病院薬剤師に転職する際の注意点!デメリットや成功のコツを解説

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転職

2022-06-22

病院は薬剤師の職場の中でも人気が高い転職先ですが、年収が低いなどのデメリットもあります。

「病院への転職を検討しているけれど、いざ働きだしてから後悔しないか不安…」と悩んでいる方も多いでしょう。

後悔を防ぐためには、あらかじめ病院薬剤師の仕事事情や注意点を把握しておくことが大切です。

そこで本記事では、病院薬剤師の特徴や転職を成功させるコツを解説します。

本記事を読めば、「本当に病院へ転職すべきか」判断できるはずです。

記事後半では、病院選びのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

まず確認!病院薬剤師と調剤薬局薬剤師の違い

病院薬剤師と調剤薬局薬剤師は、業務内容に違いがあります。

どのような違いがあるのか、以下の表で確認してみましょう。

【病院薬剤師と調剤薬局薬剤師の違い】

病院薬剤師薬局薬剤師
院内製剤業務
注射調剤混合調整
救命救急業務×
チーム医療
治験業務×
病棟薬剤業務
在宅業務
夜勤・当直

病院薬剤師の業務は、薬局では経験できないものが多いため、「スキルアップしたい」「知識を深めたい」と病院への転職を志す人も少なくありません。

病院には慢性期病院と急性期病院があり、業務内容が異なるのであらかじめ確認が必要です。

慢性期病院と急性期病院の違いについては、記事後半の「ポイント3.自分に向いている病院の種類」にて解説しています。

病院薬剤師への転職前に知っておきたいデメリット

病院薬剤師の事情!転職前に知っておきたいデメリットまとめ

病院薬剤師には、薬局ではできない経験を積めるという大きなメリットがありますが、病院への転職にはいくつかのデメリットもあります。

入職後の後悔を防ぐためには、あらかじめデメリットを把握しておくことが大切です。

ここでは、「転職前に知っておきたい病院薬剤師のデメリット」をご紹介します。

病院薬剤師のデメリット

デメリット1.給与が下がる可能性が高い

病院に転職する場合のデメリットとして、まず挙げられるのが「年収の低さ」です。

転職サイト「マイナビ薬剤師」が実施した調査の結果からも、病院勤務の薬剤師は、調剤薬局、ドラッグストアと比較し、年収が低めであることが分かります。

【薬剤師の平均年収】

ドラッグストア512.5万円
調剤薬局488.3万円
病院434.6万円
(出典
薬剤師の平均年収(給料)はいくらぐらいですか?|マイナビ薬剤師

病院は、最先端の医療を学べるうえ、他職種とのチーム医療の中でやりがいを見い出すことも可能です。

しかし、年収面では「夜勤があるにも関わらず、年収が低い」「業務量に対し、年収が割に合わない」と不満を持つ薬剤師も少なくありません。

仕事のやりがいと年収のどちらを取るかは難しい問題ですが、年収の高さを重視したいのであれば、病院勤務以外への転職がおすすめです。

デメリット2.夜勤などによりプライベートが犠牲になりやすい

入院施設のある総合病院の多くは、夜勤があります。

例えば、救急医療を受け入れている急性期病院では、夕方17時頃から出勤する「夜勤」、朝から出勤して翌朝から昼まで働く「当直業務」などがあります。

特に病院薬剤師の職員数が少ない場合、夜勤数が増えてしまうことも多いため、プライベートが犠牲になりやすいです。

「月に夜勤が3回もあり、家庭との両立が難しい」と悩む人も少なくありません。

病院薬剤師に転職する際には、夜勤があり、家庭への影響が大きくなることを考慮しておきましょう。

デメリット3.求人倍率・転職難易度が高い

病院薬剤師の求人は新卒採用がメインのため、倍率が高い傾向があります。

定期採用がほとんどであり、中途採用は欠員が出た時などにしか行われないところが多いため、必然的に倍率が高くなってしまいます。

特に急性期病院は、「先進医療を学びたい」などスキルアップ目的で転職を目指す人も多いので、人気が高いです。

「書類審査にすら通らない」「内定がなかなか貰えない」と悩むケースも少なくありません。

一方、慢性期病院は比較的倍率が低いケースもあり、「急性期病院では内定を得られなかったけど、慢性期病院で無事内定を獲得できた」という方も少なくありません。

「〇ケ月以内に急性期病院の内定が出ない場合は、慢性期病棟でのキャリアアップを目指す」などと事前に決めておくと、転職できないリスクを最小限に抑えられるでしょう。

デメリット4.薬剤師の地位が低い病院もある

一概には言えませんが、中には薬剤師の地位が低い病院もあります。

医師や看護師と比較し、立場が低く、ひどい扱いを受けることもあるようです。

「看護師が、薬の準備をしつこく催促してくる」「忙しい時間帯に、急いで薬を持ってきてと強く言われた」というケースも少なくありません。

入職後に嫌な思いをしないためには、あらかじめ職場見学で病院の雰囲気を把握しておくことが大切です。

チーム医療の一員として気持ちよく働ける環境であるか、事前にリサーチしておきましょう。

病院薬剤師に転職するメリット

病院薬剤師に転職するメリット

病院薬剤師には複数のデメリットがあることをお伝えしましたが、他の業種にはないメリットもあります。

「病院に転職すべきか」を検討する際は、メリット・デメリットの両方を総合的に把握しておくことが大切です。

ここでは、「病院薬剤師に転職するメリット」について解説します。

病院薬剤師に転職するメリット

メリット1.チーム医療を経験できる

病院薬剤師では、薬局ではなかなか経験できない「チーム医療」を経験できます。

医師・看護師・薬剤師をはじめ、様々な職種のスタッフがチームとなり、患者のケアにあたる「チーム医療」は病院薬剤師だからこそできる経験です。

「栄養士から薬と食欲不振との関連性について質問された」「医師から患者の疼痛コントロールについて相談された」など薬剤師として活躍できるケースは多々あります。

薬剤師として発言・アセスメントすることに対し、「やりがいがある」と感じる人も多いでしょう。

メリット2.高い専門性や知識を身につけられる

病院勤務では、高い専門性や知識を身につけられます。

医師・看護師・臨床検査技師などとの勉強会・カンファレンスにより、患者の状況をより深く共有できるためです。

例えば、「カンファレンスで、画像や心電図の解説をしてもらえて疾患に関する理解が深まった」というようなケースが挙げられます。

医師の見解を詳細に聞くことで、病気や薬についての知識をさらに深められるでしょう。

専門性を高めたいのであれば、病院への転職を検討してみてはいかがでしょうか。

メリット3.患者とより深く関われる

病院では、入院から退院まで継続して患者をフォローするため患者と深く関わり、踏み込んだ治療介入をできることも魅力の一つです。

「ベッドサイドで患者の痛みを確認し、鎮痛薬の調整ができた」「嘔気症状のある患者の薬剤の調整を行った」など、深く治療に関わることでやりがいを感じる人は多くいます。

入院から退院まで密に関わり、痛みを和らげたり薬の不安を払拭するなどして患者から信頼され、喜びを感じられるケースもあるでしょう。

やりがいを持って専門性を発揮したいならば、病院薬剤師を目指してみると良いでしょう。

【結論】病院薬剤師に向いているのはこんな人!

【結論】病院薬剤師に向いているのはこんな人!

病院薬剤師への転職に向いている人の主な特徴は、以下の通りです。

病院薬剤師に向いている人

  • 病院薬剤師しか経験できない「やりがい」を求めている人
  • 夜勤や残業が苦ではない人
  • 収入よりも「勉強できる環境」や「スキルップ」を重視する人

やりがいの大きい病院薬剤師ですが、業務に関しては負担が大きくなる可能性が高いです。

場合によっては、夜勤や残業でプライベートを犠牲にしなければならない場面もあるので、仕事と家庭を両立したいという方にはあまりおすすめできません。

だだ、病院薬剤師になることで、「チーム医療の中で、治療薬の提案をする」「入院から退院まで密に関わる」など他ではできない経験を積めます。

「薬剤師としてキャリアを積みたい」「チーム医療に携わりたい」という方は、病院薬剤師を目指してみてはいかがでしょうか。

病院薬剤師への転職を成功させるコツ

病院薬剤師への転職を成功させるコツ

病院へ転職したいけれど、「内定をもらえるか不安」という方もいらっしゃると思います。

難易度が高い病院薬剤師の転職を実現するためには、いくつかのコツを押さえておくことが大切です。

ここでは、「病院薬剤師への転職を成功させるコツ」を解説します。

病院薬剤師への転職を成功させるコツ

コツ1.妥協できる条件を見つける

病院薬剤師は競争率が高い傾向にあり、人気の病院の内定獲得は非常に困難と言えます。

そのため、スムーズに内定を獲得するには、「夜勤が多くても大丈夫」「年収が下がっても大丈夫」など妥協できるポイントを見つけることも大切です。

妥協できるポイントが分からない場合は、希望条件に優先順位をつけて並べてみることをおすすめします。

「譲れない条件」を満たして転職すれば、他の点で妥協しても後悔のない転職を叶えられるはずです。

コツ2.比較的転職しやすい中小・慢性期病院を狙う

スムーズに病院に転職するためには、比較的転職しやすい中小・慢性期病院を狙うことをおすすめします。

病院薬剤師で専門性を高めるためには大病院への転職を希望したいところですが、大病院は倍率が高めです。

また、「急性期病院」は倍率が高いことが多いため、「慢性期病院」への転職も視野に入れると良いでしょう。

以下のように、薬剤師転職のポイントを紹介したツイートも見られました。

実際に、「大病院では内定を得られなかったけど、中小病院で無事内定を獲得できた」という方も多いです。

病院への転職に自信がない場合は、競争率の低い中小・慢性期病院への転職を検討してみましょう。

急性期病院と慢性期病院の違いに関しては、記事後半の「ポイント3.自分に向いている病院の種類」にて解説しています。

コツ3.できるだけ小まめに求人をチェックする

病院への転職を成功させるためには、小まめに求人をチェックしておくことをおすすめします。

病院薬剤師は定期採用がほとんどで、中途採用は欠員が出た時などにしか行われないところが多いためです。

「1ヶ月前にはなかったのに、急遽求人が出ている」というケースも少なくありません。

小まめに求人をチェックする時間がないという場合は、薬剤師転職サイトを利用すれば、求人が出たタイミングで条件に合う転職先を紹介してもらえます。

希望の求人を見逃さないよう、対策しておきましょう。

記事後半「病院薬剤師への転職におすすめの転職サイト3選」では、おすすめの薬剤師転職サイトをご紹介しています。

コツ4.面接対策を念入りに行う

薬剤師が内定率を高めるためには、面接対策を十分に行うことが大切です。

特に、競争率が激しい病院への転職の場合は、「いかに採用担当に良い印象を与えるか」がキーポイントと言えます。

採用担当者に好印象を与えるには、事前に以下の内容をまとめておくことをおすすめします。

  • どのようなスキルや実績があるのか
    例)前職でがん薬物療法に関わった経験がある
  • 転職後どのような活躍ができるのか
    例)リーダー経験があり、周囲をまとめられる

転職を少しでも有利に進めたいのであれば、念入りに面接対策を行って、適切な自己PRができるようにしておきましょう。

面接対策に関しては、以下の記事も参考にしてください。

コツ5.薬剤師転職サイトを利用する

病院への転職を成功させるためには、薬剤師専門の「転職サイト」の利用をおすすめします。

転職サイトとは、求人紹介や転職のサポートをしてくれるサービスのことです。

薬剤師転職サイトの仕組み

病院薬剤師は転職難易度が高いので、十分な対策が必要です。

薬剤師に精通したアドバイザーが、履歴書などの応募書類の添削や面接対策などを行ってくれるため、病院への転職に不安を感じている方でも、安心して転職活動を進められるでしょう。

利用料金は無料なので、ぜひ気軽に登録してみてください。

病院薬剤師への転職におすすめの転職サイト3選

病院薬剤師への転職を目指すなら、「薬剤師に特化した転職サイト」を活用することをおすすめします。

ここでは、転職サポートに定評のある3社をご紹介するので、ぜひ活用してみてください。

病院薬剤師への転職におすすめの転職サイト

本記事で紹介する3社は「薬剤師転職サイトおすすめランキング!職場別・雇用形態別」から、さらに厳選した転職サイトです。

対面でじっくり相談したいなら「ファルマスタッフ」

ファルマスタッフ」は、大手薬局「日本調剤」のグループ企業が運営している転職サイトです。

対面でじっくり相談に乗ってもらえるので、病院への転職に不安を感じている方でも、安心して転職活動を進められるでしょう。

また、ファルマスタッフのコンサルタントは積極的に紹介先を訪問しており、職場の雰囲気など求人情報だけでは分からない情報を丁寧に教えてくれます。

転職の不安を解消したい方や、職場の細かな情報を入手したい方は、ぜひファルマスタッフを利用してみてください。

ファルマスタッフ|基本情報

運営会社株式会社メディカルリソース
公開求人数約60,000件
非公開求人数非公開
対応地域全国
料金無料

(最終更新:22年1月時点)

地元で病院薬剤師になりたいなら「マイナビ薬剤師」

マイナビ薬剤師
(引用元
マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師」は、人材大手である株式会社マイナビが運営している転職サイトです。

全国15カ所に拠点があるので、地方在住の方でも使いやすいという特徴があります。

また、マイナビ薬剤師は、業界の中でもトップクラスの求人数を保有しており、さまざまな求人を一度に比較できるので、希望に合った案件を効率良く探せるでしょう。

地元で病院薬剤師を目指すならば、ぜひマイナビ薬剤師を利用してみてください。

マイナビ薬剤師|基本情報

運営会社株式会社マイナビ
公開求人数約60,000件
非公開求人数非公開
対応地域全国
料金無料

(最終更新:22年1月時点)

数多くの病院の求人をチェックしたいなら「薬キャリ」

薬キャリ
(引用元
薬キャリ

薬キャリ」は、医療従事者を対象としたサービスを提供する「エムスリー」のグループ企業が運営している転職サイトです。

医療業界に広くコネクションがあり、他にはない独占求人を保有しているので、数多くの病院の求人をチェックできます。

また、登録後は電話のやりとりだけで最短即日最大10件の求人を紹介してくれるため、できるだけ早く転職したいという方にもおすすめです。

他にはない独占求人をチェックしたい方や、スピード感のある転職を実現したい方は、ぜひ薬キャリに登録してみてください。

薬キャリ|基本情報

運営会社エムスリーキャリア株式会社
公開求人数約40,000件
非公開求人数非公開
対応地域全国
料金無料

(最終更新:22年1月時点)

【失敗防止】病院へ転職する際に確認すべきポイント

【失敗防止】病院へ転職する際に確認すべきポイント

薬剤師の転職でよく聞かれるのが、「想像と違う職場に転職してしまった」「自分には向いていなかった」という失敗談です。

特に、病院は職場によって労働環境や業務内容に大きな違いがあるので、事前の十分なリサーチがです。

ここでは、「病院へ転職する際に確認すべきポイント」をご紹介します。

病院へ転職する際に確認すべきポイント

ポイント1.病床数をはじめとした病院の規模

薬剤師が病院へ転職する際、病院の規模は非常に重要なポイントと言えます。

なぜなら、病院の規模によって業務量や業務内容が異なるため、忙しさも変わってくるためです。

規模の大きい病院
  • 部署ごとの連携が充実している
  • 業務フローが確立していて働きやすい
  • 患者数が多いため、業務量が多くて残業時間が長め
規模の小さい病院
  • 患者数が少ないため、業務量も少ない傾向にある
  • 職員数も少なく、雑用が多数発生して忙しいケースもある

規模の大きさによってメリット・デメリットがあるので、どのような働き方をしたいのかをじっくり考えたうえで、転職先を選ぶようにしましょう。

ポイント2.夜勤の日数や残業の有無

病院へ転職する際は、夜勤日数や残業の有無を確認しましょう。

病院では、夜勤が多い、残業時間が長いというケースが多く、プライベートが犠牲になりやすいと言えます。

特に薬剤師の人数が少ない場合、週に入る夜勤数が増えてしまうことも多く、負担に感じるでしょう。

実際に、「夜勤が多くて、体力的にきつい」と悩む薬剤師も少なくありません。

仕事と家庭の両立を優先したい場合は、夜勤や残業の少ない転職先を選ぶようにしましょう。

ポイント3.自分に向いている病院の種類

病院への転職を成功させるためには、自分に向いている病院の種類を確認することが大切です。

以下に、急性期病院と慢性期病院の違いをまとめたので、チェックしてみてください。

【急性期病院と慢性期病院の違い】

急性期病院慢性期病院
病院の特徴
  • 早期治療が求められる急性疾患・重症患者の治療を行う病院
  • 症状が落ち着いた患者をケアする病院
患者の特徴
  • 急な病気や怪我をした患者
  • 比較的病状が安定している患者
取り扱う薬剤
  • 緊急性の高い薬剤を扱う
  • 処方薬が変化しやすい
  • 同じ薬剤を継続して服用することが多い
薬剤師転職の特徴
  • 即戦力を求められる
  • 転職の難易度が高い
  • 未経験でも転職しやすい
  • 転職の競争率が低め

急性期病院では、即戦力として働ける人材が求められます。

また、スキルアップしやすいため人気が高く、転職の難易度は高くなります。

一方、慢性期病院は、病状が落ち着いている患者が多く、薬剤の変更も少ないこともあり、未経験であっても転職しやすいです。

どちらの病院が向いているのか見極めてから転職すると、転職後に後悔しにくいでしょう。

まとめ

病院薬剤師は、幅広い経験を積めることが大きなメリットです。

ただし、競争率が高い傾向にあるので、以下のポイントを踏まえて転職活動を行いましょう。

病院薬剤師への転職のポイント

  • 妥協できる条件を見つける
  • 比較的転職しやすい中小・慢性期病院を狙う
  • できるだけ小まめに求人をチェックする
  • 面接対策を念入り行う

また、スムーズに転職活動を進めるためには、「薬剤師転職サイト」の利用がおすすめです。

以下の3社はどれも病院の求人が充実しており、転職サポートの手厚さにも定評があるので、ぜひ利用してみてください。

本記事で紹介した薬剤師転職サイト

ファルマスタッフ
  • 初めての転職にもおすすめ
  • 対面でじっくり相談に乗ってくれる
マイナビ薬剤師
  • 地方の求人が豊富
  • 幅広い業種の求人をチェックできる
薬キャリ
  • スピーディーに転職したい人におすすめ
  • 電話のみで気軽に相談可能

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