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個人向け国債は買ってはいけないと言われる理由は?デメリットやNISA対象の投信も紹介

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個人向け国債を買ってはいけない、って本当?

個人向け国債にはどんなメリットやリスクがあるんだろう…

個人向け国債は、国が発行しているという安心感や、長期で資金を預けることで予定されているリターンを得られる点で人気があります。

しかしその一方で、個人向け国債を保有するデメリットに関する声も聞かれます。

個人向け国債を保有するデメリットは、主に次の通りです。

個人向け国債を保有するデメリット

一方、次のようなメリットもあります。

個人向け国債を保有するメリット

この記事では、個人向け国債を保有するメリットやデメリット、代わりに活用できる投資信託などを紹介します。

【掲載情報について】
2024年11月19日時点の情報を掲載しています。

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「個人向け国債はやめとけ」と言われる理由とは?個人向け国債のデメリット

個人向け国債とは、国が発行している債券のことです。

国に一定期間投資を行い、定期的に利息を受け取り、満期になったら元本が返済されます。
参考:財務省「個人向け国債とは??」

個人向け国債は国が発行しているため、リスクの低い金融商品です。

買ってはいけないわけではありませんが、以下のようなデメリットもあるので注意しましょう。

個人向け国債を保有するデメリット

得られるリターンの割に、資金を拘束される期間が長い

個人向け国債には「固定3年」「固定5年」「変動10年」の3種類があります。

安全性は高いものの、資金を預け入れる期間からすると、リターンの低さがデメリットです。

個人向け国債の種類と、それぞれの利率を下表で確認しましょう。

国債の種類適用年率
固定3年0.49%
固定5年0.60%
変動10年0.65%
(初回利子の適用利率)

※参考:財務省「個人向け国債」

上記の表を参考にシミュレーションを行うと、100万円を5年間預け入れたとしても、約3万円の利息しか得られません。

リターンだけを見て判断すると、他の金融商品が選択肢に入るでしょう。

リターンを求める場合は、株式をメインにしている投資信託を購入するのがおすすめです。

例えば「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」は、S&P500の動きに連動した投資信託で、過去3年間の騰落率(年換算)は20%を超えています。

SBI証券楽天証券moomoo証券などの証券会社や銀行で取り扱われています。

固定金利のため、インフレに対応できない

国債のうち「固定3年」と「固定5年」は固定金利のため、インフレに対応できないデメリットがあります。

インフレ(インフレーション)とは、物価が上昇してお金の価値が低下する経済現象です。

インフレ率が2%だとすると、現在100円の商品を、1年後には102円でしか購入できなくなってしまいます。

2024年現在、日本のインフレ率は約2%であり、それを上回る年率でなければ物価上昇に対応できません。

現状、国債の利率はインフレ率を上回っていないため、投資をする際のデメリットと言えるでしょう。

インフレに備えた資産運用をする場合は、国債よりも株式や投資信託、不動産投資などがおすすめです。

例えば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、世界中の株式に幅広く投資できる投資信託なので、インフレ対策ができます。

この投資信託も、楽天証券SBI証券auカブコム証券などさまざまな証券会社や銀行で取り扱いがあります。

NISA制度の対象ではない

国債は、NISAの税制優遇制度を活用できないのもデメリットです。

株式や投資信託などをNISA口座で運用した場合、配当金や分配金、売却益には税金がかかりません。

しかし、国債はNISA制度の対象ではないため、利子に対して20.315%の税金が発生します。

例えば、国債とNISA口座で運用した金融商品が、同じ100万円の利益だったとしましょう。

NISA口座は100万円を受け取れますが、国債は税金を差し引くと約80万円しか手元に残りません。

個人投資家にとって、NISA口座で運用できないのも国債のデメリットです。

国債の安定感とNISA制度を活かしたい場合は、国債が含まれている投資信託を検討しましょう。

たわらノーロード 国内債券」は、国内の公社債に投資できる投資信託で、NISA制度にも対応しています。

SBI証券楽天証券などで取り扱いがあるので、検討してみてください。

購入できる場所や機会が限られる

国債は購入できる場所や機会が限られています。具体的には以下のとおりです。

  • 発行日:毎月15日
  • 購入できる場所:証券会社、銀行、郵便局など

年に購入できるタイミングは12回しかなく、取り扱っていない金融機関もあります。

一方で株式や投資信託は平日の営業時間内であれば、ネットを通じていつでも購入できます。

このように国債は、購入できる場所や機会を自分で決められないのがデメリットです。

好きなタイミングで国債を購入したい場合は、投資信託も検討してみましょう。

例えば「たわらノーロード 国内債券」は、国債を運用している投資信託なので、ネット証券を通じて購入できる機会が多いです。

国のデフォルトリスクがある

国債を購入する場合は、デフォルトリスクにも考慮が必要です。

デフォルトとは国の債務不履行のことで、発生した場合は、元本の返済や利子の支払いが停止される可能性があります。

過去には以下のような国でデフォルトが発生しています。

  • アルゼンチン(2001年)
  • ギリシャ(2015年)
  • ロシア(1998年)
  • エクアドル(2008年)
  • ベネズエラ(2017年)

先進国でも、政治的経済状況によっては債務不履行を起こす可能性があります。

現時点で日本の個人向け国債のデフォルトリスクは低いですが、投資する際のデメリットとして覚えておきましょう。

国債だけでは不安な人には、「たわらノーロード先進国債券」のような商品にも投資をするとよいでしょう。

日本を除く高格付け先進国の公社債に幅広く投資ができるので、各国のデフォルトリスクに備えられます。

SBI証券楽天証券マネックス証券で取り扱いがあるので、検討してみてください。

個人向け国債を購入・保有するメリット

個人向け国債の購入・保有を検討する場合、メリットとデメリットを比較するのが重要です。

ここでは個人向け国債を購入・保有するメリットについて、以下の4つを紹介します。

個人向け国債を保有するメリット

元本割れのリスクがない

個人向け国債は、購入から1年経過後ならいつでも中途解約でき、投資した元本が100%返済されます。

つまり元本割れのリスクがないので、安心して投資できるのがメリットです。

一方、株式投資や投資信託などの金融商品は、元本を保証されていません。

例えば、株式に投資した場合、5年後は投資資金が半分になっている可能性も考えられます。

国債はリターンが少ないものの元本は返済される点で、投資初心者にとっても始めやすい金融商品と言えるでしょう。

なお、中途解約時には直近に支払われた直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれる点だけ、ご注意ください。

国が発行しているので安心できる

日本の国債は、世界的に見ても「国の信用」が高いことから、安心して投資できます。

主要格付け会社による日本国債の格付と見通しは以下のとおりです。

エージェント機能の有無
格付け会社格付け見通し
Moody’SA1安定的
S&PA+安定的
FitchA安定的
R&IAA+安定的
JCRAAA安定的

参考:財務省「債権管理レポート2024-国の債務管理と公的債務の現状-」

格付け会社によって表示形式は異なりますが、日本の国債は安定していると評価されています。

実際に、2008年の世界金融危機や2011年の東日本大震災など、金融市場が混乱した際も、日本国債の利払いや償還は滞りませんでした。

国の信頼性の高さを見ても、国債に投資するメリットはあります。

1万円から購入できる

個人向け国債は1万円から購入できるため、初めて投資をする方や少額から資産運用したい方でも始めやすい金融商品です。

株式は一般的に数万〜数十万円の費用が必要となることが多く、投資信託も商品によっては最低購入金額が数万円に設定されています。

また、一般的な国債や公共債の最低購入金額は5万円に設定されています。

これらと比較すると、個人向け国債の最低購入金額は低く、購入しやすいと言えるでしょう。

ネットでも申し込みできる

個人向け国債は従来、銀行や証券会社などの窓口でしか受け付けていませんでした。

しかし現在は、ネット証券などではネット申し込みにも対応しているため、より手軽に購入できるようになりました。

すでにネット証券口座を開設している方ならすぐに申し込みができます。

窓口に行く必要がないため、忙しい人でも申し込みしやすいでしょう。

個人向け国債に向いている人とは

ここまでのメリット、デメリットを踏まえると、個人向け国債に向いている人は、以下のような特徴がある人だと言えます。

個人向け国債に向いている人の特徴

  • 低リスクで資産を運用したい人
  • まとまった資金を長期的に預けられる人
  • 定期的に利息を受け取りたい人

低リスクで資産を運用したい人には、株式投資などと比べて価格変動リスクが小さく、元本保証もある個人向け国債が適しています。

また、まとまった資金を長期的に預けられる人は、3年・5年・10年という国債の運用期間を活用して安定的に資産を増やすことができます。

さらに個人向け国債は、半年ごとに確実な利息収入が得られる点も魅力です。定期的に利息を受け取りたい人にも向いているでしょう。

このように個人向け国債は、リスクを抑えて長期間コツコツと資産運用したい人に向いている金融商品です。

個人向け国債の買い方

ここで、個人向け国債の買い方についても確認しておきましょう。以下の手順で購入できます。

個人向け国債の買い方

  1. 取り扱っている金融機関を確認する
  2. 本人確認書類と印鑑を用意する
  3. 口座開設手続きを行う
  4. 購入の申し込みをする

まずは、近くの金融機関や利用を考えているネット証券などで、個人向け国債を取り扱っているか確認しましょう。

次に口座開設に必要な、マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類と印鑑を用意します。

準備ができたら、金融機関の窓口やネットで口座開設の申し込みをしましょう。

口座開設には数日かかる場合もあるので、国債の購入を検討している時期から逆算してみてください。

口座開設ができたら、国債購入の申し込みをします。国債の発行日前に募集期間が設けられているため、その期間に合わせて手続きを行いましょう。

詳しい手続きについては、窓口では担当者に、ネット証券では「債券」などの取引メニューで確認できます。

NISA対象!国内債券で運用する投資信託のおすすめ3選

NISA口座を利用して資産運用を検討しているなら、個人向け国債に性質が似ている「国内債券」に投資する投資信託の購入、運用も選択肢に入れておきましょう。

ここでは、以下3つの投資信託を紹介します。

NISA口座の対象で、国内債券で運用する投資信託のおすすめ3選

※国内債券に投資するNISA対象の投資信託のうち、純資産が多く管理費用が0.2%以下の銘柄から選定

eMAXIS Slim 国内債券インデックス

項目 内容
基準価額 9,393円
純資産額262.84億円
設定来高値

10,516円

(2019.09.04)

設定来安値

 9,330円

(2024.07.10)

手数料0円
信託報酬年0.132%(税込)

eMAXIS Slim 国内債券インデックスは、日本の債券市場全体の動きに連動することを目指す低コストの投資信託です。

国債だけでなく、地方債や社債など日本の公社債に幅広く投資ができます。

購入手数料は0円で、信託報酬も年0.132%(税込)と、コストを抑えて運用できるのが魅力です。

安定感のある運用を求める場合は、eMAXIS Slim 国内債券インデックスを検討してみてください。

たわらノーロード 国内債券

項目 内容
基準価額9,543円
純資産額248.49億円
設定来高値

10,758円

(2019.09.04)

設定来安値

9,523円

(2024.07.10)

手数料0円
信託報酬年0.154%(税込)

たわらノーロード 国内債券も、日本の債券市場全体の動きに連動する投資信託です。

国内の公社債に幅広く投資できるように、ポートフォリオが組まれています。

信託報酬は他の2種類と比較すると若干高いですが、十分に低い基準です。

その分設定来高値は、3種類で一番高い金額をつけています。

Smart-i国内債券インデックス

項目 内容
基準価額9,272円
純資産額162.56億円
設定来高値

10,441円

(2019.09.04)

設定来安値

9,249円

(2024.07.10)

手数料0円
信託報酬年0.132%(税込)

Smart-i国内債券インデックスも国内の債券市場に連動している投資信託です。

手数料と信託報酬は、eMAXIS Slim 国内債券インデックスと同じ基準に抑えられています。

個人向け国債や投資信託が買えるおすすめ証券会社3選

個人向け国債や投資信託を購入する際は、取り扱う証券会社の選択が重要です。

とくに近年は、インターネット経由で24時間いつでも取引できるネット証券が注目を集めています。

以下では、手数料の安さと取り扱い商品の豊富さを基準に、おすすめのネット証券会社を紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

個人向け国債や国内債券で運用する

投資信託が買える証券会社3選

楽天証券ロゴ

楽天証券

NISA口座開設数3年連続No.1!(※)

申込は最短5分で完了

SBI証券ロゴ

SBI証券

国内株式個人取引シェアNo.1!(※)

投資初心者におすすめ

マネックス証券ロゴ

マネックス証券

高還元率のクレカ積立が魅力

IPO投資にもおすすめ

楽天証券

楽天証券のおすすめポイント

  • 楽天経済圏(※)と連携できる
  • 国債だけでなく投資信託の種類も豊富にある
  • 取引画面がわかりやすい
※楽天カードや楽天市場、楽天カードなどのグループサービス

楽天証券は、楽天経済圏との連携による付加価値の高さと、わかりやすい取引画面が特徴の総合証券会社です。

楽天市場でのショッピングと同じIDで口座開設ができ、取引に応じて楽天ポイントも貯まる仕組みは、投資初心者にとっても始めやすい環境と言えます。

取り扱い商品を見ると、個人向け国債はもちろん投資信託も2,000本以上と充実しており、NISA口座での取引もしやすい点が特徴です。

楽天カードでの支払いや楽天市場での買い物で貯まったポイントを、投資信託の購入に充てられるため、投資と日常の消費活動を効率よくできます。

日常生活で楽天カードや楽天市場を利用している人は、楽天証券の口座開設を検討してみてください。

楽天証券の
公式サイトはこちら

SBI証券

SBI証券のおすすめポイント

  • 投資に関する情報提供が豊富にある
  • 手数料が安い
  • 投資商品が多く国債以外にも投資できる

SBI証券は、業界トップクラスの手数料の安さと、豊富な投資商品ラインナップを持つ総合証券会社です。

投資信託の取り扱い数は、2024年4月時点で2,800本以上にのぼり、個人向け国債の購入もインターネットから申し込めます。

投資に関する情報提供も充実しており、初心者向けの投資講座やマーケット情報を無料で閲覧できるのも特徴です。

個人向け国債だけでなく、投資信託や株式など幅広く投資を行いたいと考えている場合は、SBI証券を検討してみましょう。

SBI証券の
公式サイトはこちら

マネックス証券

マネックス証券のおすすめポイント

  • 海外株式の取り扱いが多い
  • AIを利用した投資情報が得られる
  • ツールが使いやすい

マネックス証券は、取引システムと、質の高い投資情報を提供している総合証券会社です。

個人向け国債や投資信託の取り扱いに加え、米国株式や中国株式の取引にも定評があります。

投資情報としては、AIを利用した株価予想サービスやアナリストレポートが特徴です。

ツールも初心者から上級者まで使いやすいので、国債の取引以外にも投資をしやすい環境が整っています。

国債の取引だけでなく海外株式にも興味がある人は、マネックス証券を検討してみてください。

マネックス証券の
公式サイトはこちら

よくある質問

個人向け国債は何年がおすすめ?

個人向け国債の年数は、投資目的や経済見通しに応じて自分にあった期間を選択しましょう。

長期運用が可能であれば「変動10年」を、できる限り短期間で運用したい場合は「固定3年」を選択するなどが考えられます。

何年先にまとまった金額が必要になるかは人によって異なるため、自分のライフプランに適した年数を選択しましょう。

個人向け国債はどこで買っても同じですか?

個人向け国債の金利、満期、元本保証といった商品性は、どの金融機関で購入しても同じです。

ただし、購入する金融機関によっては口座開設や口座の維持に手数料が必要な場合があります。

まとめ

個人向け国債は、国が発行する債券として高い安全性を持つ金融商品です。

1万円から購入可能な点や、1年経過後に解約しても元本が保証される点は、投資初心者にとって魅力的な特徴と言えます。

一方で、得られるリターンの割に資金を長期間拘束される点や、固定金利のためインフレに対応できない点、NISA制度の対象外である点などのデメリットもあるため、メリット・デメリットを踏まえたうえで検討することが重要です。

もし個人向け国債が意向に合わないようであれば、国内債券を含む投資信託の購入も検討できます。

さまざまな商品を取り扱っている証券会社で口座開設し、自身の意向やニーズに合った商品を選んで、資産形成を進めてはいかがでしょうか。

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