厚生年金の支給額と支払額の今後の推移について
男性31歳パート・アルバイト未婚/子供なし
年収:300万円
貯金・資産:1000万円
相談内容:国民年金・厚生年金・確定拠出年金
会社員が厚生年金の支払額が年々増えていっている印象を受けます。 年金の支給額は年々減っていると聞きます。今の働き世代は払い損のような気がしてなりません。今後の大体の推移が分かれば、今から何かしらの対策が出来ると思いますので、今後の厚生年金の支払額と支給額の推移がもし分かればお聞きしたいです。
回答一覧
- 新井 智美
2023-08-25
ご相談ありがとうございます。ファイナンシャルプランナーの新井智美です。 いただいた質問について、回答させていただきます。 厚生年金保険料の支払額が増えていっているとのことですが、保険料率は18.3%で変わっていませんので、増えた理由は給与の増加、もしくは厚生年金保険料以外の雇用保険料の料率改定が響いている可能性があります。雇用保険料の料率は毎年見直され、上昇しているため、支払っている社会保険料全体が上がっていると感じるのではないでしょうか。 今後の厚生年金保険料の保険料率は18.3%で変更ありませんが、雇用保険料率は毎年上がっていくため、給与が変わらなくても、引かれる社会保険料は増えることが予想されます(ここでいう社会保険料とは、厚生年金保険料、健康保険料、雇用保険料などの合計です)。ただし、会社との折半になりますので、負担するのは原則として2分の1です。 厚生年金の支給額は定められた計算方法によって得られた額になりますので、収入が多いほど差し引かれる保険料額は大きくなります。 雇用保険料率が改定されても、労働者負担分は0.1%の増額ですし、受け取れる年金額には関係ありません。そのため0.1%を超える厚生年金保険料の支払いがあれば、支払っている保険料額が増えたとしても、将来受け取れる老齢厚生年金額は増えると考えてください。