金を考えていたほうがいいでしょう。 もし、要介護になった際に公的な介護サービスを受けるとした場合、要介護5で介護老人福祉施設に入居した場合の1ヶ月の自己負担額は約10万円です。負担額は上限額は今後見直される可能性もあり、さらに自己負担額が増える可能性も否定できません。介護の平均期間は約5年と言われており、5年間介護老人福祉施設に入ると考えるとその費用は600万円です。 ただし、今後の物価上昇や医療費の負担増の可能性も否定できません。。 これらの点を総合して、独身男性が穏やかな老後を過ごすためには、65歳時点で約2,500万円~3,000万円程度の資金を準備しておいたほうがいいと思われます。