日本株を含む投資信託への投資を続けていい?
男性26歳会社員未婚/子供なし
相談内容:NISAの運用相談
【背景】現在20代で、今年の末に結婚を控えています。安定した運用を行いたいと考え、日本を含むオルカンに月3万円を投資しています。 【質問】最近、日本株の乱降下が激しく、新NISAが始まってまだ数か月にも関わらず、ハラハラドキドキしてしまっています。安定した運用を行いたい場合、今後も日本株を含んだ投資をして問題ないでしょうか?
回答一覧
初めまして。ファイナンシャルプランナーの青山創星と申します。 20代から投資を始められ、結婚を控えているとのこと、おめでとうございます。将来に向けて素晴らしいスタートを切られたことを心からお祝い申し上げます。 ご質問の日本株を含んだ投資についてですが、まず安心していただきたいのは、オルカンのような全世界株式インデックスファンドは、すでに十分な分散投資が行われているということです。日本株だけでなく、世界中の様々な国や産業の株式に投資しているため、特定の国や地域のリスクを軽減する効果があります。 しかし、ハラハラドキドキしてしまうというお気持ちもよく分かります。投資を始めたばかりの方にとって、市場の変動は不安を感じさせるものです。ここで大切なのは、以下の点を理解し、心に留めておくことです。 1. 長期的視点 投資は長期的に見ることが重要です。短期的な変動に一喜一憂せず、5年、10年、さらには20年以上の長期で考えましょう。歴史的に見ると、株式市場は長期的には上昇傾向にあります。 2. 積立投資の利点 月3万円の積立投資は素晴らしい習慣です。これは「ドルコスト平均法」と呼ばれ、市場の上下に関わらず定期的に投資することで、平均購入単価を抑える効果があります。市場が下がっている時こそ、より多くの口数を購入できるチャンスなのです。 3. 分散投資の重要性 オルカンは世界中の株式に投資しているため、すでにある程度の分散が図られています。ただし、さらなる安定性を求めるなら、以下の方法を検討してみてください。 a. 債券ファンドの追加:株式と逆の動きをすることが多い債券ファンドを組み合わせることで、ポートフォリオ全体の安定性が増します。 b. リスク許容度に合わせたアセットアロケーション:例えば、株式70%、債券30%といった具合に、自分のリスク許容度に合わせて資産配分を調整することができます。 4. 心理的な準備 投資には必ず上下の変動がつきものです。これは正常なプロセスの一部だと理解することが大切です。むしろ、市場が下がっている時こそ、より多くの資産を安く買えるチャンスだと捉えましょう。 5. 定期的な見直し 結婚や将来の目標に合わせて、定期的に投資計画を見直すことをおすすめします。例えば、住宅購入や子育てなど、ライフステージの変化に応じて投資戦略を調整していくことが大切です。 6. 学びの継続 投資について学び続けることで、市場の動きに対する理解が深まり、不安も軽減されていきます。金融庁のNISA特設ウェブサイトなど、信頼できる情報源を活用しましょう。 最後に、あなたの年齢を考えると、今は成長性を重視できる貴重な時期です。短期的な変動に惑わされず、長期的な視点を持ち続けることが大切です。ただし、どうしても不安が大きい場合は、少しずつリスクを下げていく方法もあります。 例えば、投資額の一部を安全性の高い資産(債券ファンドなど)に振り分けるなど、自分の心理的な安定を保つ工夫をしてみてください。 結婚を控え、人生の新たなステージに向かうあなたの未来は、きっと明るいものになるでしょう。早くから資産形成を意識し、行動に移しているあなたは、すでに多くの人よりも一歩先を歩んでいます。 これからも焦らず、着実に歩みを進めていってください。素晴らしい未来が待っていることでしょう。 ファイナンシャル・プランナー 青山創星
ご質問ありがとうございます。 がっちゃん様は、安定した運用を希望されており、その上で乱高下の激しい日本株が含まれたオルカンで投資しても問題ないか?というご質問ですね。 先に結論をいうと、世界株式の投資信託の日本を含める投資信託と除く投資信託のリターンはほぼ差がないので、その点は気にする必要は全くありません。 実際にリターンを見れば、一目瞭然です。 Wealth Advisorにてリターンを比較したデータが以下となります。 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) トータルリターン1年 40.04% トータルリターン3年(年率) 17.98% トータルリターン5年(年率) 17.62% eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) トータルリターン1年40.18% トータルリターン3年(年率) 18.14% トータルリターン5年(年率) 17.88% 見ていただくとわかるとおり、0.1~0.2%程度の差となっております。理由はオルカンに含まれる日本株の割合は全体の5%程度であり、全体には大きな影響を与えないからです。 したがって、どちらでも問題ないということになります。 しかし、「安定した運用を行いたい」という希望に対してオルカンのみ、はあまり適切な選択ではないかと思います。 全世界の株式に分散しても、株式という資産である以上リーマンショッククラスの暴落時は1年で50%以上の下落が考えられます。 昨今の日本株の値動きは、暴落時と比較すれば通常ですので、もし不安に思われるのであれば、債券などのファンドにも分散投資したり、バランスファンドに切り替えるなど検討されてもよいかと思います。 回答が参考になれば幸いです。
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