固定金利と変動金利、今後はどちらがお得なのか?
女性25歳会社員既婚/子供あり
相談内容:金利
住宅ローンを考える際に、固定の金利と変動の金利は、これからの世の中の動きを考えるとどちらのほうが有利になるのでしょうか。また、夫婦二人でローンを 組んでいたところ、一方が退職した場合、途中で住宅ローンの見直しなどできるのでしょうか。 住宅ローン借入予定日→2024年6月 借入先→某メガバンク 借入金額→4000万円 物件→注文住宅 金利→変動金利 年収→夫 31歳 680万円 私 300万円 子供→2歳の女の子一人
回答一覧
- 八木 陽子
2024-04-26
2つのご質問について、お答えいたします。 (1)これからの固定金利と変動金利がどうなるか。 これは、残念ながら専門家でも予測できない難しい質問です。 日銀の最近の動きから、ここ数年であれば金利は上がっていく可能性があります。 ただし、実際にいつから上がるのか、何%まで上がるのか、どのくらいのスピードなのか(上がり続けるのか)は景気や世界情勢など、いろんなことに影響されるため、35年先まで予測することは非常に困難なのです。 そのため、固定金利と変動金利のどちらが有利なのかは、住宅ローンを支払い終えるまで誰にもわかりません。 重要なのは、いざ変動金利が上がったときに対応できるようにしておくことです。 繰り上げ返済や、貯蓄額によっては一括返済なども念頭において準備しておくと良いですね。ただし、これから教育資金もかかるでしょうから返済しすぎないように注意は必要です。 (2)夫婦二人で組んだローンを、途中で変更できるのか 二人で借りているペアローンや連帯債務を、どちらかが単独で借りる形に変更する借り換えのことを「単独債務にする借り換え」と言います。 利用している金融機関で単独債務へ変更できれば一番良いですが、対応不可の金融機関もあります。 その場合は、別の銀行に借り換えることによって単独債務に変更するしかありません。 ただし、借り換え手数料や不動産の所有権持分の移転など、諸費用や手間がかかります。 なお、ローンはそのままで片方の収入から2本分のローンを支払うといった場合も、年間110万円以上は夫婦間で贈与税が発生します。 これらのリスクを考えると、途中で単独債務に変更しなくても良いように、はじめからローン比率を考えて設定するのが良いでしょう。 退職の可能性がある方の住宅ローン額を低くしておき、いざ退職しても本人名義の貯蓄から支払える金額にしておくと安心です。 または、単独で借りることを検討されても良いかもしれません。 例えば旦那様が単独で借りる場合、 ・固定金利1.5%(ここでは固定で計算) ・35年 ・元利均等 で計算すると、年間で約147万円の返済となります 年収680万円が手取り額であれば返済比率は21.6%、 額面収入ということであれば、手取り額520万円と仮定して28.3%です。 実際は変動金利でお考えですので、当面の返済比率はもう少し低くなるかもしれません。 数十年間もの間支払っていくローンですので、ご夫婦で無理のない支払い方を話し合って決めてくださいね。
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