遺産相続する為の新NISAの注意点とは?
男性64歳会社員既婚/子供あり
年収:750万円
相談内容:NISAの運用相談
資産運用ということについて全く知識がなく、貯金をしているだけですが、子供のためにも少しでも資産を増やしてやりたいと思っています。 遺産相続をすることを前提に新NISA をはじめるなら、何か注意した方が良い事はありますでしょうか?
回答一覧
- 青山 創星
2024-03-29
初めまして。ファイナンシャルプランナーの青山創星と申します。ご相談ありがとうございます。 お子様のために資産運用を考えているご心情、非常に理解できますし、尊敬致します。資産運用は将来に向けての大切なステップですね。 新NISAについてご興味をお持ちであること、そして遺産相続を見据えた運用を検討されていることは賢明な判断です。 新NISAは生涯投資枠1,800万円までの投資で得られた利益が非課税になります。これを活用することで、資産を効率的に増やしていくことが可能です。 相続を前提に資産運用を行う場合、特に注意すべき点があります。譲渡税だけでなく相続税についても考慮する必要があります。これらの税金を考慮に入れた上で、以下の選択肢を検討することをお勧めします。 1. ご自分のNISA口座で運用する場合、運用利益が非課税になるというメリットがあります。しかし、相続時には相続税がかかります。 2.あらかじめ 1年につき110万円ずつの贈与をして行き相続人のNISA口座で運用させるという方法もあります。この場合、贈与税がかからないというメリットがあります。しかし、贈与した資産がご自身のコントロールから外れる点には注意が必要です。相続人がしっかり資産運用できるかがカギとなります。 すぐに使う必要がなく、長期で大きく増やしたいという場合の選択肢としては、まずつみたてNISAで世界株またはS&P500連動の投資信託などを購入することを考えてみてはいかがでしょうか。 これにより、長期的な視点で資産を増やすことが可能ですし、非課税枠を活用することで複利効果を活かした資産運用が可能となります。 また、ご自身で運用する自信がない場合は、金融機関のバックグラウンドのない資産運用専門のファイナンシャルプランナーなどに相談されるとよいかと思います。 また、ロボアドバイザーを活用することで手間やリスクを軽減するという方法もあります。 但し、手数料が1%程度かかることとリスク軽減のために大きく増やすことを犠牲にすることになる点には注意が必要です。 さらに、相続税対策として、遺言書の作成や生命保険の活用を検討することで、相続人の負担を軽減することが可能です。 3. 生命保険を活用する場合、ご自身が保険料を負担しお子様が受取人になれば非課税枠(500万円×法定相続人の数)が適用されます。保険金は受取人指定が可能です。但し、大きく増やすことはできません。 相続する資産額によっては、これら3つの選択肢を組み合わせてもよいかと思います。 投資にはリスクが伴いますので、投資を始める前には十分な知識を身につけることが大切です。また、投資は長期的な視点で行うことが重要です。短期間で大きな利益を期待するのではなく、じっくりと将来に向けて資産を増やしていくことを目指しましょう。 この度はご相談いただき、ありがとうございます。 ご相談者様のご家族が安心して豊かな未来を迎えられるよう、心から願っております。 青山創星(あおやまそうせい)
関連質問
NISA2022-12-12
NISAやイデコを始めることのメリットとデメリット
30NISA2023-10-19
NISAを始める最適な時期・年齢について
20NISA2022-12-12
NISA、つみたてNISAのメリットどデメリット
20解決