コラム

2025/04/24

【社員インタビュー】働きがいは自分次第。巻き込み型コミュニケーションで課題解決へ

【社員インタビュー】働きがいは自分次第。巻き込み型コミュニケーションで課題解決へ

「働きがいをつくるのは自分次第」と語るのは、エイチームホールディングスのIT統括部のエンジニアの山下祐司さん。社内の課題解決をリードする存在を目指し、社内各所で巻き込み型のコミュニケーションを実践。自分ができることは何かを主体的に考え、他者への貢献欲を発揮する山下さんの仕事の価値観や想いについて聞きました。

エイチームホールディングス IT統括部 IT戦略グループ 山下 祐司さん

大学卒業後に独立系SIerに入社し、システムエンジニアとしてシステムの設計・開発保守に従事。その後、大手携帯電話販売企業にて社内システム担当としてDX推進に取り組む。情報システム部門・人事部門・販売促進部門で責任者を経験する傍ら、入社当初から社内の庶務業務にも積極的に携わる。2024年3月にエイチームへ中途入社し、現在はIT統括部で、グループ全体で使用するシステムの運用・保守、導入を担当する。プライベートでは、家族と過ごす時間を一番大切にしている。

自分にできることは何かを考え、主体的に行動

前職の大手携帯電話販売企業に入社した当初、私のミッションは社内のDX推進でした。ところが、入社して早々に問題が起こります。私の配属部署が多忙を極めていたのに加え、教育担当の予定だった方が急きょ入院してしまったのです。私はたちまち取り組むべき仕事がなくなってしまいました。やれることは、ただ社内規定を読むことだけ。とても辛い体験でした。

こうした環境下の中で、「自分にできることは何だろう」と考えてみました。会社も、組織も、毎日の業務の内容も分からない。その時、私ができることは、周りの皆さんのお困りごとを聞くこと、そして私が持つスキルや経験で解決できるものがあれば、庶務業務であってもなんでも引き受けました。積極的に「システム関連で困っていることはないですか?」と声を掛けて、どんどん新しい仕事を探していきました。

こうして取り組んでいくうち、良い効果が現れ始めてきました。特に最も大きい成果は、さまざまな部署の方と信頼関係を構築することができ、部門間のコミュニケーションが円滑になったことです。円滑な関係性を築くことで、解決すべき新しい業務が生まれたり、困ったときにはお互い頼り合えるような環境を作ることができました。

貢献欲を発揮し、自分らしく働くために転職を決意

誰かのための仕事がしたい

転職を決意した理由は2つあります。1つ目は、貢献欲を発揮したいということ。2つ目は、娘が生まれたことです。

1つ目の「貢献欲の発揮」については、システムエンジニアとしての自分のスキルや経験など、得意な領域を発揮して、企業の成長に向けて貢献していきたいというものです。前職時代、私は情報システム部門のシステムエンジニアですので、社員の皆さんの業務効率化や生産性の向上につながるよう必要なシステムを開発・導入・運用して、喜んでもらえることにやりがいを感じていました。

しかし、販売促進部の責任者になってから状況が変わってしまいました。会社から販売促進部への業績に対するプレッシャーが強い社風ということもありましたが、徐々に私の周りには?責や怒号が飛び交うように。私は、自然と仕事が楽しいと感じられなくなっていきました。ここで改めて、企業の成長に向けて、前向きに貢献し続けられる環境で働きたい、そう考えるようになりました。

娘の誕生をきっかけに、自分の働き方改革

そして、転職のもう1つの理由は、娘が生まれたことです。実は、前職時代は非常に激務で、早朝・深夜、休日問わず、仕事に忙殺されていました。

当時は良かれと思った行動でしたが、少し後悔していることがあります。当時の私は「会社のメンバーが困っていることがあれば、全力で力になりたい!」と思い、全国にある約90店舗すべてに私の携帯電話番号を勢い余って配布してしまったんです。そうすると、昼夜問わず、休日でもたくさん電話がかかってきてしまい、「これはまずい…」という状況に陥りました。

私の軽率な行動が招いた結果ではありますが、家族を大切にできる働き方に変えていかなければいけない。新たに誕生した娘のためにも、家族で生活していくなかで、働き方を見直したいと考えたのも転職のきっかけでした。

企業風土と人材がエイチームの特徴

入社の決め手は「貢献欲」と「人柄」

エイチームに入社した決め手は、転職のきっかけである「貢献欲」と「人柄」です。

「貢献欲」に関しては、いくつか内定をいただいていた会社のうち、エイチームが一番自分のやりたいことに挑戦できる環境だと感じました。アイデアを積極的に発案できること、挑戦を後押ししてくれる社風があること。こうした環境はそう多くありません。私の経験とスキルを駆使して「貢献欲」を遺憾なく発揮できそうと感じました。

「人柄」の部分に関しては、一次面接を受けた際に面接官同士の会話の掛け合いや関係性を見て、本当に楽しそうだと素直に思ったんです。その後の選考の段階でも、皆さん本当に素敵な人ばかりで、この会社に入社したら絶対に楽しく仕事ができそうだと直感的に思い、エイチームに行こうと決めました。

エイチームは人との関係性が良い会社

エイチームに入社してから、改めて実感したことがあります。それは、よい人が多いこと、そして社員同士の仲がとても良いということです。私自身のコミュニケーションスタイルとして、人との距離感が近いこと、フレンドリーな関係性づくりを得意としていますが、エイチームの社員の皆さんも、とても好意的に受け止めてくれて、フレンドリーです。また、社内イベントとして、ゴルフコンペに毎回参加していますが、役職や入社歴は関係なく、人と人との付き合いができているような気がしています。最近になってわかるようになったことですが、元々いい人が多いのはもちろんなのですが、それだけじゃなくお互いに認め合うことが当たり前だという会社の風土がこの仲の良さ、風通しの良さを創り上げているんだと思います。

最適なシステム投資を検討できる社風

システム投資に関して、経営や事業部門の理解が深いという面でも、入社して驚いたことの1つです。一般的に、新たなシステムの導入や変更は、費用的なコストだけでなく、スイッチングコストや導入後のオペレーション構築のための運用コストなど、様々な検討やコストが発生するため、とても大変です。経営や事業として、専門的な知識がない中でこうしたシステム投資に対して消極的な企業も少なくありません。実際に、前職では新規のシステム導入に関して、社内の説得に相当な苦労がありました。

一方で、エイチームグループでは、課題解決のために必要であれば、新たなシステム導入や変更は積極的に検討し、導入しています。これは、IT企業としてのエイチームが、システム投資を「短期的なコスト」ではなく、「将来に向けた投資」と捉えているのではないかと感じています。

エイチームは、創造性と技術力を駆使して様々なITサービスを創出してきた企業です。つまり、私たちの武器は「技術力」であり、積極的なシステム投資はエイチームが成長し続けていくためには必要不可欠な要素であると。その土台には、多様な事業に挑戦してきた歴史、新しいことにチャレンジしたいという熱意や風土、こうしたものが根底にあるのではないでしょうか。

こうした企業風土の中で育った社員の皆さん、様々な意思決定をしてきた経営陣、それぞれがIT領域への理解とリテラシーが高いと感じます。システム投資はビジネスを推進するための長期的な成長投資である、そう考える環境が自然と醸成されたのではないでしょうか。

仕事において大切にしていること

社内の課題解決屋への道

現在、「YAMA’sコラボ」と称した取り組みを推進しています。これは、私が起案した新たな取り組みで、社員の皆さんのお困りごとを聞き、解決していくお手伝いをしていくというものです。

取り組みを始めた経緯は入社した1年前にまで遡ります。入社当初、まずは上長に「皆さんの困りごとを解決していく取り組みがしたい」と相談しました。そこから、課題を抱えてそうな組織長の方、社内の情報通の方などを紹介してもらい、Slackのダイレクトメッセージでどんどん声をかけていくところから「YAMA’sコラボ」はスタートしました。

「YAMA’sコラボ」の活動を通じて、嬉しい波及効果も出てきました。ある部署から「YAMA’sコラボで山下さんの力を借りたい」という依頼を受けました。チームメンバーと相談のうえ、アイデアを出し合い、解決策を考え、事業部門に提案しました。このように、人とのつながりから仕事が進化していくことを実感しました。これからも、課題解決に向けた取り組みを積極的に推進していきたいです。

相手の「WANT」を叶えることが自分のやりがい

私の性格上、私自身の「WANT」が行動の起点になるタイプではありません。自分の行動の原点には「誰かのためになること」が存在しています。相手が困っていること、悩んでいること、喜んでくれること、こうしたことを自らが行動することによって実現したい。
プライベートでも、妻と娘へのプレゼントを選ぶことが大好きで、誕生日やクリスマスにサプライズでプレゼントをしています。喜んでくれる顔を思い浮かべること、プレゼントを選ぶこと自体がとても幸せだと感じます。

仕事においても、誰かと関わりたいという想いが強いです。相手の課題を解決するための取り組みをしているときに、とても納得感を持って仕事をすることができています。逆に納得感が持ちづらいときは、会話を通して、「なぜこの仕事をするのか」「なぜこのやり方なのか」といった「なぜ」を深掘りすることで納得感を得るようにしています。

働きがいをつくるのは自分次第

「やりがい」や「働きやすい環境」というのは、自分次第であり、自ら作り上げることができるものだと思っています。私の持論ではありますが、「働く環境」というのは、自分の映し鏡だと思います。普段の自分がどのように仕事に取り組むか、周囲の人と関わっているか。こうした意識や行動で「働く環境」は変わっていくのではないでしょうか。

そういった点をふまえて、できる限り自分が周囲に貢献したり、良い雰囲気で仕事ができるようにしています。私自身の得意・苦手な領域というものがあります。相手が得意な領域はどんどん人に頼る。自分が得意な領域であり貢献できるものであれば、どんな頼みごとでも、どんどん受け入れようという価値観で働いています。

今後の目標は頼り合える環境をつくること

今後の目標としては、まずは一人でも多くの方とお互いを認め合える関係性を構築したいと思っています。そして、そういった環境の土台を作った後は、チームを形成して、人と人の架け橋になれるような場所を作りたいです。エイチームには専門性の高い方がたくさんいます。そういった方たちをつないでいく、中間地点となれるようなチームを目指しています。遠い未来のことかもしれませんし、実現が難しいかもしれませんが、こういった環境を作ることができたら、今よりもさらに仕事が楽しくなると考えています。

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