老後資金の変化について相談
男性43歳会社員既婚/子供あり
相談内容:老後資金の見直し・シミュレーション
老後資金には2000万円が必要とよく言われていますが、ここ数年値上げばかりの中であっても老後2000万円というのは変わらないのかを知りたいです。また、田舎と都会ではまた資金も変わると思いますが、田舎暮らしだとそこまで必要はないのかなどの相談もしたいです。
回答一覧
- 伊藤 亮太
2023-08-19
ファイナンシャルプランナーの伊藤亮太です。回答させていただきます。 まず、老後資金2000万円についてですが、これはあくまでも現状の高齢者の方々の生活状態から試算されたものであり、平均値です。コロナ禍ではむしろ高齢者の方がは貯蓄に回り、一年間の収支が黒字というときも続きました。こうした場合には、老後資金2000万円必要とは計算できません。一方、昨今の物価上昇や年金におけるマクロ経済スライドを考慮すると、今後はさらに老後資金が必要といった試算がでてきてもおかしくはありません。そのため、その時々の状況によって異なるため、必ずしも2000万円あればよいと思われない方がよろしいと思います。 ご相談者がおっしゃるように、田舎暮らしか都会暮らしか、持ち家か賃貸かでも話は変わってきます。田舎暮らしで持ち家であれば、さほどお金はかからないと思います。家庭菜園などで野菜などもある程度自給自足できるような暮らしであればさらにお金はかからないと思います。近隣の方から野菜などをもらえるといった場合もあることでしょう。 そのため、ご自身にとって毎月の収入と支出がどうなりそうかを試算し、仮に100歳まで生きるとした場合にお金が足りるかどうかを試算すべき です。年をかさむごとに、お金を使う行動も減っていくと思います。一方で、海外旅行などばんばん満喫したいのであれば2000万円では足りないと思います。ご自身の場合、どうプランを組みたいか考えてみてください。2000万円にこだわる必要はありません。