NISA口座を別の証券会社に移すための手続き

青山 創星

2024-01-28

ゆりあん様、ご質問ありがとうございます。 ファイナンシャルプランナーの青山創星と申します。 新しいNISA制度への切り替えをお考えとのこと、投資に対する前向きな姿勢が素晴らしいですね。 NISA口座の変更は、いくつかの手順がありますが、以下の手順を理解すれば、決して面倒なものではありません。 以下に、その手順をご案内します。 ●ステップ1: 申請の提出 まず、現在利用している金融機関にNISA口座の変更の意向を伝えます。通常、電話やオンラインで手続きを進めることができます。 ・変更前の口座で買い付けを行ったことがある人の場合 「金融商品取引業者等変更届出書」を記入し、必要な本人確認書類と一緒に提出します。 ・変更前の口座で一度も買い付けを行ったことがない人の場合 「非課税口座廃止届出書」を記入し、同様に必要な書類と一緒に提出します。 ●ステップ2: 勘定廃止通知書の受領 書類の提出後、金融機関から「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」が郵送されてきます。この通知書が新しい金融機関での口座開設のために必要となります。 ●ステップ3: 新しい金融機関での口座開設 希望する新しい金融機関でNISA口座の開設を申請し、「非課税口座開設届出書」を受け取ります。この届出書に必要事項を記入し、ステップ2で受け取った「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」と共に新しい金融機関に提出することで、口座開設手続きは完了となります。 【旧NISAで保有していた商品はどうなるのか】 旧NISA(一般NISA・つみたてNISA)で買付した株式や投資信託は、非課税期間(一般NISAは最長5年、つみたてNISAは最長20年)の満了まで旧NISAのまま非課税で保有できます。 金融機関変更の手続を行った場合、複数の金融機関にNISAを保有することになりますが、各年においてNISA口座の買付は「変更後の金融機関」のみ可能となります。 なお、非課税期間が終了すると、自動的に課税口座(特定口座が開設されている場合は特定口座に、未開設の場合は一般口座)に払い出しが行われます。 【投資商品の確認】 投資を行うにあたり、商品の種類や数が豊富なネット証券を選ぶことは重要です。各証券会社のウェブサイトを確認するか、金融商品比較サイトを参照して、取り扱い商品の種類や数を比較しましょう。 【「勘定廃止」と「口座廃止」の違い】 「勘定廃止」は、NISA口座の資産をそのまま保持しつつ金融機関を変更する手続きです。「口座廃止」は、NISA口座自体を閉鎖する手続きであり、資産を解約または課税口座に移さなければなりません。 そのため、変更前の口座で買い付けを行ったことがある人の場合は現在利用している金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」を提出し「勘定廃止通知書」をもらい、これと「非課税口座開設届出書」を新しい金融機関に提出します。 また、変更前の口座で一度も買い付けを行ったことがない人の場合は現在利用している金融機関に「非課税口座廃止届出書」を提出し「非課税口座廃止通知書」をもらい、これと「非課税口座開設届出書」を新しい金融機関に提出します。 【注意点】 • NISA口座の変更手続きは、変更したい年の前年10月1日から当年9月30日までに完了させる必要があります。２０２４年に希望する新しい金融機関にNISA口座を移したい場合は、２０２４年９月３０日までに変更手続きを完了させる必要があります。 • 一度でも現在のNISA口座で買い付けを行っている場合、その年のNISA口座の変更はできないため、翌年に行う必要があります。２０２４年に入って現在利用している金融機関のNISA口座で買い付けを行っていると２０２４年のNISA口座の変更はできないこととなります。 • 手続きにはおおよそ1ヶ月程度かかる場合があるので、計画的に進めることが重要です。 【新旧NISAの資産に関するポイント】 旧NISA口座内の資産は新NISA口座に移行できず、売却してから新NISAで再度購入する必要があります。移行する際には、旧NISAの非課税優遇が残ること、新NISAでの投資機会が広がることを考慮して、メリット・デメリットを比較し判断しましょう。 変更を検討される際には、これらのステップを参考にし、新しいNISA制度での投資を有効に活用していただければと思います。 新しい金融機関選びでは、取り扱い商品の豊富さや手数料、サービスの質等を比較検討すると良いでしょう。 新しいNISA口座でより充実した投資ライフを送られることを心よりお祈りしています。

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張替 愛

2024-01-16

ゆりあんさん、ご質問ありがとうございます！ NISA口座の金融機関変更方法についてのご質問ですね。 2024年1月から新NISAがスタートして、私のところにも続々とNISAに関するご相談が来ています。 NISA口座を使う金融機関は、1年に1度変更することができます。 変更したいときは、次の手順で手続きを行ってください。 ①変更前の金融機関で手続きをする まず、変更前の金融機関でNISA口座の金融機関変更手続きを申し出てください。 金融機関変更希望の書類を提出すると、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を発行してくれます。 ②変更後の金融機関で手続きを進める NISA口座を開きたいネット証券に、NISA口座開設の手続きを申し出てください。 そのネット証券でまだ口座をお持ちでない場合は、新規口座開設の手続きと合わせてNISA口座開設の希望を伝えましょう。 すでに特定口座などをお持ちであれば、NISA口座を開設する手続きのみを行います。 手続きの際、①でもらった「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を提出します。 ③変更後の金融機関でNISA口座が使える 金融機関や税務署での確認が終わったら、変更後の金融機関でNISA口座が使えるようになります。 なお、変更前の旧NISA口座で購入した商品は、変更前の金融機関にあるままとなります。非課税期間が終了するまで、変更前の金融機関の旧NISA口座で運用を続けることができます。 注意点としては、口座変更には条件を満たす必要があることが挙げられます。 2024年から新しい金融機関でNISA口座を使いたい場合は、 ①2024年にまだNISA口座で何も商品を買っていないこと②2024年9月末までに金融機関変更手続きが完了していること が条件となります。もし条件を満たしていない場合は、2025年から変更できるように手続きを進めると良いでしょう。 分からないことがあれば、今お使いの証券会社や、変更後の証券会社のコールセンタ―などにお聞きすると、丁寧に教えてくれますよ。 少しでもご参考になれば幸いです。

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